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第1章 異世界でも俺はこき使われる
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「わかった、わかった。気持ちよく触ってやるよ。でも、何を触ってほしいんだ?」
「お、おれの……」
「お前のなに?」
口ごもる俺に、アーロンがにやにやと笑って顔の距離を詰める。
俺は恥ずかしかったけど、触ってもらえるならもうなんでもよかった。
「おれの……ち、ちんこっ」
「はぁ? お前にチンコなんかねぇだろうがっ」
「っあ!」
明らかに凶暴性を孕んだ力で握りしめられて俺は思わず悲鳴に似た声を上げた。
「もしかしてこれのこと言ってんのか? この小せぇのが?」
露骨な嘲笑を含んだ声で問われて、俺は恥ずかしさで震えながら頷いた。
アーロンはその答えに吹き出した。
「ばーかっ! こんな小せぇのはチンコって言わねぇよ。これはメスクリだよ、メスクリ」
「メ、メスクリ……?」
「そうだ。分かったら言い直せ。『おれの小さいメスクリ触ってください』って」
そんな恥ずかしい言葉、普段なら死んでも言わない。
でも今は普段の自分など少しも残っていない。
目の前にちらつかされた快感に、俺は躊躇いもなく言った。
「おれのっ、小さいメスクリをさわってくださいっ」
これで触ってもらえるなら安いものだとさえ思った。
しかしアーロンは俺から体を離して立ち上がった。
「……触ってくださいって言われても、小さすぎてわかんないんだけど?」
「……え」
俺は言われた言葉にショックを受けたというより、与えられるはずの快感が遠のいたことに絶望的な気持ちになって目尻がじわりと濡れた。
その様子をアーロンはいかにも愉しそうに目を細めた。
「……ほら、立ち上がってズボン脱げよ。それで上の服まくし上げて、もう一回おねだりしろ」
俺は奴の不遜な言葉や態度に不思議なくらい苛立ちを覚えなかった。
むしろこの言葉に従えばその先に欲している快感があるのだと思うと、有難い導きのようにさえ思えた。
そこに少しの躊躇いもなかった。
俺は後ろの木で支えながら、震える体をゆっくりと立ち上がらせた。
早く脱ぎたいのに、体に力が入らないのと足がもつれるせいでなかなかうまく脱げない。
「あ……っ」
服と足がもつれてその場に転んでしまった。
けれど、アーロンは手を差し出すでもなく、腕を組んで俺をじっと見つめていた。
もどかしい気持ちでおかしくなりそうな呼吸のリズムを整えながら立ち上がり、俺はようやくズボンを脱ぐことができた。
やったぁ……、ぬげた……!
思わず口元が緩んだ。
俺はシャツを捲し上げて、快感へ導く魔法の言葉を嬉々として口にした。
「おれのっ、小さいメスクリをさわって、んっ、ください」
口からこぼれた言葉や吐息ひとつひとつに、卑猥な期待があふれ出ているのが自分でも分かった。
アーロンは口の端をにやりと歪めて、俺の胸倉を掴んで引き寄せるとキスをした。
「……上出来。できるじゃねぇか」
そのまま地面に押し倒すと、アーロンはキスをしながら俺の下半身を扱いた。
「お、おれの……」
「お前のなに?」
口ごもる俺に、アーロンがにやにやと笑って顔の距離を詰める。
俺は恥ずかしかったけど、触ってもらえるならもうなんでもよかった。
「おれの……ち、ちんこっ」
「はぁ? お前にチンコなんかねぇだろうがっ」
「っあ!」
明らかに凶暴性を孕んだ力で握りしめられて俺は思わず悲鳴に似た声を上げた。
「もしかしてこれのこと言ってんのか? この小せぇのが?」
露骨な嘲笑を含んだ声で問われて、俺は恥ずかしさで震えながら頷いた。
アーロンはその答えに吹き出した。
「ばーかっ! こんな小せぇのはチンコって言わねぇよ。これはメスクリだよ、メスクリ」
「メ、メスクリ……?」
「そうだ。分かったら言い直せ。『おれの小さいメスクリ触ってください』って」
そんな恥ずかしい言葉、普段なら死んでも言わない。
でも今は普段の自分など少しも残っていない。
目の前にちらつかされた快感に、俺は躊躇いもなく言った。
「おれのっ、小さいメスクリをさわってくださいっ」
これで触ってもらえるなら安いものだとさえ思った。
しかしアーロンは俺から体を離して立ち上がった。
「……触ってくださいって言われても、小さすぎてわかんないんだけど?」
「……え」
俺は言われた言葉にショックを受けたというより、与えられるはずの快感が遠のいたことに絶望的な気持ちになって目尻がじわりと濡れた。
その様子をアーロンはいかにも愉しそうに目を細めた。
「……ほら、立ち上がってズボン脱げよ。それで上の服まくし上げて、もう一回おねだりしろ」
俺は奴の不遜な言葉や態度に不思議なくらい苛立ちを覚えなかった。
むしろこの言葉に従えばその先に欲している快感があるのだと思うと、有難い導きのようにさえ思えた。
そこに少しの躊躇いもなかった。
俺は後ろの木で支えながら、震える体をゆっくりと立ち上がらせた。
早く脱ぎたいのに、体に力が入らないのと足がもつれるせいでなかなかうまく脱げない。
「あ……っ」
服と足がもつれてその場に転んでしまった。
けれど、アーロンは手を差し出すでもなく、腕を組んで俺をじっと見つめていた。
もどかしい気持ちでおかしくなりそうな呼吸のリズムを整えながら立ち上がり、俺はようやくズボンを脱ぐことができた。
やったぁ……、ぬげた……!
思わず口元が緩んだ。
俺はシャツを捲し上げて、快感へ導く魔法の言葉を嬉々として口にした。
「おれのっ、小さいメスクリをさわって、んっ、ください」
口からこぼれた言葉や吐息ひとつひとつに、卑猥な期待があふれ出ているのが自分でも分かった。
アーロンは口の端をにやりと歪めて、俺の胸倉を掴んで引き寄せるとキスをした。
「……上出来。できるじゃねぇか」
そのまま地面に押し倒すと、アーロンはキスをしながら俺の下半身を扱いた。
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