66 / 78
王道学園
過去を清算
しおりを挟むみなさんが気になっているであろうもう一つの事柄
そう!!なっちゃんとあの後どうなったのか
あの感じ見てもらったら分かると思うけども無事過去に蹴りをつけられました
その時の話をしようかな
時は遡り新歓デート(仮)の次の日
これは一種の賭けだった
俺の過去の真実を知るためとあの生徒会会計の秘密を暴けるかもしれない機会を逃したくない
もしかしたらきてくれないかもしれないけれど
‘’明日の3時旧校舎裏の定番スポットで’’
この言葉に含まれた意味をあの人は理解してくれるだろうか、どうしてもあのなっちゃんならとどこか期待してしまうんだ
理解したうえで来てくれるなら過去の俺も報われる
だから信じて待ちたかったのもあるかもしれない
それとなぜこの言葉で秘密を暴けるかというと旧校舎裏の定番スポットは俺の中で2つある
ひとつは告白スポット
これはどこの高校にもあるだろう定番中の定番
普通の人が聞いたなら迷わずその場所へと向かうだろう
そして2つめ
ここは腐男子達の定番スポット
告白スポットからは離れていてそこの場所からは死角になっている場所
絶好の告白スポットの観察場所なんだ
俺が今いるのはそのふたつ目の場所、
旧校舎から少し離れた位置にある講堂にいる
もう少しで約束の時間になろうとしていた
時間を持て余してはいたけど旧校舎の方を見る余裕はなかった
約束の時間。
期待をしていた、正直自惚れていたのかもしれない
物音1つならない、来ないという現実を突きつけられ胸にポッカリと穴が空いたようなそんな虚無感
俺と向き合うのが嫌だったのかそれともここの場所ではない告白スポットに現れたのかもしれない
あーあ
やっぱりここには来てくれないか
あの子ならなっちゃんなら来てくれると思ったんだけどな
そりゃそうか生徒会会計様ともなると難しいだろうよ
それからどれくらいボーッとしていたかは定かじゃないがふと目をつぶると遠くから聞こえる部活をやってる奴らの声が聞こえる
「こんなとこでな~にしてんのかな~?」
突然聞こえてきた声に咄嗟に目を開け視線を向ける
いつもの甘ったるい軽い口調で喋りかけてくるその人の声は口調はそのままだけれど酷く緊張したような音色だった
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
65
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる