【R18】十二年の孤独な両片思い――解けない愛の無理関数

夜子

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番外章 カラー・オブ・ホーム:プライベート・コレクション :石小路家の色彩

作品 No.02 ——『晓の魔术师』

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夏の朝の光がカーテンの隙間から差し込んでいる。しかし、煌人を揺り起こしたのは太陽の眩しさではなく、自身の分身を包み込む、あの馴染み深い温かな口腔の快感だった。

ゆっくりと目を開けると、薄い毛布の下で小さく盛り上がっている頭が見える。煌人は満足げな笑みを浮かべ、そのまま手を下へと伸ばした。毛布は剥がさず、真翠の頭を優しく押さえつけると、悪戯っぽく腰を数回突き上げる。

自身の分身が、彼女の喉の奥を愛撫するように深く突いたその時——。
「んっ……んんっ……!」

煌人が手を離すと、真翠は解放された分身を口から吐き出し、腰のあたりから這い上がって胸元までやってきた。彼女は毛布をめくり、煌人と視線を合わせる。

「……もう! 意地悪……」

「それはこっちのセリフだよ、石小路奥様。朝っぱらから何をなさってるんですか?」

真翠は顔を真っ赤に染め、しどろもどろに答える。
「だって……その……朝、うっかり触っちゃって。……すごく大きくて、熱かったから。あなた、前にも言ってたでしょう? そのまま我慢するのは辛いって。だから……その、楽にしてあげようと思ったのに……」

「ほう? それで、楽になったかな?」
「……もっと……大きくなっちゃった……」

そのあまりにも愛らしい答えに、煌人は思わず妻を抱きしめた。
「真翠……君は、俺を殺す気だね……」

そう言いながら、煌人は素早く位置を入れ替え、真翠をベッドに押し倒した。
「えっ……煌人……?」

彼は彼女の耳元に顔を寄せ、熱い吐息を吹きかけながら、悪戯っぽく囁く。

「ねえ、奥さん。……ちょっとしたマジックを見せてあげるよ。ほら、見てごらん? この子はね……もっともっと熱くなって、君の手には負えないくらい大きくなるんだ」

煌人の指先が、真翠のパジャマのボタンを一つ、また一つと手際よく外していく。

「……やっぱり、寝る時はいつもノーブラっていう君は、最高に素晴らしいね」
「……っ! もう、言わないで……恥ずかしすぎる……っ」

煌人は真翠の胸を愛おしそうに揉み解し、その先端を舌で転がしたり、優しく吸い上げたりした。

「ん……っ、あ……んん……」
「真翠……柔らかいよ、すごく……。こんなに大きくて……もう、たまらないな」
「ん、あ……っ」

真翠は、自身の秘部に押し当てられている煌人の熱い剛直が、先ほどよりもさらに質量を増し、脈打っているのを感じていた。

「ねえ、煌人……。……本当に、さっきより大きくなってない……?」
「ああ……真翠が魅力的すぎるせいだよ。……ねえ、真翠。準備はいいかな? いよいよ、本当のマジックを披露する時間だ」

真翠は両手で煌人の頬を包み込むと、幸せそうに目を細めて、弾むような声で答える。
「……っ、うん。……いいよ、準備できてる……っ」

煌人は真翠の答えを聞くと、愛おしげに彼女の唇へ「ちゅっ」と短く口づけを落とした。
「ふふっ……本当に、最高の助手だね」

煌人の指先が、蜜に濡れた蕾を弾くたびに、静かな寝室に「くちゅ、……ぐちゅるッ」と、卑猥で湿った水音が響き渡る。

「あ、……あ、……そこ、……きらと……だめ、……あ、大きい、また……また大きくなってる……っ!!」

煌人は真翠の耳元に顔を寄せ、熱い息を吹きかけながら、悦びに震える声で囁く。

「……ねえ、真翠……感じてる? ……ほら、まだ大きくなってるんだよ。君の中で……もっと、もっと……」

煌人の腰の動きはさらに深さを増し、真翠の最深部を執拗に叩きつける。「ぐちゅッ、……ぱちんッ!」と、激しく重なり合う肌が湿った音を立てて爆ぜる。

「……っ! 真翠……愛してる……っ!!」
「あ、……あ、……っ、煌人……っ、私も……私も、愛してる……っ!!」

重なり合う二人の熱い吐息が、混ざり合う。

「真翠、……はぁ、……はぁ、……マジックは、楽しんで……もらえてるかな……ん、あぁ……ッ」
「……っ、ふぅ、……あ……っ、すごいの……煌人……すごく、いい……っ!」
「はぁ、……あ……っ、あ、……いい子だ。……最高のフィナーレをあげるよ。今から君のナカで、君のためだけに……最高のやつを、響かせてあげる……っ!」
「お、……あぁぁぁぁぁッ!!」

最後の一突きが、彼女の最深部を突き上げた瞬間。
白濁した熱いコンフェッティが、真翠のナカを、あふれんばかりの歓喜と共に満たしていく。

それは彼女の内側から突き上げる、抗いようのないスタンディングオベーション。
受け止めきれないほどの熱量と愛が、結合部から零れ落ち——真翠は、このあまりにも完璧で、あまりにも情熱的なパフォーマンスに、心も体も、ただただ溶けるようにしていった。

二人はしばらくの間、重なり合ったまま熱い吐息を漏らしていたが、やがて呼吸が整うと、真翠は名残惜しそうに体を離してゆっくりと起き上がった。

「……シャワー、浴びてくるね」
「うん」

ベッドに半身を起こした煌人は、真翠のしなやかな後ろ姿を優しい眼差しで見守っていた。浴室から水音が響き始めた瞬間、彼はその音に誘われるようにベッドを抜け出し、吸い寄せられるように彼女の元へと向かった。

浴室のドアを開け、湯気に包まれた真翠を背後からそっと抱きしめると、濡れた彼女の肩に熱い唇を寄せる。そして、手は自然に下へと伸び——いまだ自分の熱が残る、その柔らかな場所を確かめるように撫で上げた。

「……んっ、もう……煌人。まだするなら、本当に怒っちゃうんだよ……っ」

頬を染めて振り返る真翠だったが、その瞳は潤み、甘い期待を隠せていない。彼女はそのまま自分から煌人の首に腕を回すと、降り注ぐシャワーの下で、二人は吸い寄せられるように深く、甘い口づけを交わした。

ようやく唇が離れると、煌人は真翠をぎゅっと抱き寄せ、その耳元で色っぽく囁いた。

「……今は我慢してあげる。でも、夜はアンコールをお願いするよ。助手である石小路奥様は、いつでもここを濡らして待っててくれないとね。俺が……いつでもチェックしに来るから」

「ふふっ……はい、はい……いいよ。……じゃあ、早く洗って。お腹空いちゃった」

真翠はいたずらっぽく微笑みながらも、その表情は幸せに満ち溢れている。煌人の「ショー」に付き合うのが、彼女にとっても心地よい日常なのだ。

「ははっ、そうだね。……着替えたら、美味しいものを食べに行こう」

部屋を出る間際、煌人はふと振り返り、愛の痕跡が刻まれた乱れたベッドを見つめた。
彼の頭の中ではすでに、今夜行われるであろう、さらに情熱的なアンコールの幕開けが描き出されていた。
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