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3.隣国戦争

15.

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(三葉サイド)

「で、殿下?」
今俺は夜に戻って来た大きい殿下に押し倒されていた。因みに今日は一度も補給はしていない。なのに殿下の体が大きいままなのは、昨日一昨日のの所為だろう。

「今日も宜しくね?」
「あ、はい…」
補給の為とは言え、今日もをするのか…
心が痛い。
「どうしたの?今日は疲れちゃった?」
俺の浮かない顔を見て綺麗な顔が近くで心配してくれる。綺麗すぎて凝視できない。

「いえ、大丈夫です」
「そう?昨日は重症のハイセンを治して今日も重症患者を治したって聞いたよ。疲れてるなら今日は辞めとこうか?」

毎日の様に重症患者が運ばれてくるが何故か俺は魔力切れが起きない。当初心配していた聖女の力も自然と使えていた。

「いえ、俺は全然疲れてないです」
「そう?疲れてないなら…私の行為が気持ちよくないとか…?」
そんな悲しそうな顔で見ないで欲しい。俺が酷いことをしてるみたいで罪悪感が酷い。それに気持ちよくないなんて事はない…寧ろ…

「……いです」
「ん?」
殿下が耳を近くに寄せて来る。それに観念して一呼吸置くと腹を括って今度は聞ここえる様に呟いた。

「…気持ち…良いです」
一瞬目を見開いた殿下がちゅとキスを落とした。
「それなら良かった。でもどうしてそんなに不安そうな顔なのかな?」
「それは……俺のあれを殿下に飲ませてしまっているのが恥ずかしいからです」
一昨日俺の精子を飲んだのに味を占めたのか昨日も殿下に飲まれたのだ。それが呪いに対して効き目がいい為、今日も飲んでもらう事になるんだろうけど羞恥心と罪悪感が酷い。

「大丈夫、三葉のは美味しいよ」
殿下、何も大丈夫ではないのですが…
そんな事言えず今日も殿下が優しく唇を落として来る。
ん?てか効率よく補給するならこんな愛撫なんかしないで俺がさっさと出した精子を飲んで貰えば良いだけじゃね?
でも殿下に触れられるのは凄く気持ちいい。同じ男でここまで感じるのは可笑しいかもしれないが殿下に触れられるのは心地良いのだ。だから暫く気づかないふりしよう。

「んぁっ!」
いきなり乳首からピリッとした感覚が走った。
「お仕置き」
「え?あっ!つっ…お仕置き…?」
いきなり乳首を齧られた意味が分からず殿下に問う。
「補給中に他の事考えられると嫌って前言ったよね?」
確かに言われました…それのお仕置きって事?
「ごめんなさい」
素直に謝るとペロっと乳首を舐められた。
「ふふ、今回は許してあげる」
機嫌が戻った殿下はレロレロと乳首を舐めあげだ。

ちゅぱちゅぱちゅぱ
「あ、んん…でん…かあ…」
「ちゅぱ、んー?」
乳首に吸い付きながら目線を上げる。
「そこばっか…あっ…だめぇ…」
「ちゅぅ~…ぱっ…気持ち良くない?」
「はぁはぁ…気持ち良すぎてだめなんです…」
「ふふ…そうみたいだね。ここが美味しそうに熟れてるよ?」
言われた通り俺の乳首はぷっくりと腫れ女性の様に先端が硬くなっていた。
「俺男なんですけど…」
「知ってるよ?ここ硬くなってるしね」
股間を撫でられびくっと腰が浮く。
「うう…これ以上乳首弄られると困ります…」
「どうして?」
困ると言っているのに言ったそばから乳首をくにくにされる。
「服に乳首が擦れて…」
「感じちゃうんだ?」
俺の言葉を繋いでくれた殿下の言葉にこくりと頷く。
「えっ?あ…っちゅ…ん…んん…」

殿下にいきなり激しいキスをされて当惑する。舌を絡められるのが気持ちよくて舌を追いかけてしまう。
暫くキスをしているといつの間にかズボンと下着が脱がされていた。準備されていた潤滑油を垂らされキスしながら擦られる。
ぐちゅぐちゅと滑り良く動かされ快感がどんどん全身に走る。

「んぅ…きもちぃぃ…」
「くす…可愛い」
ドキンっと胸が高まる。
まただ。最近殿下といると胸が高まる事が多い。決まって補給をしている時に胸が高まる。
興奮しすぎなのか…?

