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ジークの正体
仕事初日、応接室として使っている洋室のテーブルと4脚のうちリオウに指示されて奥の方の椅子に腰かけて、彼に言われるがまま履歴書の記入をした。その内容を見て、リオウが今後行う仕事を決めるようなので、今まで取った資格とか学歴などを記入して彼に渡した。
そこになぜか、スーツを着こなしているリオウとは違い、ゆったりとした服装で入って来たジークはそんなもの目にくれず、静江にお茶を用意させお茶のカップを持って私の隣に座った。私は相変わらず制服着用だ。一応仕事なので、戦闘服みたいな感じだった。
「仕事はほどほどでいいよ。初日から張り切りすぎないようにね。」
「はあ。」
昨晩、あんな常人には理解できない狂気を垣間見せていた人とは思えない真っ当な意見に一瞬でも身構えてしまった自分が馬鹿に思え、一気に力が抜けた。
ジークはお茶のカップをもちながら、どうしてか私の姿をじっと上から下まで見てきた。変態まであるのかと思い、背中が後ろに沿った。自己防衛の一種が無意識に働いてしまった。
その警戒を見た彼は噴出して、カップをテーブルの上に置きまた大笑いした。
彼は昨日からよく笑う笑い上戸だと分かっていたが、全くどこが面白いのか私には分からなかった。
常人とは違う感覚を持っているので私には理解できないだろう。
そんな風に私は諦めてはいるものの、やはり、自分の言葉で毎回笑われるとなんとなく嫌な感じがしてムッとしてしまう。
「あの、昨日も思いましたけど、私は何か変なことを言っていますか?」
「いいや、特には。でも、ごめん、その普通の反応を返されることがほとんどなくて、面白くて。」
普通の反応が面白いとは?
私の眉間は内側に寄ってしまう。
ジークは涙が出ていたのかそれを軽く人差し指で拭った。
全く、顔の良い人っていうのは、どんな仕草も様になるものだ。
私は感心していると、履歴書に目を通していたリオウはそれを置き「郁美さん。」と呼んだ。
「はい、何でしょうか?何かできそうな仕事ありましたか?」
「ええ、熱心に資格の勉強をされているし、経理を任せても問題ないと考えています。この横が仕事場でそこで一緒に仕事をするので、不明点があればすぐに私に訊いてください。」
「はい、分かりました。」
どうやら、以前ジークに提案された経理の仕事ができそうだと聞いて、ひとまず安心した。
「ところで、英語ではなくドイツ語が話せるのですか?ドイツ語検定の資格を取っていますけど。」
「ああ、それは1年の時にドイツが舞台の映画があって、字幕版だったのでその時の生の発音が心地よいと感じて勉強したんです。独学ですが、なんとか2級までは受かりました。それほど得意ではないですが。」
リオウの指摘に恥ずかしくて笑って答えた。
学校の勉強はしないのに、こういう勉強は良くしていた。
他にも、薬膳アドバイザーとか簿記2級とか、あとは色彩関係や天気予報士など大学進学が9割の進学校なのに、役に立たないものばかりだったと元家族たちに呆れられていた。
きっと彼らも不思議に思っているのだろう。
しかし、彼らは感心するばかりで特に顔を顰めたりはしなかった。
「すごいですね。色々な分野の資格を持っていて。」
「確かに、見たことのないものばかりだけど。TOIECとかありがちな資格が一個もないね。」
お茶を飲んでいたジークも興味を引かれたように履歴書を覗いていた。
「英語は苦手なんですよ、進級ギリギリの点数しかとったことがありません。最初に会った時の雰囲気で分かったと思いますが。」
「そう?十分こっちの言いたいことは伝わっていたと思うし、君の言いたいこともオーケーで日本人によくある発音だったけど、十分伝わったよ。まあ、いまだにあのジェスチャーは思い出したら笑ってしまうけど。あんなににっこりと満面な笑みを浮かべて、あの指はないよね。ハハハッ」
全然笑い話にもならない。この話はいったいいつまで持ち出されて笑いの種にされるのだろうか。
彼を見ていると当分は飽きそうにないな。
「確かに、郁美さんはあまり英語が得意には見えませんでしたね。でも、意外ですね。英語もドイツ語も文法はほとんど同じだったと思いますが、英語の苦手な方がドイツ語を習得して資格まで取れるなんて。」
「まあ、そうですね。文法は一緒でも発音が違いますし。ドイツ語の方が発音がしやすくて耳に馴染みやすかった。ただ、それだけの違いです。」
「そうなんですね。ドイツ語の確認はまた後ほどしましょう。今は、経理の仕事を教えます。」
”後ほど”ってどういうことでしょうか?
