7 / 12
【1章】幼女に復讐は難しい〜ピュアすぎる兄ができました〜
7.留守番と賄賂
しおりを挟む
「お兄様、王太子殿下ってどんなお方?」
「そうだな……リビーが思う王子様とはちょっと違うかもしれないって僕は思ったよ
」
「そうなの?」
顔合わせ初日の夜、わたしの質問にゼリックはそんなふうにこたえてくれた。とはいえ、王太子のことをペラペラと喋ってはいけないから、当たり障りのない回答になっている可能性も大いにある。……いや、純粋過ぎるゼリックに限って、そんなことはないと思うんだけど。
「気になる! いいなあ、リビーも会ってみたいなぁ」
「え? リビーには僕がいるだろう? 僕がリビーの王子様になってあげるから、ね?」
よしよし、とゼリックがわたしを撫でる。……わたしが言うのもなんだけど、本当に妹を溺愛し過ぎではないだろうか?
毒気を抜かれそうになるのを必死にこらえ、わたしはゼリックに向き直った。
「でも、お城ってすごく大きくて綺麗なんでしょう?」
「そうだよ。だけど、大きくなったら僕が同じぐらい綺麗なお家をリビーのために建ててあげるから大丈夫だよ」
(……だから! だから!)
ゼリックの天然たらしっぷりがすごい。弱冠十歳で妹に対してこんな感じじゃ、恋人ができたときが大変だ。貴族の子息は幼いうちに結婚相手を決めてしまうというし、ゼリックも選定を急いだほうがいいんじゃなかろうか? いや、ゼリックに見合うお相手なんて、中々見つからない気がするけど……。
「リビーは今日、僕がいない間になにをしていたの?」
「え?」
ゼリックからの質問に、わたしは思わずドキッとしてしまった。
(図書館に行っていたことはあまり言いたくないんだけど……)
嘘をついたら、いつかどこかでボロが出る。もちろん、十歳のゼリックがわたしの復讐計画に気づいているとは思わないんだけど、念には念を入れなきゃいけない。わたしは意を決してニコリと微笑んだ。
「侍女と一緒に図書館に行ったの。絵本や図鑑を借りたんだ」
こういうこともあろうかと、ちゃんと表向きの用事を作っておいたわたしを褒めてあげたい。これなら本来の目的を隠せるし、嘘はついていないんだもの。
「えっ、僕がいないのにお外に行ったの? 大丈夫だった?」
ゼリックが急いでわたしの腕やら背中を確認する。
「大丈夫よ、お兄様。ちゃんと侍女と一緒だったもの」
「ダメだよ。外は危険がたくさんあるんだから。僕や、騎士が一緒じゃなきゃ危ないよ」
「え~~?」
どうやらゼリックは本気でそう思っているらしい。……まあ、現世のわたしは超がつくほど可愛いし、身なりもいいから金持ちの令嬢だってすぐにわかるので、誘拐される可能性があるというのはわからなくない。
(でも、それじゃ復讐計画が進められないんだもの)
ゼリックの前では自由に動けないし、ガッツリ猫をかぶらなきゃいけないし!
「リビー、約束して。今後は侍女と二人で出かけちゃダメだよ。僕がいるときにしてね」
「わかりました、お兄様」
従順な妹のふりをして笑うと、ゼリックがムッと唇を尖らせる。
「リビー、本当に約束だからね」
「……はーい」
珍しく真剣な表情のゼリックにわたしは内心でため息をつく。そういう顔をされるとものすごく裏切り難いというか、いざというときに良心の呵責に苦しみそうだ。
(とはいえ)
次のわたしの目標はゼリックなしで出かけることではない。王太子のもとに出向くゼリックにこっそりついていくことだ。
二週間後、ゼリックの二回目の登城日がやってきた。
「リビー、いい子で留守番してるんだよ?」
「……寂しいな」
わたしはゼリックの質問にこたえないまま、ゼリックにギュッと抱きついた。
「お兄様がいないお屋敷ってすごく静かだし、つまらないんだもの。リビーも一緒に行きたいです」
「リビー」
ゼリックはわたしを抱きしめ返し、頭をポンポンと撫でてくれる。
「僕だっておまえとずっと一緒にいたいんだ。だから言っただろう? 僕は側近なんてなりたくないって」
「えっ、それはその……」
そうだった。ゼリックを半ば強引に側近候補に仕立て上げたのはわたしだった。
