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空を飛ぶ
305. 崩壊
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「うわ~…これはすごいね」
北側にあるドワーフの町にやってきた俺たちは早速あの背の高い建造物…というか積み上げられた金属をその足元から眺めていた。遠くから見れば全体が見えるけどそれが何なのかわからず、近くで見るとそれが積み上げられた金属だとわかるのに天辺が見えない…一体どうやって積み上げたんだが。
「ルーこれって崩れて来たりしないのか?」
「どうなんでしょうか…今までずっと遠くから見えていた光景ですので、簡単には崩れないんじゃないんですか?」
そのずっとがどのくらい前からのことかはわからんが、とりあえず崩れたことはないみたいだ。それはそれですごい気がする。
「それならそれでいいんだけどさ」
ということで早速この町でも周辺に捨てられている金属の回収の許可を貰い、俺たちはゴミ拾いを始めた。壁とこの塔みたいになっている奴には手を出さない。やっぱり危ないからね。そして今回はルーもいるので俺とルー、たけと雪乃に分かれて行動をすることに。まあ俺とルーが一緒にいてもあまり意味がないんだけど、俺が取りこぼしたものを後ろからついて来てもらって集めてもらおうか。
「普通に拾うのは結構大変な作業ですね…」
ある程度回収したところでルーが話しかけてきた。やっぱり普通に拾うのは大変らしい。俺はスキルで簡単に集められるからちょっと罪悪感。
「シズクさんも手伝うって言ってたんですから、連れてくるべきでしたね」
「まあでも嫌がってたしな」
一応シズクにもゴミ拾いに声かけてみたんだが、ドワーフの町だと言ったら拒否られたんだよね。あれかな~ シズクは獣人だから鼻がいいだろう? 町とか村って色んな人がいて色んなものがあるから色んな匂いがするわけよ。だけど、ここドワーフの町は見ての通り住人もいるけど金属が多い。なんていうか俺は匂いがわかるわけじゃないけど、見ているだけで金属臭がするような気がするんだよね。濃厚な金属臭っていうやつか? それが嫌いなのかもしれない。まあただの憶測だが。
「ん~よし、どうせ休憩するならたけと雪乃も回収して昼食にしようか」
「そうですね」
イヤリングで連絡を取ると2人は丁度広場…あの積み上げられた金属のあたりにいるそうだ。俺とルーはそこを目指し回収しながら歩き出した。その直後足元に振動を感じ視線を下に向けた。若干揺れているような気がする。地震かな? そういえば地震もこの世界に来てから初めてかもしれない。
「リョ…リョータさんっ 上!」
「え?」
聞こえてきたルーの声が上を見ろというので見上げてみるとあの積み上げられた金属が上の方から崩れ始めていた。すでにいくつか降って来て若干町民が慌てている。あれが全部崩れたら大変なことになることは誰が見ても明らかで…
「け…結界!!」
俺は応急処置としてその金属タワーを覆うように結界を張った。落下は止まったがすでに崩れてしまった分はそのまま足元に降りそそがれ何人か住人にぶつかったようだ。座り込んで頭を抱えている人、痛がって転げまわっている人も見られる。
「ルーはどこかの扉から箱庭へ行って響子を呼んできてくれっ」
「わかりました! リョータさんはどうするんですか?」
「目についた人の救出と町長に金属の撤去の許可をもらってくる。あ、それと箱庭にいる作業員たちに昼食が遅れると言って来てくれ」
「そうですね。ではいってきます」
俺とルーはそれぞれの行動を始めた。そうだたけと雪乃も探さないとな。
北側にあるドワーフの町にやってきた俺たちは早速あの背の高い建造物…というか積み上げられた金属をその足元から眺めていた。遠くから見れば全体が見えるけどそれが何なのかわからず、近くで見るとそれが積み上げられた金属だとわかるのに天辺が見えない…一体どうやって積み上げたんだが。
「ルーこれって崩れて来たりしないのか?」
「どうなんでしょうか…今までずっと遠くから見えていた光景ですので、簡単には崩れないんじゃないんですか?」
そのずっとがどのくらい前からのことかはわからんが、とりあえず崩れたことはないみたいだ。それはそれですごい気がする。
「それならそれでいいんだけどさ」
ということで早速この町でも周辺に捨てられている金属の回収の許可を貰い、俺たちはゴミ拾いを始めた。壁とこの塔みたいになっている奴には手を出さない。やっぱり危ないからね。そして今回はルーもいるので俺とルー、たけと雪乃に分かれて行動をすることに。まあ俺とルーが一緒にいてもあまり意味がないんだけど、俺が取りこぼしたものを後ろからついて来てもらって集めてもらおうか。
「普通に拾うのは結構大変な作業ですね…」
ある程度回収したところでルーが話しかけてきた。やっぱり普通に拾うのは大変らしい。俺はスキルで簡単に集められるからちょっと罪悪感。
「シズクさんも手伝うって言ってたんですから、連れてくるべきでしたね」
「まあでも嫌がってたしな」
一応シズクにもゴミ拾いに声かけてみたんだが、ドワーフの町だと言ったら拒否られたんだよね。あれかな~ シズクは獣人だから鼻がいいだろう? 町とか村って色んな人がいて色んなものがあるから色んな匂いがするわけよ。だけど、ここドワーフの町は見ての通り住人もいるけど金属が多い。なんていうか俺は匂いがわかるわけじゃないけど、見ているだけで金属臭がするような気がするんだよね。濃厚な金属臭っていうやつか? それが嫌いなのかもしれない。まあただの憶測だが。
「ん~よし、どうせ休憩するならたけと雪乃も回収して昼食にしようか」
「そうですね」
イヤリングで連絡を取ると2人は丁度広場…あの積み上げられた金属のあたりにいるそうだ。俺とルーはそこを目指し回収しながら歩き出した。その直後足元に振動を感じ視線を下に向けた。若干揺れているような気がする。地震かな? そういえば地震もこの世界に来てから初めてかもしれない。
「リョ…リョータさんっ 上!」
「え?」
聞こえてきたルーの声が上を見ろというので見上げてみるとあの積み上げられた金属が上の方から崩れ始めていた。すでにいくつか降って来て若干町民が慌てている。あれが全部崩れたら大変なことになることは誰が見ても明らかで…
「け…結界!!」
俺は応急処置としてその金属タワーを覆うように結界を張った。落下は止まったがすでに崩れてしまった分はそのまま足元に降りそそがれ何人か住人にぶつかったようだ。座り込んで頭を抱えている人、痛がって転げまわっている人も見られる。
「ルーはどこかの扉から箱庭へ行って響子を呼んできてくれっ」
「わかりました! リョータさんはどうするんですか?」
「目についた人の救出と町長に金属の撤去の許可をもらってくる。あ、それと箱庭にいる作業員たちに昼食が遅れると言って来てくれ」
「そうですね。ではいってきます」
俺とルーはそれぞれの行動を始めた。そうだたけと雪乃も探さないとな。
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