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Ver.4.0 ~星々の輝き、揺らめく境界~
ver.4.1-66 システムは一部除き、停止中だが
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…アルケディア・オンラインの3日間のメンテナンス。
使用人システムに関しては様々な用途で現実のほうに使用されていところが多いため、こういう時でも稼働できるようになっているらしいが、その他のシステムはほぼ停止しているといっていいだろう。
箱庭からはテイムモンスターの姿は失われ、モンスタードールのほうは実体化がなく、ログインしようとするとしっかり『メンテナンス中です』の表記が出るだけで入ることができない。
「そして今日は、従妹も来る日っと…ロロ、料理できているかな?お昼ごろに到着予定だから、昼食もしっかり用意しておかないとね」
【問題ないデス。海外にいた期間が長いとお聞きしましたので、和食のほうが受けがいいかと思い、既に準備ができているのデス】
びしっと指を立て、自信満々に答えるロロ。
使用人システムは稼働しているので問題なく扱え、こういう時に役に立つ。
いやまぁ、僕自身料理ができないってわけじゃないけどね。一人暮らししているからこそ、ある程度の料理の腕はあるんだよ。でも、ここはよりうまい人のほうが良いだろうと思ったのである。
「さてと、3日間のメンテナンスで暇になるところはあるけど、ミーちゃんが帰ってくるなら話に事欠かなさそうだし、これはこれで楽しみだな」
うちの会社、一応オンラインとの提携会社というのもあってか、このメンテナンスの影響を同時に受けるようで、実は社長のほうから全社員に通達が来ていた。
どうやらメンテナンスついでに、会社内のシステムも色々と一新しようという方針が上層部のほうで決まったらしく、せっかくのメンテナンス期間だからついでにこっちもそのシステム構築も行おうということで、同じ期間で臨時休業となったのだ。
ああ、給料面はどうなるのかと思ったが、会社側の都合でということなので、保証はされるらしく、臨時休業とはいえ通常出勤分の給料の支払いはあるらしい。いい会社だよな、こういうところ。
そのため、休みの間にオンラインが遊べないのは残念なところがあるが…それでも、久しぶりに帰ってくる従妹の方が嬉しいな。
【ところで主様、質問良いでしょうカ?】
「ん?何?」
【主様の従妹のミーちゃんと呼ばれる方ですが…楽しみにされているようですが、親しい仲だったのでしょうカ】
「ああ、そうだよ。といっても、音信不通になる前で、幼い時のほうがより親しかったけどね」
ミーちゃんと呼んでいるが、本名は『花帝ミント』。後半のほうに漢字がないのは、どうやら国際結婚の末に生まれたらしくハーフだからだとか。
彼女は歳が近いのもあったが、とにかく活発で…正直言って、その辺の男子よりもより活発でボーイッシュな少女だったことを覚えている。
おてんばというかなんというか、とにかくあちこち動き回るしやらかそうとするし、苦労した経験も思い出してしまうだろう。
特にあの近所にかつていた狂犬ボルシチとの死闘や、ガキ大将への下剋上、迷惑不審者への的確な金的ねずみ花火爆破事件…うん、本当に女の子なのかなと疑いたくなったほどである。
それでも割とどうにかなったし、従妹とはいえ親友のように親しかったのだが…年を経るにつれて交流の機会はだんだん失われちゃって、気が付いたら数年前ぐらいから音信不通になったのだ。
その不通になったタイミングの前後で、伯母さんの世界各国巡りに付いていったのだろうが…それでも、久しぶりに会うのは楽しみだ。
「まぁ、話す機会が減ったとはいえミーちゃんは結構活発な子だしね。学校は残念ながら別々になっていたけど、中学時代にちょっと道場破りして荒れていた時期もあったらしいけど、その時期も過ぎてバスケにバレー、水泳、陸上とかそのほか運動系の部活の助っ人として動いていたりしたらしいし、バレンタインだと作る側になりそうなのにもらう側で…あの時は、食べきれないからって大量のチョコを押し付けられたんだっけか…やめて、チョコやめて、あの山はやめて…」
【…なんか変なトラウマ入ってませんカ?】
だいぶ精神的に成長しているから今は大丈夫なのだが、当時はチョコを見て逃げたりしたっけか…なんでトラック4台分ほどの山ができたりしたのだろうか。絶対に大金持ちの人か相当気合の入った人がやらかしたに違いない。
そんなことはさておき、もうそろそろ時間だろう。
さてさて、久しぶりに会うミーちゃんはどうなっているのか、これはこれで楽しみだ。
「早く来ないかな、ミーちゃん…」
TVを付け、ニュースを見ながら時間を潰す。
仲の良かった従妹を待つ楽しみにあふれていた…その時だった。
『臨時ニュースです!!本日未明、国際空港でハイジャックが発生しました!!人質が取られており、こちらから確認することができます!!見てください、厳重に手足を縛られた人質の姿が確認できて…』
「ありゃ、なんか物騒なニュース…ん?」
こんな楽しみがある日に、入ってきてほしくないような物騒なニュース。
何も関係のない立場だったら一般の人々のように、怖いなぁというような感想ぐらいしかなかっただろうが…その人質の映し出された映像の中に、だいぶ成長していたとはいえ、見覚えのある姿を目にした。
【どうされましたか、主様?】
「今、人質の映像の中に何か見覚えのある姿があったような」
…えっと、気のせいじゃなければ今、ミーちゃんの姿が人質の中にいなかっただろうか?
使用人システムに関しては様々な用途で現実のほうに使用されていところが多いため、こういう時でも稼働できるようになっているらしいが、その他のシステムはほぼ停止しているといっていいだろう。
箱庭からはテイムモンスターの姿は失われ、モンスタードールのほうは実体化がなく、ログインしようとするとしっかり『メンテナンス中です』の表記が出るだけで入ることができない。
「そして今日は、従妹も来る日っと…ロロ、料理できているかな?お昼ごろに到着予定だから、昼食もしっかり用意しておかないとね」
【問題ないデス。海外にいた期間が長いとお聞きしましたので、和食のほうが受けがいいかと思い、既に準備ができているのデス】
びしっと指を立て、自信満々に答えるロロ。
使用人システムは稼働しているので問題なく扱え、こういう時に役に立つ。
いやまぁ、僕自身料理ができないってわけじゃないけどね。一人暮らししているからこそ、ある程度の料理の腕はあるんだよ。でも、ここはよりうまい人のほうが良いだろうと思ったのである。
「さてと、3日間のメンテナンスで暇になるところはあるけど、ミーちゃんが帰ってくるなら話に事欠かなさそうだし、これはこれで楽しみだな」
うちの会社、一応オンラインとの提携会社というのもあってか、このメンテナンスの影響を同時に受けるようで、実は社長のほうから全社員に通達が来ていた。
どうやらメンテナンスついでに、会社内のシステムも色々と一新しようという方針が上層部のほうで決まったらしく、せっかくのメンテナンス期間だからついでにこっちもそのシステム構築も行おうということで、同じ期間で臨時休業となったのだ。
ああ、給料面はどうなるのかと思ったが、会社側の都合でということなので、保証はされるらしく、臨時休業とはいえ通常出勤分の給料の支払いはあるらしい。いい会社だよな、こういうところ。
そのため、休みの間にオンラインが遊べないのは残念なところがあるが…それでも、久しぶりに帰ってくる従妹の方が嬉しいな。
【ところで主様、質問良いでしょうカ?】
「ん?何?」
【主様の従妹のミーちゃんと呼ばれる方ですが…楽しみにされているようですが、親しい仲だったのでしょうカ】
「ああ、そうだよ。といっても、音信不通になる前で、幼い時のほうがより親しかったけどね」
ミーちゃんと呼んでいるが、本名は『花帝ミント』。後半のほうに漢字がないのは、どうやら国際結婚の末に生まれたらしくハーフだからだとか。
彼女は歳が近いのもあったが、とにかく活発で…正直言って、その辺の男子よりもより活発でボーイッシュな少女だったことを覚えている。
おてんばというかなんというか、とにかくあちこち動き回るしやらかそうとするし、苦労した経験も思い出してしまうだろう。
特にあの近所にかつていた狂犬ボルシチとの死闘や、ガキ大将への下剋上、迷惑不審者への的確な金的ねずみ花火爆破事件…うん、本当に女の子なのかなと疑いたくなったほどである。
それでも割とどうにかなったし、従妹とはいえ親友のように親しかったのだが…年を経るにつれて交流の機会はだんだん失われちゃって、気が付いたら数年前ぐらいから音信不通になったのだ。
その不通になったタイミングの前後で、伯母さんの世界各国巡りに付いていったのだろうが…それでも、久しぶりに会うのは楽しみだ。
「まぁ、話す機会が減ったとはいえミーちゃんは結構活発な子だしね。学校は残念ながら別々になっていたけど、中学時代にちょっと道場破りして荒れていた時期もあったらしいけど、その時期も過ぎてバスケにバレー、水泳、陸上とかそのほか運動系の部活の助っ人として動いていたりしたらしいし、バレンタインだと作る側になりそうなのにもらう側で…あの時は、食べきれないからって大量のチョコを押し付けられたんだっけか…やめて、チョコやめて、あの山はやめて…」
【…なんか変なトラウマ入ってませんカ?】
だいぶ精神的に成長しているから今は大丈夫なのだが、当時はチョコを見て逃げたりしたっけか…なんでトラック4台分ほどの山ができたりしたのだろうか。絶対に大金持ちの人か相当気合の入った人がやらかしたに違いない。
そんなことはさておき、もうそろそろ時間だろう。
さてさて、久しぶりに会うミーちゃんはどうなっているのか、これはこれで楽しみだ。
「早く来ないかな、ミーちゃん…」
TVを付け、ニュースを見ながら時間を潰す。
仲の良かった従妹を待つ楽しみにあふれていた…その時だった。
『臨時ニュースです!!本日未明、国際空港でハイジャックが発生しました!!人質が取られており、こちらから確認することができます!!見てください、厳重に手足を縛られた人質の姿が確認できて…』
「ありゃ、なんか物騒なニュース…ん?」
こんな楽しみがある日に、入ってきてほしくないような物騒なニュース。
何も関係のない立場だったら一般の人々のように、怖いなぁというような感想ぐらいしかなかっただろうが…その人質の映し出された映像の中に、だいぶ成長していたとはいえ、見覚えのある姿を目にした。
【どうされましたか、主様?】
「今、人質の映像の中に何か見覚えのある姿があったような」
…えっと、気のせいじゃなければ今、ミーちゃんの姿が人質の中にいなかっただろうか?
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