(いやいや、どちらも仕方がないことだし)
復讐計画を成功させるためには、王家に近づくことが必要不可欠なんだもの。そのためにはゼリックに側近になってもらうのが手っ取り早い。でもでも、ゼリックが『わたしを城に連れて行く』ためには、一緒にいたいからって甘えるのが一番効果的なわけで。
「いつかリビーが大きくなったら連れて行ってあげるから、ね?」
「……はーい」
そう返事をしたものの『いつか』では遅い。遅すぎる。
わたしは苦々しい気持ちでゼリックを王宮へ見送った。
それから二週間後、次の登城日がやってきた。
「リビー行ってくるね」
「はい、いってらっしゃいませ、お兄様」
わたしはそう言って満面の笑みを浮かべる。お兄様はおや?と目を見開くと、小さく首を傾げた。
「今日は『一緒に行く』って言わないの?」
「はい。毎回わがままを言ったら困るかなって反省したんです」
「そっか……リビーはお利口さんだね」
よしよし、とゼリックが頭を撫でてくれる。……これから先にわたしがしようと思っている行動を考えると胸が痛い。わたしは笑顔で、ゼリックが馬車に乗るのを見届けた。
(よし、今よ)
わたしは、わたしにそっくりな等身大の人形(ゼリックが両親にねだって作らせた)をその場に置くと、マントで身を隠しながら、御者台へと飛び移る。
「運転手さん、今日はよろしくね」
「お嬢様……本当にゼリック様についていくんですか?」
運転手にはあらかじめ賄賂を渡しておいた。だって、こうするしか一緒に王宮に行く方法がないんだもの。
それに、わたしはゼリックに対して嘘はついていない。『一緒に行きたい』とも、わがままも言わなかったけど、勝手についていくことにした。ただそれだけだから。
「さあ、早くお城に行きましょう? わたし、すっごく楽しみにしているの! 馬車の運転席に乗るのもはじめてだし……」
「リビー……」
と、背後から声が聞こえてくる。ギョッとして振り返ると、そこには怒りに震えたゼリックがいた。
「お、お兄様……! 馬車に乗ったはずでは?」
どうしてわたしがここにいるとバレているの? せめて屋敷を出発するまでバレなかったら乗り切れると思っていたのに!
「僕が人形とリビーの見分けがつかないわけがないだろう? それに、運転手には『リビーが王宮についてきたい』と頼んでくるだろうから、そのときは僕に知らせるように伝えてあったんだ」
ゼリックは運転手の両足の間に収まっていたわたしを席から引き剥がすと、ギュッと力強く抱きしめる。
「ダメだろう? こんなことをしちゃ」
「だって……」
どうしても行きたかったんだもの。大人になるまで待つなんて、わたしにはできない。第一、王太子の婚約者ってあっという間に決まってしまう可能性があるし……。
「仕方がないな」
ゼリックはため息をつきつつ、わたしを馬車の乗口へとエスコートする。
「今回だけだからね」
「……! 本当ですか、お兄様?」
ゼリックが馬車に乗り込むのを待ってから、わたしは思い切り抱きつく。
「お兄様、大~好き!」
「……うん、僕も」
困ったように笑いつつ、ゼリックはわたしを抱きしめ返した。
「そうだな……リビーが思う王子様とはちょっと違うかもしれないって僕は思ったよ
」
「そうなの?」
顔合わせ初日の夜、わたしの質問にゼリックはそんなふうにこたえてくれた。とはいえ、王太子のことをペラペラと喋ってはいけないから、当たり障りのない回答になっている可能性も大いにある。……いや、純粋過ぎるゼリックに限って、そんなことはないと思うんだけど。
「気になる! いいなあ、リビーも会ってみたいなぁ」
「え? リビーには僕がいるだろう? 僕がリビーの王子様になってあげるから、ね?」
よしよし、とゼリックがわたしを撫でる。……わたしが言うのもなんだけど、本当に妹を溺愛し過ぎではないだろうか?
毒気を抜かれそうになるのを必死にこらえ、わたしはゼリックに向き直った。
「でも、お城ってすごく大きくて綺麗なんでしょう?」
「そうだよ。だけど、大きくなったら僕が同じぐらい綺麗なお家をリビーのために建ててあげるから大丈夫だよ」
(……だから! だから!)
