社畜が生まれ変わって猫神様になり、イケメン猫ヲタに(性的に)食われるお話

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6.自称下僕の敬語攻めなんて、大体ドS(R15)

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 あれから数日が経つも、未だに挿入こそはされていないとは言え、私の開発は現在進行系で進んでいる。

 アスランが言うには、まだ私の準備が整わないから仕方ない…とのことなんだけど、なんかスッゲー嬉しそうに弄ばれているような気がするのは、気の所為ではないと思う。

 ちなみに、額石に相手の魔力を注ぎ込まれると、相手の種族の子を孕みやすい体に变化してしまうらしく、体からその魔力が抜けるまで、私の体は人間のまま現在に至っている。
 
 人間体になったので、馴染みの女性神官にこっそり「いつ抜けるの?」と尋ねたけれども、箝口令が敷かれているのか、困り顔で首を振って教えてくれなかった。


 ―――補足であるが、今の私の姿は、前世の容姿に似通ってはいる所はあるものの、基本的に人種のレベルから別人である―――
 前世の私は、特にブサイクという訳ではなかったと思うが、標準的な容姿日本人の容姿であり、この年令に見合った中学生の頃だって、こんな清楚系美少女ではなかった。
 大きめでぱっちりとした目はちょっと釣り上がり気味で、長くて量のある睫毛は自然にクルリと巻いている。
 そして小さな顔の中央に位置する小作りの形の良い鼻はすっと通り、ぷっくりとしたサクランボの様な唇など、文句なしの美少女だと、他人事の様に思ったものだ。
 金色の瞳と爪の先程度の赤い額石以外の色彩は日本人的なものだったが、顔の彫りはもう少しメリハリがある。
 猫っぽくも可愛らしい容姿をしており……多分、あの猫の容姿が人間に変換されたらこういう容姿になるのだろうと、年重の神官が言っていた。
 以上で私の容姿に関する補足を終えて、話を元に戻すが―――



 最初の触れ合いの翌日は「何してくれとんじゃ、この変態!!」と、猫パンチ(強打)をお見舞いしてやろうと思って呼びつけると、

「私を召していただけるのですね?」

 なんて、嬉しそうに誤解して笑うアスランの顔を見ると、あの夜をまざまざと思い出して、モジモジと口ごもってしまった。

 そんな程度でいいの!? と、私の理性も訴えるのだが、抱きつかれてアロマに混じった体臭を嗅ぐと、フニャフニャと体の力は抜けるは、怒りも続かないわ…

 強制的に迎えさせられた発情期だったとは言え、すでに染められた体を認めると「ブッ殺!」…とまで思えない。

 それでも「こらアカン!」と、敵前逃亡…もとい、平和的にこの地を去ろうとするのだが…
 何故か直ぐに捕捉され、気付いたらやたらと迫力のある笑顔のアスランに背後に立たれてビクッとした。
 その後、ひょいと横抱きにされた挙げ句に寝室に連れ去られて、足腰立たないほどアンアン言わされている体たらく…

 おかしい…
 私、この土地の神獣様だよね?
 神って名がついてるんだから、絶対的上位者のはずだよね?
 なのに、何故ナニユエたかが人間に過ぎないアスランに、こうも良いようにされてるわけ?
 この国の神官長といえば、もちろん弱い存在ではないけど、所詮は人間。
 神獣たる私に仕える下僕だって言ってたよね!?

「……下僕ですよ?
 だからこうして貴女に命じられるまま傅いて、犬のようにご奉仕させていただいているではないですか。
 貴女がいないと、私はもう生きていられないんです…」

 アスランの唾液やら私の汗やら蜜やらなんやかんやの体液でベトつく体を清められている内に、いつの間にか独白が言葉になってしまっていたようだ。

 疲労でピクリとも動けない体に反して憤る心の声に、やたら切ない感じの返事が返ってきて、ビクッとする。

「主に信じていただけないのは、悲しいことです。
 まだまだ私の奉仕と献身が足りないのですね」

 悲しそうに微笑んで俯く姿も艶めかしい…と、ウットリするどころか、私は恐怖に戦いた。

「ち、ちが…信じてる! 信じてるって!
 だから…笑いながら近づかないで! 
 やっ!変態っ!」

 いくら細身だとは言っても、アスランもそれなりに鍛えられた立派な体格の成人男性だ。

 対して今の私は、小柄な女子中学生程度の体格しかなく、身長も40cm程差がある。
 そのため、上から覆いかぶされれば、すっぽりその影に包まれる程度には、頼りなく華奢な体である。
 もっとも、ガチで戦えば神獣たる私が負ける道理はないはずなのだ。
 それなのに、私は疲労で動きの鈍くなった体を起こして、恐怖でジリジリと後ずさる。

「…はぁ…やっ…だなんて、可愛い…。
 潤んだ瞳で見上げられて罵られるなんて、逆効果だって言ってるのに…
 それだけで達しそうです…」

 頬染めて喜ぶな、このドSのド変態っ!!

 鈍い私の動きなど物ともせず、手に持っていたタオルで両手を拘束すると、ぐいっと私の両膝を立てて押し開く。
 アスランの眼前に晒された花弁は、先程までの快楽の余韻でしとどに濡れており、視線を感じるとそれだけで濡れていくのを感じて居たたまれなくなった。

「にゃぁん…んぁっ……や…見ないでよっ!…えっち、へんた…いぃっ!」

 開かれた足を閉じようとするが、股の間に座り込まれては無理だった。

「ふふ…あんなに乱れた姿を何度も見られているのに、今更初々しく恥ずかしがるご主人さまが可愛らしくて、下僕は大変辛いです」

 自分の股の間から見つめられ、縛られた両手で股間を隠そうとするが、それより早い動きで股間に顔を寄せ、ピチャピチャと音を聞かせるように舐られると、ガクガクと腰が震える。

「やっあっ…あっあっ…やらぁっ! それらめぇっ!!」

「でも、お好きでしょう?
 ツルツルで可愛らしいここ舐められるの? 
 ほら、下僕が奉仕している所をよく見てやってください」

 ヌルリヌルリと見せつけるようにゆっくりと上下に舐められて、時折固く尖らせた舌先で陰核を押し潰されると、暴れる様に腰が跳ねる。

「ひっ……やぁっ…も・やめ…てぇっ…あっ…イクっ」

 がっしりと両足を抱き込むように固定され、快楽で膨張する尻尾を扱きながら、舌で蜜孔を抉られると、意味のない嬌声ばかりが口をつく。

「……っ……ぁっ…らめ…っ…」

 固定された両腕で頭を離そうと藻掻いても、逆に力なく頭を股間に押さえつけているような形になった。

 ペロペロと蜜孔の周りを舐め擽られ、尖りきって痛みすら感じる陰核を吸われて転がされると、声もなく頭の中が真っ白になって絶頂するが責め苦はいつまでも終わらない。

 何度も繰り返しイカされ、その都度新たな快楽を叩き込まれた挙げ句、気絶するようにベッドに横たわると、ようやく開放の時が訪れる。


「………もう、ここから居なくなろうとなんて…されませんよね?」


 アスランが寂しそうに呟いた声は、泥のように眠る私の耳には届かなかった。

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