社畜が生まれ変わって猫神様になり、イケメン猫ヲタに(性的に)食われるお話

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番外編その2ー3.お兄さんはテクニシャン。(R15)

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「…で、神獣様は何故あの様な所に座っていたんだ?」

 突然鼻っ柱にキスを落とされて、反応も出来ずに固まっている内に、シュタイン兄様が幽閉されているらしい宮に連れ込まれた。

 …幽閉っていうか、軟禁?蟄居? 
 庭までなら建物外に出てもオッケーってことは…なんて言えばいいんだろ?
 ……まぁ、囚われの身ってことでいっか。

 そして、兄様は居間の革張りソファにドカッと腰を下ろし、無抵抗な私をその膝の上に寝かせて背中を撫でている。

 どうやら私のカラダが大層お気に召したらしい…ていうか…移動の最中もずっと撫でくりまわされていましたよ…。猫ボディを。

 そして私はいうと、骨ばっていて無骨な男の手とも思えない程優しく柔らかなタッチに、思わず「ほぅ…」とため息を漏らしそうになりながらも、何とか声は出さない様に耐えていた。

「パパ上に……王様に会いに来たんです。お願いっていうか、聞いてほしい事があって」

「パパ上…。
 君が言うと可愛くていいんだが……あの存在にパパとか……違和感しかないな。
 しかし、そんな呼び方を許しているとは、父上も大層魔獣様をお気に召したようだな…はは…」

 優しい眼差しで見下ろしながら、耳と耳の間を親指でコシコシ掻いてはそのまま首元まで指で梳くので、思わず背筋がゾクゾクする。

「ん…ふぁ…。そう…なのかな? お願いがあったら何でも言いなさいって…ぁ…あすらん…貰ってくれるからって…」

 …いやいやいや、話してる最中も指で首下カリカリすんのやめてくんないかな……気持ちよすぎて話に集中できないから。

「ん…ここがいいのか? ふふ……ゴロゴロ言ってるぞ」

 話しかけてくるくせに、私の答えを聞いてるのか聞いていないのか……

 イカツイ系の男前がやたらと優しい笑顔を浮かべながら、背中を撫でてて首下を人差し指でコシコシするので、キモチイイやら力が抜けるやらで、中々話に集中させてもらえない。

 くっ……喉が勝手にゴロゴロ言うんだから、イチイチ指摘しないでほしい。

 グルーミング中の言葉責め反対。

「猫なんだから…ゃ…しかた…ないじゃない…んっ…」

 兄様は、「そうか、可愛いなぁ…」と言いながらニヤニヤ笑っている。

「猫ねぇ……アスランを貰うって…神獣様のハーレム入りでもするのか? あいつ。
 まぁ、昔っから神獣様で妄想してたような奴だから、本望かもしれないが……」

「はっ? はーれむぅ? 私が?」

 思わぬ不穏な単語が出てきて我に返り、むくりと上半身を持ち上げて、首下を掻いている手をグイッと両手で押しやった。
 いや、女子力底辺で彼氏に浮気されてばかりいた私が?…とは、我が名誉のために口を瞑った。

「おっと。こんな狭い所で暴れると落ちるぞ?」

 しかし私の小さな抵抗など物ともせず、私の体を包み込めるほど大きな両手で包まれて、落下しないよう守られた。
 私はと言うと、包み込まれる安心感に思わずスリスリと頬を寄せてしまう。

「…はぁ…目を瞑って擦り付けてくるとか……たまらんな。
 …いや、アスランが昔そんなことを言っていたからな……。種族的にそういうもんなんだろ?
 人間でも、貴族や王族なんて特権階級では珍しいことじゃないし」

 マッチョイケメンのキョトン顔……可愛いじゃねーか。
 しかし、私は再び弾力があって張りの良い太股に顔を埋め、ため息をつく。

「まぁ、故郷の猫科動物のオスはそういう習性だったみたいだけど…。私はそういうのダメなの。
 相手は一人でいいと思う派だし……、あんな重いの、アスランだけでお腹いっぱいだし、アスランがハーレム作りたいなんて言い出したら、別れる。絶対に。
 私、そういうの嫌いだから」

