48 / 70
第四十八話 不良になった
しおりを挟む
『二発で地面に倒してやった。泣きながら地面食べてた』
「がっははは! 酷え奴だな。友達に土食べさせるなんて」
「でも、超加速の体当たり二発だぜ。前はただの体当たり一発で倒れていたのに成長してやがる。いや、進行しているの間違いか」
「どっちでもいいよ。根性のある子供じゃねえか。見直したぜ」
ドラゴン倒してやることないから、冒険者ギルドに遊びに来た。
受付に座って、小さなコップの美味しい飲み物を飲みながら、みんなにレナスの話をした。
「ピーちゃん、やりすぎるのも駄目なのよ。将来家にこもって、働かない大人になるんだから」
『そうなの? それは困る。どうしたらいいの?』
治療したつもりなのに、あれじゃあ別の病気になるみたいだ。
お姉さんに注意されたので、次に何をしたらいいのか聞いてみた。
そしたら、怖いおじさんが教えてくれた。
「そんなの簡単だぜ。家から追い出せばいいんだよ。死ぬか働くか、どっちか自分で選ばせるんだよ」
でも、これも駄目らしい。
「馬鹿言ってんじゃないわよ。子供相手に出来るわけないでしょ」
「イテテテ! フローラちゃん、冗談だって!」
お姉さんにおじさんが頬っぺたつねられて痛がっている。
「いい、ピーちゃん。まずは仲直りよ。今度こそ古代の森で果物取ってきて、その子にちょっとだけ分けて、残りはこっちに持ってきてね」
『分かった。そうする』
お姉さんにしっかり返事すると扉に向かって逃げた。
今度失敗したら僕もタダじゃ済まない。
どんな目に遭うかと思うと震えが止まらない。
『さっさと取ってこよ』
羽根をピーンと伸ばすと目的地に向かって飛んだ。
♢♢♢
果物狩りを終わらせると、まずは冒険者ギルドに果物を届けた。
お姉さんが喜んで、僕の姿が描かれた討伐依頼書を破り捨ててくれた。
「冗談よ」と笑いながら言っていたけど、本気と冗談の違いが分からなかった。
『ふぅー、食って寝たい』
急ぐ必要がなくなったから、のんびりレナスの家に飛んでいく。
果物一個で仲直りできるから単純で分かりやすい。
しばらくは村で日向ぼっこして、グゥーたらして過ごそう。
村に着くと黒い屋根に白い壁の家に向かった。
目立ちたいのかレナスの家だけ色が塗られている。
他の家は色は塗らずに木の色をしている。
『帰ってきたぞ』
軽く窓を叩いて教えてやった。
ベッドから降りて、土下座になるまで時間がいる。
『ん?』
待ってあげているのにまったく中から音がしない。
慌てて土下座すると思っていたのに、まったくの無反応だ。
土下座せずにベッドに寝ているつもりだ。
また土食べたいみたいだけど、今日は果物を持ってきた。
今日はこれを食べてもらう。窓を持ち上げて中に入った。
『あれ?』
よく見るとベッドには誰もいなかった。
いつもベッドに寝ているから、いるのが当たり前になっていた。
多分、トイレか風呂場で血を飲んでいる。
部屋の扉を頑張って開けると家の中を飛び回った。
すると、泣いているお母さんを台所で見つけた。
『どうしたの?』
「ピーちゃん……?」
声をかけると赤い目で振り向いた。
「それがレナスが家出してから帰らないのよ。二、三日で帰るって書いてあったのにもう四日よ。何かあったんじゃないかと心配で心配で」
『…………』
ヤバイ。僕のせいだ。家にこもらずに山にこもりに行ったみたい。
『だ、大丈夫。僕が探して連れてくる。これお土産。食べて』
収納袋から変な果物を取り出してテーブルに急いで置いた。
「ありがとう、ピーちゃん。あの人は吸血鬼の治療方法を探しているみたいで連絡は取れないし、私一人じゃどうすることも出来ないし」
なんか言ってるけど、どこ探せばいいんだろ?
