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第六十六話 田舎村のパン屋の話
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冒険者ギルドの扉を押し開けて入ると……
『何があったんだ?』
とっても静かだった。
誰もが暗い顔でテーブルに座っている。受付に座るお姉さんさえも暗い顔だ。
そんな中で一人だけ明るい奴がいた。
「よお、戻ってきたな」
『なんだ、いたのか』
アイツだ。気安く僕に話しかけてきた。
「いたら悪いのかよ。それよりもおじ様は捕まえたのか?」
『お前には関係ない話だ。失せろ』
「関係あるよ。冒険者ギルドがおじ様に襲われた。俺は凍った建物を溶かす為に掃除してんだ」
それを世間では無関係というのを知らないらしい。
『なんだ、掃除係に転職したのか?』
「テメェーこそ、配達係じゃねえか。今度は野菜でも運んできたのか?」
『お前と一緒にするな。ダイコンかじって寝てろ』
「おい、いい加減にしろ。口喧嘩する為に来たんじゃねえだろ」
「あっ」
そうだった。おじさんに注意されて思い出した。
アイツの相手はせずに受付に向かった。
『おじ様、魔法使えるようになっていた。話と違ったから倒せなかった』
「はぁー、それはこっちの台詞よ、ピィーちゃん。コウモリが進化して大きくなったとしても、短期間で魔法まで使えるとは思えないのよ。魔法を使ったのは、おそらくレナス君よ。もともと才能があったんじゃないかしら」
お姉さんに苦情を言ったら、ため息吐いて逆に苦情を言ってきた。
お父さんと同じで、人間は誰も責任を取りたくないみたいだ。
『それはない。レナスは超雑魚だった。でも、覗き魔のお父さんは強かった』
「ああ、あの色々な街で子供の風呂を覗きまくっている変態ね。そういえば、両親の名前聞いてなかったわね。なんて言うの?」
お姉さんに聞かれたけど、お父さん、お母さん、ママと聞いた名前は名前じゃない。
レナスもおじ様だと名乗っている。おそらく全員指名手配家族だ。
『名前知らない。聞いたこともない』
「まあいいわ。強いなら名前ぐらいは聞いたことあると思っただけだから……それよりも文句言いに来ただけなの?」
お姉さんに聞かれて、やっと冒険者ギルドに来た理由が話せる。
『違う。覗き魔に一人で出来ないことは仲間や友達に助けてもらえって言われた。だから、助けてもらいに来た』
「はぁー、助けてもらいたいのはこっちの方よ。次はドラゴン倒してくるから、それまでに唐揚げの材料と包丁を用意しないといけないのよ。ドラゴンみたいな高ランクの魔物の肉は普通の油じゃ生焼けのままだし、高火力に耐えられる特殊な食材も用意するとなると無理よ。ピィーちゃん、一日で用意してくれないかしら?」
お姉さんが逆に助けを頼んできた。
ごめん、仲間でも友達でもないから、それは無理。
それに……
『その必要はない。おじ様倒せば用意する必要ない』
材料用意するよりもこっちの方が簡単だ。
「ははっ。簡単に言ってくれるな、鳥こう。あれは少なく見積もっても、Cランクの強さだ。しかも、空まで飛べるなら多人数で取り囲んでも逃げられる。悪いな、空飛ぶ奴を追いかけ回すなんて馬鹿な助けは出来ないぜ」
『……あんた、誰?』
「ジャクソンだよ! 前にピーナッツ分けてやっただろ!」
仲間でも友達でもないおじさんが話しかけてきた。
なんか名前言ってるけど、全然記憶にない。
「だったら、コレを使え。氷には炎と決まっている」
今度は知っている奴が来た。
右手に持つ炭剣を僕に差し出してきた。
だけど……
『お前は黙って掃除してろ。重すぎて使えるか』
長い木の棒を渡されても邪魔なだけだ。
「誰がこのまま使えって言ったよ。フローラさん、加工できますよね?」
僕が断ると今度は受付に向かった。こりない奴だ。
「ええ、前に見させてもらったけど、特殊な木で作られているから、バラバラにしても炎は出せるはずよ」
「だったら、コイツに足輪と武器を作ってください。それで氷は無効化できるはずです」
「でも、いいの? 短くなってしまうわよ」
「別にいいです。もともと俺の物じゃないですから」
うん、それ僕が見つけたからね。お前の物じゃなくて、僕の物だよ。
何勝手にバラバラにしようとしてるの?
