次は幸せな結婚が出来るかな？

ロマトス公爵領

１ヶ月の移動もようやく終わり、目的地であるロマトス公爵領に到着し、領都に入った。


ロマトス公爵家は領都から離れていない場所に建っていた。


屋敷は鉄や石をふんだんに使われており、頑丈な屋敷だった。


屋敷は大きいが豪華さはなく、屋敷周りの庭の花や植えられてる植物がなければ幽閉場所に見えるような外観だった。


屋敷の周りを囲う壁も鉄製と石で頑丈で高さも高めだった。


屋敷の玄関前に場所が止まり、レオニスから手を差し伸べられ、エメリアーナが最後に馬車から降りるとロマトス公爵家の者達や後方で使用人達、騎士達数名が頭を下げて出迎えた。


前公爵「ようこそ、ロマトス公爵領へ、お待ちしておりました」


公爵「移動でお疲れではありませんか？」


王女「いえ、大丈夫です！しばらくお世話になります」

(えぇーっと、フランケンシュタインって覚えたんだよね！前公爵がフランツ、公爵がケントス、次期公爵がタイソンで、奥様達は、、ジェシエーヌ、ラスエアで、、次期公爵の婚約者がキャスリーだったはず、、自信がないけど、、当たってて！)


その後、レオニスが挨拶をし、ロマトス公爵が領騎士達に同行している騎士達や魔法師達、結界師達、馬や馬車の案内を指示した。


屋敷の中は外観とは違い、木材が使われていた。


だが、屋敷の中の玄関ホールに凶悪顔の魔物の頭が剥製にされ、飾られていた。


王女「あれは、、」


前公爵「あれはレッドオーガでその横がワイバーンで次がグリフォンです」


王女「少しだけ見ても良いですか？」


前公爵「もちろん良いですよ」


王女「ありがとうございます」

(うわぁ～！角があるよ！鬼だよ！絵本とかの通りに２本の角！！１本の角のやつもいるのかな？それより、、、これがワイバーン？頭だけ、、首もあるけど、、なんか前世の恐竜図鑑で、、トリ、、トリなんとかプス？トス？思い出せない、、後は、、獅子だよね？飛べる獅子？どうやって飛ぶの？羽がある獅子って、、無理、、想像出来ない！)


レオニス「もう、、良いのでは？」


王女「はい、、お待たせしました」


その後、客間に案内され、お風呂に入り、ドレスを１ヶ月ぶりに着て、サロンに向かった。


公爵領に到着したのは昼過ぎで現在の時刻はお茶の時間だった。


(公爵家のはずなのに、、廊下とかに武器が飾られてる数が多いような、、たまたま？屋敷の至るところまでに飾られてたら、、武器収集家？そんなに知識はないけど、、大剣、長剣、短剣、槍だね、、他の武器もあるのかな？あっ！盾もある！)


サロンにはロマトス公爵家の前公爵夫人、公爵夫人とマイクがいた。


マイクはエメリアーナが来たことを待ってましたみたいな顔をしていた。


王女「お待たせ致しました」


前公爵夫人「大丈夫ですわ、、ドレス姿だと可愛らしさ際立ちますわね」


公爵夫人「本当に！白のローブ姿も可愛らしかったですけど、、ドレス姿はまた違いますわね」


王女「ありがとうございます、、他の方は、、」


前公爵夫人「明日からの打ち合わせですわ」


王女「マイク文官は打ち合わせはよろしいの？」


マイク「それが、、案内されたのが、、こちらで」


王女「そうでしたの、、」

(まさか、、戦力外通告？だからってこっちに案内されるなんて、、助けてみたいな顔を向けないで！肩身が狭かったかもしれないけど、、良い歳なんだから、、８歳の王女に頼らないでよ！)


お茶会は何事もなくはならなかった。


エメリアーナが来てからトレントの討伐の話などをしたのだが、途中からは先程話してたマイクの結婚は？の話になり、マイクは相手が公爵家の夫人２人だったので仕事の愚痴も家での愚痴も言えず、エメリアーナに助けを求める視線を向けまくった。


(あぁー、私が来る前にも結婚の話が出てたのね！だからって私に助けを求めないで！無理だから！打ち合わせが早く終わってくれることを願って！早く終わっても来ないかも知れないけど、、)