死体になっていたら隠した方がいいのかな?
とりあえず近くの鳥に聞いてみよ。
『ねえ、フードかぶった変な子供見なかった?』
『見たよ。飛ぶのが下手な子供だよね?』
『違う違う。フードかぶった飛べない子供探している』
『う~~ん、じゃあ見たことない』
『ねえ、フードかぶった変な子供見なかった?』
『ああ、あれだろ。何日か前に見たぞ。あっちの方に飛んでいったぞ』
『違う違う。飛べない子供探している。飛べる子供じゃない』
『だったら知らないな』
色んな鳥に聞いてみたけど、飛べる子供の話ばかりだった。
背中に翼があるなら飛べると思うけど、お姉さんに『ヤバイ奴の背中に翼が生えた』と言ったら、「それは圧倒的な表現力が見せる幻ねえ」と言われた。
たしかに翼が見えたのは一瞬だった。その後は見えなかった。
『仕方ない。お姉さんのところに行こう』
討伐依頼は無理でも、捜索依頼は出してくれると思う。
グゥーたらしようと思ったのに、レナスのせいだ。
見つかったら果物を口の中に詰め込んでやる。
「あら、ピーちゃん。もう仲直りしてきたの?」
街まで全速力で飛んできたからヘトヘトだ。
いつものドリンクを注文すると、クチバシにコップを咥えて一気に飲み干した。
『ふぅー、生き返った!』
おじさん達の真似だ。死んでないけど生き返った。
『違う。家出していた。お母さん、泣いていた。探すの手伝ってほしい』
「あー、それはヤバイわね。それは【不良】よ」
『不良? それってヤバイの?』
なんか知らない言葉が出てきた。また変な病気にかかったみたいだ。
「不良はヤバイわよ。街にもいるけど、人の物は盗むわ、人を襲うわ、やりたい放題よ」
『不良、ヤバイ。なんで誰も怒らないの?』
「フフッ。でもね、兵士に捕まったら牢屋に連れて行かれるのよ。人には話せられないような酷い罰を受けることになるんだから」
『それって土食べるよりも酷いこと?』
「土なんて食事みたいなものよ。ピーちゃんなら羽根をむしられて、クチバシを切り落とされて、脚も切り落とされるわね。その後は」
『ピィーー‼︎ 酷い罰だ!』
不良も怖いけど、兵士の罰はもっと怖い。
そんな罰に遭うなら不良なんてなりたくない。
なる人の頭はどうかしている。あっ、ヤバイ人がなるから不良なんだ。
だったらレナスが不良になるのは間違いない。
しかも僕のせいでなったのなら、僕まで責任取らせられる。
それはヤバイ。兵士に捕まるのは嫌だ。
『兵士よりも前に急いで探して! お金なら払うから!』
「毎度あり、ピーちゃん。その子の特徴と名前教えてちょうだい。すぐに見つけてあげるわよ」
『分かった!』
白い髪、フードローブ、子供、剣を持っていると教えると、支払う金額を聞かれた。
多いほど早く見つけるらしいから、収納袋から有り金全部取り出した。
僕の方はレナスの村の近くにある町か村で不良が現れてないか聞き込みだ。
「がっははは! 酷え奴だな。友達に土食べさせるなんて」
「でも、超加速の体当たり二発だぜ。前はただの体当たり一発で倒れていたのに成長してやがる。いや、進行しているの間違いか」
「どっちでもいいよ。根性のある子供じゃねえか。見直したぜ」
ドラゴン倒してやることないから、冒険者ギルドに遊びに来た。
