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Ver.6.0 ~揺らぎと蕩けと混ざる世界~

ver.6.0-22 思い付きは電球表現したいけど

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…とりあえず聞くことが出来た、宝石獣の事情。
 奴らが何故この世界に出てきたのかに関しては、理由も存在していたようだ。

 まず、一つ目にはピンクダイヤの子を狙っていたということ。
 青い奴らも同じような統率能力を持つようだが、このピンクダイヤの子はその中でもさらに群を抜いてずば抜けた力を持つようで、己のものにしようと蠢いていたらしい。

 二つ目には、単純にその青い奴らの思想。
 他者を喰らい己の強化の糧にしようと、考え、他の世界へと進入をしてきた。

 他、様々な思惑があるだろうが、主なものはその二つであり、オンラインの世界へと流れついた。

 そして、あの宝石獣として暴れていたのだろう。

「ネットの掲示板でも、探せば目撃情報はあったけど、何か探しているようなそぶりがあったという情報もあるけど、それが理由か」
「この子を狙いつつ、さらなる力も求めつつか…そりゃ、そのうちの一体が会社で狙ってきたのも納得だな」

 世界を超えるようなものなのは驚愕であり、オンラインだけではなく現実世界にまでやってきたのは相当な脅威に値するだろう。

 襲撃を受けた時に備えての対策は色々とできているが、それでもいざやってこられると恐怖以外何物でもない。


「僕だけじゃなくて、ミーちゃんも危ないかもね。真祖だし」
「んー、他、吸血界隈でも狙われそうなのもいるからなぁ…いや、その範囲だけじゃなくて、他のものたちも危ないよ」
【大きな力、それだけで、求めるに値する。私たち、そういうの感知、出来ている】

 単純な破壊能力だけではなく、様々な定義での大きな力に関して、ある程度宝石獣たちは探す能力にたけているらしい。
 己の力を高めることは、種の存続にもつながるところがあり、機会があれば積極的に狙う派閥もいたようだ。

 そして今、その関係も青い奴らによって染まっており…あちこちで、蠢きまくってしまっているようである。

「念のために、メール等で確認したけど…他にも、出ていたか」



 あのモフの楽園での一件だけではなく、各所で出没していたようである。
 幸いなことに、あの場所での宝石獣たちが今のところ、ピンクダイヤの子が把握している中ではかなり強い方だったようで、他のほうはそれよりもややグレードダウンしているところだったのか、何とか対処したり逃げおおせたりしたところもあるらしい。

 情報だと、恐竜が全力で暴れたとか、ゴリラの神が顕現して潰した、道化師がマジックに取り込んだ、変態混合合体無双劇場だとか…最後のコレ、どう考えても欲望戦隊の投稿情報では?確かに、変態もある意味大きな力と言えばそうかもしれないが、そんなものを狙ってどうするんだと言いたい。
 しかも苦戦しまくっていたとはいえ、どうにか撃退したとか…食べられてやばかった時があったが、物凄くお腹を下したような音が聞こえて吐き出されたりしたのだとか。煮ても焼いても食えないどころか、変態は毒物にでも変化したのか。



 ツッコミどころはさておき、あちこちで出てきているようで、収まる気配はない。
 どうにかして根本の…その青くなっている異常個体をどうにかして殲滅しなければ、暴れ続けるままのようだ。

【私たち、本来争い好まない。その性質変えられて…】
「各地で大暴れか」

 宝石獣たち、相当厄介なもの。
 腐食性ニガ団子の弱点が存在していたが、他の物を取り込んで自身を強化できる性質がある以上、その弱点もそのうち失われるだろう。
 いや、あのジュエライツベアーになった時点で、弱点を消すことが出来る可能性はあったが、これからどんどん強化されていけばどうなるのか…


「…一つ、聞いても良いかな?」
【何?】
「君たちの取り込む性質って、無限にあるの?」
【やったことないから、わからない。取り込んで強化できるけど、存続が、本来の目的。目的から外れて、他を取り込み続けても、どのぐらいか…】

 限界容量が分かれば、ある程度の強さの指標が出たかもしれないが難しそうだ。
 延々と強化され続ければ、それこそふざけたレベルの最強最悪なモンスターにだってなる可能性はある。

 その可能性を潰すために、なる前に殲滅できればいいが…さて、どうしたものか。


「各地に散らばっているなら、出回って潰すのは手間も時間もかかるし、せめてまとめて一か所に集まってくれればまだ、解析して対処の使用があるか…」

 こういう時に定番だとすれば、何か囮を使うべきか。
 大きな力もしくはこのピンクダイヤの子を狙うのであれば…いや、流石に黒き女神の見た目に近くなったこの子を使うのは嫌すぎるし、失敗した時のリスクが恐ろしい。

「粘菌のようなもので、頑丈で、それでいて取り込んで…厄介すぎる相手なのがなぁ」
「そうだよねー。いっそ、本当にそこらへんにあるようなごみのように、ぽいっとゴミ箱に捨てておしまいって簡単にできれば良いのに」
「流石にそんな単純には………ん?いや…待てよ?」

 ふと、ミーちゃんの今言った言葉に対して、有る手段を思いついた。
 どうしようもない相手を片付けるのであれば、定番ともいえるような方法が一つあるが、もしかするとうまくいくのではないか。


「…ゴミ箱か…あるかも、そんなことが出来るもの」
「え?」
「ロロ、宇宙フィールド…いや、この世界でも良い。アレ、使えないか?」

 思いつきだが、やってみる価値はあるだろう。
 世界を超えるような相手ならば通用しないかもしれないが、それでも実際に行わなければわからない。

 とある作戦を口に出し、調べてみてもらうのであった…







【ふむ、可能と言えば可能ですが、そこまでやるには少々準備が必要かと】
「結局リスクはつきものか…でもまぁ、避けて通れないなら仕方が無いか」

…計算上、可能らしいが相手もそうだがこちらもどれだけ耐えられるかが問題か。
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