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第49話 春と絶望の終幕
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綾香の騒動から数日が経過していた。中間テストも終わった今日この頃。
あの日以来、元仲間達の姿を見たが、固まって行動しているのを一度も見てはいない。それぞれがぼっちになってしまったようだ。
そりゃ、関わったらややこしくなるような連中と関わりたいと思う奴もいないだろう。
スクールカーストトップグループから一変、地に落ちたな。
ま、同情なんかない。当然の報いだ。
そういえば、あれから綾香を見ていないな。
あのゴミ野郎とどうなったのか……。
「すぅ。はぁ……。タバコうめぇ」
いつもの昼休み。
屋上でタバコをふかしている紫藤先生なら詳細を知っているとは思う。
なんせ、この先生は綾香と綾香の彼氏を指導していたのだからな。
「んぁ? どったの?」
「いや……。この前のことを思い出して」
「ああ……」
ふぅとタバコを美味しそうにふかすとこちらに質問を投げてくる。
「あの後のこと聞きたい?」
「綾香には興味ありませんが、綾香の彼氏に報復とかされても困りますからね」
「そりゃそうだ」
先生はあの後のことを語ってくれた。
「あの後、俺と警察、糟谷の彼氏とそのご両親との話し合いをしたんだよ。ご両親がたいそうご立腹だった」
「ご立腹ねぇ」
「言葉にすると想像つきにくいかもな。警察署で一番怖かったよ。俺もちょっぴり漏らした」
「うそ」
「ほんと」
大の大人が漏らすほどの怒り。相当怖かったんだろうな。
「ご両親はまともな方でな、二度とこんなことにならないようにすると学校側と警察に何度も言っていたよ。だから、もう二度と枚方に関わるようなことはない。もし見かけたら速攻通報して欲しいとよ」
「そうですか」
その言葉を聞けただけでもちょっぴり安心できる。
「糟谷は学校をやめた」
「そう、ですか」
「だから、糟谷と糟谷の彼氏がどうなったかというところまでは知らないな」
「そこまで知りたくありません。二度と関わって来ないのならそれで良いです」
連絡は全てブロックしてあるし、もし直接絡んで来たらストーカーとして速攻通報することも伝えてくれているらしい。
俺は完全なる決別を果たしたのだ。
「そうかい」
先生はそれだけ言って、話題を変えてくる。
「そういえば、最近お前の悪い噂を聞かなくなったな」
「糟谷が暴走したおかげですね」
ここ最近、俺への噂というのはパタリと止んだ。
俺の精神状態の変化もあると思うが、学校の連中が俺を加害者から被害者へと見方を変えたみたいだ。
そもそも、それが本来のあり方というか、なんというか。
それでも周りの評価とすればマイナスなのに違いはないがね。
あんなゴミグループに一年も属していたんだ。マイナス評価ってのはそのツケだと思って受け入れるとしよう。
「糟谷が暴走したおかげって言うのは、ちょっと違うんじゃない? 枚方は被害者だし」
確かに先生の言う通りかもしれない。
でも。
「今回の件は色々気が付かせてくれましたし、得るものもありました」
もし、今回の騒動がなければ俺は綾香と付き合ったままだったし、あのグループに属していただろう。
上辺だけの薄っぺらい関係。なにもない惰性で時間を垂れ流したままに高校生活を終えていた。
そう思うと、転落して絶望したことによって得たものが大きい。
急がば回れという言葉があるが、得るなら回れ、ってことわざにでも言い換えて良いかも知れない。
「めちゃくちゃ可愛い彼女を得た。ってか?」
おっさんの汚いニヤついた顔を見せながら、先生はポケットから缶コーヒーの空缶を取り出してタバコを捨てた。
そして、視線を屋上の出入り口へと向ける。
その視線の方向には、高嶺の花の東堂優乃が警戒するようにこちらを覗き込んでいた。
隠れているつもりらしい。
「まだ彼女じゃありません」
「えー、まだ告ってないのかよ。さっさと告れよー」
「うるせーよ。セクハラで訴えるぞくそ教師」
「やれやれ、そうやってすーぐ訴えるとか言う。これだからガキは。やめてください、お願いします」
「いや、先生を訴えるとかありえないんで、大丈夫です」
「だったらそんなドキッとするようなこと言うな、リア充がっ。つうか、リア充はさっさと屋上の鍵を返せよ」
「リア充ではありません」
「はぁ? あんな可愛い女の子が近くにいるのにリア充じゃない? あー、そうですかー、勝ち組の余裕ですかー。くそぼけー」
「おい。三十路がなんちゅう幼稚なこと言ってきやがる」
「年齢は三十だが、中身は中学生じゃい!」
「あかんやん」
「くそがっ。なんでこんなガキに彼女ができて俺にできない!?」
「中身が中学生だからだろ」