受付に座って、小さなコップの美味しい飲み物を飲みながら、みんなにレナスの話をした。
「ピーちゃん、やりすぎるのも駄目なのよ。将来家にこもって、働かない大人になるんだから」
『そうなの? それは困る。どうしたらいいの?』
治療したつもりなのに、あれじゃあ別の病気になるみたいだ。
お姉さんに注意されたので、次に何をしたらいいのか聞いてみた。
そしたら、怖いおじさんが教えてくれた。
「そんなの簡単だぜ。家から追い出せばいいんだよ。死ぬか働くか、どっちか自分で選ばせるんだよ」
でも、これも駄目らしい。
「馬鹿言ってんじゃないわよ。子供相手に出来るわけないでしょ」
「イテテテ! フローラちゃん、冗談だって!」
お姉さんにおじさんが頬っぺたつねられて痛がっている。
「いい、ピーちゃん。まずは仲直りよ。今度こそ古代の森で果物取ってきて、その子にちょっとだけ分けて、残りはこっちに持ってきてね」
『分かった。そうする』
お姉さんにしっかり返事すると扉に向かって逃げた。
今度失敗したら僕もタダじゃ済まない。
どんな目に遭うかと思うと震えが止まらない。
『さっさと取ってこよ』
羽根をピーンと伸ばすと目的地に向かって飛んだ。
♢♢♢
果物狩りを終わらせると、まずは冒険者ギルドに果物を届けた。
お姉さんが喜んで、僕の姿が描かれた討伐依頼書を破り捨ててくれた。
「冗談よ」と笑いながら言っていたけど、本気と冗談の違いが分からなかった。
『ふぅー、食って寝たい』
急ぐ必要がなくなったから、のんびりレナスの家に飛んでいく。
果物一個で仲直りできるから単純で分かりやすい。
しばらくは村で日向ぼっこして、グゥーたらして過ごそう。
村に着くと黒い屋根に白い壁の家に向かった。
目立ちたいのかレナスの家だけ色が塗られている。
他の家は色は塗らずに木の色をしている。
『帰ってきたぞ』
軽く窓を叩いて教えてやった。
ベッドから降りて、土下座になるまで時間がいる。
『ん?』
待ってあげているのにまったく中から音がしない。
慌てて土下座すると思っていたのに、まったくの無反応だ。
土下座せずにベッドに寝ているつもりだ。
また土食べたいみたいだけど、今日は果物を持ってきた。
今日はこれを食べてもらう。窓を持ち上げて中に入った。
『あれ?』
よく見るとベッドには誰もいなかった。
いつもベッドに寝ているから、いるのが当たり前になっていた。
多分、トイレか風呂場で血を飲んでいる。
部屋の扉を頑張って開けると家の中を飛び回った。
すると、泣いているお母さんを台所で見つけた。
『どうしたの?』
「ピーちゃん……?」
声をかけると赤い目で振り向いた。
「それがレナスが家出してから帰らないのよ。二、三日で帰るって書いてあったのにもう四日よ。何かあったんじゃないかと心配で心配で」
『…………』
ヤバイ。僕のせいだ。家にこもらずに山にこもりに行ったみたい。
『だ、大丈夫。僕が探して連れてくる。これお土産。食べて』
収納袋から変な果物を取り出してテーブルに急いで置いた。
「ありがとう、ピーちゃん。あの人は吸血鬼の治療方法を探しているみたいで連絡は取れないし、私一人じゃどうすることも出来ないし」
なんか言ってるけど、どこ探せばいいんだろ?
死体になっていたら隠した方がいいのかな?
