婚約者が私と婚約破棄する計画を立てたので、失踪することにしました

天宮有

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第8話

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 私の家族は今――私を酷使していたと貴族達に疑われているようだ。

 調査したらすぐに事実と判明するだろうけど、もう私には関係ない。

 ユアン様から報告を聞いて、私は本心を話す。

「私は家に戻る気は一切ありません。以前はあまり眠れなかったのに家族は一切心配せず、命令だけ出してきた日々でした……今の生活は、本当に幸せです」

 平民になると魔法道具に関われないと考えて、私は家を捨てることを躊躇っていた。

 そんな中でユアン様がここまでの提案をしてくれたのなら、受けるに決まっている。
 ユアン様とチェオノ侯爵家で問題が発生しない限り、私はここで暮らしていたかった。

 そのことを話すと、ユアン様は笑顔で話してくれる。

「それはよかったです……外に出るのは危険だと思いますけど、外が気になっているのではないかと思いました」

 話す前にユアン様が天井を眺めていたのは、地下での生活を気にしてくれたからのようだ。

 心配してくれるユアン様に嬉しくなりながら、私は話す。

「灯りがありますし、時間もわかるので問題ありません……むしろ私は、ずっと室内にいたいと思っていました」

 地下だから外の景色は見られないけど……そんなことは些細なことだから、私は本当に何も問題なかった。
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