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最恐スライム・∞
最恐スライム・∞ 3
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「僕たちにできること。
いや、僕たちにしか出来ない事。それは行動予測だ」
「「「行動予測?」」」
「ああ。状況を想定し、あいつならこう考えるだろう、行動するだろうってシミュレーションするんだ」
「でも、そんなの家族とかの方がよく知ってるんじゃない?」
「一人一人ならそうかもしれない。
だけど、あのメンバーが集団でどうするか。予測できるのは僕たちだけだと思わない?
道具は?今何を持っているのか。得意な魔法は?誰がリーダーシップを取りそうなのか?
生活物資は?
水が出せそうな人はいるか?鳥や小動物を狩れそうな人は?
サバイバルの経験者は?
そういう情報を持ち寄れば、多少なりとも行動の予測がつくんじゃない?」
「そうすると、あの遺跡みたいなものからも情報を探ったほうがいいよね」
「私は、あの中に親しい友達はいないから、遺跡から情報を集めてくるわ」
「よし、じゃあ50音順に、赤石君の情報に詳しい人いる?」
こうして、僕たちは行動予測という手段で、クラスメイトの生還に協力できるかもしれないという、わずかだけど希望を見いだせる課題に取り組むこととした。
1時間後、再集合して検討を開始した。
「じゃあ、環境面からだね。あの遺跡から読み取れる情報をお願いします」
「はい。調査団や桃花先生のご意見を参考に仮説を作りました。
まず、あの石造りですが、おそらく最近作られたものです。
ただ、重機や人力で組み上げた形跡がない事から、魔法や超能力などで作られたと推測されます」
「遺跡などではないと言うことですね」
「はい。
ただし、使った痕跡が見られない事から、何か特殊な儀式用などが考えられます。
また、石の隙間に入り込んだ植物の種などから、比較的高地と推測されます」
「そうなると、気温は低いとみるべきか……」
「周囲にはスギなどの樹木があり、動物の毛も確認されました。
シカやヤギの類だと思われます。
ちなみに、床下が倉庫になっており、転移で崩れていなければ屋根のある空間として使えるかもしれません」
「中の物は?」
「石灰やリヤカー程度のようです。
屋外で使う物品の倉庫なので、マットレスなどは期待できません」
「ほかに、何か使えそうな機材は?」
「テニス用のネットや、授業で使う金属バットほかソフトボール機材一式も可能性があります。
可能性というのは、こちらの倉庫には祭壇下の土が詰まっていて、奥に何が残っているか確認できないからです。
更には、誰かが一時的に置いたものや、持ち出ししたものが確認できません。
玉入れの籠や綱引きの綱、文化祭で使った模擬店の残骸とかが入っている可能性もありますし、正確な把握は困難かと……」
「実験装置のアクリルケースを使えば、水とか入れられるかもしれませんね」
「あ、ありがとうございました。
次に、個人の特技を確認します。
何か、サバイバルや建築、屋外活動・食料調達に関連する特技を持っていそうな人っていますか?」
「あっ、今野君と赤石君がアウトドア派です。二人でキャンプに行ったりしてるって聞きました。」
「吉岡君は家が建築関係です」
「今井さんは家が定食屋さんで、時々手伝っているって……」
「あべっちは魚おろせるって自慢してました」
「さおりんが、洋裁得意です」
「しじみちゃんは、読書家でいつか異世界に行くんだって言ってました。
モンスターについては、いろいろと知識豊富だと思います」
「じゃあ、次は持ち物ですね。
手荷物で使えそうなものを持っている可能性は?」
「あ、赤石君は……多分、ライター持ってます」
やっぱり、手荷物は多くなさそうだ。
鞄とか持ってるわけじゃないからね。
いや、僕たちにしか出来ない事。それは行動予測だ」
「「「行動予測?」」」
「ああ。状況を想定し、あいつならこう考えるだろう、行動するだろうってシミュレーションするんだ」
「でも、そんなの家族とかの方がよく知ってるんじゃない?」
「一人一人ならそうかもしれない。
だけど、あのメンバーが集団でどうするか。予測できるのは僕たちだけだと思わない?
道具は?今何を持っているのか。得意な魔法は?誰がリーダーシップを取りそうなのか?
生活物資は?
水が出せそうな人はいるか?鳥や小動物を狩れそうな人は?
サバイバルの経験者は?
そういう情報を持ち寄れば、多少なりとも行動の予測がつくんじゃない?」
「そうすると、あの遺跡みたいなものからも情報を探ったほうがいいよね」
「私は、あの中に親しい友達はいないから、遺跡から情報を集めてくるわ」
「よし、じゃあ50音順に、赤石君の情報に詳しい人いる?」
こうして、僕たちは行動予測という手段で、クラスメイトの生還に協力できるかもしれないという、わずかだけど希望を見いだせる課題に取り組むこととした。
1時間後、再集合して検討を開始した。
「じゃあ、環境面からだね。あの遺跡から読み取れる情報をお願いします」
「はい。調査団や桃花先生のご意見を参考に仮説を作りました。
まず、あの石造りですが、おそらく最近作られたものです。
ただ、重機や人力で組み上げた形跡がない事から、魔法や超能力などで作られたと推測されます」
「遺跡などではないと言うことですね」
「はい。
ただし、使った痕跡が見られない事から、何か特殊な儀式用などが考えられます。
また、石の隙間に入り込んだ植物の種などから、比較的高地と推測されます」
「そうなると、気温は低いとみるべきか……」
「周囲にはスギなどの樹木があり、動物の毛も確認されました。
シカやヤギの類だと思われます。
ちなみに、床下が倉庫になっており、転移で崩れていなければ屋根のある空間として使えるかもしれません」
「中の物は?」
「石灰やリヤカー程度のようです。
屋外で使う物品の倉庫なので、マットレスなどは期待できません」
「ほかに、何か使えそうな機材は?」
「テニス用のネットや、授業で使う金属バットほかソフトボール機材一式も可能性があります。
可能性というのは、こちらの倉庫には祭壇下の土が詰まっていて、奥に何が残っているか確認できないからです。
更には、誰かが一時的に置いたものや、持ち出ししたものが確認できません。
玉入れの籠や綱引きの綱、文化祭で使った模擬店の残骸とかが入っている可能性もありますし、正確な把握は困難かと……」
「実験装置のアクリルケースを使えば、水とか入れられるかもしれませんね」
「あ、ありがとうございました。
次に、個人の特技を確認します。
何か、サバイバルや建築、屋外活動・食料調達に関連する特技を持っていそうな人っていますか?」
「あっ、今野君と赤石君がアウトドア派です。二人でキャンプに行ったりしてるって聞きました。」
「吉岡君は家が建築関係です」
「今井さんは家が定食屋さんで、時々手伝っているって……」
「あべっちは魚おろせるって自慢してました」
「さおりんが、洋裁得意です」
「しじみちゃんは、読書家でいつか異世界に行くんだって言ってました。
モンスターについては、いろいろと知識豊富だと思います」
「じゃあ、次は持ち物ですね。
手荷物で使えそうなものを持っている可能性は?」
「あ、赤石君は……多分、ライター持ってます」
やっぱり、手荷物は多くなさそうだ。
鞄とか持ってるわけじゃないからね。
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