俺をお前らの青春に勝手に巻き込むな!

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ベスト・キッド(バスケット編⑥)

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 佐々山「トライアングル行くぞー!」と岩崎と門倉に指示してボールを持っている陣内の周りを、三角形の形に包囲した!

 岩崎「これでお前は籠の中の鳥だ!パスも仲間の助けもやらせない、頑張って何分耐えられるか見せてくれよ(笑)!」とニヤニヤと余裕の表情でジリジリと近付いて来ます。

 陣内は始めに弱そうな門倉を狙ってボールを顔面に『ビュー!』と投げつけました。

 『パァシィ!』と門倉はボールを止めると「ボールはこうやって投げるんだよ~!」と大きな動作で投げつけると見せかけ、陣内を動揺させると、佐々山に地面にボールをバウンドさせてからパスしました。

 佐々山はパスを受け取ると、クルッと時計回りに右足で回し蹴りしました。

 陣内は素早く反応して、両腕を胸の前に縦に構えてガードします。『ドン!』と上手くガードしたのでダメージはありませんでした。けれども『ドォン(痛い)‼︎』と背後から腰の辺りを岩崎に右足で蹴られてしまいました。

 岩崎「前ばかり見て、後ろがお留守だよー(笑)!」とニヤニヤと馬鹿にしています。

 挑発された陣内は岩崎の方に意識を向けると門倉と佐々山は両サイドから走って向かって来ます。漫画で読んだ【ダブルラリアット】を喰らわせるつもりです。

 味方の本田が「危ない(注意)‼︎」と陣内に向かって叫ぶと、猛然と走り込んで来て、タックルのように陣内からボールを奪うと、そのままの勢いで『ドォゴォッ‼︎』と佐々山を吹き飛ばしました。

 『ズザァ~!』と佐々山は地面を滑って行きました。門倉「爺い!トラベリングだろう!」とルール違反を主張します。宮沢「二歩だった。試合を続けろ!」と公平な審判を下しました。

 門倉「チィ、佐々山ー!さっさと立ち上がって!」と言葉の途中で、斎藤「パワーダンク‼︎」と本田からパスされたボールを左脇に挟んでまま、門倉の顎下を右拳で『ドォガアーン‼︎』と強アッパーしてから、さらに叩きつけるように鼻面を右拳で『ドオオースン‼︎』と潰しました。

 岩崎「かーどーくーら(絶叫)‼︎」とグラグラとしながら膝から地面に倒れ落ちた仲間に駆け寄って行きました。

 佐々山「馬鹿野郎ー(注意)!この2人はレベルが違うぞー!」とようやく立ち上がって岩崎と合流しようとします。

 斎藤は素早く、近付いて来る岩崎にボールをパスします。岩崎はボールを受け取ると地面に『トン!』とボールを置いて、右足で押さえて周囲を見回します。

 本田と斎藤に両側から挟まれる形になりましたが、ボールを『ドォォン!』と足で蹴って佐々山にパスをしました。

 宮沢「キックボール‼︎斎藤チームにボールを移動しろ!」とルール違反を注意してボールを移動させます。

 岩崎「分かっているよ、爺い(笑)!ほらよ、受け取れよ陣内‼︎」とボールを陣内に転がすと同時に佐々山と走り出しました。

 本田「陣内!罠だ!ボールからすぐに手を離せー!」とルールを悪用した強制的なパスを警告します。

 陣内は素早くボールを持ち上げると、警告を無視して、両手でしっかりとボールを掴むと、向かって来た岩崎の左顔面を『ドオシャーァ!』とボールで強く殴りつけました。さらに怯んだ隙を見て『パワーダンク‼︎』と『ドガァー(顎下)!』『ガアツゥン(左こめかみ)!』と右拳で殴って気絶させました。

 佐々山「降参だ‼︎俺達の負けでいい」と試合終了を主張しました。

 宮沢「試合時間は10分。試合終了は相手選手の試合続行が不可能な場合と10点先取された時だけだ。陣内、やられたらやり返せ!倍返しでな(笑)!」とニヤニヤとトライアングルに徐々に囲まれて「やめろ!やめてくれ!やめろー!」と怯えている佐々山の姿を笑顔で見守りました。

 無事に佐々山チームの3人は救急車に運ばれて下山することが出来ました。

 宮沢「今のは練習試合だ!3日後に裏世界でカンフーバスケ日本大会が始まる!命の保証は出来ないから遺書の用意をしていろ!大切な人がいるのなら、しっかりと別れの挨拶をやっておくんだぞ!」と怪我の治療と作戦の準備であっという間に3日間は過ぎて行きました。

 


 
 

 

 

 
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