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第55話
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仮面を壊すことに成功して、ロランと戦っていた青年は何も話せなくなっていた。
回復魔法で回復させながら、悲しそうにロランが呟く。
「これは、完全に心が壊れているな……仮面によって得た力が大きすぎたせいだろう」
「この仮面は私が着けていた物と似ています……私の仮面も、マクスウェルが関わっていそうです」
私は青年の傍にある仮面を拾い、ロランに渡す。
仮面がマクスウェルと関係しているのなら……バルターも、マクスウェルと関わっていそうだ。
今回の戦いは、ロランを一番追い詰めていた。
あれがマクスウェルの目的だったのだろうかと、私は呟く。
「マクスウェルの計画は、これで潰れたのでしょうか?」
ロランと戦闘になる時点で、世界でもトップクラスに強い人だった。
対策していたからというのもあるけれど、これ以上の手があるとは私には思えない。
そう考えていたけど、ロランは首を左右に振るう。
「いや、これは恐らく実験だ。この程度で俺に勝てると思っていないだろうから……もっと大量に、さっきの仮面兵を用意しているに違いない」
ロランが推測を話して――私達は、屋敷に戻ろうとしていた。
回復魔法で回復させながら、悲しそうにロランが呟く。
「これは、完全に心が壊れているな……仮面によって得た力が大きすぎたせいだろう」
「この仮面は私が着けていた物と似ています……私の仮面も、マクスウェルが関わっていそうです」
私は青年の傍にある仮面を拾い、ロランに渡す。
仮面がマクスウェルと関係しているのなら……バルターも、マクスウェルと関わっていそうだ。
今回の戦いは、ロランを一番追い詰めていた。
あれがマクスウェルの目的だったのだろうかと、私は呟く。
「マクスウェルの計画は、これで潰れたのでしょうか?」
ロランと戦闘になる時点で、世界でもトップクラスに強い人だった。
対策していたからというのもあるけれど、これ以上の手があるとは私には思えない。
そう考えていたけど、ロランは首を左右に振るう。
「いや、これは恐らく実験だ。この程度で俺に勝てると思っていないだろうから……もっと大量に、さっきの仮面兵を用意しているに違いない」
ロランが推測を話して――私達は、屋敷に戻ろうとしていた。
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