「いっぱい出して良いよ?」
耳元でこそっと話され何故か感じてしまう。
「やぁっ殿下ぁ…はや…ぁぁぁぁぁぁんんんん」

そのまま白濁を腹の上に飛ばしてしまった。飛び散った白濁をぺろぺろと丁寧に舐め上げられる。流石に3回目なので何も言わず耐える。でも羞恥心が酷いので両手で顔を隠した。
美味しいと言っていたのは本当の様で殿下は昨日も残さず全て舐めてくれた。今日も全部舐めとるつもりの様だ。
あと少しかな?と思い始めた頃後ろに違和感が走った。

「え?」
びっくりして顔の前の手を外して殿下を見ると右手が俺のお尻の方へと伸びていた。
「殿下?」
「んー?」
んーって可愛いけど…それどころではない。
「あの何をして…?」
「ここは初めてかな?」
「は、初めてですっ!!」

殿下の指が俺のお尻の穴をくにくにと触っている。潤滑油をつけているみたいで段々柔らかくなっているのが分かる。

「まさかそこに入れようとしてますか…?」
恐る恐る聞くとにこっと微笑まれた。
「三葉にいっぱい感じて欲しい」
「でもそこ汚いんで…」
「大丈夫、綺麗だよ?心配なら魔法で綺麗にするから安心して?」

安心出来ません…。男同士だとそこを使うと聞いた事はあったけどいざ自分が入れられるとなると怖い。今にも指が入って来そうでそこに力が入ってしまう。

「信じて、三葉…気持ちよくしてあげるから」
殿下の綺麗な顔が近づいてきて無意識に目を瞑ってしまう。そのまま近づいて来た殿下の柔らかい唇にはむっと食まれた。そのまま口内を侵され後ろの方へ向いていた意識が霧散し緊張が解れた瞬間指がつぷっと入って来た。びっくりしてお尻に力が入る。

「痛い?」
「いたくない…です」
びっくりする程痛くはなかった。だが異物感が酷い。今迄感じた事ない感覚にぞわぞわする。

「もう少し慣らすね」
「あぅぅ…」
奥まで進んで来た指に耐える。
こんな所で気持ちよくなれるとは思えない。俺の息子は一回いったこともあってかすっかり元気がなくなっている。それに気づいた殿下が俺の息子をぺろっと舐めた。

「ひゃっ」
びっくりして腰が仰反る。その勢いで殿下の指を奥まで咥え込んでしまった。そのままちんこを舐められながら後ろをいじられる。段々気持ちよくなってきて後ろの感覚も気にならなくなって来た。俺の息子が完全に復活した時には指が2本に増えていた。広げられる動きを感じて俺が今殿下に犯されている事を再認識する。

「でんかぁ…やぁぁ…」
「んー?気持ち良いみたいだね?」
「もぅむりぃ…です…ぅ」
最初よりはましになったが違和感が酷くて精神的に耐えられない。もうギブアップしたい。

「もう少し頑張って…」
「やぁ…ん?あぁぁぁぁ!…へ?」
いきなりビリビリと電気が走り大声が出た。びっくりして殿下を見るとにこっと微笑まれた。

「ここみたいだね、三葉の良い所」
「良いところ…ぉ?」
日本で聞いた事がある。確か前立腺という所だ。まさかこんなに気持ちいいなんて…一瞬いきそうになってしまった。
殿下は面白いオモチャを見つけたとばかりにそこばかりを弄ってくる。摘んだり押したり引っ掻いたり多種多様に弄られる。

「でんかぁぁ…やぁぁあ…んぁ…あぁ…だめぇ…ぇん…あぁぁ」
「流石に初めてだから中だけではいけないかな?」
「やぁぁむりぃ…擦って下さいぃ」
後ろの刺激だけでは足りなくていけそうでいけない。それがもどかしくて殿下に頼むと望み通り直ぐ扱いてくれた。
「やぁぁいく…いく…いくからぁぁ…!」
「いって?」
耳元でエロい声を出され耐えられなくなった。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
勢いよく二度目の射精をした。そして俺は初体験で精神的に疲労が溜まり意識を手放した。
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