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第35話
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冒険者ギルドに到着して、私達は他の場所の襲撃について聞く。
襲撃地点にいた冒険者の人は、報告する魔法道具を持つ人がいたようで、数か所あった魔物の襲撃の結果は全て把握しているようだ。
「一番人が多い街を狙った場所は、アイン様とセリス様の活躍によって被害が一切ありません」
冒険者ギルドの受付の人が、今日の出来事を話してくれる。
私が回復魔法で冒険者の人達を治していたことも、冒険者ギルド側に伝わっていたようだ。
そこから受付の人が他の街や村を狙った魔物の群れを対処した結果を話してくれて……どこも問題はなさそう。
「最後に、サイール国の兵士を中心とした村の防衛ですけど――」
受付の人が言い淀んで、アインが尋ねる。
「何かありましたか?」
「そうですね。聖女ローナ様が不参加の時点で一番楽な場所を紹介しましたけど、散々な結果だったようです」
そう言って、受付の人が何が起きたのかを話してくれる。
兵士達は最初は冒険者達を見下し、自分達が魔物を倒して手柄を挙げると言い出したようだ。
それは聖女の力による手応えなのに、自分の力だと勘違いしたようで……すぐに現実を知ったらしい。
負傷しても自分には眠っている才能があると言い続け、自棄になって命を落とす兵士。
魔物の強さを実感して逃亡する兵士達も多く、冒険者に助けを求めたりしたらしい。
結果的に冒険者の人達によって村は守られたけど……私の魔力がなければ、この国の兵士達は役に立たなかった。
襲撃地点にいた冒険者の人は、報告する魔法道具を持つ人がいたようで、数か所あった魔物の襲撃の結果は全て把握しているようだ。
「一番人が多い街を狙った場所は、アイン様とセリス様の活躍によって被害が一切ありません」
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私が回復魔法で冒険者の人達を治していたことも、冒険者ギルド側に伝わっていたようだ。
そこから受付の人が他の街や村を狙った魔物の群れを対処した結果を話してくれて……どこも問題はなさそう。
「最後に、サイール国の兵士を中心とした村の防衛ですけど――」
受付の人が言い淀んで、アインが尋ねる。
「何かありましたか?」
「そうですね。聖女ローナ様が不参加の時点で一番楽な場所を紹介しましたけど、散々な結果だったようです」
そう言って、受付の人が何が起きたのかを話してくれる。
兵士達は最初は冒険者達を見下し、自分達が魔物を倒して手柄を挙げると言い出したようだ。
それは聖女の力による手応えなのに、自分の力だと勘違いしたようで……すぐに現実を知ったらしい。
負傷しても自分には眠っている才能があると言い続け、自棄になって命を落とす兵士。
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結果的に冒険者の人達によって村は守られたけど……私の魔力がなければ、この国の兵士達は役に立たなかった。
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