ゼリックの天然たらしっぷりがすごい。弱冠十歳で妹に対してこんな感じじゃ、恋人ができたときが大変だ。貴族の子息は幼いうちに結婚相手を決めてしまうというし、ゼリックも選定を急いだほうがいいんじゃなかろうか? いや、ゼリックに見合うお相手なんて、中々見つからない気がするけど……。
「リビーは今日、僕がいない間になにをしていたの?」
「え?」
ゼリックからの質問に、わたしは思わずドキッとしてしまった。
(図書館に行っていたことはあまり言いたくないんだけど……)
嘘をついたら、いつかどこかでボロが出る。もちろん、十歳のゼリックがわたしの復讐計画に気づいているとは思わないんだけど、念には念を入れなきゃいけない。わたしは意を決してニコリと微笑んだ。
「侍女と一緒に図書館に行ったの。絵本や図鑑を借りたんだ」
こういうこともあろうかと、ちゃんと表向きの用事を作っておいたわたしを褒めてあげたい。これなら本来の目的を隠せるし、嘘はついていないんだもの。
「えっ、僕がいないのにお外に行ったの? 大丈夫だった?」
ゼリックが急いでわたしの腕やら背中を確認する。
「大丈夫よ、お兄様。ちゃんと侍女と一緒だったもの」
「ダメだよ。外は危険がたくさんあるんだから。僕や、騎士が一緒じゃなきゃ危ないよ」
「え~~?」
どうやらゼリックは本気でそう思っているらしい。……まあ、現世のわたしは超がつくほど可愛いし、身なりもいいから金持ちの令嬢だってすぐにわかるので、誘拐される可能性があるというのはわからなくない。
(でも、それじゃ復讐計画が進められないんだもの)
ゼリックの前では自由に動けないし、ガッツリ猫をかぶらなきゃいけないし!
「リビー、約束して。今後は侍女と二人で出かけちゃダメだよ。僕がいるときにしてね」
「わかりました、お兄様」
従順な妹のふりをして笑うと、ゼリックがムッと唇を尖らせる。
「リビー、本当に約束だからね」
「……はーい」
珍しく真剣な表情のゼリックにわたしは内心でため息をつく。そういう顔をされるとものすごく裏切り難いというか、いざというときに良心の呵責に苦しみそうだ。
(とはいえ)
次のわたしの目標はゼリックなしで出かけることではない。王太子のもとに出向くゼリックにこっそりついていくことだ。
二週間後、ゼリックの二回目の登城日がやってきた。
「リビー、いい子で留守番してるんだよ?」
「……寂しいな」
わたしはゼリックの質問にこたえないまま、ゼリックにギュッと抱きついた。
「お兄様がいないお屋敷ってすごく静かだし、つまらないんだもの。リビーも一緒に行きたいです」
「リビー」
ゼリックはわたしを抱きしめ返し、頭をポンポンと撫でてくれる。
「僕だっておまえとずっと一緒にいたいんだ。だから言っただろう? 僕は側近なんてなりたくないって」
「えっ、それはその……」
そうだった。ゼリックを半ば強引に側近候補に仕立て上げたのはわたしだった。
(いやいや、どちらも仕方がないことだし)
復讐計画を成功させるためには、王家に近づくことが必要不可欠なんだもの。そのためにはゼリックに側近になってもらうのが手っ取り早い。でもでも、ゼリックが『わたしを城に連れて行く』ためには、一緒にいたいからって甘えるのが一番効果的なわけで。
「いつかリビーが大きくなったら連れて行ってあげるから、ね?」
「……はーい」
そう返事をしたものの『いつか』では遅い。遅すぎる。
わたしは苦々しい気持ちでゼリックを王宮へ見送った。
それから二週間後、次の登城日がやってきた。
「リビー行ってくるね」
「はい、いってらっしゃいませ、お兄様」
わたしはそう言って満面の笑みを浮かべる。お兄様はおや?と目を見開くと、小さく首を傾げた。
「今日は『一緒に行く』って言わないの?」
「はい。毎回わがままを言ったら困るかなって反省したんです」
「そっか……リビーはお利口さんだね」
よしよし、とゼリックが頭を撫でてくれる。……これから先にわたしがしようと思っている行動を考えると胸が痛い。わたしは笑顔で、ゼリックが馬車に乗るのを見届けた。
(よし、今よ)
わたしは、わたしにそっくりな等身大の人形(ゼリックが両親にねだって作らせた)をその場に置くと、マントで身を隠しながら、御者台へと飛び移る。
「運転手さん、今日はよろしくね」
「お嬢様……本当にゼリック様についていくんですか?」
運転手にはあらかじめ賄賂を渡しておいた。だって、こうするしか一緒に王宮に行く方法がないんだもの。
それに、わたしはゼリックに対して嘘はついていない。『一緒に行きたい』とも、わがままも言わなかったけど、勝手についていくことにした。ただそれだけだから。
「さあ、早くお城に行きましょう? わたし、すっごく楽しみにしているの! 馬車の運転席に乗るのもはじめてだし……」
「リビー……」
と、背後から声が聞こえてくる。ギョッとして振り返ると、そこには怒りに震えたゼリックがいた。
「お、お兄様……! 馬車に乗ったはずでは?」
どうしてわたしがここにいるとバレているの? せめて屋敷を出発するまでバレなかったら乗り切れると思っていたのに!
