君を好きになるなんて絶対にありえない!

ジャック

文字の大きさ
52 / 92
2章

第18話Side北風真美

しおりを挟む
「…ここはこの公式使って…。」

「ふむふむ。あー!なるほどー!」

「…そう正解。」

 私は今海咲ちゃんから勉強を教わっていた。海咲ちゃんは教え方が上手い!

 海咲ちゃんとは修学旅行が終わってから関わることが多くなった。学校でもよくお話したりする。

 海咲ちゃんは勉強がすごく出来ることを知っていたので、教えてくれるよう頼んでみたら…

「…ん。いいよ。」

と快く快諾してくれた。あれ?すんなりとしていたので理由を聞いてみると、

「…陽が私じゃなくて…荒木くんに教わるんだって。」

 な…なるほど…。そんな事情があったんだ。川野くんはどういう意図で荒木くんから教わるのかは知らないけど、海咲ちゃんと荒木くんの成績は変わらないのに彼女である海咲ちゃんより荒木くんを頼りにされたのが許せないのかも。

 分かる気がする。私も海咲ちゃんと同じ立場で荒木くんに頼りにされなかったら嫌だ。やっぱり1番に私を頼って欲しいと思う。重いって言われてもそう思わずにはいられない。それに好きな人に頼られてるって事実だけでも嬉しい。

「わかるよ、その気持ち。私も同じだから。」

「…?」

 海咲ちゃんは首をかしげて私を見る。そこで思い切って今回のテストで荒木くんと勝負していることや、昨日荒木くんを家に呼んだことを話した。  

それを聞いて海咲ちゃんは、

「……北風さんは…荒木くんのことが好きなの?」

「ッ!?」

 昨日は雪乃から言われたことを今度は海咲ちゃんから聞かれた。でも、海咲ちゃんって彼氏いるし、口硬そうだから話してもいいかな…?それに海咲ちゃんとは共感できるところがあるし。

「うん…そうだよ。」

 同年代の友達に初めてそう言った。顔も赤くなってるのがわかる。荒木くんの話題になるとそこに荒木くんがいなくてもこうなっちゃう。

「…告白…しないの?」

「ふぇ!?こ…告白はその…まだそこまでの勇気ないし!それにまだそこまで仲良くないし!……それに……やっぱり告白するより……されたい……から………。」

 うぅ。恥ずかしいよ。でも、海咲ちゃんは川野くんと付き合ってる訳だから恋愛において私より詳しいはずだし。なんて頭の中でぐるぐると考えて慌てていると…

「……乙女…。…可愛い。」

「えっ?」

「…分かった。…私は北風さんを協力する…。」

「えっ?本当に!?」

「…うん。」

 やったー!恋愛において先輩で荒木くんと親しい川野くんの彼女の海咲ちゃんが協力してくれるなんて!!とっても嬉しい!

「私の事、真美でいいからね!」

「…わかった。…私も海咲で…いい。」

「うん!よろしくね!海咲!」

「…任せて、真美。」

 ということで今は海咲から私は勉強を教えて貰っている。海咲は荒木くんより成績がいい時もあるらしい。最近は荒木くんより成績がいい事が多いんだって。海咲の予想では多分荒木くんは今回成績が良くなさそう。川野くんを教えるのに手がいっぱいだから。

 それで今は数学を教えて貰っている。

「そう言えば海咲は荒木くんに彼女がいるとかって知ってる?」

「…ん。いない…と思う。…陽からもそんな話、聞いたことない。…けど聞いてみる。」

 そう言って海咲はスマホを取り出して川野くんに聞いてくれた。

「ありがとう!」

 するとすぐに返信が返ってきた。川野くんはは荒木くんと勉強しているはずなんだけど…。

「…やっぱりいないって。」

「そうなんだ!本当にありがとう!」

 そう言って海咲は川野くんとの会話画面を見せてくれた。

雨宮 海咲『荒木くんって彼女いる?』

Yo『ちょっと聞いてみるわ』

Yo『いないな。』
 
Yo『俺が海咲とイチャつきたいって言ったら簡単に自爆してゲロってくれた。』

 良かった。これで不安だった「荒木くんに彼女いる説」は棄却された。それにしても川野くんはすごいな。荒木くんの扱い方が完璧じゃないかな?私が知りたいって思っても素直に聞くぐらいしか思いつかないのに。

「…明日、陽も誘ってみる。」

「積極的だね!頑張って!」

「…違う。…陽とも話したいけど、荒木くんのこと聞く。」

「えっ?それって…。」

私のために情報集めてくれるってこと?

