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真壁side

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入学式で葉山を見たときから思ってた。
なんて、綺麗な男、なんだと…

色白で小顔、目がやたら大きくて、ついでに睫毛も結構長い…
頬は少しピンク…んで、首の細さがすごい…

シャツの隙間から覗く首筋が白くて細くて…細いせいで鎖骨が艶かしく浮かび上がってて… 

葉山は気づいていないだろうけど、俺がどれだけ、葉山のそんな場所を盗み見ていたか… 
気付けば、目を奪われていた…
葉山の顔に…身体に…  肌の…色の白さに…

もちろん、男が男にこんな感情を持つのはどうかしている。
それはわかっているのに、どうしても気付けば視線が葉山を追っているのだから、もはや仕方がないと俺は半分諦めていた。

でも恐らく葉山は…いや、絶対に…100パーセント、葉山は俺の視線に気付いてはいないと思う。

それほどに俺は、葉山がこちらを向きそうになる少し前に違和感なく目を逸らしたりしていたし、態度もかなり普通にしていたつもりだ。

おまけに多分、葉山は鈍感の部類だ…
気付くわけがない… 
だから俺は目だけで、葉山を楽しんでいたのだ、今までは…

それがだ… 明日、
明日、ついに葉山を抱くことができるなんて…本当に夢のようだ。
でも…クラスメイトを盾にするとか、もしかしたら半分、騙したような形になるのかな…  
俺は悪い男だろうか…

でも、どうしてもこの欲望には勝てない…
多分、ずっと気になっていた…
無意識下で、俺は葉山をずっと好きだったんだと…今になって思う… 
あの可愛らしい顔の葉山が、めちゃくちゃ汚い男言葉を使う…

そのギャップが更にいいのだ…

明日…

ただでさえ、普段は抑えている欲望が漏れ出してしまう満月の夜… 

葉山がもしも、土壇場で嫌だと言ったら…
俺は自分自身を止めることができるだろうか… 血が、逆流しそうなほどの興奮を覚える満月の夜…       明日…  葉山を…   

   おっと、想像しただけで、
    耳がまた、出てしまった…

    俺は耳を撫で付けながら、
     静かに風呂へ向かった。
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