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第339話 番外編 アリスのクリスマス2022 パート8

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 シャルルは気怠げにベッドにうつ伏せになったシエラにそっと毛布をかけると、ガウンを羽織って水差しの水を取りに寝室から続きの部屋になっているプライベートルームに入ってヒュッと息を呑んだ。

 テーブルの上に何やら置いた覚えのない箱とお菓子が置いてあったのだ。お菓子のカゴの下には丁寧に折りたたまれた紙が挟んである。

「こ、これは一体……」

 この部屋は夜になったら外からは一切見えなくなる。何年か前にはアリスとドンの勘によってうっかり見つかってしまったが、今はさらに強力な結界をかけたはずだった。

 震える手でシャルルはたたまれた紙を開いて青ざめる。

 紙はフォルス城の地図だった。そしてそこにはでかでかと『攻略』と書かれていた。この字には見覚えがある。ノアだ。

「嘘ですよね……? でもこのプレゼント……」
「シャル? どうかしたの?」

 なかなかシャルルが寝室に戻ってこないのでシエラはまだ感覚が鈍い腰をさすりながらシャルルを覗き込んだ。その顔は驚くほど真っ青だ。

「シャル?」
「あ、ああシエラ……すみません。これ……」
「? プレゼント? シャルから?」
「いいえ。いいえ! アリス達からです! これ見てください!」

 そう言ってシャルは地図を見せた。それを見たシエラもやはり青ざめる。

「ま、待って! いつの間に!? 寝室に行く前には無かったわよね!?」
「ええ、ありませんでした。絶対にありませんでした!」
「という事は……私達がその……してる間……に?」
「そういう……事になりますね。しかもよりによって持ってきたのは多分ノアかと」
「ええっ! ど、ど、どうしましょう!? え!? 冗談よね!?」
「こんな冗談言いませんよ! アリスならまだしもノア! 一番厄介な人が持ってきたなんて! 絶対に色々聞かれてますよ!」
「い、嫌だ! だって私声とか……ど、どうしましょう?」
「どうするもこうするもありません。もちろん抗議します!」

 青ざめるシエラの腰を抱きかかえたシャルルはすぐさまノアに電話をした。

『はいは~い』
「はいは~いじゃありませんよ! 何ですか、これ!」
『何って、プレゼント以外の何に見えるの?』
「いや、そりゃプレゼントにしか見えませんけど! 何故こんな……ていうか、まさか見てませんよね!?」
『見てる訳ないでしょ。友人のそういうのだけは死んでも見たくないよ。ついでに声すら聞いてないから安心してね。それよりもシャルル、もっと心配した方がいい事あるんじゃないの?』
「地図、ですか。これをどこで入手したんです?」
『さて、どこだったかなぁ~? それをくれた人は以前そこで働いていたらしいよ? 先代の時じゃないかなぁ~年齢的に』
「名前は? 住んでいる場所は?」
『さあ? そこをクビになって働き口を探したみたいだけどね、その人多分スパイだったんだよね。だからちょーっとお灸を据えてそれを貰ったんだ』
「ちょっとお灸、ですか……」

 それを聞いてシャルルはホッと胸を撫で下ろした。ノアのお灸はちょっとどころではない。恐らくこれを描いた人物はもう二度と社会復帰は叶わなくなっているだろう。もしくは真人間に生まれ変わっているかのどちらかだ。

 何にしてもこんな地図が出回っていたとしたらとてもマズイ。

「ノア、情報ありがとうございます。とても良いクリスマスプレゼントでした」
『いいえ、どういたしまして。あ、あと隠し通路の罠簡単すぎ。もうちょっと捻りなよ』
「……ご忠告どうも」

 それだけ言ってシャルルは電話を切ると、おもむろにシエラに抱きつく。

「大丈夫?」
「大丈夫じゃありません。もう本当にあの人嫌です。あの罠はうちの精鋭たちが5年もかけて考えた罠ですよ? それをいともたやすく……」
「多分ね、シャルル。ノアとアリスには簡単でも、普通のスパイとかには相当難しいと思うのよ。だからそんなに落ち込まないでちょうだい。それにほら、この地図にアドバイスが丁寧に書かれてるわ」
「こういう所が! 余計に癪にさわるんですよ! どう考えてもこれは親切心じゃなくて嫌がらせだろうから!」
「……否定できない」
「そうでしょう? はぁ……とんだクリスマスです。すみません、シエラ。最後の最後に嫌な思いをさせて」