先生はぶつぶつと文句を言いながら屋上を去って行く。
途中、優乃に1言、2言なにか言うと、「あっはっはっ!」と笑って校内に戻って行った。
先生と入れ替わりでやって来たのは、顔を赤くした優乃だった。
「うう……」
「なにか言われた?」
聞くと、「ふゅわっ」と独特のリアクションをして、パタパタと手を振っている。
「べ、べべべ、別になにも! 彼氏が待ってるとか言われていません!」
なるほど。あのおっさん、俺を煽っても楽しくないから優乃を煽って反応を楽しんだな。変態おっさんめ。
「そ、それよりも、中間テストの結果、残念でしたね」
話題を大きく変えてきてテストの話しになる。
「計画通りではなかったな」
話題に乗って答えた。
今回の中間テストでトップ10に入り、注目を浴びるって計画は失敗に終わった。
けど。
「まぁ、別にいっかな」
悪い噂はおさまったので、結果オーライというかなんというか。
「優乃も残念だったな」
話しを振ると、彼女は俺の隣に座り込む。
「わたしの場合は大方計画通りです」
「そうなの?」
「はい。赤点を全て回避できましたので」
ピースサインをしながらドヤ顔をしてくる。
「威張って言ってくることじゃないだろ」
「赤点を回避すれば、何点だろうと同じです」
「同じではないよ?」
「同じなのです。えっへん」
こいつの価値観がたまに羨ましい。
なんて呆れて笑ってしまう。
でも、優乃に助けられたんだ。
バカで変態でポンコツで──。でも、いざという時はめちゃくちゃ頼りになる存在で。
俺の大好きな人だ。
「ありがとな」
つい、漏れた感謝に優乃は首を横に振る。
「礼を言って終わりな雰囲気にするのは間違っていますよ」
「いや、別にそんな風には思ってないけど?」
「まだまだ、わたしの高校デビューが済んでいません」
「それは確かに」
「それに、京太くんだって。悪い噂が収まっただけで、まだまだやりなおせていません」
「うっ……」
確かに優乃の言う通りだ。
「学生生活はまだまだ半分以上あります。わたしは高校デビューを」
「俺は学生生活のやりなおしを」
「ここから更に駆け抜けましょう。互いの目指す場所へと」
優乃は俺の手を取って微笑んでくれる。
「あなたとなら簡単にたどり着けそうです」
彼女に二股されて仲間からもハブられたらボッチの高嶺の花のクラスメイトが高校デビューしたいって脅してきた。
脅された結果、俺は様々なことに気が付けた。
きみに出会えて本当に良かったと思っている。
見上げた空は、春と俺の絶望の終了を告げるように、綺麗な色で澄み渡っていた。
あの日以来、元仲間達の姿を見たが、固まって行動しているのを一度も見てはいない。それぞれがぼっちになってしまったようだ。
そりゃ、関わったらややこしくなるような連中と関わりたいと思う奴もいないだろう。
スクールカーストトップグループから一変、地に落ちたな。
ま、同情なんかない。当然の報いだ。
そういえば、あれから綾香を見ていないな。
あのゴミ野郎とどうなったのか……。
「すぅ。はぁ……。タバコうめぇ」
いつもの昼休み。
屋上でタバコをふかしている紫藤先生なら詳細を知っているとは思う。
なんせ、この先生は綾香と綾香の彼氏を指導していたのだからな。
「んぁ? どったの?」
「いや……。この前のことを思い出して」
「ああ……」
ふぅとタバコを美味しそうにふかすとこちらに質問を投げてくる。
「あの後のこと聞きたい?」
「綾香には興味ありませんが、綾香の彼氏に報復とかされても困りますからね」
「そりゃそうだ」
先生はあの後のことを語ってくれた。
「あの後、俺と警察、糟谷の彼氏とそのご両親との話し合いをしたんだよ。ご両親がたいそうご立腹だった」
「ご立腹ねぇ」
「言葉にすると想像つきにくいかもな。警察署で一番怖かったよ。俺もちょっぴり漏らした」
「うそ」
「ほんと」
大の大人が漏らすほどの怒り。相当怖かったんだろうな。
「ご両親はまともな方でな、二度とこんなことにならないようにすると学校側と警察に何度も言っていたよ。だから、もう二度と枚方に関わるようなことはない。もし見かけたら速攻通報して欲しいとよ」
「そうですか」
その言葉を聞けただけでもちょっぴり安心できる。
「糟谷は学校をやめた」
「そう、ですか」
「だから、糟谷と糟谷の彼氏がどうなったかというところまでは知らないな」
「そこまで知りたくありません。二度と関わって来ないのならそれで良いです」
連絡は全てブロックしてあるし、もし直接絡んで来たらストーカーとして速攻通報することも伝えてくれているらしい。
俺は完全なる決別を果たしたのだ。
「そうかい」
先生はそれだけ言って、話題を変えてくる。
「そういえば、最近お前の悪い噂を聞かなくなったな」
「糟谷が暴走したおかげですね」
ここ最近、俺への噂というのはパタリと止んだ。
