47 / 70
第四十七話 神聖な村じゃなかった
しおりを挟む
棍棒を右手に持つと家の中に入ってみた。
お宅のお子さんが外で倒れてますよ、と教えてあげないといけない。
『あっ、誰もいない』
外も内もボロボロの家の中には誰もいなかった。
誰もいないどころか家具も何も置かれていない。
こんな空き家みたいな家で、どうやって暮らしているのか分からない。
もしかして、もう泥棒に入られた後とか? それだとあの警戒心と敵意に納得できる。
『んん~~、寝よ』
大きく背伸びすると床に寝転んだ。
『駄目だ。臭すぎる』
こんな獣臭がする床で眠れるはずがない。
ここ絶対に家畜を解体する専用の建物だ。
『別の家、探そ』
こんなの人間が寝る家じゃない。
棍棒持って立ち上がると家の外に出た。
『あっ……』
そしたら、解体小屋の周囲を棍棒を持った緑子供が大勢囲んでいた。
ザッと数えただけでも二十から三十はいる。
絶体絶命のピンチだけど僕には翼がある。
背中に翼を広げると飛んで、屋根の上に着地した。
『う~~ん、これは泊まるのは無理だね』
考えなくても見たら分かる。緑子供達が怒っている。
小屋に走ってくると屋根に登ろうとしている。
下を覗いてみると立った二人が足場になって、二人の肩に足を乗せて、屋根によじ登ってくる。
早くも三人の緑子供が屋根に登ってきた。
『ゴォー! ゴォー!』
『先に手を出したのは僕じゃないですからね!』
一応言ってみた。話し合いが出来るとは思えないけど言った。
三人の緑子供は獣みたいな唸り声を上げて怒っている。
『くっ!』
やっぱり無駄だった。三人がいっせいに襲いかかってきた。
一対一なら余裕だけど、いくら遅い棍棒でも三本になると難しい。
だから仕方ない。避けると緑子供の腹に棍棒を振り回した。
『ごぶっ……!』
崩れ落ちるのを確認する暇もなく、他の緑子供の棍棒がやってくる。
それも避けると今度は尻に棍棒を振り回した。
『ごぉん……!』
だけど、尻を押された緑子供が屋根を駆け降りて下に落ちていった。
『あっ、ヤバ……』
僕はちょっと押しただけで、あとはアイツが走って落ちただけだ。僕のせいじゃない。
残りの一人は安全の為に棍棒を左手で受け止めると、棍棒を握ったままの右手で腹を殴って優しく倒した。
『ちょっと何なんだよ、この村は?』
『ごごごごぶぅぅ……!』
屋根に登ろうと屋根の縁を左手で掴んでいた緑子供の左手を足で踏んづけた。
退けろ退けろ、と痛がっているみたいだけど、ごぶ、じゃ分からない。
いい加減話しが出来るまともな子供に現れてほしい。
『……あっ』
手を踏んづけている緑子供の首元がチラッと見えた。
そこには白い小さな袋がぶら下がっていた。
冒険者ギルドのお姉さんが言っていたヤツだ。
コイツら人間じゃない。魔物だ。
村じゃなくて、ダンジョンだった。
光のトンネルに守られた神聖な村じゃない。
『ごめんごめん。こっちだったね』
どおりで話が通じないわけだ。笑顔で謝ると右手の棍棒を振り上げた。
その棍棒を緑子供の頭に思いっきり振り落とした。
『‼︎』
ぐちゃとトマトみたいに頭が潰れて飛び散った。
手加減する必要はなかった。これからは全部重い一撃だ。
屋根に倒れている二匹の頭にも棍棒を振り落とした。
『これで全員か? 思ったよりも少ないな』
倒した緑子供を屋根から蹴り落とすと、屋根の縁に立って愚民どもを見下ろしながら言ってやった。
たったの三十匹で僕を倒すつもりなら舐められたもんだ。
全員解体小屋に倒した後に放り込んでやる。
『おりゃー!』
屋根から飛び降りると、まずは挨拶代わりに下にいた緑子供の頭を棍棒で潰した。
『ごぶぅ……!』
まずは一匹だ。両手に持った棍棒を振り回して、襲いかかってくる緑子供を次々に叩きのめしていく。
囲まれてヤバくなったら空に退避して、単独で離れているヤツを撲殺した。
『数が多いだけじゃねえか。ちょっとは楽しませろよ』
