婚約者の命令で外れない仮面を着けた私は婚約破棄を受けたから、仮面を外すことにしました

天宮有

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第21話

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 私が力になりたいことを伝えると、ロランはこれから一緒に行動して欲しいようだ。

 ――ロランと一緒にいたいと考えているから、一緒に行動したい。
 即断しそうになったけれど、相手はロランだから……私は尋ねる。

「あ、あの……私で、ロラン様の力になることができるのでしょうか?」

「まず、今こうして話をしてくれるだけで、シエルは俺の力になってくれている」

「……えっ?」

 ロランの発言に、私は驚く。
 ただ昼食を一緒にとって、話をしているだけなのに……これだけで力になれているのだろうか?

「正直に言うけど、さっきまでの俺はダリアにキレる寸前だった。今でも壊滅させてやろうと考えている」

 とてつもなく物騒なことを言い出して、私は唖然としてしまう。
 どうやらダリアの怒声を聞いた時、ロランは激昂していたようだ。

「1人で何も考えていない場合、間違いなく衝動的に行動していたけど……シエルと話をしたことで、落ち着くことができている」

「そ、そうですか」

 さっき……ロランは友達がいないから、私と一緒に昼食がとりたいと言っていた。
 ロランは話をして気持ちを落ち着かせる相手が、今までいなかったのかもしれない。
 
「俺は強すぎて関わる人の大半が媚びへつらってくるから、シエルみたいな人と話しているだけで嬉しいんだ」

 昨日もロランから、似たような話を聞いた気がする。
 一緒に話をしているだけでいいのなら……私でもできそうだ。

「わかりました……今の私は暇なので、いつ呼んでもらっても大丈夫です」

 正直毎日呼んで欲しいけど、ロランの都合に合わせよう。
 ロランは笑顔を浮かべて、私に話す。

「わかった。無理なら無理と言ってくれていいから……これから、よろしく」

「はい。よろしくお願いいたします」

 こうして私は――好きなロランと一緒に、行動することとなっていた。
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