 シャルルが申し訳なさのあまり視線を伏せて言うと、シエラはそんなシャルルの頭を抱えて笑った。

「嫌な思いなんてしてないわ。私達では気付かなかったこの城の脆弱さが分かって良かったじゃない」
「それはまぁそうなんですけど。入ってきたのがノアで良かったと言えば、それはそうなんですけどね」

 もしもここへやってきたのがノアではなくて盗賊だったりなんかしたらと思うとゾッとする。そういう意味では攻略したのがノアで良かったのかもしれない。

「そうよ。ノアで良かった。だから私たちは素直にこのアドバイスをノアからのプレゼントだって事にしておきましょう。ね?」
「シエラは本当に優しいですね。いつだって私の事を、この国の事を考えてくれているから私は安心してあなたに甘えられる」
「あなたはずっと孤独だったものね。私ぐらいあなたを甘やかさないと、ね?」
「シエラ……あなたは本当に……」

 堪らなくなってシエラを抱き寄せたシャルルは、長椅子にシエラを押し倒して指をパチンと鳴らす。

「何をしたの?」
「全ての通路を遮断しました。これで正真正銘あなたと二人きりです。最初からこうしておけば良かった。ノアはああ言ったけど、本当に声が漏れて無かったかどうかなんて分かりませんから」

 万が一の時の事を考えてそこまではしなかったが、これ以上はもう誰にも邪魔はされたくないシャルルにシエラは小さく笑った。

「あなたは本当に可愛い人ね。あなたのそういう所、私大好きよ」

 シエラはそう言ってシャルルの首に腕を回してシャルルを引き寄せてキスをして、そのままそっと目を閉じた。
 
 
 
 バセット家に辿り着いたのは、既に日付もすっかり変わった頃だった。

「はい皆! 温泉でしっかり温まってから寝るように!」

 ノアが言うと、子どもたちは元気に返事をして自分たちの着替えを持って庭に作られた大浴場に駆け込んで行く。そこには既にドンの子どもたちが湯船に浸かっていた。子どもは自由だ。ドラゴンだとか人間だとか関係なく深夜のお風呂ではしゃいで楽しんでいる。

 子どもたちを監視してくれているのはハンナとホープキンスだ。

「ほら、お嬢と坊っちゃんとキリ達も部屋に行きな! 子どもたちはもうこの後私達が寝かしつけとくから」

 そう言ってハンナはノアの背中をグイグイ押した。流石にアリスに巻き込まれたノアとキリとミアが不憫だったのだ。

 そんなハンナの気遣いを正しく理解したキリとノアは笑顔を浮かべて二人にお礼を言ってそれぞれの部屋に戻った。

「アリスも早くお風呂入っておいで。明日はツリー見に行くんでしょ?」

 何気なくノアが言うと、アリスはへへへ、と笑って後ろからビールを二本取り出す。

「兄さま一緒に入ろ! 無事に配り終えた乾杯しようよ」
「え、珍しいね。アリスがそんな事言うの」
「たまにはね! 皆ラブラブだったから羨ましくなっちゃったのかも」

 珍しく正直な気持ちをノアに告げると、ノアは一瞬ポカンと口を開いてそっとアリスのおでこに手を当ててくる。

「熱なんて無いよ! 嫌ならいいもん! 一人で入る!」
「嫌じゃない! 嫌じゃないよ! ちょっと待ってて。着替えの用意してくるから」
「うん! あ、私のも!」
「……はいはい」

 既に半裸のアリスはビールしか持っていない。着替えも持たずに風呂に入ろうとするのがアリスらしいと言えばアリスらしい。

 言われるがままアリスの分の着替えも用意したノアは、既に体を洗い始めているアリスの隣に座って体を洗い出した。

「兄さま背中洗ってあげようか?」
「え、いい」
「なんで?」
「痛いから。アリスのタオル何で出来てるの? 凄く痛いんだよ、いつも」
「これ? これは麻だよ!」
「絶対嘘。バラのトゲとかで出来てるんじゃないの?」

 いつものゆおうに軽口を言いながらも二人で並んで体を洗っていると、突然アリスが笑い出した。

「どうしたの?」
「なんかね、小さい頃思い出したの。子供の頃もよくこうして兄さまとお風呂入ったよね」
「そうだね。大変だったなぁ、あの頃は」
「キリには早々に匙投げられてさ。でも兄さまはずーっと一緒に入ってくれたよね」
「そりゃ、世界一可愛い妹だったからね」

 頭を洗いながらノアが言うと、頼んでもいないのにアリスがノアの背中をタオルでこすりだした。

「痛い痛い! 強いんだよ、アリスは力が!」
「ごめんごめん、これぐらい?」
「うん、それぐらい。普通の人間の皮膚はアリスみたいに頑丈じゃないんだからね?」
「はぁい。へへ!」