訊きたいけど、訊いても流されそうだったので胸に留めてリオウについて部屋を出て仕事部屋に移動した。
そこには、中央に1つの机、その両サイドに机が並んでいた。
さっきから思っていることだが、この家はどの部屋も20畳はあるのではないかという広さだった。
「では、郁美さんは左側の机を使ってください。」
「はい、分かりました。」
私は左側の机に座ると椅子と机の高さがぴったりだった。
このフィット感が嬉しいようで怖かった。
どうやって、こんなにぴったりのサイズにできたのか、とか、そもそも私のサイズを測っていた様子も時間もなかったはずなのにどうして分かったんだろう?
疑問点はたくさんあったが、気にしないことにした。
全部質問していたらきっと先には進めないだろう。
「はい、これがあなたのPCです。」
「ありがとうございます。」
リオウに渡されたノートPCを受け取った。
「それと、これが雇用契約書です。サインをお願いします。」
「はい。」
その書類を一通り読んでからサインしようとしたが、そこで止まった。
「待ってください、WGCってあのアメリカ本社のレアメタルの売買を専門にしている会社では?確か数年前ぐらいにできて、今はそれ以外にもSNSのネット広告運用とかもしている会社だった気がするのですが。え?え?ジークさんが社長?」
私は予想外の大きな企業の名前と社長の名前に驚いて目を見張った。しかし、それは相手も同じようで、リオウと横目でみたジークも同じ驚愕のような顔をしていた。
天才と馬鹿は紙一重というし、天才には常人とは違う感覚を持っており変人と言われる人が多いと聞いていたので、彼はバッチリそれに当てはまっている。なんせ、初対面の女子高生に向かって「連れて帰る。」発言をかました人だ。
そんな人が社長で大丈夫だろうか。
私は会社に対して不安になった。
「驚きました。そんなに知っているとは。学生なのに世情にきちんと目を向けていらっしゃるんですね。」
リオウの言葉は褒められているような貶されているような、どっちで取るか悩むところだった。
「うん、僕のことをそんなに知っていてくれて嬉しいよ。海外の大学のことも知っていたよね。」
「少しだけです。それと、ジークさんの、いえ、社長のことではなく、会社のことしか知りませんでした。」
「会社の顔は僕だけど、会社のことを知っていることは、つまり、僕に興味があるって解釈もできるんだよ。だって、会社と僕は一蓮托生みたいなものだからね。」
「好きに受け取ってください。」
何を言っても必ずといっていいほど、反論しにくい言葉で返ってくるので早々に諦めた。
ジークは嬉しそうだった。
「それだけ海外に目を向けているのなら、海外旅行などに憧れはなかったんですか?」
「将来的には働いてお金を貯めて行こうかな、ぐらいですね。特に目的もありませんし、今は海外に行かなくても外国の食品は手に入りますから。」
「確かにそうですね。ですが、会社のことをこれだけ知っているなら、説明などは不要のようですね。サインはいただけますか?」
「うう、こんな大きな企業の経理が私に務まるか分かりませんが、努力します。」
後ずさる道などないので、私は下の机に文字写りがしそうなほどに筆圧強めに書いた。私の勢いを込めて。
勢いで書かないとこんな書類にサインなどできなかっただろう。
「さて、では、仕事始めますか?」
「その前にいいですか?」
私は仕事開始の前に手を挙げた。これだけは質問させていただきたい。
「はい、なんでしょうか?」
リオウは分からないとばかりに首を傾げた。
「私の机だけ異様にジークさんの机と近くないですか?」
そう、これだけは何としてでも尋ねたかった。左右同じ距離話されて置かれているなら納得できたが、部屋に入ってすぐ違和感を覚えたのは右側はもう1席ほど机が用意できそうな広さなのに対して、私が座っている机は完全にジークの机とくっついているのだ。
「それだけで仕事の集中は乱れないと思いますよ。ジーク様とくっついているわけではないんですし。それにこれだけのことで動揺していてはこの先大変です。今のうち慣れておいていただくためにも、と思っての私からの配慮です。」
待って、そんなに爽やかな笑みを浮かべて言っても騙されないから。
同情の視線を見てきているのは気づいているから。
”今のうち慣れる”って何?”大変”って何?
不安しかない言葉の数々を彼はサラリと言ってのけて、それをサラッと流すように、咳払いをした。
「では、仕事の説明をします。」
と急に話を展開させた。
ちょっと、無理やり過ぎませんか?
そこになぜか、スーツを着こなしているリオウとは違い、ゆったりとした服装で入って来たジークはそんなもの目にくれず、静江にお茶を用意させお茶のカップを持って私の隣に座った。私は相変わらず制服着用だ。一応仕事なので、戦闘服みたいな感じだった。
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「はあ。」
昨晩、あんな常人には理解できない狂気を垣間見せていた人とは思えない真っ当な意見に一瞬でも身構えてしまった自分が馬鹿に思え、一気に力が抜けた。
ジークはお茶のカップをもちながら、どうしてか私の姿をじっと上から下まで見てきた。変態まであるのかと思い、背中が後ろに沿った。自己防衛の一種が無意識に働いてしまった。
その警戒を見た彼は噴出して、カップをテーブルの上に置きまた大笑いした。
彼は昨日からよく笑う笑い上戸だと分かっていたが、全くどこが面白いのか私には分からなかった。
常人とは違う感覚を持っているので私には理解できないだろう。
そんな風に私は諦めてはいるものの、やはり、自分の言葉で毎回笑われるとなんとなく嫌な感じがしてムッとしてしまう。
「あの、昨日も思いましたけど、私は何か変なことを言っていますか?」
「いいや、特には。でも、ごめん、その普通の反応を返されることがほとんどなくて、面白くて。」
普通の反応が面白いとは?
私の眉間は内側に寄ってしまう。
ジークは涙が出ていたのかそれを軽く人差し指で拭った。
全く、顔の良い人っていうのは、どんな仕草も様になるものだ。
私は感心していると、履歴書に目を通していたリオウはそれを置き「郁美さん。」と呼んだ。
「はい、何でしょうか?何かできそうな仕事ありましたか?」
「ええ、熱心に資格の勉強をされているし、経理を任せても問題ないと考えています。この横が仕事場でそこで一緒に仕事をするので、不明点があればすぐに私に訊いてください。」
「はい、分かりました。」
どうやら、以前ジークに提案された経理の仕事ができそうだと聞いて、ひとまず安心した。
「ところで、英語ではなくドイツ語が話せるのですか?ドイツ語検定の資格を取っていますけど。」
「ああ、それは1年の時にドイツが舞台の映画があって、字幕版だったのでその時の生の発音が心地よいと感じて勉強したんです。独学ですが、なんとか2級までは受かりました。それほど得意ではないですが。」
リオウの指摘に恥ずかしくて笑って答えた。
学校の勉強はしないのに、こういう勉強は良くしていた。
他にも、薬膳アドバイザーとか簿記2級とか、あとは色彩関係や天気予報士など大学進学が9割の進学校なのに、役に立たないものばかりだったと元家族たちに呆れられていた。
きっと彼らも不思議に思っているのだろう。
しかし、彼らは感心するばかりで特に顔を顰めたりはしなかった。
「すごいですね。色々な分野の資格を持っていて。」
「確かに、見たことのないものばかりだけど。TOIECとかありがちな資格が一個もないね。」
お茶を飲んでいたジークも興味を引かれたように履歴書を覗いていた。
「英語は苦手なんですよ、進級ギリギリの点数しかとったことがありません。最初に会った時の雰囲気で分かったと思いますが。」
「そう?十分こっちの言いたいことは伝わっていたと思うし、君の言いたいこともオーケーで日本人によくある発音だったけど、十分伝わったよ。まあ、いまだにあのジェスチャーは思い出したら笑ってしまうけど。あんなににっこりと満面な笑みを浮かべて、あの指はないよね。ハハハッ」
全然笑い話にもならない。この話はいったいいつまで持ち出されて笑いの種にされるのだろうか。
彼を見ていると当分は飽きそうにないな。
「確かに、郁美さんはあまり英語が得意には見えませんでしたね。でも、意外ですね。英語もドイツ語も文法はほとんど同じだったと思いますが、英語の苦手な方がドイツ語を習得して資格まで取れるなんて。」
「まあ、そうですね。文法は一緒でも発音が違いますし。ドイツ語の方が発音がしやすくて耳に馴染みやすかった。ただ、それだけの違いです。」
「そうなんですね。ドイツ語の確認はまた後ほどしましょう。今は、経理の仕事を教えます。」
”後ほど”ってどういうことでしょうか?