「僕が人形とリビーの見分けがつかないわけがないだろう? それに、運転手には『リビーが王宮についてきたい』と頼んでくるだろうから、そのときは僕に知らせるように伝えてあったんだ」
ゼリックは運転手の両足の間に収まっていたわたしを席から引き剥がすと、ギュッと力強く抱きしめる。
「ダメだろう? こんなことをしちゃ」
「だって……」
どうしても行きたかったんだもの。大人になるまで待つなんて、わたしにはできない。第一、王太子の婚約者ってあっという間に決まってしまう可能性があるし……。
「仕方がないな」
ゼリックはため息をつきつつ、わたしを馬車の乗口へとエスコートする。
「今回だけだからね」
「……! 本当ですか、お兄様?」
ゼリックが馬車に乗り込むのを待ってから、わたしは思い切り抱きつく。
「お兄様、大~好き!」
「……うん、僕も」
困ったように笑いつつ、ゼリックはわたしを抱きしめ返した。
13
あなたにおすすめの小説
死に戻ったら、私だけ幼児化していた件について
えくれあ
恋愛
セラフィーナは6歳の時に王太子となるアルバートとの婚約が決まって以降、ずっと王家のために身を粉にして努力を続けてきたつもりだった。
しかしながら、いつしか悪女と呼ばれるようになり、18歳の時にアルバートから婚約解消を告げられてしまう。
その後、死を迎えたはずのセラフィーナは、目を覚ますと2年前に戻っていた。だが、周囲の人間はセラフィーナが死ぬ2年前の姿と相違ないのに、セラフィーナだけは同じ年齢だったはずのアルバートより10歳も幼い6歳の姿だった。
死を迎える前と同じこともあれば、年齢が異なるが故に違うこともある。
戸惑いを覚えながらも、死んでしまったためにできなかったことを今度こそ、とセラフィーナは心に誓うのだった。
【完結】僻地の修道院に入りたいので、断罪の場にしれーっと混ざってみました。
櫻野くるみ
恋愛
王太子による独裁で、貴族が息を潜めながら生きているある日。
夜会で王太子が勝手な言いがかりだけで3人の令嬢達に断罪を始めた。
ひっそりと空気になっていたテレサだったが、ふと気付く。
あれ?これって修道院に入れるチャンスなんじゃ?
子爵令嬢のテレサは、神父をしている初恋の相手の元へ行ける絶好の機会だととっさに考え、しれーっと断罪の列に加わり叫んだ。
「わたくしが代表して修道院へ参ります!」
野次馬から急に現れたテレサに、その場の全員が思った。
この娘、誰!?
王太子による恐怖政治の中、地味に生きてきた子爵令嬢のテレサが、初恋の元伯爵令息に会いたい一心で断罪劇に飛び込むお話。
主人公は猫を被っているだけでお転婆です。
完結しました。
小説家になろう様にも投稿しています。
1度だけだ。これ以上、閨をともにするつもりは無いと旦那さまに告げられました。
尾道小町
恋愛
登場人物紹介
ヴィヴィアン・ジュード伯爵令嬢
17歳、長女で爵位はシェーンより低が、ジュード伯爵家には莫大な資産があった。
ドン・ジュード伯爵令息15歳姉であるヴィヴィアンが大好きだ。
シェーン・ロングベルク公爵 25歳
結婚しろと回りは五月蝿いので大富豪、伯爵令嬢と結婚した。
ユリシリーズ・グレープ補佐官23歳
優秀でシェーンに、こき使われている。
コクロイ・ルビーブル伯爵令息18歳
ヴィヴィアンの幼馴染み。
アンジェイ・ドルバン伯爵令息18歳
シェーンの元婚約者。
ルーク・ダルシュール侯爵25歳
嫁の父親が行方不明でシェーン公爵に相談する。
ミランダ・ダルシュール侯爵夫人20歳、父親が行方不明。
ダン・ドリンク侯爵37歳行方不明。
この国のデビット王太子殿下23歳、婚約者ジュリアン・スチール公爵令嬢が居るのにヴィヴィアンの従妹に興味があるようだ。
ジュリエット・スチール公爵令嬢18歳
ロミオ王太子殿下の婚約者。
ヴィヴィアンの従兄弟ヨシアン・スプラット伯爵令息19歳
私と旦那様は婚約前1度お会いしただけで、結婚式は私と旦那様と出席者は無しで式は10分程で終わり今は2人の寝室?のベッドに座っております、旦那様が仰いました。
一度だけだ其れ以上閨を共にするつもりは無いと旦那様に宣言されました。
正直まだ愛情とか、ありませんが旦那様である、この方の言い分は最低ですよね?
