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第58話
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俺はマクスウェルから、最終計画について聞く。
「ロランとシエルに対する殺意が高ければ高いほど、効力を発揮する仮面をダリア様に着けました」
そう言ながらマクスウェルに仮面を手渡されるが、俺は着ける気は一切ない。
「あの仮面兵士のように心が壊れる怪物になるのだろう、俺は着けないぞ」
仮面兵士と違い、顔が半分しか隠れていない仮面だが、俺は着ける気がなかった。
「その仮面は別物です……仮面で支配した者に、絶対に聞く命令を出せるようになります」
マクスウェルは、俺の心を見透かしたように尋ねてくる。
着けた者が、仮面を着けている者に命令できると言われ、俺は詳しく説明を聞いた。
俺の仮面は着ければ膨大な力を得て、仮面の主と化し命令を絶対に聞くようになる。
操っている者の仮面が外れるか壊れた場合は、その者の心が完全に壊れるようだ。
「俺がこの仮面を着けて主となり、支配する仮面をシエルに着けさせればいいのだな?」
「その通りです。支配する仮面を着けさせれば、その者もバルター様の支配下になります」
ダリアにはもう支配する仮面を着けていて、仮面の主の命令に逆らえないようだ。
俺はマクスウェルの発言を信じて仮面を着け、支配する仮面の主となる。
そして、支配する仮面をシエルに着けてやろうと――俺は決意していた。
「ロランとシエルに対する殺意が高ければ高いほど、効力を発揮する仮面をダリア様に着けました」
そう言ながらマクスウェルに仮面を手渡されるが、俺は着ける気は一切ない。
「あの仮面兵士のように心が壊れる怪物になるのだろう、俺は着けないぞ」
仮面兵士と違い、顔が半分しか隠れていない仮面だが、俺は着ける気がなかった。
「その仮面は別物です……仮面で支配した者に、絶対に聞く命令を出せるようになります」
マクスウェルは、俺の心を見透かしたように尋ねてくる。
着けた者が、仮面を着けている者に命令できると言われ、俺は詳しく説明を聞いた。
俺の仮面は着ければ膨大な力を得て、仮面の主と化し命令を絶対に聞くようになる。
操っている者の仮面が外れるか壊れた場合は、その者の心が完全に壊れるようだ。
「俺がこの仮面を着けて主となり、支配する仮面をシエルに着けさせればいいのだな?」
「その通りです。支配する仮面を着けさせれば、その者もバルター様の支配下になります」
ダリアにはもう支配する仮面を着けていて、仮面の主の命令に逆らえないようだ。
俺はマクスウェルの発言を信じて仮面を着け、支配する仮面の主となる。
そして、支配する仮面をシエルに着けてやろうと――俺は決意していた。
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