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初めまして
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目の前が落ち着いていつものように戻ったので、恐る恐る目を開けると、薄藍色の髪に天色の瞳、淡紅色の髪に天色の瞳の顔がそっくりな人がいた。
目を瞬いて軽く周りを見回すと真っ白な場所で、どこにも教会の面影がなかった。
「初めまして」
「いきなりごめんね?」
「僕は破壊を司るディスターナ」
「私は創造を司るティリアーナ」
「「この世界を見守り、管理している者」」
2人とも身長が170cmほどありそうだが、髪は地面に着いているところが2m程あり、一人称が違っていても声は同じで、髪の色と一人称がなかったら見分けがつかにほど同じ所ばかりだった。
「どうして、私を、呼んだ?のか、聞かせてもらってもいい?」
「もちろん」
「君は聞く権利がある」
そう言って2人は目を伏せると、ゆっくりと開き眉を下げた。
ディスターナが口を開く。
「君は、僕達が連れて来た魂だ。君は別の世界にいたけれど、偶然にも僕達が君を見つけた」
「傷ついて、磨り減って、ボロボロになってしまった魂だったけれど、とても綺麗で、とても暖かだった。だから、元に戻したいと思った」
「君が魂だけの状態になったら僕達でこちらの世界に連れて来て、身体を与えた。君の魂が癒されるように」
「けれど、君の魂は完全には戻らなかった。それは君の周りのせいなんだよね?」
「僕達には世界に生まれ落ちた君達の感情が分からない。けれど、見守ってきた中で理解はできる」
「辛い目に合わせてごめんなさい。本来だったら輪廻転生の中へ行き、記憶を消されて新しい身体を手に入れるのに、私達が介入した事で記憶もそのままで、さらに苦しみを与えてしまった」
私が転生したのはこの双子神の勝手のせい、そういう事らしい。
確かになぜ生まれ変わったのか、分からなかった。前も後悔ばかりで、大切なものは全てなくなった。死ぬ時感じたのは解放感。
生きたいとは思わなかったし、死に解放を覚えてしまっていたから、次なんてないと思っていた。
なのに、私が生まれ変わったのは双子神の『綺麗だから元に戻して見てみたかった』。でも、私がどこでどんな風に生きていって行くのかを気にせず身体を与え、気がついた時には一般的に見れば辛い環境。
「やはり、怒ってる?」
「なら、お詫びをしよう。何がいい?」
「結構です」
双子神は訳が分からないという顔をした。
「なぜ?怒っているから、謝罪を求めているのだろう?」
「なぜ?何か貰うと、嬉しいのだろう?」
「…私は、怒っていない。だから、謝罪もお詫びも求めていない」
「分からないな」
「勝手をされたら怒るはずなのに」
残念ながら、自分を無視して勝手にされるのには慣れている。
「…確かに、いい環境だとは言えなかった。でも、全てが悪かった訳じゃ、ない。
それに、今は優しい人達が、手を差し伸べてくれている。
…それに、あまりにも非凡な才能は、周りから、疎まれる。
私は既に、前世の記憶があるから、一般的な子どもより、冷静な判断ができて、知識がある。
生きていくのに、必要なものはある。これ以上いらない」
「そうなんだ」
「それなら、これからこの世界を楽しんで」
「「僕達/私達にその魂を見せてくれ」」
言っていた通り、神は感情を理解しても共感はしないのだろう。自分達の目的を第一に考えて行動している。
けれど、まあ、
「私に、できる範囲なら」
楽しく生きるのもいいかもしれない。
あいつは優しいから、きっとこれを望んでいるだろう。
「期待してる」
「これからも、見させてもらう」
双子神がそう言うと、来た時のように視界が白く染った。
目を瞬いて軽く周りを見回すと真っ白な場所で、どこにも教会の面影がなかった。
「初めまして」
「いきなりごめんね?」
「僕は破壊を司るディスターナ」
「私は創造を司るティリアーナ」
「「この世界を見守り、管理している者」」
2人とも身長が170cmほどありそうだが、髪は地面に着いているところが2m程あり、一人称が違っていても声は同じで、髪の色と一人称がなかったら見分けがつかにほど同じ所ばかりだった。
「どうして、私を、呼んだ?のか、聞かせてもらってもいい?」
「もちろん」
「君は聞く権利がある」
そう言って2人は目を伏せると、ゆっくりと開き眉を下げた。
ディスターナが口を開く。
「君は、僕達が連れて来た魂だ。君は別の世界にいたけれど、偶然にも僕達が君を見つけた」
「傷ついて、磨り減って、ボロボロになってしまった魂だったけれど、とても綺麗で、とても暖かだった。だから、元に戻したいと思った」
「君が魂だけの状態になったら僕達でこちらの世界に連れて来て、身体を与えた。君の魂が癒されるように」
「けれど、君の魂は完全には戻らなかった。それは君の周りのせいなんだよね?」
「僕達には世界に生まれ落ちた君達の感情が分からない。けれど、見守ってきた中で理解はできる」
「辛い目に合わせてごめんなさい。本来だったら輪廻転生の中へ行き、記憶を消されて新しい身体を手に入れるのに、私達が介入した事で記憶もそのままで、さらに苦しみを与えてしまった」
私が転生したのはこの双子神の勝手のせい、そういう事らしい。
確かになぜ生まれ変わったのか、分からなかった。前も後悔ばかりで、大切なものは全てなくなった。死ぬ時感じたのは解放感。
生きたいとは思わなかったし、死に解放を覚えてしまっていたから、次なんてないと思っていた。
なのに、私が生まれ変わったのは双子神の『綺麗だから元に戻して見てみたかった』。でも、私がどこでどんな風に生きていって行くのかを気にせず身体を与え、気がついた時には一般的に見れば辛い環境。
「やはり、怒ってる?」
「なら、お詫びをしよう。何がいい?」
「結構です」
双子神は訳が分からないという顔をした。
「なぜ?怒っているから、謝罪を求めているのだろう?」
「なぜ?何か貰うと、嬉しいのだろう?」
「…私は、怒っていない。だから、謝罪もお詫びも求めていない」
「分からないな」
「勝手をされたら怒るはずなのに」
残念ながら、自分を無視して勝手にされるのには慣れている。
「…確かに、いい環境だとは言えなかった。でも、全てが悪かった訳じゃ、ない。
それに、今は優しい人達が、手を差し伸べてくれている。
…それに、あまりにも非凡な才能は、周りから、疎まれる。
私は既に、前世の記憶があるから、一般的な子どもより、冷静な判断ができて、知識がある。
生きていくのに、必要なものはある。これ以上いらない」
「そうなんだ」
「それなら、これからこの世界を楽しんで」
「「僕達/私達にその魂を見せてくれ」」
言っていた通り、神は感情を理解しても共感はしないのだろう。自分達の目的を第一に考えて行動している。
けれど、まあ、
「私に、できる範囲なら」
楽しく生きるのもいいかもしれない。
あいつは優しいから、きっとこれを望んでいるだろう。
「期待してる」
「これからも、見させてもらう」
双子神がそう言うと、来た時のように視界が白く染った。
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