俺の精神状態の変化もあると思うが、学校の連中が俺を加害者から被害者へと見方を変えたみたいだ。
そもそも、それが本来のあり方というか、なんというか。
それでも周りの評価とすればマイナスなのに違いはないがね。
あんなゴミグループに一年も属していたんだ。マイナス評価ってのはそのツケだと思って受け入れるとしよう。
「糟谷が暴走したおかげって言うのは、ちょっと違うんじゃない? 枚方は被害者だし」
確かに先生の言う通りかもしれない。
でも。
「今回の件は色々気が付かせてくれましたし、得るものもありました」
もし、今回の騒動がなければ俺は綾香と付き合ったままだったし、あのグループに属していただろう。
上辺だけの薄っぺらい関係。なにもない惰性で時間を垂れ流したままに高校生活を終えていた。
そう思うと、転落して絶望したことによって得たものが大きい。
急がば回れという言葉があるが、得るなら回れ、ってことわざにでも言い換えて良いかも知れない。
「めちゃくちゃ可愛い彼女を得た。ってか?」
おっさんの汚いニヤついた顔を見せながら、先生はポケットから缶コーヒーの空缶を取り出してタバコを捨てた。
そして、視線を屋上の出入り口へと向ける。
その視線の方向には、高嶺の花の東堂優乃が警戒するようにこちらを覗き込んでいた。
隠れているつもりらしい。
「まだ彼女じゃありません」
「えー、まだ告ってないのかよ。さっさと告れよー」
「うるせーよ。セクハラで訴えるぞくそ教師」
「やれやれ、そうやってすーぐ訴えるとか言う。これだからガキは。やめてください、お願いします」
「いや、先生を訴えるとかありえないんで、大丈夫です」
「だったらそんなドキッとするようなこと言うな、リア充がっ。つうか、リア充はさっさと屋上の鍵を返せよ」
「リア充ではありません」
「はぁ? あんな可愛い女の子が近くにいるのにリア充じゃない? あー、そうですかー、勝ち組の余裕ですかー。くそぼけー」
「おい。三十路がなんちゅう幼稚なこと言ってきやがる」
「年齢は三十だが、中身は中学生じゃい!」
「あかんやん」
「くそがっ。なんでこんなガキに彼女ができて俺にできない!?」
「中身が中学生だからだろ」
先生はぶつぶつと文句を言いながら屋上を去って行く。
途中、優乃に1言、2言なにか言うと、「あっはっはっ!」と笑って校内に戻って行った。
先生と入れ替わりでやって来たのは、顔を赤くした優乃だった。
「うう……」
「なにか言われた?」
聞くと、「ふゅわっ」と独特のリアクションをして、パタパタと手を振っている。
「べ、べべべ、別になにも! 彼氏が待ってるとか言われていません!」
なるほど。あのおっさん、俺を煽っても楽しくないから優乃を煽って反応を楽しんだな。変態おっさんめ。
「そ、それよりも、中間テストの結果、残念でしたね」
話題を大きく変えてきてテストの話しになる。
「計画通りではなかったな」
話題に乗って答えた。
今回の中間テストでトップ10に入り、注目を浴びるって計画は失敗に終わった。
けど。
「まぁ、別にいっかな」
悪い噂はおさまったので、結果オーライというかなんというか。
「優乃も残念だったな」
話しを振ると、彼女は俺の隣に座り込む。
「わたしの場合は大方計画通りです」
「そうなの?」
「はい。赤点を全て回避できましたので」
ピースサインをしながらドヤ顔をしてくる。
「威張って言ってくることじゃないだろ」
「赤点を回避すれば、何点だろうと同じです」
「同じではないよ?」
「同じなのです。えっへん」
こいつの価値観がたまに羨ましい。
なんて呆れて笑ってしまう。
でも、優乃に助けられたんだ。
バカで変態でポンコツで──。でも、いざという時はめちゃくちゃ頼りになる存在で。
俺の大好きな人だ。
「ありがとな」
つい、漏れた感謝に優乃は首を横に振る。
「礼を言って終わりな雰囲気にするのは間違っていますよ」
「いや、別にそんな風には思ってないけど?」
「まだまだ、わたしの高校デビューが済んでいません」
「それは確かに」
「それに、京太くんだって。悪い噂が収まっただけで、まだまだやりなおせていません」
「うっ……」
確かに優乃の言う通りだ。
「学生生活はまだまだ半分以上あります。わたしは高校デビューを」
「俺は学生生活のやりなおしを」
「ここから更に駆け抜けましょう。互いの目指す場所へと」
優乃は俺の手を取って微笑んでくれる。
「あなたとなら簡単にたどり着けそうです」
彼女に二股されて仲間からもハブられたらボッチの高嶺の花のクラスメイトが高校デビューしたいって脅してきた。
脅された結果、俺は様々なことに気が付けた。
きみに出会えて本当に良かったと思っている。
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