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第七章 神無月(十月)
161.十月十七日 午後 迎賓棟での密談
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留守番をしていた美晴と夢路が気まずい気分にならなくて済んだのは、八早月と一緒に戻ってきた綾乃が大声でジャガガンニヅムカムに飛びついていったからかもしれない。かわいいものに目がない綾乃は、ふてくされながら肩に乗っているモコをそっちのけで、初めて出会ったコロポックルを抱きかかえていた。
『ちぇっ、主ったらだらしない顔しやがってさ。
そんなのただ小さいだけの野郎じゃないか。
忠実な俺のことはあんまり可愛がらねえんだから頭来るよ』
「なに言ってるのよ、部屋では膝から降りない甘えん坊さんなのにさ。
モコはホント素直じゃなくてかわいいなぁ」
『素直じゃなくてかわいいとか、主はちょっとおかしいんじゃねえのか?
まったくいつもこの調子なんだぜ? 生き神様も何とか言ってやってくれよ』
「綾乃さんとモコが仲良しでなによりね。
かわいがってもらってるのだから主のためにしっかり働きなさいな。
ああ、今度は美晴さんと夢路さんが拗ねているわね。
うっかりしていたわ、巳さん、お願いできるかしら?」
『もちろんなのじゃ。
いつお声がかかるか首を長くして待っていたのじゃ。
今のは蛇流の冗談なのじゃ』
「それは蛇だからどこからどこまで首なのかわからないって意味かしら?
うふふ、巳さんったら随分面白いことを言うのね」
『ひええ、洒落を解説されると恥ずかしいからやめてほしいのじゃ。
そんな辱め受けとうないのじゃー』
そう言いながら術を唱えると、美晴と夢路はソファに座ったままでぐったりと脱力し体をお互いへ預けるように気を失った。代わりに巳女から別れでた蛇に二人の心が宿る。これでみんなで話をする準備が整ったと言うわけだ。
「ちょっと待て!? 一体何をしたんだ? その蛇はなんなんだ?
この二人は大丈夫なのか? まさか俺もなにかされてしまうんじゃないだろうな?」
「そんなに警戒しなくてもよろしいのではなくて?
二人はごく普通の人間だから見聞きできないものがあるでしょう?
だから一時的にこの巳さんに力を貸してもらっているのよ。
大体あなたに危害を加えるならこんな大げさなことをする必要はないわ。
いつでも一瞬で始末できるのだから」
「な、何を言ってんだよ、俺だってコロポックルの戦士であり巫だぞ。
そうそう遅れを取るものか、一族の長らしいがあんまり舐めて貰ったら――」
『八早月様、お戯れはお辞め下さい。
こんな小さき子をからかってはかわいそうではございませぬか』
ジャガガンニヅムカムが強がりを言い終わらないうちに、八早月の命により真宵が彼の背後を取った。背中には刀代わりの手刀が当てられたことで実力に大きな差があることを知らしめていた。
「わかりましたか? 私たちがあなたに危害を加える気がないことが。
やろうと思えばいつでも一瞬でなんとでもできるのですからね。
さて、戯れはこのくらいにして本題に入りましょう。
最初に聞きたいのはあの大妖の正体についてでしょうか。
鬼火武者だけでなくあれだけの鬼火を一度に作りだせるのですからさぞかし大物なのでしょう?」
「お、おう、実はアレは多邇具久と言う神なんだよ。
だが本物ではなくてな、複雑な事情があって神の名を冠した妖なんだ。
北の国に谷潜神社と言うところがあってそこの遣いのオオガマなのさ。
そいつが病に臥せた当主を喰らっちまったのが発端ってわけ」
「その当主さんは高齢だったのかしら?
いくらご病気とは言え無抵抗で喰われてしまうなんて考えづらいのだけれど?」
「谷潜神社には後継がいなくてかなり無理をしていたようだな。
確か齢六十は超えていたと聞いている。
もうお役目も続けられないから引退して家系断絶が既定路線だったわけだ」
「ではなぜそんなひどいことになってしまったのですか?
体調を崩した段階ですぐに引退すれば良かっただけのはず。
床に臥せていたと言うことは猶予があったように思うのですが。
引退の儀とか返還式とかそういうものはやらなかったのですか?」
「谷潜神社の巫が資格を返すには二通りあるんだ。
一つは命を失うこと、そしてもう一つは遣いを常世へ返すことさ。
まあぽっくり逝っちまえばそれで終いだったんだども倒れて生き延びちまった。
その隙を突かれてオオガマに喰われちまったってのが顛末ってとこだ」
「ぽっくり…… あなたは本当に口が悪い、そんなことでは育ちを疑われますよ?
それにしても当主さまを救いだすことはどうやら無理そうね。
聞いてしまうと心が痛むけれど、神格に近くなっているなら早めになんとかしないといけないでしょう」
ここで珍しく夢路が口を挟んできた。話の内容がわかりにくいのはいつものことだが、今回は珍しく、今すぐもやもやを晴らしたいらしい。
「ねえ八早月ちゃん? そのご当主さんが亡くなったら巫ではなくなるんでしょ?
それならオオガマに食べられてしまったところで終わりなんじゃないの?」
「ああ、そのことについてはどうやら私たちの言い方が悪かったわね。
喰われたと言うのは取りこまれたと言うことなのよ。
つまり当主さまは生きたままオオガマと融合してしまったと言うこと。
だから生きていると言えば生きているのだけれど、もう二度と引きはがすことは出来ないの」
「そんなひどい…… なのにオオガマは神様を名乗ってるわけ? 許せないね!」
「そうね、妖といっても神の遣いなわけで、同じ遣いの巫と融合し力を得たのね。
気になるのはなぜ巫が抑えきれない悪意と凶暴性を持つガマを遣いにしたのかだわ。
ジャガガンニヅムカムさん、あなたなにか隠しているのでしょう?」
「うっ、それは…… 実は谷潜神社の巫へ遣いを世話するのが我らの役目なんだ。
今まではあんな無法者が出てきた試しはないんだがなぁ。
俺も昔の遣いは見てないんだけどさ、今まではこじんまりと大人しかったってよ」
「そう言われても多邇具久も過去の遣いも知らないのだから参考にもならないわ。
今暴れているガマが大人しくないことくらいはわかりきっているけれどね。
それでこれからどうするか、なにか策は考えてあるのかしら?」
「それなんだけどよ? 谷潜神社の巫には跡継ぎがいない。
んで俺たちの一族は遣いを手なずけるだけが役目で力はからっきしだ。
一応北の国では当主の葬式も住ませて廃業ってことで届け出済みさ。
いやあ村の爺様を棺に入れて死んだふりさせたのは我ながらいい案だったぜ」
「ジャガガンニヅカムさん! 今後の予定とか見通しだとか何もありませんよ?
正直におっしゃいなさい!」
「えっと…… 討伐お願いします……
このままだとお役所にばれちまってまずいことになっちまうんだよ」
「はあああぁぁ、と言うことは地元に多邇具久がいると騒ぎでばれてしまうと?
だからと言ってわざわざこんなところまで連れてくるなんてまったく……
これはもう大人の話になりそうね」
八早月は大きなため息とともに呆れ顔になり、真宵へ目配せをした。何が起きているのか誰もがよくわかっていなかったが、それはほどなくして明らかになった。
「八早月様、宿殿がすぐにいらっしゃるそうです。
これから全員招集で会合だとお伝えするようにとのこと」
「やはりそうなるでしょうね。
ジャガガンニヅムカムさんはコロポックルの長ではないのでしょう?
どなたか大人に連絡を付けて電話でいいから会合に参加してもらえるかしら?」
八早月はそう言いながら胸の前で人差し指と親指とで輪を作り、座卓の上で神妙にしている小さな巫に向かって微笑みかけた。
『ちぇっ、主ったらだらしない顔しやがってさ。
そんなのただ小さいだけの野郎じゃないか。
忠実な俺のことはあんまり可愛がらねえんだから頭来るよ』
「なに言ってるのよ、部屋では膝から降りない甘えん坊さんなのにさ。
モコはホント素直じゃなくてかわいいなぁ」
『素直じゃなくてかわいいとか、主はちょっとおかしいんじゃねえのか?
まったくいつもこの調子なんだぜ? 生き神様も何とか言ってやってくれよ』
「綾乃さんとモコが仲良しでなによりね。
かわいがってもらってるのだから主のためにしっかり働きなさいな。
ああ、今度は美晴さんと夢路さんが拗ねているわね。
うっかりしていたわ、巳さん、お願いできるかしら?」
『もちろんなのじゃ。
いつお声がかかるか首を長くして待っていたのじゃ。
今のは蛇流の冗談なのじゃ』
「それは蛇だからどこからどこまで首なのかわからないって意味かしら?
うふふ、巳さんったら随分面白いことを言うのね」
『ひええ、洒落を解説されると恥ずかしいからやめてほしいのじゃ。
そんな辱め受けとうないのじゃー』
そう言いながら術を唱えると、美晴と夢路はソファに座ったままでぐったりと脱力し体をお互いへ預けるように気を失った。代わりに巳女から別れでた蛇に二人の心が宿る。これでみんなで話をする準備が整ったと言うわけだ。
「ちょっと待て!? 一体何をしたんだ? その蛇はなんなんだ?
この二人は大丈夫なのか? まさか俺もなにかされてしまうんじゃないだろうな?」
「そんなに警戒しなくてもよろしいのではなくて?
二人はごく普通の人間だから見聞きできないものがあるでしょう?