 アリスはしばらくノアの背中を洗っていたが、ふとノアの背中にくっついた。

「今度はどうしたの?」
「なんかね、兄さまと本当の兄妹じゃなくて良かったなって。結婚出来て良かったなって思って」
「なに、急に。変なアリス」
「変じゃないもん。ずっと思ってるもん。私の兄さまは最高で最強の兄さまで旦那様なんだよ。私は本当にお得だね」
「……やっぱり変なアリス」
「変じゃないもん!」

 そう言って何気なくノアの耳を見ると、その耳は真っ赤に染まっていた。

「に~いさま! 髪洗って! 昔みたいに」
「えー? もう、仕方ないなぁ」
「えっへへ!」

 アリスはノアが椅子から降りてあぐらをかいたのを確認すると、ノアの膝の上に仰向けに寝転がった。これが小さい時にノアに髪を洗ってもらう時のスタイルだった。それを今もノアがちゃんと覚えていたのが嬉しい。

「タオルいる?」
「んーん。別にいい。なんかね、子どもたち見てたらたまにふっと昔の事思い出してね、兄さまに甘えたくなるよ。これってヤキモチかな?」
「どうかな。アリスは子どもたちにヤキモチ妬いてるの?」
「かもしんない。だってね、子どもたちに対する態度が小さい頃の私への態度と一緒なんだもん。懐かしくなっちゃうよね」

 思えば変な関係だ。子供の頃はただの兄妹だったのだ。それが今では夫婦で子どもも居る。

「それは僕も同じだよ。アリスは小さい頃からな~んにも変わらない。ずっと僕ばっかり追いかけて、兄さまお願い、あれしてこれしてって。僕はね、それが凄く嬉しかったんだよ。記憶は無かったはずなのに何故かいつもここに居てはいけない気がしてたけど、アリスが僕を追いかけて頼ってくれるから僕はここに居てもいいんだって思えた。アリスはだから僕の世界の中心だったんだ。まぁ、それは今もなんだけどね」

 懐かしさに思わず笑いが漏れた。そんなノアをアリスも嬉しそうに見上げてくる。

「アリスの髪は柔らかいね。乱暴にしたらすぐ千切れそう」
「乱暴にしても大丈夫だよ!」
「しないよ。そんな事、絶対にしない。君は僕の宝物なんだから」

 そう言ってノアはアリスの髪を梳かすように丁寧に洗った。昔も今もアリスは見える所しか髪を梳かさない。洗う時だって乱暴だ。

 けれどそんなアリスだから可愛がり甲斐がある。

「兄さまも私の宝物だよ。だから子どもたちにヤキモチ妬いても怒らないでね」
「怒らないよ。そんな事で怒らない。言ったでしょ? 君は僕の永遠の宝物なんだって。大事にしたいし、大切にするよ。昔と変わらずこれからもずっと」

 むしろヤキモチを妬かれるのは嬉しいノアだ。怒るはずもない。

「うん」

 アリスは優しげに笑いながらアリスの髪を洗うノアを見て満足気に目を閉じる。

 普通のカップルのような甘い夜では無かったかもしれない。

 けれど、アリスにとっては最高で最上の夜だった。
 

 翌朝、世界中で雪が降った。ルーデリアだけではなく、フォルスにもレヴィウスにもメイリングにもだ。

 暖かい地域の人達はクリスマスに降る雪に感動していた。寒い地域の人達は他の地域に雪雲が移動した事で、例年よりも暖かい冬になったと喜んだ。

 どうして雪とは無縁の地域にまでその日に限って雪が降ったのかは謎だが、25日の深夜に謎のドラゴン達の咆哮があちこちで観測された。

 ドラゴンの咆哮と雪にどんな関係があったのかは、未だに解明されていない。


「寒いと思ったらアリス……この雪ってさ……」

 ノアはガウンを羽織って窓の外を見てポツリと言った。そんなノアにアリスはニカッといつものように笑う。

「うん! 昨日のスキピオだよ! ほら、海の温度が上昇したらこの時期は雪雲が出来るでしょ? それをあちこちのドラゴン達にツリーのある場所に運んでもらったんだ!」
「……最後の仕事って、これの事?」
「うん! 後で皆でツリー見に行こうね! ホワイト・クリスマス、ふ~!」
「ほんと……君だけは何をやらかすのかいっつも想像つかないよね。流石僕のアリスだよ」

