11 / 43
初冒険②
しおりを挟む
街の外を出た俺は街道を道なりに進みながら左右を見渡して薬草を探す。
王都付近は平原みたいだったが、街道をから離れれば多少は草も生い茂っていた。
「王都から近いからか俺と同じような初心者らしき冒険者を見かけるなぁ。少し離れるか・・・」
ちらほら冒険者を見かけるので取り合いにならないように少し街道を歩く。
「この辺でいいかな。」
先ほど通った外壁が小さく見えるくらい進んだので、街道から逸れて道なき道を進む。
「さてと、それじゃあ探しますか~。」
フランさんに教えてもらったシイヤ草を思い出しながら辺りを探す。
「お、あったあった。これだな。ちょこちょこ生えてるんだな。」
本当は鎌が欲しいところだが先ほど買ったばかりの短剣しかないので、腰から短剣を抜き出し丁寧にシイヤ草を刈り取る。
もちろん、成長しきっていないものは刈り取らないように注意した。
「うん、順調順調~♪」
刈り取ったシイヤ草を背負った籠に入れて、次の獲物を探す。
「クゥイ、クゥイ。」
「ん?」
採取に熱中してたら鳴き声が聞こえてきたので音の方に視線を向けると、そこには赤い目をした青いウサギがいた。
「あれがフランさんの言っていたウサギの魔物か~。体は小型犬くらいかな? 元の世界の一般的なウサギより一回り大きいくらいか。しかし可愛いなぁ。」
魔物と聞いていたから少し怖がっていたが、思ったより全然普通のウサギだった。
「クゥイ~!!」
プラボラビットは大きな鳴き声を上げてこちらに走ってくる。
思ったよりプラボラビットは早く、シイヤ草を採取中で座っていた俺は反応できず、そのまま勢いよく体当たりされる。
「ぐはっ!!」
小さい体にしては大人の体を吹き飛ばすくらいの力はあるらしく、座っていた場所から1mくらい転がり飛ばされてしまった。
「おー!いってー!。力も速さも結構あるじゃないか!」
フランさんにあれほど気を付けるように言われていたのに、すっかり見た目で油断してしまった。
ステータス画面を見るとHPが半分近く減っている。しかし今ので半分近くって・・・俺はどんだけ弱いんだ・・・
プラボラビットは再度突撃しようと前屈みになっていたので、短剣を強く握りしめる。
「そこそこ速いようだが、それくらいのスピードだったらまだ仕事帰りに行くバッティングセンターの球のが速いぜ!」
剣術なんてものは習った事は無いが右手で短剣を構え、体当たりを喰らわないように体を外に向ける。
プラボラビットの動きを見失わないように視線を常に向け続けた。
「クゥイ~!!」
プラボラビットは鳴き声を上げながら走って来て、こちらの腹を目掛けて飛び掛かってくる。
「ハッ、甘いぜ!!」
体当たりが当たらない程度に少し体を右に避け、プラボラビットとすれ違い様にプラボラビットの横腹を目掛けて短剣を横一文字に振る。
短剣は嫌な肉の感触を伝えながらプラボラビットの腹を裂いていった。
「クゥイ~」
さっきとは真逆にか細い声で鳴きながら、すれ違ったプラボラビットはヨロヨロと歩き、すぐに倒れた。
「はぁはぁ、やったか?」
恐る恐る警戒しながら倒れたプラボラビットの所に行き、短剣でツンツンしながら生死を確めた。
「ふぅ。なんとか倒したみたいだな。ホッとしたら腰が抜けた・・・。」
初めての戦闘で気が抜けたせいか、その場に座り込んだ。
「しかし、コレどうしよう? 確か買い取りしてくれるって言ってたから持って帰るのが一番だよな・・・」
未だに裂いた横腹からは少し血が出ているので籠に入れてしまえば折角集めたシイヤ草が汚れてしまう。
「こういう時にアイテムボックスがみたいな収納スキルがあれば便利なのになぁ・・・ しょうがない、手で持って帰るか。」
持って帰る事にしたプラボラビットの首を右手で掴み持ち上げた。
「体当たりされた所も痛いし、今日はこの辺で帰るか。最初だし無理は止めておこう。」
俺は籠を背負い直し、来た道を歩き始めた。
※※※※※
「フランさん、ただいま。」
街に戻り、今日の戦果をギルドに持って来た。
「ユウジさん、お帰りなさい。初めての外はどうでしたか?」
「うーん・・・まずまずでしたかね。それと油断するのはイケナイと勉強になりました。」