とりあえず近くの鳥に聞いてみよ。
『ねえ、フードかぶった変な子供見なかった?』
『見たよ。飛ぶのが下手な子供だよね?』
『違う違う。フードかぶった飛べない子供探している』
『う~~ん、じゃあ見たことない』
『ねえ、フードかぶった変な子供見なかった?』
『ああ、あれだろ。何日か前に見たぞ。あっちの方に飛んでいったぞ』
『違う違う。飛べない子供探している。飛べる子供じゃない』
『だったら知らないな』
色んな鳥に聞いてみたけど、飛べる子供の話ばかりだった。
背中に翼があるなら飛べると思うけど、お姉さんに『ヤバイ奴の背中に翼が生えた』と言ったら、「それは圧倒的な表現力が見せる幻ねえ」と言われた。
たしかに翼が見えたのは一瞬だった。その後は見えなかった。
『仕方ない。お姉さんのところに行こう』
討伐依頼は無理でも、捜索依頼は出してくれると思う。
グゥーたらしようと思ったのに、レナスのせいだ。
見つかったら果物を口の中に詰め込んでやる。
「あら、ピーちゃん。もう仲直りしてきたの?」
街まで全速力で飛んできたからヘトヘトだ。
いつものドリンクを注文すると、クチバシにコップを咥えて一気に飲み干した。
『ふぅー、生き返った!』
おじさん達の真似だ。死んでないけど生き返った。
『違う。家出していた。お母さん、泣いていた。探すの手伝ってほしい』
「あー、それはヤバイわね。それは【不良】よ」
『不良? それってヤバイの?』
なんか知らない言葉が出てきた。また変な病気にかかったみたいだ。
「不良はヤバイわよ。街にもいるけど、人の物は盗むわ、人を襲うわ、やりたい放題よ」
『不良、ヤバイ。なんで誰も怒らないの?』
「フフッ。でもね、兵士に捕まったら牢屋に連れて行かれるのよ。人には話せられないような酷い罰を受けることになるんだから」
『それって土食べるよりも酷いこと?』
「土なんて食事みたいなものよ。ピーちゃんなら羽根をむしられて、クチバシを切り落とされて、脚も切り落とされるわね。その後は」
『ピィーー‼︎ 酷い罰だ!』
不良も怖いけど、兵士の罰はもっと怖い。
そんな罰に遭うなら不良なんてなりたくない。
なる人の頭はどうかしている。あっ、ヤバイ人がなるから不良なんだ。
だったらレナスが不良になるのは間違いない。
しかも僕のせいでなったのなら、僕まで責任取らせられる。
それはヤバイ。兵士に捕まるのは嫌だ。
『兵士よりも前に急いで探して! お金なら払うから!』
「毎度あり、ピーちゃん。その子の特徴と名前教えてちょうだい。すぐに見つけてあげるわよ」
『分かった!』
白い髪、フードローブ、子供、剣を持っていると教えると、支払う金額を聞かれた。
多いほど早く見つけるらしいから、収納袋から有り金全部取り出した。
僕の方はレナスの村の近くにある町か村で不良が現れてないか聞き込みだ。
151
あなたにおすすめの小説
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
元皇子の寄り道だらけの逃避行 ~幽閉されたので国を捨てて辺境でゆっくりします~
下昴しん
ファンタジー
武力で領土を拡大するベギラス帝国に二人の皇子がいた。魔法研究に腐心する兄と、武力に優れ軍を指揮する弟。
二人の父である皇帝は、軍略会議を軽んじた兄のフェアを断罪する。
帝国は武力を求めていたのだ。
フェアに一方的に告げられた罪状は、敵前逃亡。皇帝の第一継承権を持つ皇子の座から一転して、罪人になってしまう。
帝都の片隅にある独房に幽閉されるフェア。
「ここから逃げて、田舎に籠るか」
給仕しか来ないような牢獄で、フェアは脱出を考えていた。
帝都においてフェアを超える魔法使いはいない。そのことを知っているのはごく限られた人物だけだった。
鍵をあけて牢を出ると、給仕に化けた義妹のマトビアが現れる。
「私も連れて行ってください、お兄様」
「いやだ」
止めるフェアに、強引なマトビア。
なんだかんだでベギラス帝国の元皇子と皇女の、ゆるすぎる逃亡劇が始まった──。
※カクヨム様、小説家になろう様でも投稿中。
悪役貴族に転生したから破滅しないように努力するけど上手くいかない!~努力が足りない?なら足りるまで努力する~
蜂谷
ファンタジー
社畜の俺は気が付いたら知らない男の子になっていた。
情報をまとめるとどうやら子供の頃に見たアニメ、ロイヤルヒーローの序盤で出てきた悪役、レオス・ヴィダールの幼少期に転生してしまったようだ。
アニメ自体は子供の頃だったのでよく覚えていないが、なぜかこいつのことはよく覚えている。
物語の序盤で悪魔を召喚させ、学園をめちゃくちゃにする。
それを主人公たちが倒し、レオスは学園を追放される。
その後領地で幽閉に近い謹慎を受けていたのだが、悪魔教に目を付けられ攫われる。
そしてその体を魔改造されて終盤のボスとして主人公に立ちふさがる。
それもヒロインの聖魔法によって倒され、彼の人生の幕は閉じる。
これが、悪役転生ってことか。
特に描写はなかったけど、こいつも怠惰で堕落した生活を送っていたに違いない。
あの肥満体だ、運動もろくにしていないだろう。
これは努力すれば眠れる才能が開花し、死亡フラグを回避できるのでは?