これで人間二人分の強さのFなら弱すぎる。
あっ、もしかしたら前にお姉さんが言ってたやつかもしれない。
Fダンジョンにいるからといって、Fランクの魔物じゃないというやつだ。
多分、この緑子供は鎧ウサギと同じGランクだ。
全部倒したら違う魔物がいないか探してやる。
♢♢♢
『あらよっと!』
最後の緑子供を解体小屋に放り投げた。
手に入れた小袋は六個だった。中身を見てみると……
『宝石?』
茶色い石ころが一個だけ入っていた。
他の袋も開けてみると色が違う石ころが出てきた。
こんなのがお金になるなんて、不思議だな。
落ちている棍棒を収納袋に全部回収すると空に飛んだ。
これでしばらくは剣を買う必要はなくなった。
次の魔物は何を持っているか楽しみだ。
剣を持っている魔物がいるなら、剣買わなくて済むぞ。
『あっ、犬だ』
すぐに緑子供以外の魔物を発見した。
二足歩行している灰色の犬を見つけた。
手には何も持っていないから、奪えるのは小袋と命だけだ。
犬人間の頭上まで飛ぶと、棍棒を両手で持って高速落下で振り落とした。
『ガッ……!』
僕は両足で地面に着地、犬人間は顔面から着地した。
この犬人間もハズレみたいだ。Fランクにしては弱すぎる。
もっと僕を楽しませてくれる魔物がいないか探してやる。
♢♢♢
『あっ、いたいた!』
やっと見つけた。剣を持ったガイコツが歩いている。
それも三人組で歩いている。あれはどう見ても強そうだ。
空を飛んでいる僕に気づいたのか、剣を向けて仲間二人に教えている。
棍棒二本を持つと地上に降りた。手加減なしで骨をバラバラに砕いてやる。
カタカタ。カタカタ。
骨を鳴らして三匹のガイコツが走ってきた。
骨だけだというのに、その動きは生きてる人間みたいだ。
両手に持った剣を振り回してきたので、左手の棍棒で刃を受け止めて、右手の棍棒を腰に振り回した。
『‼︎』
背骨が砕けて、ガイコツの上半身が落ちてきた。
力は緑子供より上だけど、犬人間よりは下だ。速さも平均っぽい。
武器持っているだけで、他の二種類の魔物の強さと大差ない雑魚だ。
ふぅー、ちょっと期待しすぎてしまったようだ。
それとも僕が強くなりすぎてしまったとか?
だったらこれからやるのは弱い者イジメの暴力になっちゃうかもね。
『おりゃー! ”加速斬り”』
受け止める必要も避ける必要もない。左手の棍棒を捨てて、背中の翼で前に加速した。
圧倒的な力と速さで全てを打ち砕いてやる。
両手で持った棍棒を二匹のガイコツの胸に向かって、連続で叩き込んでやった。
『‼︎』
上半身が砕かれたガイコツ二匹がバラバラと地面に崩れ散った。
『ごめん。やり過ぎちゃった』
レベルアップなんてないから、自分で習得させてもらった。
立てた左手で地面に散らばっている三匹に笑顔で謝った。
もちろん形だけで、心はまったく込めていない。
お宅のお子さんが外で倒れてますよ、と教えてあげないといけない。
『あっ、誰もいない』
外も内もボロボロの家の中には誰もいなかった。
誰もいないどころか家具も何も置かれていない。
こんな空き家みたいな家で、どうやって暮らしているのか分からない。
もしかして、もう泥棒に入られた後とか? それだとあの警戒心と敵意に納得できる。
『んん~~、寝よ』
大きく背伸びすると床に寝転んだ。
『駄目だ。臭すぎる』
こんな獣臭がする床で眠れるはずがない。
ここ絶対に家畜を解体する専用の建物だ。
『別の家、探そ』
こんなの人間が寝る家じゃない。
棍棒持って立ち上がると家の外に出た。
『あっ……』
そしたら、解体小屋の周囲を棍棒を持った緑子供が大勢囲んでいた。
ザッと数えただけでも二十から三十はいる。
絶体絶命のピンチだけど僕には翼がある。
背中に翼を広げると飛んで、屋根の上に着地した。
『う~~ん、これは泊まるのは無理だね』
考えなくても見たら分かる。緑子供達が怒っている。
小屋に走ってくると屋根に登ろうとしている。
下を覗いてみると立った二人が足場になって、二人の肩に足を乗せて、屋根によじ登ってくる。
早くも三人の緑子供が屋根に登ってきた。
『ゴォー! ゴォー!』
『先に手を出したのは僕じゃないですからね!』
一応言ってみた。話し合いが出来るとは思えないけど言った。
三人の緑子供は獣みたいな唸り声を上げて怒っている。
『くっ!』
やっぱり無駄だった。三人がいっせいに襲いかかってきた。
一対一なら余裕だけど、いくら遅い棍棒でも三本になると難しい。
だから仕方ない。避けると緑子供の腹に棍棒を振り回した。
『ごぶっ……!』
崩れ落ちるのを確認する暇もなく、他の緑子供の棍棒がやってくる。
それも避けると今度は尻に棍棒を振り回した。
『ごぉん……!』
だけど、尻を押された緑子供が屋根を駆け降りて下に落ちていった。
『あっ、ヤバ……』
僕はちょっと押しただけで、あとはアイツが走って落ちただけだ。僕のせいじゃない。
残りの一人は安全の為に棍棒を左手で受け止めると、棍棒を握ったままの右手で腹を殴って優しく倒した。
『ちょっと何なんだよ、この村は?』
『ごごごごぶぅぅ……!』
屋根に登ろうと屋根の縁を左手で掴んでいた緑子供の左手を足で踏んづけた。
退けろ退けろ、と痛がっているみたいだけど、ごぶ、じゃ分からない。
いい加減話しが出来るまともな子供に現れてほしい。
『……あっ』
手を踏んづけている緑子供の首元がチラッと見えた。
そこには白い小さな袋がぶら下がっていた。
冒険者ギルドのお姉さんが言っていたヤツだ。
コイツら人間じゃない。魔物だ。
村じゃなくて、ダンジョンだった。
光のトンネルに守られた神聖な村じゃない。
『ごめんごめん。こっちだったね』
どおりで話が通じないわけだ。笑顔で謝ると右手の棍棒を振り上げた。
その棍棒を緑子供の頭に思いっきり振り落とした。
『‼︎』
ぐちゃとトマトみたいに頭が潰れて飛び散った。
手加減する必要はなかった。これからは全部重い一撃だ。
屋根に倒れている二匹の頭にも棍棒を振り落とした。
『これで全員か? 思ったよりも少ないな』
倒した緑子供を屋根から蹴り落とすと、屋根の縁に立って愚民どもを見下ろしながら言ってやった。
たったの三十匹で僕を倒すつもりなら舐められたもんだ。
全員解体小屋に倒した後に放り込んでやる。
『おりゃー!』
屋根から飛び降りると、まずは挨拶代わりに下にいた緑子供の頭を棍棒で潰した。
『ごぶぅ……!』
まずは一匹だ。両手に持った棍棒を振り回して、襲いかかってくる緑子供を次々に叩きのめしていく。
囲まれてヤバくなったら空に退避して、単独で離れているヤツを撲殺した。
『数が多いだけじゃねえか。ちょっとは楽しませろよ』
これで人間二人分の強さのFなら弱すぎる。
あっ、もしかしたら前にお姉さんが言ってたやつかもしれない。
Fダンジョンにいるからといって、Fランクの魔物じゃないというやつだ。
多分、この緑子供は鎧ウサギと同じGランクだ。
全部倒したら違う魔物がいないか探してやる。
♢♢♢
『あらよっと!』
最後の緑子供を解体小屋に放り投げた。
手に入れた小袋は六個だった。中身を見てみると……
『宝石?』
茶色い石ころが一個だけ入っていた。
他の袋も開けてみると色が違う石ころが出てきた。
こんなのがお金になるなんて、不思議だな。
落ちている棍棒を収納袋に全部回収すると空に飛んだ。
これでしばらくは剣を買う必要はなくなった。
次の魔物は何を持っているか楽しみだ。
剣を持っている魔物がいるなら、剣買わなくて済むぞ。
『あっ、犬だ』
すぐに緑子供以外の魔物を発見した。
二足歩行している灰色の犬を見つけた。
手には何も持っていないから、奪えるのは小袋と命だけだ。
犬人間の頭上まで飛ぶと、棍棒を両手で持って高速落下で振り落とした。
『ガッ……!』
僕は両足で地面に着地、犬人間は顔面から着地した。
この犬人間もハズレみたいだ。Fランクにしては弱すぎる。
もっと僕を楽しませてくれる魔物がいないか探してやる。
♢♢♢
『あっ、いたいた!』
やっと見つけた。剣を持ったガイコツが歩いている。
それも三人組で歩いている。あれはどう見ても強そうだ。
空を飛んでいる僕に気づいたのか、剣を向けて仲間二人に教えている。
棍棒二本を持つと地上に降りた。手加減なしで骨をバラバラに砕いてやる。
カタカタ。カタカタ。
骨を鳴らして三匹のガイコツが走ってきた。
骨だけだというのに、その動きは生きてる人間みたいだ。
両手に持った剣を振り回してきたので、左手の棍棒で刃を受け止めて、右手の棍棒を腰に振り回した。
『‼︎』
背骨が砕けて、ガイコツの上半身が落ちてきた。
力は緑子供より上だけど、犬人間よりは下だ。速さも平均っぽい。
武器持っているだけで、他の二種類の魔物の強さと大差ない雑魚だ。
ふぅー、ちょっと期待しすぎてしまったようだ。
それとも僕が強くなりすぎてしまったとか?
だったらこれからやるのは弱い者イジメの暴力になっちゃうかもね。
『おりゃー! ”加速斬り”』
受け止める必要も避ける必要もない。左手の棍棒を捨てて、背中の翼で前に加速した。
圧倒的な力と速さで全てを打ち砕いてやる。
両手で持った棍棒を二匹のガイコツの胸に向かって、連続で叩き込んでやった。
『‼︎』
上半身が砕かれたガイコツ二匹がバラバラと地面に崩れ散った。
『ごめん。やり過ぎちゃった』
レベルアップなんてないから、自分で習得させてもらった。
立てた左手で地面に散らばっている三匹に笑顔で謝った。
もちろん形だけで、心はまったく込めていない。
155
あなたにおすすめの小説
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
A級パーティから追放された俺はギルド職員になって安定した生活を手に入れる
国光
ファンタジー
A級パーティの裏方として全てを支えてきたリオン・アルディス。しかし、リーダーで幼馴染のカイルに「お荷物」として追放されてしまう。失意の中で再会したギルド受付嬢・エリナ・ランフォードに導かれ、リオンはギルド職員として新たな道を歩み始める。
持ち前の数字感覚と管理能力で次々と問題を解決し、ギルド内で頭角を現していくリオン。一方、彼を失った元パーティは内部崩壊の道を辿っていく――。
これは、支えることに誇りを持った男が、自らの価値を証明し、安定した未来を掴み取る物語。
元皇子の寄り道だらけの逃避行 ~幽閉されたので国を捨てて辺境でゆっくりします~
下昴しん
ファンタジー
武力で領土を拡大するベギラス帝国に二人の皇子がいた。魔法研究に腐心する兄と、武力に優れ軍を指揮する弟。
二人の父である皇帝は、軍略会議を軽んじた兄のフェアを断罪する。
帝国は武力を求めていたのだ。
フェアに一方的に告げられた罪状は、敵前逃亡。皇帝の第一継承権を持つ皇子の座から一転して、罪人になってしまう。
帝都の片隅にある独房に幽閉されるフェア。
「ここから逃げて、田舎に籠るか」
給仕しか来ないような牢獄で、フェアは脱出を考えていた。
帝都においてフェアを超える魔法使いはいない。そのことを知っているのはごく限られた人物だけだった。
鍵をあけて牢を出ると、給仕に化けた義妹のマトビアが現れる。
「私も連れて行ってください、お兄様」
「いやだ」
止めるフェアに、強引なマトビア。
なんだかんだでベギラス帝国の元皇子と皇女の、ゆるすぎる逃亡劇が始まった──。
※カクヨム様、小説家になろう様でも投稿中。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
悪役貴族に転生したから破滅しないように努力するけど上手くいかない!~努力が足りない?なら足りるまで努力する~
蜂谷
ファンタジー
社畜の俺は気が付いたら知らない男の子になっていた。
情報をまとめるとどうやら子供の頃に見たアニメ、ロイヤルヒーローの序盤で出てきた悪役、レオス・ヴィダールの幼少期に転生してしまったようだ。
アニメ自体は子供の頃だったのでよく覚えていないが、なぜかこいつのことはよく覚えている。
物語の序盤で悪魔を召喚させ、学園をめちゃくちゃにする。
それを主人公たちが倒し、レオスは学園を追放される。
その後領地で幽閉に近い謹慎を受けていたのだが、悪魔教に目を付けられ攫われる。
そしてその体を魔改造されて終盤のボスとして主人公に立ちふさがる。
それもヒロインの聖魔法によって倒され、彼の人生の幕は閉じる。
これが、悪役転生ってことか。
特に描写はなかったけど、こいつも怠惰で堕落した生活を送っていたに違いない。
あの肥満体だ、運動もろくにしていないだろう。
これは努力すれば眠れる才能が開花し、死亡フラグを回避できるのでは?
そう考えた俺は執事のカモールに頼み込み訓練を開始する。
偏った考えで領地を無駄に統治してる親を説得し、健全で善人な人生を歩もう。
一つ一つ努力していけば、きっと開かれる未来は輝いているに違いない。
そう思っていたんだけど、俺、弱くない?
希少属性である闇魔法に目覚めたのはよかったけど、攻撃力に乏しい。
剣術もそこそこ程度、全然達人のようにうまくならない。
おまけに俺はなにもしてないのに悪魔が召喚がされている!?
俺の前途多難な転生人生が始まったのだった。
※カクヨム、なろうでも掲載しています。
クラスで異世界召喚する前にスキルの検証に30年貰ってもいいですか?
ばふぉりん
ファンタジー
中学三年のある朝、突然教室が光だし、光が収まるとそこには女神様が!
「貴方達は異世界へと勇者召喚されましたが、そのままでは忍びないのでなんとか召喚に割り込みをかけあちらの世界にあった身体へ変換させると共にスキルを与えます。更に何か願いを叶えてあげましょう。これも召喚を止められなかった詫びとします」
「それでは女神様、どんなスキルかわからないまま行くのは不安なので検証期間を30年頂いてもよろしいですか?」
これはスキルを使いこなせないまま召喚された者と、使いこなし過ぎた者の異世界物語である。
<前作ラストで書いた(本当に描きたかったこと)をやってみようと思ったセルフスピンオフです!うまく行くかどうかはホント不安でしかありませんが、表現方法とか教えて頂けると幸いです>
注)本作品は横書きで書いており、顔文字も所々で顔を出してきますので、横読み?推奨です。
(読者様から縦書きだと顔文字が!という指摘を頂きましたので、注意書をと。ただ、表現たとして顔文字を出しているで、顔を出してた時には一通り読み終わった後で横書きで見て頂けると嬉しいです)
俺を凡の生産職だからと追放したS級パーティ、魔王が滅んで需要激減したけど大丈夫そ?〜誰でもダンジョン時代にクラフトスキルがバカ売れしてます~
風見 源一郎
ファンタジー
勇者が魔王を倒したことにより、強力な魔物が消滅。ダンジョン踏破の難易度が下がり、強力な武具さえあれば、誰でも魔石集めをしながら最奥のアイテムを取りに行けるようになった。かつてのS級パーティたちも護衛としての需要はあるもの、単価が高すぎて雇ってもらえず、値下げ合戦をせざるを得ない。そんな中、特殊能力や強い魔力を帯びた武具を作り出せる主人公のクラフトスキルは、誰からも求められるようになった。その後勇者がどうなったのかって? さぁ…
帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす
黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。
4年前に書いたものをリライトして載せてみます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる