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中央の島
159. ほわぁ
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目が覚めて時刻みを確認。そろそろ1の時になる。身支度を整え寝室の外へと出てテントを撤去。リビングに出るとすでにヨルさんがアルバトロスにお茶を入れてもらいながらくつろいでいた。
「お、起きたか」
「ああ、ルーとジエルのとこへ行ってくるよ。2人の身支度と荷物の撤去、あと朝食を済ませてくるから」
「朝食…」
「いけませんよ」
「まだ何も言ってねーだろう?」
何か言いかけたヨルさんをアルバトロスが止めている。まあいつものことか。返事もまたず俺は箱庭を使用し扉の先へと移動した。気のせいかヨルさんが何か言っていたような気もするが聞こえなかったからまあいいや。
家の中へ入る。静かだ…2人しかいないのだから騒いでいるわけもないか。階段を上がり2階の2人の部屋の前へ。コンコンと扉をノックするが返事は返ってこない。というか物音もしない。つまりテントの中にいるから聞こえないってことだ。
「開けるよ~」
念のために声をかけてから扉を開く。うん、やっぱりいないから当たりみたいだ。つまりまだ寝ているってことだね。これからのことも話したいし悪いけど起きてもらおうか。壁に設置してあるテント…寝室の扉の呼び鈴を鳴らす。初めて鳴らしてみたけどこっちからだと鳴っているのかどうか全くわからないんだね。どおりで連打する人とかいるわけだ…つまり、俺も連打していいよね? 連打をしようと指を呼び鈴に向けたところで扉が開いた。残念。
半分寝ているジエルを引きづるようにしてルーが出てきた。
「食事用意するから身支度整えておいてよ」
「わかりました。ほらジエルちゃんと起きて~」
「んむ~…」
そんな声を聞きながら部屋を出て1階の台所へ。ここの家もしばらく使わなくなるかもしれないから冷蔵庫の中身も片付けなければ。まあ主にジエル用のバナナジュースが入っていたくらいだが。
台所に調理場を設置し中へ。朝食はロールパンとスクランブルエッグとインベントリに入れてある昨日も出したサラダだ。そろそろ別のパンも欲しいところ。何か簡単に作れるパンがないか今度本を眺めてみよう。飲み物はコーヒーと冷蔵庫に放置されているバナナジュース。それらをまとめてインベントリにしまい2階へ。ノックをするとちゃんと身支度を整えテントも撤去されていた。テーブルに食事を並べ3人で食べる。
「ねえルー合わせたい人ってこの島にいるの?」
「いえさらにここから西側の大陸へ渡りますよ~」
「母様は島にはこない」
また船に乗るのか…ん? 母様??
「合わせたい人って2人の母親なの?」
「そうですよ。母親であり、エルフのまとめ役であり、先読み師です」
ええ…俺2人の母親に紹介されるの? 知り合いの親とかに会うのってちょっと緊張するよね…船で酔ってそのあとすぐじゃないことを希望。休憩する時間が欲しい。
「今日すぐ向かうのか?」
「そうですね…早いに越したことはないけど、船の時間もありますから」
「あーそうだね」
ということはまずは船の予約か。それからじゃないと予定が組めない。じゃあ空き時間で島を周ることも出来そうかな。昨日魚だけは手に入ったけど他も見てみたいしね。
食事が終わり家の外へ。ネコルーを召喚する。
「ル?」
今日もネコルーは魚をくわえて現れた。というかびしょ濡れだ…家の中で呼ばないでよかった。ネコルーには魚を食べてもらっておいて体の水分を回収しよう。こんなもんかな。
「ほわぁ…」
「ん?」
ジエルが目を輝かせてネコルーを見ている。そういえば初めて会わせたかもしれない。でもただの羽が生えた大きなネコだぞ?
「ほわぁ…」
「……」
まあいいや。誰もいないけど念のために家をロックし、スキルを使用して外へ。あ、ネコルーは後にすればよかったかな…と一瞬思ったのは扉をくぐってからだった。
「お、起きたか」
「ああ、ルーとジエルのとこへ行ってくるよ。2人の身支度と荷物の撤去、あと朝食を済ませてくるから」
「朝食…」
「いけませんよ」
「まだ何も言ってねーだろう?」
何か言いかけたヨルさんをアルバトロスが止めている。まあいつものことか。返事もまたず俺は箱庭を使用し扉の先へと移動した。気のせいかヨルさんが何か言っていたような気もするが聞こえなかったからまあいいや。
家の中へ入る。静かだ…2人しかいないのだから騒いでいるわけもないか。階段を上がり2階の2人の部屋の前へ。コンコンと扉をノックするが返事は返ってこない。というか物音もしない。つまりテントの中にいるから聞こえないってことだ。
「開けるよ~」
念のために声をかけてから扉を開く。うん、やっぱりいないから当たりみたいだ。つまりまだ寝ているってことだね。これからのことも話したいし悪いけど起きてもらおうか。壁に設置してあるテント…寝室の扉の呼び鈴を鳴らす。初めて鳴らしてみたけどこっちからだと鳴っているのかどうか全くわからないんだね。どおりで連打する人とかいるわけだ…つまり、俺も連打していいよね? 連打をしようと指を呼び鈴に向けたところで扉が開いた。残念。
半分寝ているジエルを引きづるようにしてルーが出てきた。
「食事用意するから身支度整えておいてよ」
「わかりました。ほらジエルちゃんと起きて~」
「んむ~…」
そんな声を聞きながら部屋を出て1階の台所へ。ここの家もしばらく使わなくなるかもしれないから冷蔵庫の中身も片付けなければ。まあ主にジエル用のバナナジュースが入っていたくらいだが。
台所に調理場を設置し中へ。朝食はロールパンとスクランブルエッグとインベントリに入れてある昨日も出したサラダだ。そろそろ別のパンも欲しいところ。何か簡単に作れるパンがないか今度本を眺めてみよう。飲み物はコーヒーと冷蔵庫に放置されているバナナジュース。それらをまとめてインベントリにしまい2階へ。ノックをするとちゃんと身支度を整えテントも撤去されていた。テーブルに食事を並べ3人で食べる。
「ねえルー合わせたい人ってこの島にいるの?」
「いえさらにここから西側の大陸へ渡りますよ~」
「母様は島にはこない」
また船に乗るのか…ん? 母様??
「合わせたい人って2人の母親なの?」
「そうですよ。母親であり、エルフのまとめ役であり、先読み師です」
ええ…俺2人の母親に紹介されるの? 知り合いの親とかに会うのってちょっと緊張するよね…船で酔ってそのあとすぐじゃないことを希望。休憩する時間が欲しい。
「今日すぐ向かうのか?」
「そうですね…早いに越したことはないけど、船の時間もありますから」
「あーそうだね」
ということはまずは船の予約か。それからじゃないと予定が組めない。じゃあ空き時間で島を周ることも出来そうかな。昨日魚だけは手に入ったけど他も見てみたいしね。
食事が終わり家の外へ。ネコルーを召喚する。
「ル?」
今日もネコルーは魚をくわえて現れた。というかびしょ濡れだ…家の中で呼ばないでよかった。ネコルーには魚を食べてもらっておいて体の水分を回収しよう。こんなもんかな。
「ほわぁ…」
「ん?」
ジエルが目を輝かせてネコルーを見ている。そういえば初めて会わせたかもしれない。でもただの羽が生えた大きなネコだぞ?
「ほわぁ…」
「……」
まあいいや。誰もいないけど念のために家をロックし、スキルを使用して外へ。あ、ネコルーは後にすればよかったかな…と一瞬思ったのは扉をくぐってからだった。
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