君を好きになるなんて絶対にありえない!

ジャック

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2章

第15話

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さて、俺は昨日に引き続き今日も川野家に俺はお邪魔していた。今日はバイクではなく、歩きだ。

 今日は家庭教師1日目として陽菜ちゃんに勉強を教える予定なのだ。

 陽?あいつは今日は雨宮さんと勉強するらしい。彼女と一緒にいたいんだって。俺は今日の昼休みも空き教室で北風と2人でご飯食べてたから陽は雨宮さんと食べてたはずなんだけどなぁ。

 まぁ、アイツが赤点取ろうが知ったこっちゃないけど。

「んで、家庭教師って何したらいいんだ?」

「そんなの私も知らないですよ~。先輩のやり方でやったらいいんじゃないですか?」

 俺は塾に行ったこともないし、家庭教師も雇ったことは無いから何をしたらいいのか全く分からない。

「そうか。それなら改めて自己紹介でもするか。」

「まぁ、それがいいかもですね~。」

 というわけで自己紹介だ。俺は陽菜ちゃんのことは名前しか知らないからな。家庭教師をする上で苦手な教科とかもう少し情報は欲しいし。

「改めて、俺は荒木神楽。佐倉高校の2年生だ。得意な科目は…数学だな。苦手な科目は英語。3ヶ月だが、よろしく頼む。」

「よろしくお願いします~!私は川野陽菜!甲陽中学の3年生でーす!得意な科目は国語!苦手な科目は数学です!」

 そこで俺は改めて陽菜ちゃんを見る。黒髪を肩の辺りまで下げたミディアムロングって感じかな。爽やかイケメンである陽と遺伝子が同じせいか陽菜ちゃんもかなり美少女。目もパッチリしていて、少しオシャレしているのが分かる。俺達の学校で1番の美少女とも言われている北風にも負けていない。

 やっぱり遺伝子って大事だったりするのかなぁ。雪乃ちゃんも可愛かったし。けど、俺の姉ちゃんモデルだけど俺は普通ぐらいだし。そんなに関係ないのかもな。

 まぁ、そんなことは置いといて俺の得意科目とひなちゃんの苦手な科目が同じなのは教えやすいな。

「そういえば陽菜ちゃんの志望高校ってどこなんだ?」

「佐倉高校ですね~!」

 おぉ!俺や陽と同じ佐倉高校か…。でも、俺たちの高校って結構偏差値高かったはず。俺も中学の時に偏差値の高さで選んだし。

「ちなみに今の陽菜ちゃんの偏差値ってどれぐらい?」

 …聞きづらいけどこれを聞いておけば教える方針の参考になるだろう。

 一応だが佐倉高校の偏差値は68である。俺の家からかなり近く、偏差値の高い高校はここだった。

「前の模試の結果があるんで持ってきますね~!」

 陽菜ちゃんが模試の結果を見せてくれた。

「問題は数学と理科だな。」

「そうですね…。」

 成績は国語、社会、英語、理科、数学の順に良かった。国語と社会は俺が教えなくても大丈夫だと思う。英語も多分大丈夫。俺も苦手だし、問題集を何回かやってもらえば行けるだろう。

 ということで方針が決まったな。基本的に数学と理科を教えることにしよう。幸い俺は理系で数学も理科も得意科目である。中学の時も姉ちゃんのおかげで本気で数学と理科と英語は勉強したからなんとかなるだろう。

「これで受かりそうですかね…?」

 俺が方針を固めていると陽菜ちゃんがそう聞いてきた。少し声が震えている。心配なのだろう。

「大丈夫だ。佐倉高校に陽菜ちゃんが行けるようにするために家庭教師である俺がいるんだ。任せろ!」

 まぁ、ここは安心させるために強がりでもこういうことを言っておいた方がいいだろう。

 教え方が少し不安だが、これは改善していくしかない。

 教える相手は親友(だと思ってる)で少し憧れを抱いている陽の妹だ。何が何でもこの依頼を成功させてやりたい。

「はい!よろしくお願いしますね? 」

 先程とは違い、声にはハリがあり、笑顔だ。

「もちろんだ!」

 不安を抱かせず、3ヶ月後もこの笑顔を見れるように俺は頑張ろうと思った。

 とりあえず今日は数学をすることにした。

「今日は公式とかの基礎を復習するか。」

「はい!」

 ということで教科書を使って復習していくことにした。さっきの模試を見て苦手と思われる範囲の復習を優先して行った。

 公式と例題の確認をして問題を解くを繰り返す。

 時折、俺が「コレが何でこうなるか分かる?」と聞いたり、逆に「ここどうしてこうなるんですか?」と聞かれたりだな。

 問題は俺も解くことにした。別に答え見ながら陽菜ちゃんの計算を見ててもいいんだけど、こっちの方が楽しい。別々に解いて、お互いの答えを確かめて、食い違っていたら話し合いして、答えみて確かめて…。これを繰り返した。陽菜ちゃんも「こっちの方が緊張しなくていいですね~。なんか一緒に解いているとこっちも少し楽しいですし。」ということなのでこのスタイルで行くことにした。

「先輩って字、綺麗なんですね…。」

「そうか?平均ぐらいだと思うけど…。」

 俺は自分の書いた字を見てみるがキレイと聞かれてると普通ぐらいと言われるだろう。

 姉ちゃんはとんでもないほど綺麗だった。姉ちゃん以上に綺麗な字を書いてる人を見たことないと思えるぐらいに。…友達少ないからあんまり人の字を見たことないけど。

 まぁ、そんなことを言い合いながら問題を解いていた。

「「出来た!」」

 ほぼ2人同時に問題を終えた。ちょうどこの問題がこの範囲の最後の問題となる。時間的にもこれが最後の問題だろう。

お互いの答えを見て…
「一緒だな。」

「ですね。」

 俺と陽菜ちゃんの回答は同じだった。

 俺達は回答冊子を開いて答えを確認する。

「正解だ!」

 答えも正しく赤ペンでグルっと丸をつける。

「ん~終わりました~!」

「おつかれ。よく頑張ったな。」

 俺も陽菜ちゃんと同じくグイッと伸びをする。

「はい!」

 陽菜ちゃんは両手を上にあげてバンザイのポーズをする。

「はい?」

 俺は何をしたら正解なのか教えて欲しい。

「分からないんですか?ハイタッチですよ~。」

 わかるか!!えっ?この場合分からない俺の方がおかしいの??とりあえず陽菜ちゃんに合わせて俺は両手を上げる。

「イェェーイ!」

「い…いぇー…い…。」

 パンっと高い音が鳴る。それにしても最近の中学生の間ではハイタッチでも流行っているのだろうか?俺なんか女子の手には触ったのもこれが初めてだと言うのに。姉ちゃんを抜いたらだけど。最近の女子はスキンシップが凄いんだろうな。いや、これはフレンドシップか?

 陽はまだ帰ってきてないようだな。あいつに貸したノートを返してもらいたいんだけど。まぁ、明日の学校でもいいかな?

「おにぃですか?」

「ん、あぁ。」

 どうやら陽菜ちゃんにはバレていたらしい。俺が陽を待っているということを。

「まぁ、明日も会えるからいいんだけどな。」

 そう言って俺は自分のものを片付けて帰る用意をする。

「おにぃなら、あと5分ぐらいで帰ってくると思いますよ。それまで私とこの部屋でお話でもしませんか~?」

 あと、5分か。それぐらいなら待ってもいいかもな。帰っても勉強するだけだし。今から陽菜ちゃんに勉強を教えても時間が無いからゆっくりしようかな。

「陽が帰ってくるまでそうさせて貰っていい?」

「もちろんです!」

 先程と同じように座ってゆっくりする。

「ではでは恋バナをしましょう!」
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