そう考えた俺は執事のカモールに頼み込み訓練を開始する。
偏った考えで領地を無駄に統治してる親を説得し、健全で善人な人生を歩もう。
一つ一つ努力していけば、きっと開かれる未来は輝いているに違いない。
そう思っていたんだけど、俺、弱くない?
希少属性である闇魔法に目覚めたのはよかったけど、攻撃力に乏しい。
剣術もそこそこ程度、全然達人のようにうまくならない。
おまけに俺はなにもしてないのに悪魔が召喚がされている!?
俺の前途多難な転生人生が始まったのだった。
※カクヨム、なろうでも掲載しています。
クラスで異世界召喚する前にスキルの検証に30年貰ってもいいですか?
ばふぉりん
ファンタジー
中学三年のある朝、突然教室が光だし、光が収まるとそこには女神様が!
「貴方達は異世界へと勇者召喚されましたが、そのままでは忍びないのでなんとか召喚に割り込みをかけあちらの世界にあった身体へ変換させると共にスキルを与えます。更に何か願いを叶えてあげましょう。これも召喚を止められなかった詫びとします」
「それでは女神様、どんなスキルかわからないまま行くのは不安なので検証期間を30年頂いてもよろしいですか?」
これはスキルを使いこなせないまま召喚された者と、使いこなし過ぎた者の異世界物語である。
<前作ラストで書いた(本当に描きたかったこと)をやってみようと思ったセルフスピンオフです!うまく行くかどうかはホント不安でしかありませんが、表現方法とか教えて頂けると幸いです>
注)本作品は横書きで書いており、顔文字も所々で顔を出してきますので、横読み?推奨です。
(読者様から縦書きだと顔文字が!という指摘を頂きましたので、注意書をと。ただ、表現たとして顔文字を出しているで、顔を出してた時には一通り読み終わった後で横書きで見て頂けると嬉しいです)
A級パーティから追放された俺はギルド職員になって安定した生活を手に入れる
国光
ファンタジー
A級パーティの裏方として全てを支えてきたリオン・アルディス。しかし、リーダーで幼馴染のカイルに「お荷物」として追放されてしまう。失意の中で再会したギルド受付嬢・エリナ・ランフォードに導かれ、リオンはギルド職員として新たな道を歩み始める。
持ち前の数字感覚と管理能力で次々と問題を解決し、ギルド内で頭角を現していくリオン。一方、彼を失った元パーティは内部崩壊の道を辿っていく――。
これは、支えることに誇りを持った男が、自らの価値を証明し、安定した未来を掴み取る物語。
俺を凡の生産職だからと追放したS級パーティ、魔王が滅んで需要激減したけど大丈夫そ?〜誰でもダンジョン時代にクラフトスキルがバカ売れしてます~
風見 源一郎
ファンタジー
勇者が魔王を倒したことにより、強力な魔物が消滅。ダンジョン踏破の難易度が下がり、強力な武具さえあれば、誰でも魔石集めをしながら最奥のアイテムを取りに行けるようになった。かつてのS級パーティたちも護衛としての需要はあるもの、単価が高すぎて雇ってもらえず、値下げ合戦をせざるを得ない。そんな中、特殊能力や強い魔力を帯びた武具を作り出せる主人公のクラフトスキルは、誰からも求められるようになった。その後勇者がどうなったのかって? さぁ…
帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす
黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。
4年前に書いたものをリライトして載せてみます。
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる