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第1章★閑話★
【鬼巌島・出張小噺2】※2023.01.31まで
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※鬼巌島の登場人物たちの会話です。読まなくても話が繫がるので大丈夫です。
スクナ「きゃー、菫様ー!」
呉葉「あらスクナちゃん、珍しいわね、黄色い声出して」
スクナ「私菫様のこと、憧れなのよ」
呉葉「まあ、そうだったの」
スクナ「男をちょっと小馬鹿にしてるところがカッコいいのよ」
呉葉「スクナちゃん、そんなこと言っちゃだめよ」
スクナ「周りにカッコいい魔人がたくさんいるのに、ときめくのはカルラ様なのも、いいんだよね」
呉葉「あのオドオドした方ね。優しいけど、確かにカッコいいとは言い難いものね」
スクナ「お姉ちゃんの好みはすぐわかるよ。コウキ様でしょ」
呉葉「待って……私死体になりたくないわよ。どんな趣味してるのよ」
スクナ「その性癖なかったら、コウキ様でしょ」
呉葉「そう……ね。性癖がなければね。どうしてそう思ったの?」
スクナ「えへへ、優しくて爽やかなお兄ちゃんと似てるから」
呉葉「えっ、春日くんに? 似てるかしら……」
スクナ「うん。トゲをなくしたお兄ちゃんって感じだよね、コウキ様は。あとはワタル様。ワタル様は天邪鬼先生に似てるよね。現実主義とロマンチストのバランスが絶妙で」
呉葉「似てないわよ。先生の方が……」
スクナ「カッコいい? えへへ」
呉葉「もう、からかわないで、スクナちゃん」
スクナ「私はね、リョウマ様!」
呉葉「うん、わかるわ」
スクナ「え、なんで? 絶対驚くと思ったのに」
呉葉「リョウマさんは女性なら誰でもときめきそう。カッコいいところと可愛いところが同居していて。ただ、女性グセも悪そうなのがね」
スクナ「菫様に出会ってからは菫様に一途だもん。私は菫様とリョウマ様がくっついてほしいなあ」
呉葉「カルラさんよりも波長は合いそうではあるのよね、あの2人」
スクナ「だよね。ドSとドMでちょうどいいよね」
呉葉「そ、そうね」
スクナ「太一様もカッコいいんだけど、話し方変だし、ちょっと病んでる感じするね」
呉葉「太一さんこそ春日くんに似てない? 劣等感があるところなんて、そっくり」
スクナ「そうかな。太一様の目の色はお兄ちゃんに似てるけど」
呉葉「春日くんは青い髪に青い目だものね」
スクナ「青鬼だからね」
呉葉「それに、太一さん変な話し方だけど、あなたと同い年よ、きっと」
スクナ「……えっ、18歳?」
呉葉「ええ。ワタルさんと同級生でしょう」
スクナ「そうなんだ。なんかショック……」
呉葉「気持ちはわかるけど……」
スクナ「太一様と菫様がくっつくのかなあ。私はリョウマ様がいいなあ」
呉葉「ゼンタさんと菫さんも相性良さそうだけど」
スクナ「えっ、あんなお子様いやだよ。減らず口叩くし」
呉葉「菫さんは上手くあしらうわよ、きっと。春日くんがいたら、春日くんと合いそうなのよね、菫さん」
スクナ「えっ……それは嬉しい。お兄ちゃんと菫様、どこかで会って会話したら楽しそう」
呉葉「たじたじでしょうね、春日くん」
スクナ「美女に免疫ないからね。鈴鹿御前さんにもデレデレしてたし」
呉葉「陰陽師の当主問題と、青薔薇の刻印を探してお母様を助けるのが、菫さんの当面の課題かしら」
スクナ「そうだね。青薔薇の刻印、どうやって探すんだろうね。やっぱり寝るのかな」
呉葉「寝るのがてっとり早いと思っているわよね、菫さんは」
スクナ「でも、もうしないよ。カルラ様と約束したから。その代わりワタル様がヒサメ様と寝たっぽいよね」
呉葉「ワタルさんに迫られたら……ね」
スクナ「顔面偏差値だったら1位だよね。2位がリョウマ様」
呉葉「えっ……そうかしら。1位は裕さんでしょう」
スクナ「えっ、そう? ワタル様、菫様が同率で、リョウマ様、コウキ様、太一様、裕様の順じゃない?」
呉葉「……裕さんは1位だと思うわ」
スクナ「おっと……これは。お姉ちゃんの好みを見誤ったかな、私?」
呉葉「素敵だわ、裕さん」
スクナ「そっか。お姉ちゃんは長男気質が好みなんだね、知らなかったよ」
呉葉「ふふ、これだけ話しているのに、カルラさんの名前が出ないのが不思議ね」
スクナ「菫様、好みがなかなかレアなんだもん……」
終わり
スクナ「きゃー、菫様ー!」
呉葉「あらスクナちゃん、珍しいわね、黄色い声出して」
スクナ「私菫様のこと、憧れなのよ」
呉葉「まあ、そうだったの」
スクナ「男をちょっと小馬鹿にしてるところがカッコいいのよ」
呉葉「スクナちゃん、そんなこと言っちゃだめよ」
スクナ「周りにカッコいい魔人がたくさんいるのに、ときめくのはカルラ様なのも、いいんだよね」
呉葉「あのオドオドした方ね。優しいけど、確かにカッコいいとは言い難いものね」
スクナ「お姉ちゃんの好みはすぐわかるよ。コウキ様でしょ」
呉葉「待って……私死体になりたくないわよ。どんな趣味してるのよ」
スクナ「その性癖なかったら、コウキ様でしょ」
呉葉「そう……ね。性癖がなければね。どうしてそう思ったの?」
スクナ「えへへ、優しくて爽やかなお兄ちゃんと似てるから」
呉葉「えっ、春日くんに? 似てるかしら……」
スクナ「うん。トゲをなくしたお兄ちゃんって感じだよね、コウキ様は。あとはワタル様。ワタル様は天邪鬼先生に似てるよね。現実主義とロマンチストのバランスが絶妙で」
呉葉「似てないわよ。先生の方が……」
スクナ「カッコいい? えへへ」
呉葉「もう、からかわないで、スクナちゃん」
スクナ「私はね、リョウマ様!」
呉葉「うん、わかるわ」
スクナ「え、なんで? 絶対驚くと思ったのに」
呉葉「リョウマさんは女性なら誰でもときめきそう。カッコいいところと可愛いところが同居していて。ただ、女性グセも悪そうなのがね」
スクナ「菫様に出会ってからは菫様に一途だもん。私は菫様とリョウマ様がくっついてほしいなあ」
呉葉「カルラさんよりも波長は合いそうではあるのよね、あの2人」
スクナ「だよね。ドSとドMでちょうどいいよね」
呉葉「そ、そうね」
スクナ「太一様もカッコいいんだけど、話し方変だし、ちょっと病んでる感じするね」
呉葉「太一さんこそ春日くんに似てない? 劣等感があるところなんて、そっくり」
スクナ「そうかな。太一様の目の色はお兄ちゃんに似てるけど」
呉葉「春日くんは青い髪に青い目だものね」
スクナ「青鬼だからね」
呉葉「それに、太一さん変な話し方だけど、あなたと同い年よ、きっと」
スクナ「……えっ、18歳?」
呉葉「ええ。ワタルさんと同級生でしょう」
スクナ「そうなんだ。なんかショック……」
呉葉「気持ちはわかるけど……」
スクナ「太一様と菫様がくっつくのかなあ。私はリョウマ様がいいなあ」
呉葉「ゼンタさんと菫さんも相性良さそうだけど」
スクナ「えっ、あんなお子様いやだよ。減らず口叩くし」
呉葉「菫さんは上手くあしらうわよ、きっと。春日くんがいたら、春日くんと合いそうなのよね、菫さん」
スクナ「えっ……それは嬉しい。お兄ちゃんと菫様、どこかで会って会話したら楽しそう」
呉葉「たじたじでしょうね、春日くん」
スクナ「美女に免疫ないからね。鈴鹿御前さんにもデレデレしてたし」
呉葉「陰陽師の当主問題と、青薔薇の刻印を探してお母様を助けるのが、菫さんの当面の課題かしら」
スクナ「そうだね。青薔薇の刻印、どうやって探すんだろうね。やっぱり寝るのかな」
呉葉「寝るのがてっとり早いと思っているわよね、菫さんは」
スクナ「でも、もうしないよ。カルラ様と約束したから。その代わりワタル様がヒサメ様と寝たっぽいよね」
呉葉「ワタルさんに迫られたら……ね」
スクナ「顔面偏差値だったら1位だよね。2位がリョウマ様」
呉葉「えっ……そうかしら。1位は裕さんでしょう」
スクナ「えっ、そう? ワタル様、菫様が同率で、リョウマ様、コウキ様、太一様、裕様の順じゃない?」
呉葉「……裕さんは1位だと思うわ」
スクナ「おっと……これは。お姉ちゃんの好みを見誤ったかな、私?」
呉葉「素敵だわ、裕さん」
スクナ「そっか。お姉ちゃんは長男気質が好みなんだね、知らなかったよ」
呉葉「ふふ、これだけ話しているのに、カルラさんの名前が出ないのが不思議ね」
スクナ「菫様、好みがなかなかレアなんだもん……」
終わり
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