目の前に真の持ち主がいるんだから、許可もらうのが常識だよ。
♢♢♢
武器が出来るまで、テーブルでおじさん達と食事しながら待つことにした。
「やっぱ田舎の村には変わったもんが売ってんだな。この前、田舎に行った時に婆さんがやってるパン屋に行ったんだよ。普段は宿屋で飯食べるんだけどよぉ。その日は急にパンが食べたくなってなあ」
確かに僕も豆よりも肉が食べたくなる日がある。
「それでよぉ、そのパン屋に何が売ってたと思う? 【毒入りパン】だよ」
「何だよ、それ? 食べられるのかよ⁉︎」
「だろ! だろ、だろ。俺もそう思って婆さんに聞いたんだよ。そしたら、なんて言ったと思う? 『食べれば分かりますよ』だってよ!」
「やべぇババアだな! 客殺す気か!」
確かにヤバイババアだ。
僕ならババアの口に毒入りパンねじ込んで、自分で食べろと言っている。
「だけどよぉー、こっちは冒険者だ。そんな挑発されたら食べねえわけにはいかねえだろ」
「ああ、その通りだ! 冒険者が村のババアに舐められたら終わりだ!」
『そうだ、終わりだ! パンねじ込んでやれ!』
「俺もそう思って買ってやったんだよ。それでよぉ、外からじゃ普通の丸パンにしか見えねえから、割ってみたんだよ。そしたら、何が入ってたと思う? なんと——」
「ピィーちゃん、出来たわよ!」
扉が勢いよく開いたと思ったら、さっき武器屋に行ったお姉さんが帰ってきた。
まだ食事も話も途中だから、もう一回行ってきて。
「はい、ピィーちゃん。頑張ってね」
行かないみたいだ。テーブルに来ると足輪を二個、バードスペシャルを一本置いた。
どちらももともと僕が持っていたもので、なんか炭剣の木を使って強化されている。
足輪には星形の木片がいくつも埋められている。バードスペシャルは柄が木に変わっている。
これも気になるけど、もっと気になることがある。
パンの中に何が入ってたか知りたい。
「ピィー坊、ここの食事代は俺が払ってやる。生きて帰ってこいよ」
『そんなのいいから、さっきの話の続き聞かせろ』
「ハハッ。あんな話ならいくらでもしてやるよ。必ず生きて帰ってこいよ」
「さあ、早くいって、ピィーちゃん! ドラゴンの血を飲まれたら終わりよ!」
コイツら僕に話を聞かせるつもりがない。
聞きたいならさっさと倒してこいと言っている。
『分かった。行ってくる』
僕が出て行かないなら話さないつもりだ。
行くフリして扉から外に出ると、壁に耳を当ててみた。
「それで何が入ってんだよ」
ほら、やっぱり続きを話し出した。
「それが煮込み肉が入ってんだよ」
「はあ? ただの肉入りパンかよ。大袈裟な名前使っているだけじゃねえかよ」
「俺もそう思って、ガッカリしながらパンを食べたんだよ。まあ、美味いことは美味かったな。鳥肉みたいな味だった。でもな、食べ終わった後に婆さんがニヤリと笑って言ったんだよ。『食べましたねぇ』ってな。その笑った顔が震えるほど恐ろしくてな、婆さんに聞いたんだよ。『俺に何食わせたんだ』ってな。そしたら、何って言ったと思う?」
それもういいから早く言え。
こっちは忙しいんだぞ。
「『夜になれば分かりますよ』って言って、家の鍵を渡してきたんだよ」
「どういう意味だよ、それ? 死ぬってことか?」
「コイツが死んでねえから、それは違うだろ。何があったんだ?」
『何があったんだ?』
とっても静かだった。
誰もが暗い顔でテーブルに座っている。受付に座るお姉さんさえも暗い顔だ。
そんな中で一人だけ明るい奴がいた。
「よお、戻ってきたな」
『なんだ、いたのか』
アイツだ。気安く僕に話しかけてきた。
「いたら悪いのかよ。それよりもおじ様は捕まえたのか?」
