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11.もう叶いましたから
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翌朝のこと。
目を覚ますなり、わたくしは驚きに目を見開いた。
「おはよう、桜華」
「え? ……龍晴、様?」
頭上からわたくしを覗き込む端正な顔立ち。見間違えなどでは絶対にない。そこには龍晴様がいた。
(夢? 今度こそ夢を見ているの?)
二日連続で同じことを思うなんて、我ながら情けないけれども、信じられないのだから仕方がない。わたくしは思わず首を傾げた。
「どうしてここにいらっしゃるのですか?」
「どうして? もちろん、桜華に会うためだよ。孝明に聞いたんだ。寝付けなかったらしいね。きっと昨日のことが響いたんだろうと様子を見に来たんだ。君は慈悲深く、とても優しい女性だから」
「昨日……」
動揺を必死で押し隠しつつ、わたくしは静かに息をのむ。
(大丈夫。龍晴様が仰っているのは天龍様のことじゃない。魅音様のことよ)
絶対そうに違いない。わかってる。
だけど、これまでこんな形で彼がわたくしの部屋を訪れることはなかった。当然、驚かずにはいられない。
そもそも、昨夜は後宮ではなく内廷で休んでいらっしゃったのだし、こんな早朝に後宮を訪れること自体が異例中の異例だ。本当にどうしたというのだろう?
まだ回転の鈍い頭を必死に働かせつつ、わたくしはニコリと微笑んだ。
「申し訳ございません。龍晴様のお手をわずらわせるつもりはなかったのですが」
「そんなふうに思う必要はない。桜華の痛みは私の痛みだ。こうして様子を見に来るのは当然のことだよ」
龍晴様が爽やかに微笑む。わたくしの胸がチクリと痛んだ。
(『桜華の痛みは私の痛み』か……)
なるほど。
けれど、そう仰る割には、龍晴様がわたくしの――妃になるという願いを叶えてくれることはなかった。痛みに寄り添ってくれることはなかった。
『桜華は特別な女性だ。神聖で、決して汚してはならない美しい人だ。皇帝の私ですら君を手折ってはならない――――だから、この後宮で大事に大事に慈しむよ。私の子が成人し、私が皇位から退いたら、離宮でふたりきりで暮らそう』
昨日、龍晴様はそう仰っていたけれど、これではまるで、わたくしは龍晴様の愛玩動物みたいだ。彼の都合よく動く人形と同じ。それをよく言えば『神聖な』という言葉に置き換わるというだけ。つまり、中身はまるで求められていない――少なくとも、わたくしにはそんなふうに思えてしまう。
「ありがとうございます。あれからぐっすり眠れましたので、もう大丈夫です」
「それはよかった。だったら、これから一緒に朝食をとろう。桜華が眠っている間に準備をさせていたんだ」
龍晴様がわたくしの手を引く。
それからわたくしは、最後の朝を慈しむ暇なく、慌ただしく身支度を整え、食事の席についた。
龍晴様と食べる料理は毒味の間に冷めていて、なんだかとても味気ない。
けれど、わたくしは長い間、こんなふうに朝を龍晴様と一緒に過ごしたいと思っていたことを思い出す。ずっとずっと、こんな日が来ることを願っていた。
「美味しいね、桜華」
「ええ、とても。わたくし以前は、こうして龍晴様と食事をとるのが夢だったのです」
なぜだか涙が滲んでくる。龍晴様ははたと目を丸くした。
「以前は? 今は違うの?」
「ええ。もう叶いましたから」
夢はもう叶った。
わたくしがこの後宮に――龍晴様に夢を見ることはもう二度とない。
「ありがとうございます、龍晴様」
折角の機会だ。心からの感謝の言葉を口にする。
龍晴様は箸を置き、ふぅと小さく息をついた。
「……そんなに喜んでくれるなら、もっと早くにこうしていたらよかったね」
彼はどこか困ったように微笑む。わたくしは首を横に振った。
「いいえ、龍晴様。わたくしやはり、こうして龍晴様と朝をともにする喜びは、妃たちのものだと思うのです」
だからこそ憧れた。だからこそ夢を見た。
今はもう、それが叶わないことを知っているし、驚くほどにどうでもいい。あんなに執着していたのがまるで嘘のようだ。
「ですから龍晴様、今後はこれまでどおり妃たちと食事をなさってください。……そうしていただきたいのです」
「桜華……やはり君は、私の特別な女性だよ」
龍晴様はおもむろに立ち上がると、わたくしのことを背後から抱きしめる。胸が痛い。目頭が熱い。わたくしは必死に涙をこらえた。
「光栄です。龍晴様にそんなふうに言っていただけて、嬉しいです」
彼が愛してくれたのは、本当のわたくしではなかったのかもしれない。愛情の形だって、わたくしがほしかったものでは決してなかった。
それでも、わたくしは龍晴様のことを愛していた。こんな感情を教えてくださったこと、とても感謝している。
(ありがとう。そして……さようなら)
もう二度と、お会いすることはないでしょう。
心のなかでそっと呟いて、わたくしはわずかに目を細めた。
***
朝食を終え、龍晴様を送り出してから、わたくしは妃たちの暮らす宮殿を一つ一つ回っていった。
昨日魅音様が騒動を起こしたこと、その原因がわたくしにもあることを知っているから、みながどこか余所余所しい。
「桜華様におかれましては、ご機嫌麗しゅう……」
「そんなふうにかしこまらなくていいから。これまでどおりに接してちょうだい」
気位の高い上級妃たちですらこの有様なんだもの。中級妃、下級妃はなおさらわたくしの顔色をうかがっていた。なんだかとても複雑な気分だ。
嫉妬心にまみれていたとはいえ、妃たちとはこれまで、できる限り良好な関係性を築いてきたと自負している。最後がこんな形になって、少しだけ残念だった。
「今日は部屋に誰も入れないでね。用があるときはこちらから声をかけるから」
たっぷり時間をかけて後宮内を回ったあとは、執務室にこもって筆を握った。
妃同士にも派閥や序列がいろいろある。龍晴様の夜のお相手を決めるときには、体調面も含めて、相当気を使ってきた。
だから、わたくしがいなくなったあとも後宮が後宮の機能を維持できるように――できる限り現状を把握して、資料を残してあげたいと考えたのだ。
時間が思ったよりも残っていない。わたくしはひたすら筆を走らせた。
そうしていくうちに、この5年間の思い出が、走馬灯のように思い出される。
豪華絢爛な建物。美しく艶やかな女性たち。
それから、誰よりもまばゆい輝きを放つ龍晴様。
羨ましいと思ったこと。
妬ましいと思ったこと。
――それからほんの少しの優越感。
そのたびに自分の醜さに絶望して、何度も何度も涙を流した。
だけど、悲しいことだけではなかった。嬉しいこと、楽しいことだってちゃんと存在していた。
それに、こんなわたくしを受け入れてくれる天龍様に出会えたんだもの。もう振り返らない。前を向くってそう決めたんだから。
「失礼いたします。あの、桜華様……」
「――ちょっと待って。まだ入っちゃダメよ」
ためらいがちなノックの音。わたくしは部屋の前に侍女を留める。
一枚一枚墨を乾かす時間が惜しくて、床にはまだ、書くだけ書いて整理されていない資料が散らばった状態になっている。さすがにこれは見られたくない。わたくしは思わず立ち上がった。
「けれど、陛下が……」
「陛下?」
侍女の言葉に目を丸くしたそのとき、執務室の扉が勢いよく開け放たれる。
「龍晴、様?」
そこには、どこか憤った様子の龍晴様がいらっしゃった。
目を覚ますなり、わたくしは驚きに目を見開いた。
「おはよう、桜華」
「え? ……龍晴、様?」
頭上からわたくしを覗き込む端正な顔立ち。見間違えなどでは絶対にない。そこには龍晴様がいた。
(夢? 今度こそ夢を見ているの?)
二日連続で同じことを思うなんて、我ながら情けないけれども、信じられないのだから仕方がない。わたくしは思わず首を傾げた。
「どうしてここにいらっしゃるのですか?」
「どうして? もちろん、桜華に会うためだよ。孝明に聞いたんだ。寝付けなかったらしいね。きっと昨日のことが響いたんだろうと様子を見に来たんだ。君は慈悲深く、とても優しい女性だから」
「昨日……」
動揺を必死で押し隠しつつ、わたくしは静かに息をのむ。
(大丈夫。龍晴様が仰っているのは天龍様のことじゃない。魅音様のことよ)
絶対そうに違いない。わかってる。
だけど、これまでこんな形で彼がわたくしの部屋を訪れることはなかった。当然、驚かずにはいられない。
そもそも、昨夜は後宮ではなく内廷で休んでいらっしゃったのだし、こんな早朝に後宮を訪れること自体が異例中の異例だ。本当にどうしたというのだろう?