「ふふ。早速、痛い目を見たようですね。でも生きて帰って来たのは何よりです。無茶はしても無理はしませんようにね。では取ってきた物はカウンター横にある、あちらの査定場で査定してもらって下さいね。」
フランさんに教えてもらった場所に行くと査定係のオジサンがいた。
「すみません、査定お願いします。」
「あいよ。どれどれ? シイヤ草が20本にプラボラビットが1匹か。そうだなぁ・・・シイヤ草は銀貨2枚、プラボラビットは銀貨1枚に鉄貨5枚かな。これで良いかい?」
「はい、それでお願いします。」
うーむ。正直相場が分からないので言い値で受け取るしかないな。まぁ銀紙3枚と鉄貨5枚なら3500ゴルって事だから、まだ陽も落ちてないし、掛かった時間にしてはまずまずかな。
「プラボラビットの状態が良ければもうちょっと値が良くなるんだがな。皮に大きな傷が付いてるから値が落ちちまった。アンタ初心者だろ? 次回からは首を狙うといいぜ。」
「なるほど~。 査定アップするには状態も気を付けて戦わないとなんですね! 分かりました。」
「まぁ、死んでしまったら元も無いからな。出来る範囲で構わんぞ。じゃあ、この受取証をフランの嬢ちゃんに渡して金を受け取ってくれや。」
オジサンはガハハと笑いながら受取証を渡した。オジサンに礼を言って査定場を後にした。
「フランさん、お願いします。」
先ほど貰った受取証をフランさんに渡す。
「はい、畏まりました。えっと・・・ではこちらが今回のお金になります。薬草採取の依頼は一旦完了にはなりますが常時依頼ですので、また採取してくれれば買い取りします。プラボラビットだけではなく、魔物は高い安いはありますが基本的には買い取りしてますのでお持ち下さいね。」
「はい、分かりました。」
フランさんから説明を受けてお金を受け取る。早速、財布を魔法で呼び出しお金を入れる。
「よぉ、終わったみたいだな。」
「やぁ、ポド。何とかね。」
「冒険者が依頼を終えたらどうするか知ってるか?」
ニヤニヤしながらポドが聞いてくる。何だろ?武器の整備かな?
「それはな・・・手に入れた金で飲むんだよ!! よし、そこの酒場で飲むぞ!」
「え!? ちょっとポド!? 俺、酒は好きだけどそんなには飲めないぞ!?」
流石にBランク冒険者の力は強く、抵抗も虚しいまま俺は気を失うまで飲まされるのであった。
王都付近は平原みたいだったが、街道をから離れれば多少は草も生い茂っていた。
「王都から近いからか俺と同じような初心者らしき冒険者を見かけるなぁ。少し離れるか・・・」
ちらほら冒険者を見かけるので取り合いにならないように少し街道を歩く。
「この辺でいいかな。」
先ほど通った外壁が小さく見えるくらい進んだので、街道から逸れて道なき道を進む。
「さてと、それじゃあ探しますか~。」
フランさんに教えてもらったシイヤ草を思い出しながら辺りを探す。
「お、あったあった。これだな。ちょこちょこ生えてるんだな。」
本当は鎌が欲しいところだが先ほど買ったばかりの短剣しかないので、腰から短剣を抜き出し丁寧にシイヤ草を刈り取る。
もちろん、成長しきっていないものは刈り取らないように注意した。
「うん、順調順調~♪」
刈り取ったシイヤ草を背負った籠に入れて、次の獲物を探す。
「クゥイ、クゥイ。」
「ん?」
採取に熱中してたら鳴き声が聞こえてきたので音の方に視線を向けると、そこには赤い目をした青いウサギがいた。
「あれがフランさんの言っていたウサギの魔物か~。体は小型犬くらいかな? 元の世界の一般的なウサギより一回り大きいくらいか。しかし可愛いなぁ。」
魔物と聞いていたから少し怖がっていたが、思ったより全然普通のウサギだった。
「クゥイ~!!」
プラボラビットは大きな鳴き声を上げてこちらに走ってくる。
思ったよりプラボラビットは早く、シイヤ草を採取中で座っていた俺は反応できず、そのまま勢いよく体当たりされる。
「ぐはっ!!」
小さい体にしては大人の体を吹き飛ばすくらいの力はあるらしく、座っていた場所から1mくらい転がり飛ばされてしまった。
「おー!いってー!。力も速さも結構あるじゃないか!」
フランさんにあれほど気を付けるように言われていたのに、すっかり見た目で油断してしまった。