「へぇ…そうなのか。 メスの神獣様が渡ってきたという文献も少ないから、それは知らなかったな…。
 それに、心配しなくてもアスランが神獣様に捨てられると分かってハーレムほしいなんて言わないと思うぞ?
 ……俺達は、父親を恨んでる訳じゃないが、それで母親を亡くしてるしな………いや、余計なことだった。
 すまん」

 私の主張を知ってアスランのフォローまでしてくれるのだから、この人は決してアスランを恨んでいるわけじゃないと思う。
 アスランやパパ上の事を話す時、少し声が優しくなるのが嬉しかった。

 …そして、終わりの方の言葉は聞こえてないフリをした方が良いだろう。
 耳が良いのでバッチリ聞こえてはいたが、本人も失言だったと思ったようだし。

 なので、私は何も聞かなかったように澄ました顔で再び掌に顔を押し付けた。

「じゃあ、神獣様は父上に何をお願いしようとしていたのか、聞いてもいいか?」

「ん……それは、ヒミツって言っても良い?」

 …流石に王様に願う前に、本人に知らせてぬか喜びさせても申し訳なくて…言えない。

 私はその気まずさを誤魔化すように、両目を細めて再びムッチリした腿に体を押し付ける。

「ん? どうした、顔をグリグリ擦り付けて…ふふふ…可愛いじゃないか」

 さっきから、「可愛い」しか言ってなくね?
 その辺の語彙の乏しさはアスランも同じだけど。

「うん、言えることと言えないこと…あるから。 ごめんね」

 兄様のムチムチ太股…程よい弾力で固すぎることなく……気持ちええ……

 心の奥に潜んでいるケダモノが、本能のままにこの良質な肉を…筋肉を堪能せよと言っているので、私は遠慮なくスリスリと全身を擦り付けた。

「いや、俺も全部知りたいと思ってる訳じゃないからな…。つい聞いただけだ。気にしないでくれ」

 そう言って、優しく私を見下ろすと、再び大きな掌で背中から尻尾の先までスゥーッと撫でては、アスランより幾分太い指で首周りを優しくコチョコチョしてくる。

 いや、ほんっと…なんでそんなにツボつかんでるの?
 私、そんなにチョロい女じゃなかったはずなのに!

 なんて、かろうじて元人間としてのプライドを保てていたのは僅かな時間で。
 気がつくと、もうシュタイン兄様のしたいようにされるがまま、ただただ撫でくりまわされるという、甘い責め苦が延々と続くのだった。

 あっ…あっ…ダメ……そんなの……気持ちよすぎてどうにかなっちゃうぅぅ~~~……っ!

 知らない内に、兄様の素敵な太股の間に沿って寝転んで、全ての急所をさらけ出すようにその身を委ねるという体たらく。
 例えるならば、前世でゴリゴリに凝り固まった体を抱えて行ったリラクゼーションサロンで、超相性のいい凄腕エステティシャンと出会った時のような、蕩けるような快楽というのが一番近い。
 人間の温かな手で撫でられて揉みほぐされて……理性なんて、豆粒のようなものだった。

 ごめんなさい。ホントに快楽に弱くてごめんなさい。
 でもでも……もうあなたの好きにして!

 そんな私の内心など気付いているのかいないのか…、だらしない姿で全てを委ねようとする私を聖者の様な優しい笑みで見下ろしながら、顎の下から胸もお腹も一緒くたに揉み込まれた。

 そして、少々乱暴とも言える程力強い手付きで弄られると、

「あ”あ”っ、らめーーーっ!」

 なんて快楽落ちしたAV女優のような喘ぎを漏らしそうになり―――その時だった。

「…………みーあさま………」

 地の底から這うような恨みがましい低音が高性能な私の耳を掠めた気がして、思わず猫としては中々珍しい腹筋運動でビクッと飛び起きた。

「おぅっ! ビックリした。 
 どうした?神獣さま。突然飛び起きて」

 その不穏な気配を微塵も感じていない風で、突然人間のように飛び起きた私に驚いた兄様は、次いで扉の向こうでバタバタと音を立てる複数の存在にようやく気づき、私をその手に包んだまま体を緊張させた。