まだ回転の鈍い頭を必死に働かせつつ、わたくしはニコリと微笑んだ。
「申し訳ございません。龍晴様のお手をわずらわせるつもりはなかったのですが」
「そんなふうに思う必要はない。桜華の痛みは私の痛みだ。こうして様子を見に来るのは当然のことだよ」
龍晴様が爽やかに微笑む。わたくしの胸がチクリと痛んだ。
(『桜華の痛みは私の痛み』か……)
なるほど。
けれど、そう仰る割には、龍晴様がわたくしの――妃になるという願いを叶えてくれることはなかった。痛みに寄り添ってくれることはなかった。
『桜華は特別な女性だ。神聖で、決して汚してはならない美しい人だ。皇帝の私ですら君を手折ってはならない――――だから、この後宮で大事に大事に慈しむよ。私の子が成人し、私が皇位から退いたら、離宮でふたりきりで暮らそう』
昨日、龍晴様はそう仰っていたけれど、これではまるで、わたくしは龍晴様の愛玩動物みたいだ。彼の都合よく動く人形と同じ。それをよく言えば『神聖な』という言葉に置き換わるというだけ。つまり、中身はまるで求められていない――少なくとも、わたくしにはそんなふうに思えてしまう。
「ありがとうございます。あれからぐっすり眠れましたので、もう大丈夫です」
「それはよかった。だったら、これから一緒に朝食をとろう。桜華が眠っている間に準備をさせていたんだ」
龍晴様がわたくしの手を引く。
それからわたくしは、最後の朝を慈しむ暇なく、慌ただしく身支度を整え、食事の席についた。
龍晴様と食べる料理は毒味の間に冷めていて、なんだかとても味気ない。
けれど、わたくしは長い間、こんなふうに朝を龍晴様と一緒に過ごしたいと思っていたことを思い出す。ずっとずっと、こんな日が来ることを願っていた。
「美味しいね、桜華」
「ええ、とても。わたくし以前は、こうして龍晴様と食事をとるのが夢だったのです」
なぜだか涙が滲んでくる。龍晴様ははたと目を丸くした。
「以前は? 今は違うの?」
「ええ。もう叶いましたから」
夢はもう叶った。
わたくしがこの後宮に――龍晴様に夢を見ることはもう二度とない。
「ありがとうございます、龍晴様」
折角の機会だ。心からの感謝の言葉を口にする。
龍晴様は箸を置き、ふぅと小さく息をついた。
「……そんなに喜んでくれるなら、もっと早くにこうしていたらよかったね」
彼はどこか困ったように微笑む。わたくしは首を横に振った。
「いいえ、龍晴様。わたくしやはり、こうして龍晴様と朝をともにする喜びは、妃たちのものだと思うのです」
だからこそ憧れた。だからこそ夢を見た。
今はもう、それが叶わないことを知っているし、驚くほどにどうでもいい。あんなに執着していたのがまるで嘘のようだ。
「ですから龍晴様、今後はこれまでどおり妃たちと食事をなさってください。……そうしていただきたいのです」
「桜華……やはり君は、私の特別な女性だよ」
龍晴様はおもむろに立ち上がると、わたくしのことを背後から抱きしめる。胸が痛い。目頭が熱い。わたくしは必死に涙をこらえた。
「光栄です。龍晴様にそんなふうに言っていただけて、嬉しいです」
彼が愛してくれたのは、本当のわたくしではなかったのかもしれない。愛情の形だって、わたくしがほしかったものでは決してなかった。
それでも、わたくしは龍晴様のことを愛していた。こんな感情を教えてくださったこと、とても感謝している。
(ありがとう。そして……さようなら)
もう二度と、お会いすることはないでしょう。
心のなかでそっと呟いて、わたくしはわずかに目を細めた。
***
朝食を終え、龍晴様を送り出してから、わたくしは妃たちの暮らす宮殿を一つ一つ回っていった。
昨日魅音様が騒動を起こしたこと、その原因がわたくしにもあることを知っているから、みながどこか余所余所しい。
「桜華様におかれましては、ご機嫌麗しゅう……」
「そんなふうにかしこまらなくていいから。これまでどおりに接してちょうだい」
気位の高い上級妃たちですらこの有様なんだもの。中級妃、下級妃はなおさらわたくしの顔色をうかがっていた。なんだかとても複雑な気分だ。
嫉妬心にまみれていたとはいえ、妃たちとはこれまで、できる限り良好な関係性を築いてきたと自負している。最後がこんな形になって、少しだけ残念だった。
「今日は部屋に誰も入れないでね。用があるときはこちらから声をかけるから」
たっぷり時間をかけて後宮内を回ったあとは、執務室にこもって筆を握った。
妃同士にも派閥や序列がいろいろある。龍晴様の夜のお相手を決めるときには、体調面も含めて、相当気を使ってきた。
だから、わたくしがいなくなったあとも後宮が後宮の機能を維持できるように――できる限り現状を把握して、資料を残してあげたいと考えたのだ。
時間が思ったよりも残っていない。わたくしはひたすら筆を走らせた。
そうしていくうちに、この5年間の思い出が、走馬灯のように思い出される。
豪華絢爛な建物。美しく艶やかな女性たち。
それから、誰よりもまばゆい輝きを放つ龍晴様。
羨ましいと思ったこと。
妬ましいと思ったこと。
――それからほんの少しの優越感。
そのたびに自分の醜さに絶望して、何度も何度も涙を流した。
だけど、悲しいことだけではなかった。嬉しいこと、楽しいことだってちゃんと存在していた。
それに、こんなわたくしを受け入れてくれる天龍様に出会えたんだもの。もう振り返らない。前を向くってそう決めたんだから。
「失礼いたします。あの、桜華様……」
「――ちょっと待って。まだ入っちゃダメよ」
ためらいがちなノックの音。わたくしは部屋の前に侍女を留める。
一枚一枚墨を乾かす時間が惜しくて、床にはまだ、書くだけ書いて整理されていない資料が散らばった状態になっている。さすがにこれは見られたくない。わたくしは思わず立ち上がった。
「けれど、陛下が……」
「陛下?」
侍女の言葉に目を丸くしたそのとき、執務室の扉が勢いよく開け放たれる。
「龍晴、様?」
そこには、どこか憤った様子の龍晴様がいらっしゃった。
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