訊きたいけど、訊いても流されそうだったので胸に留めてリオウについて部屋を出て仕事部屋に移動した。
そこには、中央に1つの机、その両サイドに机が並んでいた。
さっきから思っていることだが、この家はどの部屋も20畳はあるのではないかという広さだった。
「では、郁美さんは左側の机を使ってください。」
「はい、分かりました。」
私は左側の机に座ると椅子と机の高さがぴったりだった。
このフィット感が嬉しいようで怖かった。
どうやって、こんなにぴったりのサイズにできたのか、とか、そもそも私のサイズを測っていた様子も時間もなかったはずなのにどうして分かったんだろう?
疑問点はたくさんあったが、気にしないことにした。
全部質問していたらきっと先には進めないだろう。
「はい、これがあなたのPCです。」
「ありがとうございます。」
リオウに渡されたノートPCを受け取った。
「それと、これが雇用契約書です。サインをお願いします。」
「はい。」
その書類を一通り読んでからサインしようとしたが、そこで止まった。
「待ってください、WGCってあのアメリカ本社のレアメタルの売買を専門にしている会社では?確か数年前ぐらいにできて、今はそれ以外にもSNSのネット広告運用とかもしている会社だった気がするのですが。え?え?ジークさんが社長?」
私は予想外の大きな企業の名前と社長の名前に驚いて目を見張った。しかし、それは相手も同じようで、リオウと横目でみたジークも同じ驚愕のような顔をしていた。
天才と馬鹿は紙一重というし、天才には常人とは違う感覚を持っており変人と言われる人が多いと聞いていたので、彼はバッチリそれに当てはまっている。なんせ、初対面の女子高生に向かって「連れて帰る。」発言をかました人だ。
そんな人が社長で大丈夫だろうか。
私は会社に対して不安になった。
「驚きました。そんなに知っているとは。学生なのに世情にきちんと目を向けていらっしゃるんですね。」
リオウの言葉は褒められているような貶されているような、どっちで取るか悩むところだった。
「うん、僕のことをそんなに知っていてくれて嬉しいよ。海外の大学のことも知っていたよね。」
「少しだけです。それと、ジークさんの、いえ、社長のことではなく、会社のことしか知りませんでした。」
「会社の顔は僕だけど、会社のことを知っていることは、つまり、僕に興味があるって解釈もできるんだよ。だって、会社と僕は一蓮托生みたいなものだからね。」
「好きに受け取ってください。」
何を言っても必ずといっていいほど、反論しにくい言葉で返ってくるので早々に諦めた。
ジークは嬉しそうだった。
「それだけ海外に目を向けているのなら、海外旅行などに憧れはなかったんですか?」
「将来的には働いてお金を貯めて行こうかな、ぐらいですね。特に目的もありませんし、今は海外に行かなくても外国の食品は手に入りますから。」
「確かにそうですね。ですが、会社のことをこれだけ知っているなら、説明などは不要のようですね。サインはいただけますか?」
「うう、こんな大きな企業の経理が私に務まるか分かりませんが、努力します。」
後ずさる道などないので、私は下の机に文字写りがしそうなほどに筆圧強めに書いた。私の勢いを込めて。
勢いで書かないとこんな書類にサインなどできなかっただろう。
「さて、では、仕事始めますか?」
「その前にいいですか?」
私は仕事開始の前に手を挙げた。これだけは質問させていただきたい。
「はい、なんでしょうか?」
リオウは分からないとばかりに首を傾げた。
「私の机だけ異様にジークさんの机と近くないですか?」
そう、これだけは何としてでも尋ねたかった。左右同じ距離話されて置かれているなら納得できたが、部屋に入ってすぐ違和感を覚えたのは右側はもう1席ほど机が用意できそうな広さなのに対して、私が座っている机は完全にジークの机とくっついているのだ。
「それだけで仕事の集中は乱れないと思いますよ。ジーク様とくっついているわけではないんですし。それにこれだけのことで動揺していてはこの先大変です。今のうち慣れておいていただくためにも、と思っての私からの配慮です。」
待って、そんなに爽やかな笑みを浮かべて言っても騙されないから。
同情の視線を見てきているのは気づいているから。
”今のうち慣れる”って何?”大変”って何?
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