「…応援する。」

「ありがとう!私頑張るよ!」

「…ん!…陽に荒木くんより私を見てもらうから。…次、この問題。」

「うん!」

 海咲、可愛いなぁ。川野くんはもっと彼女を大事にすべきだよ。

 よし!切り替えて勉強しよう!絶対に荒木くんに勝ってクリスマスデートに誘うんだ!
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

クラスメイトの王子様系女子をナンパから助けたら。

桜庭かなめ
恋愛
 高校2年生の白石洋平のクラスには、藤原千弦という女子生徒がいる。千弦は美人でスタイルが良く、凛々しく落ち着いた雰囲気もあるため「王子様」と言われて人気が高い。千弦とは教室で挨拶したり、バイト先で接客したりする程度の関わりだった。  とある日の放課後。バイトから帰る洋平は、駅前で男2人にナンパされている千弦を見つける。普段は落ち着いている千弦が脚を震わせていることに気付き、洋平は千弦をナンパから助けた。そのときに洋平に見せた笑顔は普段みんなに見せる美しいものではなく、とても可愛らしいものだった。  ナンパから助けたことをきっかけに、洋平は千弦との関わりが増えていく。  お礼にと放課後にアイスを食べたり、昼休みに一緒にお昼ご飯を食べたり、お互いの家に遊びに行ったり。クラスメイトの王子様系女子との温かくて甘い青春ラブコメディ!  ※特別編3が完結しました!(2025.12.18)  ※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。  ※お気に入り登録、いいね、感想などお待ちしております。

隣の家の幼馴染と転校生が可愛すぎるんだが

akua034
恋愛
隣に住む幼馴染・水瀬美羽。 毎朝、元気いっぱいに晴を起こしに来るのは、もう当たり前の光景だった。 そんな彼女と同じ高校に進学した――はずだったのに。 数ヶ月後、晴のクラスに転校してきたのは、まさかの“全国で人気の高校生アイドル”黒瀬紗耶。 平凡な高校生活を過ごしたいだけの晴の願いとは裏腹に、 幼馴染とアイドル、二人の存在が彼の日常をどんどんかき回していく。 笑って、悩んで、ちょっとドキドキ。 気づけば心を奪われる―― 幼馴染 vs 転校生、青春ラブコメの火蓋がいま切られる!

距離を置きたい女子たちを助けてしまった結果、正体バレして迫られる

歩く魚
恋愛
 かつて、命を懸けて誰かを助けた日があった。  だがその記憶は、頭を打った衝撃とともに、綺麗さっぱり失われていた。  それは気にしてない。俺は深入りする気はない。  人間は好きだ。けれど、近づきすぎると嫌いになる。  だがそんな俺に、思いもよらぬ刺客が現れる。  ――あの日、俺が助けたのは、できれば関わりたくなかった――距離を置きたい女子たちだったらしい。

まずはお嫁さんからお願いします。

桜庭かなめ
恋愛
 高校3年生の長瀬和真のクラスには、有栖川優奈という女子生徒がいる。優奈は成績優秀で容姿端麗、温厚な性格と誰にでも敬語で話すことから、学年や性別を問わず人気を集めている。和真は優奈とはこの2年間で挨拶や、バイト先のドーナッツ屋で接客する程度の関わりだった。  4月の終わり頃。バイト中に店舗の入口前の掃除をしているとき、和真は老齢の男性のスマホを見つける。その男性は優奈の祖父であり、日本有数の企業グループである有栖川グループの会長・有栖川総一郎だった。  総一郎は自分のスマホを見つけてくれた和真をとても気に入り、孫娘の優奈とクラスメイトであること、優奈も和真も18歳であることから優奈との結婚を申し出る。  いきなりの結婚打診に和真は困惑する。ただ、有栖川家の説得や、優奈が和真の印象が良く「結婚していい」「いつかは両親や祖父母のような好き合える夫婦になりたい」と思っていることを知り、和真は結婚を受け入れる。  デート、学校生活、新居での2人での新婚生活などを経て、和真と優奈の距離が近づいていく。交際なしで結婚した高校生の男女が、好き合える夫婦になるまでの温かくて甘いラブコメディ!  ※特別編6が完結しました!(2025.11.25)  ※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。  ※お気に入り登録、感想をお待ちしております。

クラスで一番人気者の女子が構ってくるのだが、そろそろ僕がコミュ障だとわかってもらいたい

みずがめ
恋愛
学生にとって、席替えはいつだって大イベントである。 それはカースト最下位のぼっちである鈴本克巳も同じことであった。せめて穏やかな学生生活をを求める克巳は陽キャグループに囲まれないようにと願っていた。 願いが届いたのか、克巳は窓際の後ろから二番目の席を獲得する。しかし喜んでいたのも束の間、彼の後ろの席にはクラスで一番の人気者の女子、篠原渚が座っていた。 スクールカーストでの格差がありすぎる二人。席が近いとはいえ、関わることはあまりないのだろうと思われていたのだが、渚の方から克巳にしょっちゅう話しかけてくるのであった。 ぼっち男子×のほほん女子のほのぼのラブコメです。 ※あっきコタロウさんのフリーイラストを使用しています。

俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。

true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。 それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。 これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。 日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。 彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。 ※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。 ※内部進行完結済みです。毎日連載です。

【完結】イケメンが邪魔して本命に告白できません

竹柏凪紗
青春
高校の入学式、芸能コースに通うアイドルでイケメンの如月風磨が普通科で目立たない最上碧衣の教室にやってきた。女子たちがキャーキャー騒ぐなか、風磨は碧衣の肩を抱き寄せ「お前、今日から俺の女な」と宣言する。その真意とウソつきたちによって複雑になっていく2人の結末とは──

熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)

MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。

処理中です...