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28話 女性たちの感謝と、王子の誓い
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国王の宣言が大聖堂に響き渡ったあと――
静寂が一瞬だけ訪れ、
次の瞬間、女性たちの涙と拍手が波のように押し寄せた。
「シンディ様……ありがとう……」
「巨乳じゃないってだけで婚約を断られたの、私だけじゃなかった……」
「こんな日が来るなんて……夢みたい……!」
涙をぬぐいながら微笑む女性、
声を震わせて友人と抱き合う女性、
胸元を隠し続けてきた少女が、
そっと手を下ろして胸を張る姿もあった。
皆、胸の大小で差別されてきた者たちだ。
その視線が次々に、
シンディへ向けられる。
「あなたが……救ってくれたのです」
「勇気をくれてありがとう……シンディ様」
「あなたの存在が、私たちの希望になりました」
シンディは驚いたように瞬きをした。
(私なんて……
ただ胸のことで苦しんでいただけなのに……
どうして、こんなふうに……)
するとレオナードがそっと手を握ってくれた。
「君が勇気を出し、俺の前に立ってくれたからだ。
君が泣きながらも、真実を見せてくれたから……
この国は変わることを決められた」
「……わたし……そんな大したこと……していません」
「シンディ。
君が自分の胸を恥じず、心で向き合い、
俺に本当の姿を見せてくれた。
それが、この国の始まりを変えたんだ」
胸の奥がじんわりと熱くなる。
レオナードは一歩前に進み、
大聖堂の全員に聞こえる声で宣誓した。
「俺はシンディを愛している。
胸の大小ではない。
彼女の優しさ、強さ、涙、笑顔……
そのすべてが、俺の心を掴んだのだ」
大聖堂がしんと静まり返った。
レオナードはシンディの手を取ったまま、宣言を続ける。
「俺は王太子として誓う。
今後この国で、胸の大小を理由に誰かが泣く日は、
決して来させない」
女性たちがまた涙し、
男性たちは納得したように深く頭を下げる。
レオナードはシンディの方へ向き直った。
そして、彼女の耳元で静かに囁いた。
「胸ではなく……心を愛している。
それだけは、誰が何と言おうと揺るがない」
シンディの目から、ぽろりと涙がこぼれ落ちた。
(この人は……
本当に胸じゃなく、わたしの心を見てくれている……)
その涙を、レオナードがそっと指先で拭う。
「泣かないで。君の涙は、俺が守る」
シンディは微笑み、小さく頷いた。
大聖堂の中には祝福の空気が満ち、
胸差別の時代が完全に終わったことを、
誰もが実感していた。
そして――
“胸ではなく心で愛される王妃”が誕生する瞬間が、
いま静かに幕を開けた。
---
静寂が一瞬だけ訪れ、
次の瞬間、女性たちの涙と拍手が波のように押し寄せた。
「シンディ様……ありがとう……」
「巨乳じゃないってだけで婚約を断られたの、私だけじゃなかった……」
「こんな日が来るなんて……夢みたい……!」
涙をぬぐいながら微笑む女性、
声を震わせて友人と抱き合う女性、
胸元を隠し続けてきた少女が、
そっと手を下ろして胸を張る姿もあった。
皆、胸の大小で差別されてきた者たちだ。
その視線が次々に、
シンディへ向けられる。
「あなたが……救ってくれたのです」
「勇気をくれてありがとう……シンディ様」
「あなたの存在が、私たちの希望になりました」
シンディは驚いたように瞬きをした。
(私なんて……
ただ胸のことで苦しんでいただけなのに……
どうして、こんなふうに……)
するとレオナードがそっと手を握ってくれた。
「君が勇気を出し、俺の前に立ってくれたからだ。
君が泣きながらも、真実を見せてくれたから……
この国は変わることを決められた」
「……わたし……そんな大したこと……していません」
「シンディ。
君が自分の胸を恥じず、心で向き合い、
俺に本当の姿を見せてくれた。
それが、この国の始まりを変えたんだ」
胸の奥がじんわりと熱くなる。
レオナードは一歩前に進み、
大聖堂の全員に聞こえる声で宣誓した。
「俺はシンディを愛している。
胸の大小ではない。
彼女の優しさ、強さ、涙、笑顔……
そのすべてが、俺の心を掴んだのだ」
大聖堂がしんと静まり返った。
レオナードはシンディの手を取ったまま、宣言を続ける。
「俺は王太子として誓う。
今後この国で、胸の大小を理由に誰かが泣く日は、
決して来させない」
女性たちがまた涙し、
男性たちは納得したように深く頭を下げる。
レオナードはシンディの方へ向き直った。
そして、彼女の耳元で静かに囁いた。
「胸ではなく……心を愛している。
それだけは、誰が何と言おうと揺るがない」
シンディの目から、ぽろりと涙がこぼれ落ちた。
(この人は……
本当に胸じゃなく、わたしの心を見てくれている……)
その涙を、レオナードがそっと指先で拭う。
「泣かないで。君の涙は、俺が守る」
シンディは微笑み、小さく頷いた。
大聖堂の中には祝福の空気が満ち、
胸差別の時代が完全に終わったことを、
誰もが実感していた。
そして――
“胸ではなく心で愛される王妃”が誕生する瞬間が、
いま静かに幕を開けた。
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