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Ver.5.0 ~世界の焔と、導きの篝火~
ver.5.0-6 クエスト挑むは、常識…人?(自信なし)
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ミイラオーガの襲撃を乗り越えつつ、ハルたちがたどり着いたのは、惑星ファンタズムにある都市の一つ『高速出前タウン』にやってきた。
何でそんな名前にしたのかは不明だが、ここに言語を獲得するクエストが存在しているらしい。
「いや、ある意味関連性はあるのかな…奇想天外ししゃ」
「それ言っちゃ駄目なんじゃ?」
とにもかくにも、ここに言語獲得クエストがあるのは間違いないはず。
マリーたちとの会話がよりやりやすくなるなら入手したいのだが…周辺に聞き込みを行い、ようやくその場所がつかめた。
「それでクエストの受注場所が…中央の噴水の中の先か」
「飛び込むことで、隠し通路が見つかるみたいだね」
情報を整理した結果、どうやら噴水の奥底に目的地があるようだ。
普通にそのあたりの酒場にでも用意してほしいが、普通じゃない場所に隠すのもこの星ならではのことのようである。
まだ一応、予想しやすい常識の範囲だとは思えるが…これでもしも、モンスターの腹の中にあるとか言われたら、どうやって飛び込めと言いたくなっただろう。
そんなこともを思いつつ、目的の噴水にたどり着き、飛び込んでみれば確かに隠し通路があり、先へ進み、ようやく隠し酒場へとたどり着いた。
酒場の中に入れば、そこにはクエストを出してくれるNPCが経って…
「はぁ~い♪二名様いらっしゃぁ~いねぇん♪」
「「…うわぁ」」
…事前情報も多少はあり、どのようなNPCがクエストを出してくれるのかはわかっていた。
しかし、耳にすることと実際に目で確認するのとでは、得られる情報量が段違いであり、思わず僕らはそんな声を漏らしてしまう。
酒場での受注なら、そこのマスターとかお客さんがクエストを出しているんじゃないかって?
いいや、違う。この惑星では、常識外な部分が目立ちまくるからこそ、当たり前のようにあるものはそうたやすく見ることはない。
だからこそ、そんな常識通りの者がクエスト発生NPCではなく…むしろこれは、者と言って良いのかもわからない。
「ようこそね~ん♪ここにきているってことは、あなたたちもわたしぃのぉ頼みごとを聞いてくれるのかしらねぇ~ん?」
「…ある程度さ、おかまとかニューハーフとか、そんなものに近いらしいってことは、わかっていたよ」
「けれども…モンスターっぽいのにそうじゃないというのか…」
「「グネグネと横にうごめきまくる、でっかい唇と濃い顎髭の生えたひまわりNPCって…何、コレ」」
いつだったか、マリモっぽいようなキャラを見たことはあったが、アレの親せきとでもいうのだろうか。
しかも、モンスターではなくれっきとした人型のNPCの判定がなぜか存在しているようで、モンスターの鳴き声のように聞こえるのではなく、はっきりとした人の言葉が聞こえてくる。
濃いようなそうでもないような、かなり野太いおねぇ言葉を話す怪奇植物のようなNPCを前にして、僕らは少し動揺させられるのであった…
「…あ、でも変態戦隊を相手にするよりはマシか」
「それもそうかも。あっちの方が、よりやばいね」
「あらあらぁ~ん?あなたたち、彼らのことを知っているのねぇん?」
「え?そっちも知っているの?」
「ええ、そうねぇん。わたしぃが特殊なクエストを出すNPCなのは自覚しているんだけど~、記憶にある限りでは、その変態の方々がクエストを一番最初にクリアして見せたのねぇ~ん♪」
「「…はあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!?」」
…訂正。多少の動揺どころか、とんでもない事実を突きつけられて叫ぶほど驚愕してしまった。
え?あの欲望戦隊がまさかの最初の攻略者なの?でも、あの人たちにやる意味もないような?
「嘘だと言ってほしい…え?あのメンツ確か、マッチョンさんやその奥さん、子供はいたけど…まさか、他のメンツが密かに増えていたとか?」
「わざわざクエストを得る必要、あるの?」
何でそんな名前にしたのかは不明だが、ここに言語を獲得するクエストが存在しているらしい。
「いや、ある意味関連性はあるのかな…奇想天外ししゃ」
「それ言っちゃ駄目なんじゃ?」
とにもかくにも、ここに言語獲得クエストがあるのは間違いないはず。
マリーたちとの会話がよりやりやすくなるなら入手したいのだが…周辺に聞き込みを行い、ようやくその場所がつかめた。
「それでクエストの受注場所が…中央の噴水の中の先か」
「飛び込むことで、隠し通路が見つかるみたいだね」
情報を整理した結果、どうやら噴水の奥底に目的地があるようだ。
普通にそのあたりの酒場にでも用意してほしいが、普通じゃない場所に隠すのもこの星ならではのことのようである。
まだ一応、予想しやすい常識の範囲だとは思えるが…これでもしも、モンスターの腹の中にあるとか言われたら、どうやって飛び込めと言いたくなっただろう。
そんなこともを思いつつ、目的の噴水にたどり着き、飛び込んでみれば確かに隠し通路があり、先へ進み、ようやく隠し酒場へとたどり着いた。
酒場の中に入れば、そこにはクエストを出してくれるNPCが経って…
「はぁ~い♪二名様いらっしゃぁ~いねぇん♪」
「「…うわぁ」」
…事前情報も多少はあり、どのようなNPCがクエストを出してくれるのかはわかっていた。
しかし、耳にすることと実際に目で確認するのとでは、得られる情報量が段違いであり、思わず僕らはそんな声を漏らしてしまう。
酒場での受注なら、そこのマスターとかお客さんがクエストを出しているんじゃないかって?
いいや、違う。この惑星では、常識外な部分が目立ちまくるからこそ、当たり前のようにあるものはそうたやすく見ることはない。
だからこそ、そんな常識通りの者がクエスト発生NPCではなく…むしろこれは、者と言って良いのかもわからない。
「ようこそね~ん♪ここにきているってことは、あなたたちもわたしぃのぉ頼みごとを聞いてくれるのかしらねぇ~ん?」
「…ある程度さ、おかまとかニューハーフとか、そんなものに近いらしいってことは、わかっていたよ」
「けれども…モンスターっぽいのにそうじゃないというのか…」
「「グネグネと横にうごめきまくる、でっかい唇と濃い顎髭の生えたひまわりNPCって…何、コレ」」
いつだったか、マリモっぽいようなキャラを見たことはあったが、アレの親せきとでもいうのだろうか。
しかも、モンスターではなくれっきとした人型のNPCの判定がなぜか存在しているようで、モンスターの鳴き声のように聞こえるのではなく、はっきりとした人の言葉が聞こえてくる。
濃いようなそうでもないような、かなり野太いおねぇ言葉を話す怪奇植物のようなNPCを前にして、僕らは少し動揺させられるのであった…
「…あ、でも変態戦隊を相手にするよりはマシか」
「それもそうかも。あっちの方が、よりやばいね」
「あらあらぁ~ん?あなたたち、彼らのことを知っているのねぇん?」
「え?そっちも知っているの?」
「ええ、そうねぇん。わたしぃが特殊なクエストを出すNPCなのは自覚しているんだけど~、記憶にある限りでは、その変態の方々がクエストを一番最初にクリアして見せたのねぇ~ん♪」
「「…はあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!?」」
…訂正。多少の動揺どころか、とんでもない事実を突きつけられて叫ぶほど驚愕してしまった。
え?あの欲望戦隊がまさかの最初の攻略者なの?でも、あの人たちにやる意味もないような?
「嘘だと言ってほしい…え?あのメンツ確か、マッチョンさんやその奥さん、子供はいたけど…まさか、他のメンツが密かに増えていたとか?」
「わざわざクエストを得る必要、あるの?」
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