冷酷騎士様の「愛さない」は一分も持たなかった件
水月
恋愛
「君を愛するつもりはない」
結婚初夜、帝国最強の冷酷騎士ヴォルフラム・ツヴァルト公爵はそう言い放った。
出来損ないと蔑まれ、姉の代わりの生贄として政略結婚に差し出されたリーリア・ミラベルにとって、それはむしろ救いだった。
愛を期待されないのなら、失望させることもない。
契約妻として静かに役目を果たそうとしたリーリアは、緩んだ軍服のボタンを自らの銀髪と微弱な強化魔法で直す。
ただ「役に立ちたい」という一心だった。
――その瞬間。
冷酷騎士の情緒が崩壊した。
「君は、自分の価値を分かっていない」
開始一分で愛さない宣言は撤回。
無自覚に自己評価が低い妻に、激重独占欲を発症した最強騎士が爆誕する。
以後、
寝室は強制統合
常時抱っこ移動
一秒ごとに更新される溺愛
妻を傷つける者には容赦なし宣言
甘さ過多、独占欲過剰、愛情暴走中。
さらにはリーリアを取り戻そうとする実家の横槍まで入り――?
自己評価ゼロの健気令嬢と愛が一分も我慢できなかった最強騎士。
溺愛が止まらない、契約結婚から始まる甘すぎる逆転ラブコメ
短編【シークレットベビー】契約結婚の初夜の後でいきなり離縁されたのでお腹の子はひとりで立派に育てます 〜銀の仮面の侯爵と秘密の愛し子〜
美咲アリス
恋愛
レティシアは義母と妹からのいじめから逃げるために契約結婚をする。結婚相手は醜い傷跡を銀の仮面で隠した侯爵のクラウスだ。「どんなに恐ろしいお方かしら⋯⋯」震えながら初夜をむかえるがクラウスは想像以上に甘い初体験を与えてくれた。「私たち、うまくやっていけるかもしれないわ」小さな希望を持つレティシア。だけどなぜかいきなり離縁をされてしまって⋯⋯?
(本編完結)無表情の美形王子に婚約解消され、自由の身になりました! なのに、なんで、近づいてくるんですか?
水無月あん
恋愛
本編は完結してます。8/6より、番外編はじめました。よろしくお願いいたします。
私は、公爵令嬢のアリス。ピンク頭の女性を腕にぶら下げたルイス殿下に、婚約解消を告げられました。美形だけれど、無表情の婚約者が苦手だったので、婚約解消はありがたい! はれて自由の身になれて、うれしい! なのに、なぜ、近づいてくるんですか? 私に興味なかったですよね? 無表情すぎる、美形王子の本心は? こじらせ、ヤンデレ、執着っぽいものをつめた、ゆるゆるっとした設定です。お気軽に楽しんでいただければ、嬉しいです。
幽閉王女と指輪の精霊~嫁いだら幽閉された!餓死する前に脱出したい!~
二階堂吉乃
恋愛
同盟国へ嫁いだヴァイオレット姫。夫である王太子は初夜に現れなかった。たった1人幽閉される姫。やがて貧しい食事すら届かなくなる。長い幽閉の末、死にかけた彼女を救ったのは、家宝の指輪だった。
1年後。同盟国を訪れたヴァイオレットの従兄が彼女を発見する。忘れられた牢獄には姫のミイラがあった。激怒した従兄は同盟を破棄してしまう。
一方、下町に代書業で身を立てる美少女がいた。ヴィーと名を偽ったヴァイオレットは指輪の精霊と助けあいながら暮らしていた。そこへ元夫?である王太子が視察に来る。彼は下町を案内してくれたヴィーに恋をしてしまう…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる