翔太の冒険

田宮薫

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正伝

翔太の冒険 10-40

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前日、詩織先生より初段(?)を授けられた翔太は、今日もやっぱり詩織先生の部屋にいました。
甘い蜜の味を知ってしまった翔太は、部屋に入るなり「入れさせてー」と言いながら、詩織先生に抱きつこうとしました。
詩織先生は菩薩のような微笑みをたたえながら、後ろ手に持っていたスリッパで翔太の頭をパコーンと叩きました。翔太の行動は、お見通しだったようです。
「イタッ」
「田宮君、お座り!」
「はい!」
翔太は、詩織先生の前に正座しました。
詩織先生は両手を後ろに組んで、翔太の前を右に左に歩きながら、お説教を始めました。
「だいたい、女の子の部屋に入ってくるなり、入れさせて、とはなんですか。とても、はしたない事です。どうも田宮君には、女性蔑視の心があるようです」
翔太は、うなだれて「そんな事はないです」と言いましたが、詩織先生にジロリと睨まれて、「ごめんなさい」と謝りました。
「反省していますか?」
「はい」
すがる思いで詩織先生を見ると、一瞬、にやりと笑ったように見えました。
「田宮君は、女の子の気持ちが分かっていないようです。田宮君が女の子の気持ちが分かるようになるためには、どうしたらよいでしょうか?」
詩織先生は、どうですか、というように翔太を見ました。
翔太は、答えに困り、うつ向いて「分かりません」と言いました。
詩織先生は、我が意を得たりというような感じで力説しました。
「そうです。わからないのです。女の子の気持ちは、女の子にしかわからないのです。と、いうことで・・・」
詩織先生は、後ろを向いて、こそこそと何かを手に持ちました。そして、くるりと振り返りました。
「ジャーン」
手には、花柄のヒラヒラのワンピースを持っていました。
「今日は、これを着てお出かけします」
「えーと、僕が?」
詩織先生は、にっこりと笑いました。
「そうよ。女の子の気持ちを理解するには、女の子の格好をしてみるのが一番いいと思うの」
「えっ、でも・・・」
「大丈夫。田宮君は、女の子の格好が似合うわよ。さっ、脱いで」
翔太はあっというまに、丸裸にされてしまいました。
スルッとした細いからだの中心で、可愛いペニスが天を向いています。
「うーん、それが問題よね。でも、なんとかなるでしょ」
詩織先生は、そう言って、翔太に白いクシャクシャとした布を手渡しました。
それは、白いパンティで、穿いてみると、伸縮性がある素材でできているようで勃起したペニスも収まりました。もっとも、その分、生地が薄くなり、睾丸も亀頭も浮き彫りのように、はっきりと浮き出していました。
詩織先生は、出来映えを吟味する芸術家のように、顎に手を当てて、「うむうむ」と頷いています。
「まあ、いいでしょう。ストッキングを穿けば、目立たなくなるんじゃないかな。次は、これね」
それは、ブラジャーでした。
パンティを穿く事には、既に、余り抵抗がなくなっていた翔太でしたが、ブラジャーには困惑しました。
「先生、ブラジャーは要らないよ。」
「いいから、先生に任せなさい」
そういって、翔太の胸にブラジャーをつけ始めました。ぺちゃんこの胸につけたブラジャーのカップは、ヘニョヘニョとつぶれています。
「こうやって」と詩織先生は、ストッキングを丸めたものを詰め始めました。
「うん。これで、Cカップはあるわね。ちょっと、大きすぎるけど、田宮君も大きなおっぱいが好きでしょ?」
「でも・・・」
「大丈夫。大丈夫」
こうして、翔太の女装が進みました。なんと、詩織先生は、カツラまで用意していました。
「出来たよ。見てみて」
鏡の前に立たされた翔太は、恐る恐る鏡を見ました。
翔太は、びっくりしました。鏡の中には、翔太に似ている見知らぬ女の子がいました。本当に、女の子に変身してしまったように見えました。
「ねっ、可愛いでしょ?」
「う、うん」
鏡の中の詩織先生が、翔太の後ろに立ちました。
「オチンチンは、どうなっているのかな?」
鏡の中の詩織先生が、翔太のスカートを持ち上げていきます。
「あっ、ダメ」
翔太は、スカートを押さえました。スカートをめくられる事が、恥ずかしかったのです。
詩織先生が、耳元にフーッと息をかけました。
「あん」
翔太は、女の子のような声を出していました。膝が砕けそうです。
その隙に、詩織先生は、スカートをまくりあげました。
「ふふ。田宮君、女の子の格好してるのに、オチンチン大きくしてるのね」
「ああ、見ないで」
「田宮君、ほら、鏡を見て。とっても、エッチだよ」
チラッと鏡を見ると、ストッキングの前の部分がペニスの形に盛り上がっています。
「ようし、パンツ、下ろしてみよっと」
詩織先生が、ストッキングごとパンティを腿の辺りまで下ろしてしまいました。
勃起したペニスが、解放され、スカートを突き上げています。詩織先生は、ペニスが鏡に映るようにスカートをたくしあげました。
「田宮君、ほら、自分で持って」
翔太は恥ずかしくて、目に涙が浮かんできました。けれど、言われるがままに、たくしあげられたスカートを持ちました。
「女の子の格好してるのにオチンチン大きくして、田宮君は変態さんかもしれないね」
翔太は、涙ぐんで「違うよ。変態じゃないもん」と言いました。
「ほんとかな?」
詩織先生は、そう言いながら、ペニスに指を這わせました。
「あっ」
翔太のからだがピクッと震えました。
それを見て、詩織先生は、ペニスをさわさわとしごき始めました。
「あっ、あっ、先生、気持ちいいよ」
翔太は身悶えし始めました。
けれど、詩織先生は「おしまい」と言って、ペニスをしごくのを止め、パンティを引き上げてしまいました。
「えっ?先生、どうして止めちゃうの」
「だって、あのまま続けてたら、田宮君、出しちゃうでしょ?今日は、お出掛けするのよ」
こうして、翔太は大きくなったペニスをパンティで抑えながらの外出をすることになりました。

