魔王の下僕は今日も悩みが尽きない

SEKISUI

文字の大きさ
7 / 13

6の2

しおりを挟む
 
 魔王様が付いてくる気満々だ
 休みと書いて接待と読む
 good byオレのお休み
 「どちらにご用事ですか?」
 「用事などない」
 帰れよ、何て言えませんけどね
 「行きたい場所とかありますか?」
 「お前の行きたい場所は何処だ」
 貴方の居ない所です、なんてね
 あっ、誤解のにいように言っておきますが仕事場も上司もWhite colorですよ
 好ましい方です
 ですがプライベートまで上司と一緒は御免被ります
 「オレの行き……グゥ」
 グルグルキュ~
 お腹空いた………
 露店で食べようと思ってたから朝御飯食べて来なかったんだった
 
 「口開けろ」
 ホットドッグを口に入れられました
 モグモグ美味しいです
 「飲め」
 カフェオレのストローを口まで持って来てくれる
 ズズー程良い甘さが丁度良い
 ア~ンされてます
 オレ手ぶらなんですけど
 因みにこれらはオレの腹の虫を聞いた魔王様の護衛の方が近くの露店で買って来てくれた物です
 何故か護衛の方はオレではなく魔王様に渡したんです
 そして魔王様は食べずにオレの口に運ばれました
 オレの手は空気しか持ってませんよ

 お腹を満たしたオレと魔王様は食虫植物公園に行ったり、魔狼をモフったり、普通にショッピングも楽しみました
 オレのお腹が鳴る度にお店に入りもしましたよ
 色々食べました
 買って貰いました
 休日出勤の報酬ですか?

 早々ファンシーなピンクの世界が広がった、頭花畑っぽい店にも入りパフェを食べました
 頭花畑店はOPENしたてのケーキ屋で巨大パフェ(要予約)を半分個したり、ストローが2本刺さってるジュースは、遠慮してウフフ、キャッキャッにはなりませんでした
 服とか御揃いのブレスレットとか、…………何故?も買って貰いました
 そして外れない
 魔王様の魔力でしか外れない
 意味が分からない
 必要性を感じない
 とまあ、これ、全て魔王様が買って貰いました
 オレはビタ一文出してません

 良い子が帰る時間で業務は終わりました
 次こそは1人で休日を楽しみたいなぁ


 宰相が「どんどん買って貰いなさい。あ~リリカルのチョコレートケーキが食べたくなりました。持って来て下さい。魔王様の奢りで。頼みましたよ」
 確かリリカルって高級洋菓子店でしたよね
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

俺を抱け!初対面の王子が積極的過ぎる!?

ミクリ21
BL
初対面なのに、抱けと迫られます。

クラスのボッチくんな僕が風邪をひいたら急激なモテ期が到来した件について。

とうふ
BL
題名そのままです。 クラスでボッチ陰キャな僕が風邪をひいた。友達もいないから、誰も心配してくれない。静かな部屋で落ち込んでいたが...モテ期の到来!?いつも無視してたクラスの人が、先生が、先輩が、部屋に押しかけてきた!あの、僕風邪なんですけど。

騎士団長を咥えたドラゴンを団長の息子は追いかける!!

ミクリ21
BL
騎士団長がドラゴンに咥えられて、連れ拐われた! そして、団長の息子がそれを追いかけたーーー!! 「父上返せーーー!!」

庶民が王子様

まめ
BL
根っからの庶民である王子と、彼を溺愛する教育係が巻き起こすドタバタコメディ。王子の為に企業をしたりなんだりと、教育係の溺愛は止まる所を知りません。

こんにゃく破棄だ!婚約をこんにゃくと間違えている5歳と、微笑ましいお兄ちゃん

ミクリ21
BL
お兄ちゃんの婚約を無くしたい弟の話です。

同性愛者であると言った兄の為(?)の家族会議

海林檎
BL
兄が同性愛者だと家族の前でカミングアウトした。 家族会議の内容がおかしい

モブなのに執着系ヤンデレ美形の友達にいつの間にか、なってしまっていた

マルン円
BL
執着系ヤンデレ美形×鈍感平凡主人公。全4話のサクッと読めるBL短編です(タイトルを変えました)。 主人公は妹がしていた乙女ゲームの世界に転生し、今はロニーとして地味な高校生活を送っている。内気なロニーが気軽に学校で話せる友達は同級生のエドだけで、ロニーとエドはいっしょにいることが多かった。 しかし、ロニーはある日、髪をばっさり切ってイメチェンしたエドを見て、エドがヒロインに執着しまくるメインキャラの一人だったことを思い出す。 平凡な生活を送りたいロニーは、これからヒロインのことを好きになるであろうエドとは距離を置こうと決意する。 タイトルを変えました。 前のタイトルは、「モブなのに、いつのまにかヒロインに執着しまくるキャラの友達になってしまっていた」です。 急に変えてしまい、すみません。  

悩める文官のひとりごと

きりか
BL
幼い頃から憧れていた騎士団に入りたくても、小柄でひ弱なリュカ・アルマンは、学校を卒業と同時に、文官として騎士団に入団する。方向音痴なリュカは、マルーン副団長の部屋と間違え、イザーク団長の部屋に入り込む。 そこでは、惚れ薬を口にした団長がいて…。 エチシーンが書けなくて、朝チュンとなりました。 ムーンライト様にも掲載しております。 

処理中です...