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~不安~
不純
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『年末、できれば帰ってきなさいよ。お父さんもいい加減葉月の顔見たいって、言ってるから…』
「… うん、… うん、うん… わかった。」
電話を終え、携帯をテーブルに置く。
実家の母からの、久しぶりの電話だった。
年末年始くらい、一度は実家に顔を出しなさいと、そう言われた…。
そういえば4月以降…たった一度しか帰省していないことに気付く。
気付けば、もう12月…
会社に入社して、あと3か月ほどで一年になる…。
色々なことがあった。
杉崎さんと出会って、
最初は、職場の素敵な…とても優しく、頼りになる先輩という認識で…
でも、杉崎さんのことを目で追ってしまっている自分に、いつの日か、気が付いて…
杉崎さんには、林さんがいる…
私には、拓海がいる…
そんなことを自分に何度も、何度も言い聞かせながら、なんとか気持ちを抑える日々が続いて…
でも…結局、抑えきれなくて…
身体を重ねた…
そして、一度きりじゃなく、二度も…
私は、こんなところまで来てしまった。
もう、4月に入社したばかりの…
今思えば、まだ純粋だった頃の私には戻れない。
自分のことを真面目だと自負していた頃の私には、到底、戻れない…。
今の私は…
人の恋人を…奪ってしまった、不純で、不誠実な… ただの女だ…。
「…どろぼう、猫…か…」
つい… 細野さんに言われたことが、頭の中に蘇ってくる…。
「… うん、… うん、うん… わかった。」
電話を終え、携帯をテーブルに置く。
実家の母からの、久しぶりの電話だった。
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そういえば4月以降…たった一度しか帰省していないことに気付く。
気付けば、もう12月…
会社に入社して、あと3か月ほどで一年になる…。
色々なことがあった。
杉崎さんと出会って、
最初は、職場の素敵な…とても優しく、頼りになる先輩という認識で…
でも、杉崎さんのことを目で追ってしまっている自分に、いつの日か、気が付いて…
杉崎さんには、林さんがいる…
私には、拓海がいる…
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でも…結局、抑えきれなくて…
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