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初めての幸福なプレゼント
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ジークに雇われて3週間が経とうとしていた。夏の暑さはすでになく気温が急降下、肌寒い日が続いていた。
しかし、この落ち込むような気候に負けず、私は毎日が楽しくて仕方ありませんでした。
その理由は、仕事があることもそうなのですが、ジークに、予定では別の人だった、連れられたデパートで買った毛糸と編み棒で毎日自由時間に勉強を終えてからの数時間と朝の早起きをして確保した1時間で編み物をしていたからです。とても根気のいる作業だけど、逆に集中できて私にはとても合っていた。
たびたび、ジークからキラキラとした視線を向けられるが、その犬のような目は無視して、目的だった紘一と静江のために色違いのセーターを編んだ。
最初は手袋にしようかと思ったが、彼らの手のサイズの型が必要で、それを取るために彼等の手を止めるわけにもいかず、遠目でも大体のサイズが分かるセーターにした。デザインは特に考えておらず、最もありがちの鎖型が胸元に入っているシンプルなデザインにした。デザインの才能はないので、そこは大目に見てほしいが、この2週間弱で彼らのセーターは完成した。
「あとはどうやって渡そうかな。」
ラッピングもしてみた。ただ、ちょっと柄が子供っぽいかと思ったが、小さい白いうさぎが暗い青色、夜空に散りばめられていて、一目に気に入り毛糸と一緒に購入したものだ。こうして、プレゼントを用意するなど初めてのことだと思う。
昔、一度だけ、父親のためにバレンタインでチョコレートクッキーを焼いて渡すと彼はそれをその場でもらいはしたものの、後日ゴミ出しに行ったゴミ袋の中に入っていた。一口も食べていないクッキーが。
元両親は私に対して暴力を振るったことも暴言を吐いたことも嫌味を言ったこともなかったが、心の中は不平不満で一杯だったのかもしれない。
今思えば、そんな気がした。
あんなふうに囲んでデパートに行った記憶などないのだから。
そのクッキー以来、私は決して他人にプレゼントをしないことにしていた。今回も既製品だと言って渡そうとは思っている。
渡し方に悩んでいるとドアがノックされた。プレゼントを慌ててベッドの下に隠し、返事をすると、入って来たのはジークだった。
夜20時でまだいつもなら仕事をしている時間なのだが、彼はすでにお風呂に入った後で完全に寝間着姿でリラックスしていた。
「髪の毛乾かさないと風邪ひきます。もう、温かくないんですから。」
彼の手にはドライヤーが握られており、それを渡された。
故意だということは一目瞭然だろう。
しかし、それを呆れてはいても嫌ではない自分がいるのだから、自分も結構やばいところまで落ちているのだろうかと思ってしまう。
「編み物は完成したの?」
ドライヤーで乾かしていると彼は何の前置きもなく尋ねた。
「はい、ついさっき。ラッピングもしました。」
「そうなんだ。じゃあ、今から渡しに行くの?」
「いえ、今はちょっと。」
「なんで?」
彼は不思議そうにこちらを向いて来たので、ドライヤーを止めた。
まっすぐに見られてつい目を逸らしてしまった。気持ちは浮気がばれた彼女的心情かもしれません。そんなことをしたことがないけど。
彼は私が話すまで決して視線を逸らさない気のようで、その上、元々プライベートスペースがおかしい人だったからか、さらに顔が寄ってきて鼻同士がくっつくぐらいまで近づけてきた。その近さにはさすがに驚いた。
キ・・キスされるかと思った。
心臓がバクバクと音を立てていた。
「どうやって渡せばいいか分からないんです。」
「・・・え?普通に渡せばいいと思うよ。”いつもありがとう。”みたいな。」
こらえきれなくなった私は自分の思いをぶちまけた。
すると、彼の方は首を傾げて提案をしてきた。彼には理解できないみたい。
「それで受け取ってもらえなかったら?使ってもらえなかったら?」
「そんなことはないよ。」
「そんなこと分からない。次の日、捨てられていたら?」
「それは絶対にない。」
ジークははっきりと断言した。
私の方は昔のことが思い出されて涙で視界が濡れていた。
「なぜ、そんな風に言えるんですか?」
「付き合い長いし、彼らの性格は結構分かっているから。」
「それはそうかもしれませんけど。」
私はそれでも踏ん切りがつかなかった。
それを見かねた彼は立ち上がって私の手を掴みベッドに座っていた私を立ち上がらせた。
「今から渡しに行こう。僕も一緒に行くから。ちゃんと、素直に気持ちを言えばいい。郁美がどんなふうに思って編んだものかを伝えればいいんだ。そして、渡したら彼らはそんな思いを無下にはしないよ。」
彼に促されるまま恐る恐るラッピングした袋を2つ持って彼らがいるという彼らの生活スペースに案内された。
初めて入ったのだが、1階の日当たりの良い部屋で畳の部屋だった。見た目が洋館だったので、畳の空間があることに驚いたものの、彼らも突然の訪問に驚いており、2人で玄関口の方の庭を見ながら談笑していたようだが、それを中止してこちらにやって来た。
