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第37話
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私達がミーファの魅了を解いてから、数ヶ月が経っている。
魅了されていた人達は正気に戻り、暴動が起きたらしい。
他国の貴族の人達も魅了魔法によって利用されていたから、大騒ぎになったようだ。
ドグニテ国の王子達や宰相や国王、ミーファは処刑されている。
ギルドマスターから報告は受けたけど、処刑された後は詳しい話を聞かなくなっていた。
屋敷の居間で、私にリックが話す。
「ドグニテ国は魅了魔法を使い、人々を魅了させることで繁栄した。当然の末路だろう」
「そうですね。これからドグニテ国がどうなったかは、私達に関係のないことです」
私の復讐は終わり、今はラドリス国で生活している。
リックと一緒にいられる日々が幸せで、リックが話す。
「全てが終わったから、俺はカルラに伝えたいことがある」
「はい。なんでしょうか?」
「ドグニテ国を守っていた時、一緒に行動していた時から――俺は、カルラに惹かれていた」
私も同じ気持ちだったけど、今まで想いを伝えていない。
それは現状が幸せすぎて、変えたくないと思っていたから。
「俺はカルラのことが好きだ。これからも一緒にいて欲しい」
どうやらリックは同じ気持ちだけど、全てが終わると告白する気でいたようだ。
リックの告白を聞き、私の返答は決まっている。
「はい――私も、リックと同じ気持ちです」
魅了魔法を使っていると疑われた私は、国から出て行くことにした。
そして今――私は幸せだと、確信することができていた。
魅了されていた人達は正気に戻り、暴動が起きたらしい。
他国の貴族の人達も魅了魔法によって利用されていたから、大騒ぎになったようだ。
ドグニテ国の王子達や宰相や国王、ミーファは処刑されている。
ギルドマスターから報告は受けたけど、処刑された後は詳しい話を聞かなくなっていた。
屋敷の居間で、私にリックが話す。
「ドグニテ国は魅了魔法を使い、人々を魅了させることで繁栄した。当然の末路だろう」
「そうですね。これからドグニテ国がどうなったかは、私達に関係のないことです」
私の復讐は終わり、今はラドリス国で生活している。
リックと一緒にいられる日々が幸せで、リックが話す。
「全てが終わったから、俺はカルラに伝えたいことがある」
「はい。なんでしょうか?」
「ドグニテ国を守っていた時、一緒に行動していた時から――俺は、カルラに惹かれていた」
私も同じ気持ちだったけど、今まで想いを伝えていない。
それは現状が幸せすぎて、変えたくないと思っていたから。
「俺はカルラのことが好きだ。これからも一緒にいて欲しい」
どうやらリックは同じ気持ちだけど、全てが終わると告白する気でいたようだ。
リックの告白を聞き、私の返答は決まっている。
「はい――私も、リックと同じ気持ちです」
魅了魔法を使っていると疑われた私は、国から出て行くことにした。
そして今――私は幸せだと、確信することができていた。
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