『お前には関係ない話だ。失せろ』
「関係あるよ。冒険者ギルドがおじ様に襲われた。俺は凍った建物を溶かす為に掃除してんだ」
それを世間では無関係というのを知らないらしい。
『なんだ、掃除係に転職したのか?』
「テメェーこそ、配達係じゃねえか。今度は野菜でも運んできたのか?」
『お前と一緒にするな。ダイコンかじって寝てろ』
「おい、いい加減にしろ。口喧嘩する為に来たんじゃねえだろ」
「あっ」
そうだった。おじさんに注意されて思い出した。
アイツの相手はせずに受付に向かった。
『おじ様、魔法使えるようになっていた。話と違ったから倒せなかった』
「はぁー、それはこっちの台詞よ、ピィーちゃん。コウモリが進化して大きくなったとしても、短期間で魔法まで使えるとは思えないのよ。魔法を使ったのは、おそらくレナス君よ。もともと才能があったんじゃないかしら」
お姉さんに苦情を言ったら、ため息吐いて逆に苦情を言ってきた。
お父さんと同じで、人間は誰も責任を取りたくないみたいだ。
『それはない。レナスは超雑魚だった。でも、覗き魔のお父さんは強かった』
「ああ、あの色々な街で子供の風呂を覗きまくっている変態ね。そういえば、両親の名前聞いてなかったわね。なんて言うの?」
お姉さんに聞かれたけど、お父さん、お母さん、ママと聞いた名前は名前じゃない。
レナスもおじ様だと名乗っている。おそらく全員指名手配家族だ。
『名前知らない。聞いたこともない』
「まあいいわ。強いなら名前ぐらいは聞いたことあると思っただけだから……それよりも文句言いに来ただけなの?」
お姉さんに聞かれて、やっと冒険者ギルドに来た理由が話せる。
『違う。覗き魔に一人で出来ないことは仲間や友達に助けてもらえって言われた。だから、助けてもらいに来た』
「はぁー、助けてもらいたいのはこっちの方よ。次はドラゴン倒してくるから、それまでに唐揚げの材料と包丁を用意しないといけないのよ。ドラゴンみたいな高ランクの魔物の肉は普通の油じゃ生焼けのままだし、高火力に耐えられる特殊な食材も用意するとなると無理よ。ピィーちゃん、一日で用意してくれないかしら?」
お姉さんが逆に助けを頼んできた。
ごめん、仲間でも友達でもないから、それは無理。
それに……
『その必要はない。おじ様倒せば用意する必要ない』
材料用意するよりもこっちの方が簡単だ。
「ははっ。簡単に言ってくれるな、鳥こう。あれは少なく見積もっても、Cランクの強さだ。しかも、空まで飛べるなら多人数で取り囲んでも逃げられる。悪いな、空飛ぶ奴を追いかけ回すなんて馬鹿な助けは出来ないぜ」
『……あんた、誰?』
「ジャクソンだよ! 前にピーナッツ分けてやっただろ!」
仲間でも友達でもないおじさんが話しかけてきた。
なんか名前言ってるけど、全然記憶にない。
「だったら、コレを使え。氷には炎と決まっている」
今度は知っている奴が来た。
右手に持つ炭剣を僕に差し出してきた。
だけど……
『お前は黙って掃除してろ。重すぎて使えるか』
長い木の棒を渡されても邪魔なだけだ。
「誰がこのまま使えって言ったよ。フローラさん、加工できますよね?」
僕が断ると今度は受付に向かった。こりない奴だ。
「ええ、前に見させてもらったけど、特殊な木で作られているから、バラバラにしても炎は出せるはずよ」
「だったら、コイツに足輪と武器を作ってください。それで氷は無効化できるはずです」
「でも、いいの? 短くなってしまうわよ」
「別にいいです。もともと俺の物じゃないですから」
うん、それ僕が見つけたからね。お前の物じゃなくて、僕の物だよ。
何勝手にバラバラにしようとしてるの?
目の前に真の持ち主がいるんだから、許可もらうのが常識だよ。
♢♢♢
武器が出来るまで、テーブルでおじさん達と食事しながら待つことにした。
「やっぱ田舎の村には変わったもんが売ってんだな。この前、田舎に行った時に婆さんがやってるパン屋に行ったんだよ。普段は宿屋で飯食べるんだけどよぉ。その日は急にパンが食べたくなってなあ」
確かに僕も豆よりも肉が食べたくなる日がある。
「それでよぉ、そのパン屋に何が売ってたと思う? 【毒入りパン】だよ」
「何だよ、それ? 食べられるのかよ⁉︎」
「だろ! だろ、だろ。俺もそう思って婆さんに聞いたんだよ。そしたら、なんて言ったと思う? 『食べれば分かりますよ』だってよ!」
「やべぇババアだな! 客殺す気か!」
確かにヤバイババアだ。
僕ならババアの口に毒入りパンねじ込んで、自分で食べろと言っている。
「だけどよぉー、こっちは冒険者だ。そんな挑発されたら食べねえわけにはいかねえだろ」
「ああ、その通りだ! 冒険者が村のババアに舐められたら終わりだ!」
『そうだ、終わりだ! パンねじ込んでやれ!』
「俺もそう思って買ってやったんだよ。それでよぉ、外からじゃ普通の丸パンにしか見えねえから、割ってみたんだよ。そしたら、何が入ってたと思う? なんと——」
「ピィーちゃん、出来たわよ!」
扉が勢いよく開いたと思ったら、さっき武器屋に行ったお姉さんが帰ってきた。
まだ食事も話も途中だから、もう一回行ってきて。
「はい、ピィーちゃん。頑張ってね」
行かないみたいだ。テーブルに来ると足輪を二個、バードスペシャルを一本置いた。
どちらももともと僕が持っていたもので、なんか炭剣の木を使って強化されている。
足輪には星形の木片がいくつも埋められている。バードスペシャルは柄が木に変わっている。
これも気になるけど、もっと気になることがある。
パンの中に何が入ってたか知りたい。
「ピィー坊、ここの食事代は俺が払ってやる。生きて帰ってこいよ」
『そんなのいいから、さっきの話の続き聞かせろ』
「ハハッ。あんな話ならいくらでもしてやるよ。必ず生きて帰ってこいよ」
「さあ、早くいって、ピィーちゃん! ドラゴンの血を飲まれたら終わりよ!」
コイツら僕に話を聞かせるつもりがない。
聞きたいならさっさと倒してこいと言っている。
『分かった。行ってくる』
僕が出て行かないなら話さないつもりだ。
行くフリして扉から外に出ると、壁に耳を当ててみた。
「それで何が入ってんだよ」
ほら、やっぱり続きを話し出した。
「それが煮込み肉が入ってんだよ」
「はあ? ただの肉入りパンかよ。大袈裟な名前使っているだけじゃねえかよ」
「俺もそう思って、ガッカリしながらパンを食べたんだよ。まあ、美味いことは美味かったな。鳥肉みたいな味だった。でもな、食べ終わった後に婆さんがニヤリと笑って言ったんだよ。『食べましたねぇ』ってな。その笑った顔が震えるほど恐ろしくてな、婆さんに聞いたんだよ。『俺に何食わせたんだ』ってな。そしたら、何って言ったと思う?」
それもういいから早く言え。
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