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 ………どうする私
 逃亡する!
 出来るならもうここにはいない
 うちは伯爵家といっても只の中流貴族なんですけどぉ
 領地はそこそこ潤っているのでお金まああります、が公爵家に比べれば幹部と課長位の給料と権力差がある
 家格が違い過ぎやしませんか
 婚約なんてとんでもない
 ムリ無理ムリ無理ムリ無理ムリ無理ムリで~す
 やめて頂きたい!
 私のメンタル蟻ん子並みよ
 来年から学校なんですけどぉ
 私は謀乙女ゲームみたいに苛められてくない!
 王子もいらぬ
 陰口は………まぁどうでもいい
 転ばされたり、教科書破られたりはちょっと地味に凹む、痛いのはヤダ
 運動神経は余りないんで階段から落とされても受け身は摂れずにあの世行き
 困ります!うちには脳筋母と家族大好き父と癒やし系兄がいるんです!
 私は怠惰に生きたいのでハードモードはちょっとぉ
 だから今の無かったことにしませんか?
 クルー様を見たらすっごい笑顔で私を見てました
 そうですか………無理ですか……私も無理です………
 だからおーくさんっ!是非とも私を罵りデメリットを3コ上げて諦めさせて下さい
 お宅の息子を!
 あっ3コ以上は泣きたくなるので勘弁して下さいね
 さぁさぁ!希望を胸に公爵夫人に視線を送る
 ちょっ…えっ?ええっ?何故私を憐れみのこもった目で見たのです
 夫人の目に陰りが見られます
 「そんだな………恋愛、結婚でしたかね………そうでしたっけ?フフッ。大丈夫。ウン、僕は今は、幸せだから婚約してもいいんじゃないかな」
 メッチャ含みありまくりなんですけど
 「ハッハッハあの頃の君はツンツンツンデレで可愛いかったな」
 何回ツン言う、デレ少なっ
 この夫婦に何があったのさ
 
 
 「ライルくん。僕から2つのアドバイスだ」
 私に話しかける夫人の目は陰りは消え光が戻っていた
 「諦めることと受け入れことだ。さすれば楽になれる」
 夫人?意味わかんないっす
 小首を傾げ不思議がる私に夫人は今日1番の笑顔をくれた
 「大丈夫そのうち分かるから」
 不安しかない
 
 「ところでクルーヒルズ。エンジストン家には連絡を入れたのか?」
 「問題ありません。既にあちらにも早馬を出しています。そろそろ返事がくるころかと」
 「これ程性急にことを運ぼうとするのは何があるんだ?明日では駄目なのか?」
 あー私も知りたーい
 初対面の今日で婚約したいってビックリよね
 「クルー様僕も理由が知りたいです」
 「王子が貴方を狙っていたからですよ」
 なんですと?!えーっビックリなんですけど王子とは一度も口を利いてませんよ
 王子よりビッフェが魅力的過ぎて
 花より団子なもんですみません
 土下座ものですかね
 「明日まで待っていたら王家から婚約の打診が来ると思われます」
 「それはないと思います。ボクでは王子のお目汚し程度にしかなりません。ボクなどは見た目も中身も凡庸なので」
 やだっ!何!御三方の顔が梅干しを食べた時と同じ位渋い顔してる
 そしてこの子大丈夫って顔で見て来ます
 どうゆうリアクション  
 頭は良くはありませんが阿呆ではありませんよ
 「可哀想に」
 「不憫な子」
 「家に鏡はないの?」
 えっ行き成りディスられた
 

 
 
 

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