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エピローグ 由貴也
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「うん、え? 本当に来るの? いや、構わないけど……。そこまで言うなら待ってるよ。そうだな、あんっ、……ん、なんでもない。じゃあ、具体的に決まったらまた連絡して。それじゃ--」
スマホの通話を切ると、耳元で低い声がつぶやいた。
「話は終わったのか?」
「はい。もう、通話してる間は動かないでって言ったのに」
タケシさんが含み笑いを漏らしながら背後から手を回して僕を抱きしめる。
そのまま、さっきから僕の中に入ったままだった肉茎を、ゆっくりと出入りさせ始めた。
「あ、うんっ、はぁ」
「弟か?」
「はい、今年、大学二年になります、あっ、あっ」
「ふふ、まさか自分の兄が尻に男のモノを咥えたまま話してたなんて、思ってもいないだろうな」
「あっ、ああん、それは、言わないで」
「いつ来るんだ」
「はぁ、ああ、今度の、春休みに」
「似てるのか? お前に」
「はい、よく、似てると、あん! 言われます」
「そうか。イロイロと楽しみだな」
「え、それって--」
遮るようにタケシさんの腰の動きが大きくなった。
僕の思考は遮断されて、快楽にのたうつようにシーツを握る。
古い日本家屋の室内には、肉を打つ音と果てない嬌声がいつまでも響いていた。
秘奥の地でボクは男達に娶られる 「由貴也」 終
スマホの通話を切ると、耳元で低い声がつぶやいた。
「話は終わったのか?」
「はい。もう、通話してる間は動かないでって言ったのに」
タケシさんが含み笑いを漏らしながら背後から手を回して僕を抱きしめる。
そのまま、さっきから僕の中に入ったままだった肉茎を、ゆっくりと出入りさせ始めた。
「あ、うんっ、はぁ」
「弟か?」
「はい、今年、大学二年になります、あっ、あっ」
「ふふ、まさか自分の兄が尻に男のモノを咥えたまま話してたなんて、思ってもいないだろうな」
「あっ、ああん、それは、言わないで」
「いつ来るんだ」
「はぁ、ああ、今度の、春休みに」
「似てるのか? お前に」
「はい、よく、似てると、あん! 言われます」
「そうか。イロイロと楽しみだな」
「え、それって--」
遮るようにタケシさんの腰の動きが大きくなった。
僕の思考は遮断されて、快楽にのたうつようにシーツを握る。
古い日本家屋の室内には、肉を打つ音と果てない嬌声がいつまでも響いていた。
秘奥の地でボクは男達に娶られる 「由貴也」 終
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