だから一時的にこの巳さんに力を貸してもらっているのよ。
大体あなたに危害を加えるならこんな大げさなことをする必要はないわ。
いつでも一瞬で始末できるのだから」
「な、何を言ってんだよ、俺だってコロポックルの戦士であり巫だぞ。
そうそう遅れを取るものか、一族の長らしいがあんまり舐めて貰ったら――」
『八早月様、お戯れはお辞め下さい。
こんな小さき子をからかってはかわいそうではございませぬか』
ジャガガンニヅムカムが強がりを言い終わらないうちに、八早月の命により真宵が彼の背後を取った。背中には刀代わりの手刀が当てられたことで実力に大きな差があることを知らしめていた。
「わかりましたか? 私たちがあなたに危害を加える気がないことが。
やろうと思えばいつでも一瞬でなんとでもできるのですからね。
さて、戯れはこのくらいにして本題に入りましょう。
最初に聞きたいのはあの大妖の正体についてでしょうか。
鬼火武者だけでなくあれだけの鬼火を一度に作りだせるのですからさぞかし大物なのでしょう?」
「お、おう、実はアレは多邇具久と言う神なんだよ。
だが本物ではなくてな、複雑な事情があって神の名を冠した妖なんだ。
北の国に谷潜神社と言うところがあってそこの遣いのオオガマなのさ。
そいつが病に臥せた当主を喰らっちまったのが発端ってわけ」
「その当主さんは高齢だったのかしら?
いくらご病気とは言え無抵抗で喰われてしまうなんて考えづらいのだけれど?」
「谷潜神社には後継がいなくてかなり無理をしていたようだな。
確か齢六十は超えていたと聞いている。
もうお役目も続けられないから引退して家系断絶が既定路線だったわけだ」
「ではなぜそんなひどいことになってしまったのですか?
体調を崩した段階ですぐに引退すれば良かっただけのはず。
床に臥せていたと言うことは猶予があったように思うのですが。
引退の儀とか返還式とかそういうものはやらなかったのですか?」
「谷潜神社の巫が資格を返すには二通りあるんだ。
一つは命を失うこと、そしてもう一つは遣いを常世へ返すことさ。
まあぽっくり逝っちまえばそれで終いだったんだども倒れて生き延びちまった。
その隙を突かれてオオガマに喰われちまったってのが顛末ってとこだ」
「ぽっくり…… あなたは本当に口が悪い、そんなことでは育ちを疑われますよ?
それにしても当主さまを救いだすことはどうやら無理そうね。
聞いてしまうと心が痛むけれど、神格に近くなっているなら早めになんとかしないといけないでしょう」
ここで珍しく夢路が口を挟んできた。話の内容がわかりにくいのはいつものことだが、今回は珍しく、今すぐもやもやを晴らしたいらしい。
「ねえ八早月ちゃん? そのご当主さんが亡くなったら巫ではなくなるんでしょ?
それならオオガマに食べられてしまったところで終わりなんじゃないの?」
「ああ、そのことについてはどうやら私たちの言い方が悪かったわね。
喰われたと言うのは取りこまれたと言うことなのよ。
つまり当主さまは生きたままオオガマと融合してしまったと言うこと。
だから生きていると言えば生きているのだけれど、もう二度と引きはがすことは出来ないの」
「そんなひどい…… なのにオオガマは神様を名乗ってるわけ? 許せないね!」
「そうね、妖といっても神の遣いなわけで、同じ遣いの巫と融合し力を得たのね。
気になるのはなぜ巫が抑えきれない悪意と凶暴性を持つガマを遣いにしたのかだわ。
ジャガガンニヅムカムさん、あなたなにか隠しているのでしょう?」
「うっ、それは…… 実は谷潜神社の巫へ遣いを世話するのが我らの役目なんだ。
今まではあんな無法者が出てきた試しはないんだがなぁ。
俺も昔の遣いは見てないんだけどさ、今まではこじんまりと大人しかったってよ」
「そう言われても多邇具久も過去の遣いも知らないのだから参考にもならないわ。
今暴れているガマが大人しくないことくらいはわかりきっているけれどね。
それでこれからどうするか、なにか策は考えてあるのかしら?」
「それなんだけどよ? 谷潜神社の巫には跡継ぎがいない。
んで俺たちの一族は遣いを手なずけるだけが役目で力はからっきしだ。
一応北の国では当主の葬式も住ませて廃業ってことで届け出済みさ。
いやあ村の爺様を棺に入れて死んだふりさせたのは我ながらいい案だったぜ」
「ジャガガンニヅカムさん! 今後の予定とか見通しだとか何もありませんよ?
正直におっしゃいなさい!」
「えっと…… 討伐お願いします……
このままだとお役所にばれちまってまずいことになっちまうんだよ」
「はあああぁぁ、と言うことは地元に多邇具久がいると騒ぎでばれてしまうと?
だからと言ってわざわざこんなところまで連れてくるなんてまったく……
これはもう大人の話になりそうね」
八早月は大きなため息とともに呆れ顔になり、真宵へ目配せをした。何が起きているのか誰もがよくわかっていなかったが、それはほどなくして明らかになった。
「八早月様、宿殿がすぐにいらっしゃるそうです。
これから全員招集で会合だとお伝えするようにとのこと」
「やはりそうなるでしょうね。
ジャガガンニヅムカムさんはコロポックルの長ではないのでしょう?
どなたか大人に連絡を付けて電話でいいから会合に参加してもらえるかしら?」
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