デパートのきらびやかな女性下着売り場に二人はいました。
堂々と歩いている詩織先生の後ろを、花柄のワンピースを着た翔太が泣きそうな顔で歩いています。
なんだか、周り中の人に見られているような気がします。
実は、翔太が女装している事をみんな知っていて、「ほら、あの男の子、女の子の格好をしているよ。恥ずかしくないのかしら。きっと、変態なのよ」とか、ヒソヒソと言われている気がします。
スカートも、こんなにも無防備なものだとは知りませんでした。歩くだけでも、フワフワと頼りなく揺れて、ちょっと風が吹けば、たちまち下着が見えてしまうに違いありません。回りに溢れる色とりどりの下着が目に入り、ペニスは小さくなる事が出来ませんが、陰嚢は縮み上がっています。
顔を真っ赤にして、うつ向いて歩きながら、翔太は詩織先生のワンピースをひっぱりました。
「んっ?どうしたの?」
詩織先生は立ち止まって、不思議そうに翔太を見ました。
「帰ろうよ」翔太はヒソヒソと言いました。
「どうして?」詩織先生もヒソヒソと言いました。
「だって、ここ、恥ずかしいよ」
「さては、オチンチンが大きくなってる?」
「う、うん」
翔太は、女の子の格好で女性下着売り場を歩く事が恥ずかしかったのですが、ペニスが勃起しているのも事実なので、うなづきました。
「しょうがないなあ。じゃあ、トイレに行こうか」
「トイレ?」
詩織先生は翔太の耳元に口を寄せて、「エッチな事しよ」と囁きました。

