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第73話
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ジェイク視点
大襲撃が起こるも、急に膨大な魔力が使えるなんてことにはならなかった。
もう無理だと悟った俺は……魔物にやられたことにして、ローナと一緒に逃亡する。
護衛達を犠牲にして、俺とローナは魔物達の大襲撃から逃れることができていた。
■◇■◇■◇■◇■
大襲撃から逃げて数日が経ち――俺とローナは、平原を歩いている。
ローナは魔力量は少ないが、聖女の力があるから他国なら重宝されるはず。
これから俺達は平民として生きていくとしても、ローナの聖女としての力は必要だった。
「全てセリスが悪い。いや、もう終わったことだ」
「はい……そう、ですね」
大襲撃の際に兵士達から罵声を浴びて、ローナの精神は不安定になっていた。
俺はそんなローナを利用することで、他国で生きようと決意する。
「非力なローナは、俺が支えよう」
「……はい。よろしくお願いいたします」
俺の発言を聞いて、ローナは頷く。
この時――ローナが俺を切り捨てようと考えているなんて、一切想像していなかった。
大襲撃が起こるも、急に膨大な魔力が使えるなんてことにはならなかった。
もう無理だと悟った俺は……魔物にやられたことにして、ローナと一緒に逃亡する。
護衛達を犠牲にして、俺とローナは魔物達の大襲撃から逃れることができていた。
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大襲撃から逃げて数日が経ち――俺とローナは、平原を歩いている。
ローナは魔力量は少ないが、聖女の力があるから他国なら重宝されるはず。
これから俺達は平民として生きていくとしても、ローナの聖女としての力は必要だった。
「全てセリスが悪い。いや、もう終わったことだ」
「はい……そう、ですね」
大襲撃の際に兵士達から罵声を浴びて、ローナの精神は不安定になっていた。
俺はそんなローナを利用することで、他国で生きようと決意する。
「非力なローナは、俺が支えよう」
「……はい。よろしくお願いいたします」
俺の発言を聞いて、ローナは頷く。
この時――ローナが俺を切り捨てようと考えているなんて、一切想像していなかった。
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