「ミーア殿、こんな所で何をしておる……」

 扉が乱暴にノックされ、部屋の主の返事を待たずに扉が開くと、シュタイン兄様の膝の上で甘えるようにもたれ掛かって座っている私を目にして、呆れたような顔でパパ上が入ってきた。

「……父上、突然騎士を引き連れて入ってくるなど、どうされたのですか?」

 彼らの姿を認めて、固い口調で尋ねる兄様の体に、一瞬にして緊張が走るのを背中に感じながら、パパ上達の中から青白い顔で佇むアスランの姿を見つけ出す。その瞬間…

「わっ!と……ミーア様?」

 パッと人化してアスランの胸の中に飛び込んだ。
 アスランを見つけた瞬間、体の中で限界点まで高まっていた熱の方向性が、急激に性欲へと変換されたのを感じる。
 そう、ボルテージがMAXまで上がりきっていた快楽ゲージが…である。

 部屋に入ってきた時は固い顔をしていたアスランだったが、急に私が人化して抱きついてきたので驚いて反応しきれていなかったが………それでも優しく受け止めてくれた。

「え!? 神獣様? 女の子になった…!」

 急に自分の手の中から飛び出して人間になった私の姿に、シュタイン兄様の驚いた声が背後で聞こえたが、もうそれどころではない。

「ハァハァ……アスラン……もうだめっ!」

「ちょ…あのっ…!?」

 アスランの首元にガッチリ抱きいて、その耳元に口を寄せて囁くと、彼の反応を待たずに私は無理やり神殿の自室へ転移した。

「ミーア様? 一体何が……っンぷ!?」

 慣れた内装、馴染んだ部屋の空気で自室に帰ってきたことは分かったが、問いかけるアスランの声を奪うように口づける事に夢中だった。

 元々大人と子供程の体格差があるため、そんな私の勢いに気圧されながらもしっかりと抱きとめられ、その腕の中に抱きしめられているのを全身に感じた。
 そして、クチュクチュと舌を絡めて粘つく水音が、ジュッと唾液を啜る音が部屋に響き、余計に興奮が高まっていく。

「んチュ…ふ…ぁあ……あすらん……もう我慢できない……」

 私はそのまま力を込めてアスランを寝台に押し倒し、チュッチュと頬や耳元へと啄むようなキスを落としながら、スリスリと全身を擦り付けた。

 私の衣服なんて、部屋に転移した瞬間とうに消え去っている。準備は万端だ。

「はぁ……みーあさま…すっかり出来上がってるじゃないですか…ふふ…兄上と何をして………」

 欲情しきった私の暴挙に驚きを隠せないようであったが、その余裕なく盛った姿を認めると、急にいつもの夜の、慇懃な態度を取り戻す。

 優しい口調に綺麗な笑顔だけど、笑っていない目元は赤く……いつもの情事を思い出してゾクゾクした。

「ぁん…。何も変なことしてない…。ただ撫でられただけ……本当にそれだけ。
 でも…あすらんを見たら…。……今はものすっごく……………体があついの…」

 ゴクリ…。アスランの唾液を嚥下する音が、私の鼓膜を響かせた。

「…こんなに体を熱くさせて…本当に何もなかったと主張されることに驚きますね。
 ……欲情仕切った目つきで見つめる姿なんて………まるで発情期のようではないですか。
 兄上と本当に何もなかったのか………私が確認させていただきます」

 そう言うや否や、温かくしっとりと汗ばんだ掌で、その体の上で四つん這いになる私の背中を撫で、お尻の割れ目を掠めるように揉み込んだ。

「はぁん……。後からじっくり確かめてもいいから……今は…はやくちょうだい……ね…?」

 私は甘えるような鼻声で喘ぐと、下履き越しに固く芯を持ち始めた性器の形を確認しながら、目を閉じて再び唇に食らいついた
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