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第7話
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リカルド視点
兵士長ジェノス様と共に、フィーレ様の部屋に戻っていた。
気になっていたことがあり、私はジェノス様に尋ねる。
「ジェノス様。私とフィーレ様は城を出ますし、部屋まで着いてこなくてもよかったのではありませんか?」
「あの陛下と王子の馬鹿な発言を聞きたくなかったからな……それにしても、この封印されてる聖女様を運べるのか?」
そう言いながら、ジェノス様がクリスタルに触れようとしていた。
ジェノス様はこの状態で運べるのかが気になった様子だけど、私としてはフィーレ様にクリスタル越しでも触れて欲しくない。
「待ってください――」
私は咄嗟に、ジェノス様を止めようとしていた。
途中で発言を止めたのは……ジェノス様が、クリスタルに触れることができなかったからだ。
まるでクリスタルの間に見えない壁でもあるように、ジェノス様の手が弾かれる。
ジェノス様は驚きながら弾かれた自分の手を見つめて、私に尋ねる。
「なんだ……触れることができないようだが、運べるのか?」
「さっきまで、私は触れることができましたけど……」
封印されると、一切の干渉を受けないとフィーレ様から聞いている。
それでも私は触れることができたのが不可解で、今ジェノス様は触れることができていない。
そして――私は問題なく触れて、クリスタルを持ち上げることができた。
驚きながらジェノス様が再び触れようとするも、触れることができず跳ね返されている。
「ジェノス様、フィーレ様には触れないでいただきたい」
「そうか。悪かった……聖女様の護衛は、特別なのかもしれねぇな」
クリスタルは何も干渉できないと聞いていたけど、私だけは干渉できる。
ジェノス様の言うとおり護衛だから。
もしくはフィーレ様から加護を授かったから――思い当たる節は、いくつかある。
「自分だけがフィーレ様に触れれて、そんなに嬉しいか?」
「えっ、えっと……そうですね」
感情が顔に出てしまったようで、ジェノス様に指摘されてしまう。
赤くなっているのを自覚しながら、私はジェノス様に頭を下げる。
「それでは、私達はこれで失礼致します」
「わかった……もしこれから何か起こったとしても、それは陛下や殿下達が悪い。気にすることはねぇからな」
「はい。今まで、ありがとうございました」
当たり前のことだけど、ジェノス様は私を気遣って言ってくれた。
お礼を言いながら私はクリスタルを抱きしめ、城を後にする。
聖女フィーレ様が自らを封印しても、陛下と第一王子マリウスはどうでもよさそうにしていた。
それどころか新たな聖女を選べることを喜んでいたし、これからローノック国で何が起きても気にすることはない。
■◇■◇■◇■◇■
王都を出て平原を歩きながら、私はフィーレ様を大切に抱えて呟く。
「国を出たい気持ちはありますけど……聖女様を変えてどうなるのか、知っておきたいものです」
あの陛下と王子達が後悔することがあれば、フィーレ様に対して謝る可能性がある。
もう謝ってもどうしようもないと私は考えているけど、フィーレ様を無能と言ったことは撤回させたい。
そう考えた私はローノック国からは出ずに、フィーレ様の傍にいるため行動に出ていた。
兵士長ジェノス様と共に、フィーレ様の部屋に戻っていた。
気になっていたことがあり、私はジェノス様に尋ねる。
「ジェノス様。私とフィーレ様は城を出ますし、部屋まで着いてこなくてもよかったのではありませんか?」
「あの陛下と王子の馬鹿な発言を聞きたくなかったからな……それにしても、この封印されてる聖女様を運べるのか?」
そう言いながら、ジェノス様がクリスタルに触れようとしていた。
ジェノス様はこの状態で運べるのかが気になった様子だけど、私としてはフィーレ様にクリスタル越しでも触れて欲しくない。
「待ってください――」
私は咄嗟に、ジェノス様を止めようとしていた。
途中で発言を止めたのは……ジェノス様が、クリスタルに触れることができなかったからだ。
まるでクリスタルの間に見えない壁でもあるように、ジェノス様の手が弾かれる。
ジェノス様は驚きながら弾かれた自分の手を見つめて、私に尋ねる。
「なんだ……触れることができないようだが、運べるのか?」
「さっきまで、私は触れることができましたけど……」
封印されると、一切の干渉を受けないとフィーレ様から聞いている。
それでも私は触れることができたのが不可解で、今ジェノス様は触れることができていない。
そして――私は問題なく触れて、クリスタルを持ち上げることができた。
驚きながらジェノス様が再び触れようとするも、触れることができず跳ね返されている。
「ジェノス様、フィーレ様には触れないでいただきたい」
「そうか。悪かった……聖女様の護衛は、特別なのかもしれねぇな」
クリスタルは何も干渉できないと聞いていたけど、私だけは干渉できる。
ジェノス様の言うとおり護衛だから。
もしくはフィーレ様から加護を授かったから――思い当たる節は、いくつかある。
「自分だけがフィーレ様に触れれて、そんなに嬉しいか?」
「えっ、えっと……そうですね」
感情が顔に出てしまったようで、ジェノス様に指摘されてしまう。
赤くなっているのを自覚しながら、私はジェノス様に頭を下げる。
「それでは、私達はこれで失礼致します」
「わかった……もしこれから何か起こったとしても、それは陛下や殿下達が悪い。気にすることはねぇからな」
「はい。今まで、ありがとうございました」
当たり前のことだけど、ジェノス様は私を気遣って言ってくれた。
お礼を言いながら私はクリスタルを抱きしめ、城を後にする。
聖女フィーレ様が自らを封印しても、陛下と第一王子マリウスはどうでもよさそうにしていた。
それどころか新たな聖女を選べることを喜んでいたし、これからローノック国で何が起きても気にすることはない。
■◇■◇■◇■◇■
王都を出て平原を歩きながら、私はフィーレ様を大切に抱えて呟く。
「国を出たい気持ちはありますけど……聖女様を変えてどうなるのか、知っておきたいものです」
あの陛下と王子達が後悔することがあれば、フィーレ様に対して謝る可能性がある。
もう謝ってもどうしようもないと私は考えているけど、フィーレ様を無能と言ったことは撤回させたい。
そう考えた私はローノック国からは出ずに、フィーレ様の傍にいるため行動に出ていた。
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