 ノアは苦笑いを浮かべて半裸のアリスを抱き寄せると、自分のガウンの中に閉じ込める。

「ツリー見に行くのはいいけど、それはお昼からね。もうちょっとだけ可愛いアリスでいて」

 そう言ってノアは無理やりアリスの口を塞いでそのままベッドに連れ戻した。



 おまけ。
 
「ねぇオズ、これ何? 冷たい」
「雪じゃない? 俺も噂でしか知らない。雪って冷たいのか」

 オズワルドはリーゼロッテの冷え切った手を取って、さっき街で貰ったホットチョコレートを渡した。

「味見してみて、リゼ」
「うん」

 リーゼロッテは言われるがままホットチョコレートを一口飲んで顔を輝かせる。

「美味しい?」
「うん! 甘いよ! それに凄く暖かい!」
「ふぅん。あのでっかい妖精の木の下で飲む?」
「うん! 綺麗な木だね。妖精の木なの?」
「多分ね。綺麗……これが綺麗、か」

 オズワルドは大きなツリーの木の下に腰を下ろすと、リーゼロッテが隣に座るのを待った。

 リーゼロッテが隣に腰を下ろすと、何だかチョコレートとは違う甘い匂いがする。これはオズワルドのお気に入りの匂いだ。

「お気に入りがまた増えた。チョコレートの飲み物と妖精の白い木」
「私もお気に入りになった。お揃いだね!」
「うん、お揃い」

 満面の笑みを浮かべてそんな事を言うリーゼロッテを見ると、雪は冷たいのに何だか胸がジンと熱くなる。

「明日もこれあるのかなぁ?」
「どうかな。さっきお祭りだって言ってたから今日だけじゃない?」
「そっかぁ。でもお祭りなら来年もあるのかな? その時もこうやってここでオズとこれ飲めるかな?」
「どうかな。そうだと……いいな」

 二人はそう言ってお気に入りになった木の下でホットチョコレートを飲みながら、飽きるまで妖精のツリーを見ていた。
 

 
「ここも雪か」

 気づけば随分北に来ていたのだな、と納得したレックスは無言で歩き続けた。

 やがて辿り着いたのは大きくも小さくも無い森に囲まれた街だった。

 レックスは賑やかな街の中をウロウロと彷徨った。どこへ行っても人が沢山いて落ち着かない。昔に比べたらここらへんも随分と人が増えた。

 ずっと一人で旅をしていると、時間の概念も人との繋がりもすっかり忘れてしまっていた事に気づく。それを時折思い出すためにこうして街に下りてくるが、そろそろ騒がしすぎて耳が痛くなってきた。

「今日はどこで寝よう」

 今日の寝る場所を探しながら彷徨い歩いていると、大きな広場に出た。円形になった広場の中心には大きな半透明の木がそびえ立っている。木には雪が降り注ぎ、飾りと光に反射して木自体がキラキラと輝いているように見えた。

「おや! 見かけない子だね。はいよ、これ持っていきな!」
「あり、がとう」

 恰幅の良い女の人に手渡されたのは綺麗にラッピングされた手の平サイズの袋だった。どうして突然こんな物をくれたのかが分からなくて戸惑うレックスだったが、何故かその後も色んな人が色んな物をくれた。

 お金が無いと言っても「プレゼントだから!」と言って譲らずレックスに色んな物を押し付けてくる。

 善意なのは分かるのだが、プレゼントを貰う理由が分からなくて困っていたレックスに、一人の少女が近づいてきた。その少女は両手に2つもカゴを抱えてこちらにやってくる。

「初めて見る子だ! ねぇねぇ何してるの?」
「えっと、僕は――」
「私はね! クリスマスのお菓子貰いに来たんだ! ほら見て! もうこんなに一杯になった!」
「あ、そうなんだ。えっとクリスマスって――」
「クリスマスっていうのはね! うちの母さまが始めたお祭りで、この日は大人が子どもにお菓子をくれて、うんたらかんたら」
「……」

 それから少女はレックスに一言も喋らせずに一方的に話し続け、レックスにお菓子で一杯になったカゴを1つ渡して去っていった。

「不思議な子だな……どうやったらあんなにも沢山話せるんだろう……」

 人との繋がりが薄いレックスは不思議に思いながらも少女が駆けて行った方を見て佇んでいると、しばらくして少女がまた息を切らして戻ってきた。

「良かった! まだ居た! はい、これ! 私のだけど、今日寒いからあげる! それじゃあね! バイバイ!」
「あ、ありが――行っちゃった」

 レックスは少女が首に巻いてくれたマフラーをそっと撫でてお菓子のカゴを持ったまま元来た道を戻った。この街は寝るには賑やかすぎるし寒すぎる。

 けれど何故だろう。不思議と来た時よりもずっとずっと、暖かく感じた。
 
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