「おや、こんな時間にどうされましたか?ジーク様、郁美さん。」
「何か飲み物ですか?」
今日は仕事が早く終わり、ジークが彼らに休むように言ったようだった。
そんなジークが現れたら、畏まるのも無理はないだろう。
「いや、そうじゃない。用があるのは郁美だ。ほら、郁美。」
彼に背を押されて彼の少し前に押し出された。
彼らはおどおどした私に不思議そうな視線を向け、私が話すのを待っていた。
いつも以上に視線が集中しているような気がして、緊張は最高に達した。しかし、唇をグッと噛んで体の震えが止まるように色んなものを堪えた。
「あの、夜分遅くに尋ねてすみません。これ、お2人には日々お世話になっておりますし、以前、やけどした際も薬をいただきましたから、お礼のプレゼントを用意したんです。良かったら、あの、使ってください。」
私はどうにか全部言えた気がして持っていた袋を2人に押し付けると、その場に留まることが耐え切れず、そそくさと逃げてしまった。自分の部屋に着いて、ベッドに倒れ込み息をどうにか整えた。
緊張で固くなった体だったからか、単純に運動不足で急に走ったからか、どちらか分からないがだいぶ息を乱してしまった。
こんなに息を乱したのはジークとの初対面で全力疾走して以来かもしれない。
疲れたな。
渡すだけで私の体力はそこを付きたようで、眠ってしまった。
その日は覚えていないが温かい気持ちで目覚めたので、きっといい夢だったのだろう。
次の日、起きて着替えていつものようにダイニングに行くと、そこには、昨日渡したセーターを着た紘一と静江がいた。彼らはいつものように笑っていた。
「おはようございます、郁美さん。」
「おはようございます。」
彼らに挨拶をされたので、いつものように返す。
「このセーター、とても着心地がいいし、体にぴったりなんですよ。前まで使用していたセーターはほつれが出てて新しいものを買おうかと思っていたところでした。素敵なプレゼントをありがとうございます、郁美さん。」
「さっき、リオウ様に褒められたんですよ。いいセーターで良く似合っていますね。って」
「それは良かったです。」
彼らに手を握られて手放しに喜ばれた。心から嬉しいとそう言っているような顔だった。
それを見ていたら涙が浮かんできそうだったので、何とか声を出してフイッと彼らを背けて
「忘れ物をしたので部屋に戻ります。」
なんて見え見えの嘘をついてその場から退散した。
また、逃げてしまった。
部屋に戻りベッドに顔を押し付けてその涙を拭った。
そして、目を瞑って何度も彼らの顔を思い出していた。目の裏に残像を刻み込むように。
そう祈りながら。
「こちらこそありがとうございます。」
私はボソッと呟いた。
しかし、この落ち込むような気候に負けず、私は毎日が楽しくて仕方ありませんでした。
その理由は、仕事があることもそうなのですが、ジークに、予定では別の人だった、連れられたデパートで買った毛糸と編み棒で毎日自由時間に勉強を終えてからの数時間と朝の早起きをして確保した1時間で編み物をしていたからです。とても根気のいる作業だけど、逆に集中できて私にはとても合っていた。
たびたび、ジークからキラキラとした視線を向けられるが、その犬のような目は無視して、目的だった紘一と静江のために色違いのセーターを編んだ。
最初は手袋にしようかと思ったが、彼らの手のサイズの型が必要で、それを取るために彼等の手を止めるわけにもいかず、遠目でも大体のサイズが分かるセーターにした。デザインは特に考えておらず、最もありがちの鎖型が胸元に入っているシンプルなデザインにした。デザインの才能はないので、そこは大目に見てほしいが、この2週間弱で彼らのセーターは完成した。
「あとはどうやって渡そうかな。」
ラッピングもしてみた。ただ、ちょっと柄が子供っぽいかと思ったが、小さい白いうさぎが暗い青色、夜空に散りばめられていて、一目に気に入り毛糸と一緒に購入したものだ。こうして、プレゼントを用意するなど初めてのことだと思う。
昔、一度だけ、父親のためにバレンタインでチョコレートクッキーを焼いて渡すと彼はそれをその場でもらいはしたものの、後日ゴミ出しに行ったゴミ袋の中に入っていた。一口も食べていないクッキーが。
元両親は私に対して暴力を振るったことも暴言を吐いたことも嫌味を言ったこともなかったが、心の中は不平不満で一杯だったのかもしれない。
今思えば、そんな気がした。
あんなふうに囲んでデパートに行った記憶などないのだから。
そのクッキー以来、私は決して他人にプレゼントをしないことにしていた。今回も既製品だと言って渡そうとは思っている。
渡し方に悩んでいるとドアがノックされた。プレゼントを慌ててベッドの下に隠し、返事をすると、入って来たのはジークだった。
夜20時でまだいつもなら仕事をしている時間なのだが、彼はすでにお風呂に入った後で完全に寝間着姿でリラックスしていた。
「髪の毛乾かさないと風邪ひきます。もう、温かくないんですから。」
彼の手にはドライヤーが握られており、それを渡された。
故意だということは一目瞭然だろう。
しかし、それを呆れてはいても嫌ではない自分がいるのだから、自分も結構やばいところまで落ちているのだろうかと思ってしまう。
「編み物は完成したの?」
ドライヤーで乾かしていると彼は何の前置きもなく尋ねた。
「はい、ついさっき。ラッピングもしました。」
「そうなんだ。じゃあ、今から渡しに行くの?」
「いえ、今はちょっと。」
「なんで?」
彼は不思議そうにこちらを向いて来たので、ドライヤーを止めた。
まっすぐに見られてつい目を逸らしてしまった。気持ちは浮気がばれた彼女的心情かもしれません。そんなことをしたことがないけど。
彼は私が話すまで決して視線を逸らさない気のようで、その上、元々プライベートスペースがおかしい人だったからか、さらに顔が寄ってきて鼻同士がくっつくぐらいまで近づけてきた。その近さにはさすがに驚いた。
キ・・キスされるかと思った。
心臓がバクバクと音を立てていた。
「どうやって渡せばいいか分からないんです。」
「・・・え?普通に渡せばいいと思うよ。”いつもありがとう。”みたいな。」
こらえきれなくなった私は自分の思いをぶちまけた。
すると、彼の方は首を傾げて提案をしてきた。彼には理解できないみたい。
「それで受け取ってもらえなかったら?使ってもらえなかったら?」
「そんなことはないよ。」
「そんなこと分からない。次の日、捨てられていたら?」
「それは絶対にない。」
ジークははっきりと断言した。
私の方は昔のことが思い出されて涙で視界が濡れていた。
「なぜ、そんな風に言えるんですか?」
「付き合い長いし、彼らの性格は結構分かっているから。」
「それはそうかもしれませんけど。」
私はそれでも踏ん切りがつかなかった。
それを見かねた彼は立ち上がって私の手を掴みベッドに座っていた私を立ち上がらせた。
「今から渡しに行こう。僕も一緒に行くから。ちゃんと、素直に気持ちを言えばいい。郁美がどんなふうに思って編んだものかを伝えればいいんだ。そして、渡したら彼らはそんな思いを無下にはしないよ。」
彼に促されるまま恐る恐るラッピングした袋を2つ持って彼らがいるという彼らの生活スペースに案内された。
初めて入ったのだが、1階の日当たりの良い部屋で畳の部屋だった。見た目が洋館だったので、畳の空間があることに驚いたものの、彼らも突然の訪問に驚いており、2人で玄関口の方の庭を見ながら談笑していたようだが、それを中止してこちらにやって来た。
「おや、こんな時間にどうされましたか?ジーク様、郁美さん。」
「何か飲み物ですか?」
今日は仕事が早く終わり、ジークが彼らに休むように言ったようだった。
そんなジークが現れたら、畏まるのも無理はないだろう。
「いや、そうじゃない。用があるのは郁美だ。ほら、郁美。」
彼に背を押されて彼の少し前に押し出された。
彼らはおどおどした私に不思議そうな視線を向け、私が話すのを待っていた。
いつも以上に視線が集中しているような気がして、緊張は最高に達した。しかし、唇をグッと噛んで体の震えが止まるように色んなものを堪えた。
「あの、夜分遅くに尋ねてすみません。これ、お2人には日々お世話になっておりますし、以前、やけどした際も薬をいただきましたから、お礼のプレゼントを用意したんです。良かったら、あの、使ってください。」
私はどうにか全部言えた気がして持っていた袋を2人に押し付けると、その場に留まることが耐え切れず、そそくさと逃げてしまった。自分の部屋に着いて、ベッドに倒れ込み息をどうにか整えた。
緊張で固くなった体だったからか、単純に運動不足で急に走ったからか、どちらか分からないがだいぶ息を乱してしまった。
こんなに息を乱したのはジークとの初対面で全力疾走して以来かもしれない。
疲れたな。
渡すだけで私の体力はそこを付きたようで、眠ってしまった。
その日は覚えていないが温かい気持ちで目覚めたので、きっといい夢だったのだろう。
次の日、起きて着替えていつものようにダイニングに行くと、そこには、昨日渡したセーターを着た紘一と静江がいた。彼らはいつものように笑っていた。
「おはようございます、郁美さん。」
「おはようございます。」
彼らに挨拶をされたので、いつものように返す。
「このセーター、とても着心地がいいし、体にぴったりなんですよ。前まで使用していたセーターはほつれが出てて新しいものを買おうかと思っていたところでした。素敵なプレゼントをありがとうございます、郁美さん。」
「さっき、リオウ様に褒められたんですよ。いいセーターで良く似合っていますね。って」
「それは良かったです。」
彼らに手を握られて手放しに喜ばれた。心から嬉しいとそう言っているような顔だった。
それを見ていたら涙が浮かんできそうだったので、何とか声を出してフイッと彼らを背けて
「忘れ物をしたので部屋に戻ります。」
なんて見え見えの嘘をついてその場から退散した。
また、逃げてしまった。
部屋に戻りベッドに顔を押し付けてその涙を拭った。
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