ステータス画面を見るとHPが半分近く減っている。しかし今ので半分近くって・・・俺はどんだけ弱いんだ・・・
プラボラビットは再度突撃しようと前屈みになっていたので、短剣を強く握りしめる。
「そこそこ速いようだが、それくらいのスピードだったらまだ仕事帰りに行くバッティングセンターの球のが速いぜ!」
剣術なんてものは習った事は無いが右手で短剣を構え、体当たりを喰らわないように体を外に向ける。
プラボラビットの動きを見失わないように視線を常に向け続けた。
「クゥイ~!!」
プラボラビットは鳴き声を上げながら走って来て、こちらの腹を目掛けて飛び掛かってくる。
「ハッ、甘いぜ!!」
体当たりが当たらない程度に少し体を右に避け、プラボラビットとすれ違い様にプラボラビットの横腹を目掛けて短剣を横一文字に振る。
短剣は嫌な肉の感触を伝えながらプラボラビットの腹を裂いていった。
「クゥイ~」
さっきとは真逆にか細い声で鳴きながら、すれ違ったプラボラビットはヨロヨロと歩き、すぐに倒れた。
「はぁはぁ、やったか?」
恐る恐る警戒しながら倒れたプラボラビットの所に行き、短剣でツンツンしながら生死を確めた。
「ふぅ。なんとか倒したみたいだな。ホッとしたら腰が抜けた・・・。」
初めての戦闘で気が抜けたせいか、その場に座り込んだ。
「しかし、コレどうしよう? 確か買い取りしてくれるって言ってたから持って帰るのが一番だよな・・・」
未だに裂いた横腹からは少し血が出ているので籠に入れてしまえば折角集めたシイヤ草が汚れてしまう。
「こういう時にアイテムボックスがみたいな収納スキルがあれば便利なのになぁ・・・ しょうがない、手で持って帰るか。」
持って帰る事にしたプラボラビットの首を右手で掴み持ち上げた。
「体当たりされた所も痛いし、今日はこの辺で帰るか。最初だし無理は止めておこう。」
俺は籠を背負い直し、来た道を歩き始めた。
※※※※※
「フランさん、ただいま。」
街に戻り、今日の戦果をギルドに持って来た。
「ユウジさん、お帰りなさい。初めての外はどうでしたか?」
「うーん・・・まずまずでしたかね。それと油断するのはイケナイと勉強になりました。」
「ふふ。早速、痛い目を見たようですね。でも生きて帰って来たのは何よりです。無茶はしても無理はしませんようにね。では取ってきた物はカウンター横にある、あちらの査定場で査定してもらって下さいね。」
フランさんに教えてもらった場所に行くと査定係のオジサンがいた。
「すみません、査定お願いします。」
「あいよ。どれどれ? シイヤ草が20本にプラボラビットが1匹か。そうだなぁ・・・シイヤ草は銀貨2枚、プラボラビットは銀貨1枚に鉄貨5枚かな。これで良いかい?」
「はい、それでお願いします。」
うーむ。正直相場が分からないので言い値で受け取るしかないな。まぁ銀紙3枚と鉄貨5枚なら3500ゴルって事だから、まだ陽も落ちてないし、掛かった時間にしてはまずまずかな。
「プラボラビットの状態が良ければもうちょっと値が良くなるんだがな。皮に大きな傷が付いてるから値が落ちちまった。アンタ初心者だろ? 次回からは首を狙うといいぜ。」
「なるほど~。 査定アップするには状態も気を付けて戦わないとなんですね! 分かりました。」
「まぁ、死んでしまったら元も無いからな。出来る範囲で構わんぞ。じゃあ、この受取証をフランの嬢ちゃんに渡して金を受け取ってくれや。」
オジサンはガハハと笑いながら受取証を渡した。オジサンに礼を言って査定場を後にした。
「フランさん、お願いします。」
先ほど貰った受取証をフランさんに渡す。
「はい、畏まりました。えっと・・・ではこちらが今回のお金になります。薬草採取の依頼は一旦完了にはなりますが常時依頼ですので、また採取してくれれば買い取りします。プラボラビットだけではなく、魔物は高い安いはありますが基本的には買い取りしてますのでお持ち下さいね。」
「はい、分かりました。」
フランさんから説明を受けてお金を受け取る。早速、財布を魔法で呼び出しお金を入れる。
「よぉ、終わったみたいだな。」
「やぁ、ポド。何とかね。」
「冒険者が依頼を終えたらどうするか知ってるか?」
ニヤニヤしながらポドが聞いてくる。何だろ?武器の整備かな?