その階には、普通のトイレの他に、車イスの人も入れるような大きなトイレがあり、二人はそのトイレに入りました。
詩織先生は、がちゃりとドアのロックをして、翔太を見ました。
「スカートを持ち上げて、先生にオチンチンがどうなっているか見せてみなさい」
翔太は泣きそうになりながらも、スカートの裾を両手で持って、胸の位置まで上げました。
「まあ、こんなに大きくして」
詩織先生は、翔太の前で膝を折ってパンティを膨らませているペニスを見つめました。
「苦しそうだから、脱がしてあげるね」
詩織先生が、翔太のパンティをストッキングごと下ろしてしまいました。
「あっ」
勃起したペニスがパンティの束縛から解放されて、詩織先生の鼻の先でブルンと揺れました。
「可愛いオチンチン。先生が食べてあげる」
詩織先生は引き付けられるように、ペニスに唇を近づけ、パクリとくわえました。
「ああ、先生、気持ちいいよ」
甘く疼くような快感が頭の芯をつきぬけ、翔太の手からスカートが離れました。
スカートは、ふわりと詩織先生の頭を覆いました。それでも、詩織先生は熱心にフェラチオを続けていましたが、不意にスカートから顔を出しました。そして、頬を火照らせて「田宮君がどうしてもしたかったら、オチンチン入れてもいいよ」と言いました。詩織先生は、我慢が出来なくなったようです。
けれど、それは翔太も同じです。スカートをテントのようにさせたまま「入れたいよ。入れさせて」と言いました。
「もう、田宮君は、本当にエッチなんだから。しょうがないわね」
詩織先生は後ろを向いて、洗面台に両手をついて、僅かに脚を開き、お尻をつきだしました。
「後ろから・・・して」
「スカート、めくっていいの?」
「いいよ、パンティも下ろしていいよ」
詩織先生のワンピースのスカートを持ち上げると、黒のストッキングに包まれた大きなお尻が現れました。白いパンティが透けています。
翔太は、ストッキングを膝まで下ろしました。丸いお尻を白いパンティがぴったりとおおっています。つきだされたお尻の中央には、縦長の濡れた染みが広がっていました。
「た、田宮君、見てないで、はやく、はやくオチンチン入れて」
詩織先生のじれったそうな声が翔太をせかせます。
翔太は、詩織先生のパンティをするりと下ろしました。割れ目から愛液がキラキラと光る糸となって、パンティに伸びています。
茹で玉子のようなお尻が現れました。脚の付け根には、桃のような割れ目も少し見えていました。そこを指で拡げてみると、ピンク色の息づく膣口がありました。
翔太はペニスを持って、膣口にあてました。
「入れるよ」
「うん、入れて」
翔太は腰を進めました。
「んっ」
詩織先生のからだが、ピクッと動きました。
脚が閉じられているためか、狭い洞窟を押し開いていくようにペニスは進みました。
「ハァァ」
全てが中に入ると、詩織先生が、息をはきだしました。
翔太は、詩織先生の腰に手を当てて、腰を振り始めました。中はヌルヌルに濡れていたので、ペニスはスムースに出入りしました。ペニスは溢れる愛液をまとい、ピストン運動を繰り返し、二人の接合部からはピチャピチャと小さな音がしだしました。
その音は、衣擦れの微かな音と、ハァハァという詩織先生の荒い息遣と共に、静かなトイレを満たしていきました。
正面にある鏡には、気持ち良さそうな呆けた顔をした翔太が映っていました。
ふと、視界のすみに一輪ざしの花瓶が見えたような気がしました。何か気になり、そちらを見ると、大きく傾いています。
あっ、落ちる、と翔太は思いました。とっさに、花瓶を元の位置まで押し戻しました。
翔太は、ふうっと息を吐き出しました。よかった、花瓶が倒れたら、詩織先生に水がかかっちゃうよ。あれっ?でも・・・
翔太の両手は、詩織先生のお尻をおさえています。瞬時に手を離して、花瓶を支えたのでしょうか?そんな記憶はありません。でも、確かに花瓶は、棚から落ちようとしていました。
「あん、田宮君、どうして止めちゃうの?」
詩織先生がこちらを向いて、不満そうに言いました。
翔太は、ペニスを詩織先生の中に打ち込んだまま、考え込んでいたようです。
「あっ、ごめんなさい」
「早く動いて」
翔太は、考えるのを止めて、腰を振り始めました。
そして、一分もしないうちに、限界がきました。
「あぁ、詩織先生、出ちゃいそうだよぉ」
「えっ?もう?でも・・・ダ、ダメよ。アア・・・、抜いて・・・オチンチン、抜いてえ」
詩織先生の途切れがちな、切ない声がしました。
「でも、昨日は中に・・・」
「今日は、ダメエ。」
「でも、抜きたくないよお」
「アア、先生の・・・お口に・・・アア、出していいから・・・」
「う、うん。わかった」
翔太は自分のワンピースのスカートを持ってから、腰を引いて、詩織先生の愛液をまとったペニスをゆっくりと抜きました。気を付けないと、射精してしまいそうだったのです。
ペニスを失っても、わずかに開いている膣口から、透明な愛液がとろりと床にこぼれ落ちました。
その滴を追うように、「ハアア」と詩織先生が座り込みました。
翔太は早くフェラチオをしてもらいたくて仕方がなかったので、詩織先生の右側に立ちました。
詩織先生は、顔のすぐ横にあるペニスに気付くと、愛液に濡れたペニスをためらいなく口にくわえました。翔太の太ももを支えに、からだをひねり熱心にペニスを舐め始めました。
詩織先生の舌がペニスにまとわりつくようにからまると、たちまち翔太のペニスは爆発しました。
「ああ、出ちゃうよう」
ペニスから放出された精液は、詩織先生の暖かな口に受け止められていきました。
「んっ、んっ」
詩織先生は、次々と口の中に溢れてくる精液を一生懸命に飲み下していきました。
射精を終えた翔太は、力が抜けてワンピースの裾が手から離れてしまいました。ワンピースは、まだペニスをくわえていた詩織先生の頭を覆いました。
それでも、詩織先生は勃起したペニスから口を離そうとしません。ワンピースの下で詩織先生の頭がもぞもぞと動いています。
柔らかな舌がペニスを愛おしそうに愛撫し、もっと精液を欲しがるかのようにペニスを吸っています。
「ああ、先生・・・」
翔太はワンピースの上から詩織先生の存在を確かめるように触りました。
不意に、詩織先生がスカートの中から顔を出し、「ねえ、もう一回して」と言いました。見上げる瞳は濡れて、なんだか、泣き出しそうに見えました。
翔太は、ずっと歳上の詩織先生が可愛く思えて「うん、もう一回しよう」と言いました。
詩織先生は、洗面台に手をついてお尻をつきだしました。そして、右手で自分のワンピースをたくしあげて、お尻を丸出しにしました。
翔太も自分のワンピースをたくしあげて左手で持ち、右手でペニスを持って狙いをさだめました。
その時です。
「コン、コン」
誰かが、トイレのドアをノックしました。曇りガラスに、人影が映っています。
二人ともに、動きを止めました。
詩織先生が、首を回して、口に人差し指を当てました。翔太は、無言で頷きました。
また、コンコンと、ノックの音がしました。
詩織先生は、身を起こして、パンティとストッキングを引き上げました。
翔太も、すっかり小さくなってしまったペニスをパンティとストッキングにしまいました。
曇りガラスに映る影は、諦めたのか、どこかにいきました。
「ふう、びっくりしたね」
詩織先生は、小さな声でいいました。
「もう、行こうよ」
翔太の胸は、まだドキドキしています。
「そうね。次は公園よ」
「ええっ?まだ、どこかに行くの?」

二人の冒険は、まだ、続きます。
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