「それはな・・・手に入れた金で飲むんだよ!! よし、そこの酒場で飲むぞ!」
「え!? ちょっとポド!? 俺、酒は好きだけどそんなには飲めないぞ!?」
流石にBランク冒険者の力は強く、抵抗も虚しいまま俺は気を失うまで飲まされるのであった。
0
あなたにおすすめの小説
タイム連打ってなんだよ(困惑)
こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
「リオ、お前をパーティから追放する。お前のようなハズレスキルのザコは足手まといなんだよ」
王都の冒険者ギルドにて、若手冒険者のリオは、リーダーの身勝手な都合によってパーティから追い出されてしまい、同時に後宮では、聖女の降臨や第一王子の婚約破棄などが話題になっていた。
パーティを追放されたリオは、ある日商隊の護衛依頼を受けた際、野盗に襲われる可憐な少女を助けることになるのだが、彼女は第一王子から婚約破棄された上に濡れ衣を着せられて迫害された元公爵令嬢こと、アイリスだった。
アイリスとの出会いから始まる冒険の旅、行く先々で様々な思惑によって爪弾きにされてしまった者達を受け入れていく内に、彼はある決意をする。
「作ろう。誰もが幸せに過ごせる、そんな居場所を」
目指すべき理想、突き動かされる世界、そしてハズレスキル【タイム連打】に隠されたリオの本当の力とは?
※安心安全安定安泰の四安揃った、ハピエン確定のハズレスキル無双です。
『エ○ーマンが倒せない』は関係ありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
処刑された王女、時間を巻き戻して復讐を誓う
yukataka
ファンタジー
断頭台で首を刎ねられた王女セリーヌは、女神の加護により処刑の一年前へと時間を巻き戻された。信じていた者たちに裏切られ、民衆に石を投げられた記憶を胸に、彼女は証拠を集め、法を武器に、陰謀の網を逆手に取る。復讐か、赦しか——その選択が、リオネール王国の未来を決める。
これは、王弟の陰謀で処刑された王女が、一年前へと時間を巻き戻され、証拠と同盟と知略で玉座と尊厳を奪還する復讐と再生の物語です。彼女は二度と誰も失わないために、正義を手続きとして示し、赦すか裁くかの決断を自らの手で下します。舞台は剣と魔法の王国リオネール。法と証拠、裁判と契約が逆転の核となり、感情と理性の葛藤を経て、王女は新たな国の夜明けへと歩を進めます。
勇者パーティーを追放されました。国から莫大な契約違反金を請求されると思いますが、払えますよね?
猿喰 森繁
ファンタジー
「パーティーを抜けてほしい」
「え?なんて?」
私がパーティーメンバーにいることが国の条件のはず。
彼らは、そんなことも忘れてしまったようだ。
私が聖女であることが、どれほど重要なことか。
聖女という存在が、どれほど多くの国にとって貴重なものか。
―まぁ、賠償金を支払う羽目になっても、私には関係ないんだけど…。
前の話はテンポが悪かったので、全文書き直しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる