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12話 トラブル
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だいぶ体の調子が良くなってきた、これなら授業に出られそうだな。
「あら、もう大丈夫なの?」
「はい、お世話になりました」
「いつでもおいでねー」
保健室の先生は美人のお姉さんなのはもはや決まりなのか?
「すいません、今戻りました」
「ええ、お帰りなさい。では席について下さい」
今の授業は、歴史かな?
文字に関してはこの一年店の手伝いをしながら教えて貰ったから問題なく読み書きができる。
「コウタ、大丈夫?」
「おう、大丈夫大丈夫」
「急に倒れたから焦ったんだから」
「いやー、あそこまで魔力を使うとは思わなくて」
「そこの二人、今は授業中ですから静かに」
「あ、すいませーん」
「す、すいません 」
ーーーデイリース王国とザンバース帝国は500年もの間戦争を続けてきた。ここ、リューベルはデイリース王国の東側、帝国に近い位置にある街だ。戦争って言っても70年以上も前に和平され、今では自由に国を行き来できるらしい。他にも色々な場所はあるんだけどそれはまた今度で。
「それでは、これで授業を終わります」
「ん~、昼飯どうするかなー」
「コウタ、なら食堂に行きましょうよ」
「食堂なんてあるのか」
「ええ、大丈夫無料だから」
「いや、金の心配はしてないから。あーそうだ、ヘリックも呼んでいいか?」
「へ、え、ええ大丈夫よ」
「そんな緊張するなよ」
「あんたがおかしのよ……」
なんだよ同じ貴族だろうに
「すいませーん、ヘリックいますー?」
「ん?えっと、君は?」
「ヘリックの友達のコウタって言うんだけど」
「ヘリック様の友達ぃ!?」
「うお!うるせ……」
なにをそんな騒ぐ必要があるんだよ。
「コウタじゃないか、今から行こうと思ってたんだ」
「おう、食堂に昼飯食いに行こうぜ」
「いいよ、ミミルさんも一緒かい?」
「は、はい!ご迷惑でしたか?」
「なに言ってるんだよお前、大丈夫だろ。な?」
「うん、全然むしろ歓迎するよ。僕は友達が少ないから」
こ、こいつ……なんて爽やかな笑顔で反応しにくい事を言うんだ、ほれ見ろ!ミミルが引きつった顔してるじゃないか!
「へー、ここが食堂か……広いな」
「生徒の数もそこそこにいるからねー、このぐらいの大きさにはなるわよ」
「そりゃそうか、定食Aで」
「おー旨そう」
俺は食レポが出来るほど語学が堪能ではないから単純な事しか言えない、肉の炒め物にスープにパン、サラダ!……あれ?なんか文面にすると凄い質素な感じがする、本当に美味しそうなんだがなぁ。何故か刑務所の飯みたいな想像をしてしまう、刑務所の飯なんか知らないけど……。
「あのはぁー」
「飲み込んでから喋りなさい」
「あのさー、ヘリックが試験の時に使ったあのデッカイ盾も魔法なの?」
「うん、あれも魔法だよ」
「へー、じゃあ俺も出来るかな」
「うーん、あれはちょっと特別なんだよね」
「特別?」
「魔法の中にはその血筋しか使えない魔法もあるのよ」
「じゃあミミルにもあるのか」
「ええ、私の所にもあるわよ。そういう魔法の事をオリジナルって言うの」
「その人達しか使えないからオリジナルか……俺にもあるのかな」
「あると思うよ、見つけるのは大変だと思うけどね」
オリジナルか、俺のはどんな物なのか楽しみだ。期待しておいて微妙なやつが来たらあれだからそこそこに期待しておこう。
「ーーーはい、これで今日の授業は終わりです」
終わった~、やっぱ勉強って疲れるな。
「コウタこの後暇?」
「暇だけど、なんだ?」
「この後街をブラつこうと思って、一人だとあれだしね」
「おー、別にええぞ」
「じゃあ、ヘリック様も誘いましょ」
「おーい、ヘリックぅー!」
「ヘリック様ならもう帰ったよ」
「ありゃ、マジか」
「騎士の人が迎えに来てたからね」
「そっか、ありがと」
「ああ」
「いなかったのはしょうがないなわね、ヘリック様、忙しいもの。」
「お前は忙しくないのか」
「私は、ほら……色々あるのよ貴族には」
「ほう……」
「い、いいから早く行くわよ!」
おー、おー顔を真っ赤にして可愛いね~、ーーーなんかおっさん臭いぞ俺。
「んー、これもいいけどこっちの方が可愛いし……」
只今ミミルとアクセサリーを見ている、かれこれ同じ店で30分以上だ。
「ねぇ、コウタどっちがいいと思う?」
「右の方が上品でいいと思う」
「じゃあこっちにしようかな、すいませーん!」
「あー、楽しかった」
「俺は疲れた」
「情けないわね~……ん?」
「どうした?あれは……」
ふと、路地裏を見ると小さい男の子が2、3人の男達に連れて行かれている所だった。
「コウタあれって……」
「追ってみよう」
「ええ」
男達を追って路地裏をそっと見ると、男の子を袋に無理やり入れている所だった。
それを見た瞬間ミミルが飛び込もうとするので慌てて止める。
「……なんで止めるの?」
「誰か呼んだ方がいい」
「間に合わないかも知れないじゃない!」
「ただでさえ人数で負けてるし、相手の実力も分かんないんだぞ!」
「それでも私はここの領主の娘としての務めを果たす」
「それは騎士の仕事だろ!」
「いいから離して!」
「だ!こら待て!くそっ……」
ミミルが風の魔法を男達に向かって放つ
「エアブレット!」
魔法名を唱え見えない空気の弾が一人に当たった瞬間爆発した。
「がはっ!」
「ちっ、ばれたか」
「ガキ二人か……さっさとやるぞ」
「ミミル、お前武器は?」
「な、ナイフしかない」
「……わかった俺が二人を押さえるから魔法で援護してくれ」
「む、無茶よ!」
「その状況にしたのはお前だ!今は目の前の事に集中しろ!」
「!?」
「……もういいか?」
「ああ……」
相手は剣と槍を持っている、剣の男はこっちをガキだと舐めているから上手くいけば倒せる。槍の方は……キツい、こっちの事をしっかり見ている。ーーー受け身になれば負ける、攻めるしかない!
「ミミル!」
「ウィンドカッター!」
ミミルの魔法を合図に鞘を付けた剣を持ち剣の男に向かい走り出す。抜き身じゃないのはこんな状況になっても人を斬るのに躊躇いがあったからだ……
魔法は槍の男の方にいき牽制、その間に剣の男を仕留める!
数回打ち合いをし、フェイントを交えて相手の脛を狙う。相手は半歩下がりながら切り払う、転がるようにそれを避ける。「コウタ!後ろ!」ヤケクソ気味に剣を後ろに振ると槍を払う感覚がすると共に左肩に攻撃がカスる。
「ほう……」
「くぉの!」
休ませる時間を与えないつもりらしい、槍の男は俺に攻撃を繰り返す。ミミルはこちらを援護しようとするが俺が邪魔で中々タイミングが掴めていない。
剣の男はそんなこちらを見てムカツク顔で眺めている、………先にあいつをヤる。
かと言ってこの槍の男を相手にしながら倒すのは難しい、アイツは今は油断をしている。なら一瞬で間合いを詰めて一撃で仕留めれば……
でも一瞬で間合いを詰める程のブーストを使う程の技術も魔力もない。………いや間合いさえ詰めればいいんだ、何も”全身”を強化する必要は無い。なら脚だけに強化を集中させる感じで………
「……何をするつもりだ?」
「こうするんだよ!」
脚に魔力を集中させると同時に剣の男に向かって地面を蹴る、凄い速さで変わる景色、使った本人ですら追いきれない速度、一瞬で男の元にたどり着く。
「な!?この!」
視界の右端で光る物が見え咄嗟に剣を右側に縦に構える、相手の剣を防ぎそのまま男に体当たりをする。
「ごほぁ!」
「ぐっ!」
男をクッションにして壁に凄い勢いで激突した。どうやら上手い具合に肘が溝に入っていた様で涎を垂らしながら気絶している。
「い…つぅー……」
「これは驚いた……」
槍の男は目を丸くしてこちらを褒める。
「あとはお前一人だ……」
「出来ると?」
「やらなきゃ……こっちが死ぬだろうが!」
「それもそうだな」
笑いながらこっちに襲い掛かる。
ミミルの援護をして貰いながら相手の槍の突き、薙ぎ払い等を受け流したり避けたりしながら機会を窺う。
ミミルもそろそろ魔力がヤバそうだ、俺も腕が痺れて来た……こうなれば。
「ミミル!」
「なに!?」
「俺に向かって魔法を思いっきり撃て!」
「はぁ!?」
「早く!」
「あー、もう!……フレイムウェーブ!」
唱えた瞬間俺と男の周りが火の海になった、ミミルは限界なのか地面に手を付いて肩で息をしながらこちらを見ている。
「なに!」
まさか本当に仲間ごと火の海に入れるとは思わなかったのか一瞬周りを見る。
ーーー今だ……練っていた魔力を使い、体を消す。すぐに相手の後ろに回り込む。
「消えた?」
これで終わりだ!
ーーーザグッ
「!?そこか!」
どうやら焼け落ちた木材を踏んで締まったらしい、相手は音にすぐに反応して槍を突いてくる。
こっちだってもう退くわけにはいかない!
なけなしの魔力を振り絞り脚を強化して突っ込む、相手の槍を防ぐ余裕はない為、そのまま右手の剣で相手の頭に向かい振るう。それと同時に的確に心臓を貫こうとする槍を左手で掴み逸らそうとするが少しずれて脇腹を貫く。
「ぐふぅ!がぁぁぁぁ!」
構わず相手に剣を振りかぶった。
「な!がっ……」
相手は剣を頭に喰らい白目を剥いた。
そのまま二人一緒に地面に倒れる。
痛い痛い痛い!貫かれた所が熱い。喉に詰まった血を吐く。
「やだ!コウタ!」
ミミルが駆け寄って来る。
この野郎……怪我が治ったら小言をいっぱい言ってやる……くそっ、だん……だん……ね…む…く……
「あら、もう大丈夫なの?」
「はい、お世話になりました」
「いつでもおいでねー」
保健室の先生は美人のお姉さんなのはもはや決まりなのか?
「すいません、今戻りました」
「ええ、お帰りなさい。では席について下さい」
今の授業は、歴史かな?
文字に関してはこの一年店の手伝いをしながら教えて貰ったから問題なく読み書きができる。
「コウタ、大丈夫?」
「おう、大丈夫大丈夫」
「急に倒れたから焦ったんだから」
「いやー、あそこまで魔力を使うとは思わなくて」
「そこの二人、今は授業中ですから静かに」
「あ、すいませーん」
「す、すいません 」
ーーーデイリース王国とザンバース帝国は500年もの間戦争を続けてきた。ここ、リューベルはデイリース王国の東側、帝国に近い位置にある街だ。戦争って言っても70年以上も前に和平され、今では自由に国を行き来できるらしい。他にも色々な場所はあるんだけどそれはまた今度で。
「それでは、これで授業を終わります」
「ん~、昼飯どうするかなー」
「コウタ、なら食堂に行きましょうよ」
「食堂なんてあるのか」
「ええ、大丈夫無料だから」
「いや、金の心配はしてないから。あーそうだ、ヘリックも呼んでいいか?」
「へ、え、ええ大丈夫よ」
「そんな緊張するなよ」
「あんたがおかしのよ……」
なんだよ同じ貴族だろうに
「すいませーん、ヘリックいますー?」
「ん?えっと、君は?」
「ヘリックの友達のコウタって言うんだけど」
「ヘリック様の友達ぃ!?」
「うお!うるせ……」
なにをそんな騒ぐ必要があるんだよ。
「コウタじゃないか、今から行こうと思ってたんだ」
「おう、食堂に昼飯食いに行こうぜ」
「いいよ、ミミルさんも一緒かい?」
「は、はい!ご迷惑でしたか?」
「なに言ってるんだよお前、大丈夫だろ。な?」
「うん、全然むしろ歓迎するよ。僕は友達が少ないから」
こ、こいつ……なんて爽やかな笑顔で反応しにくい事を言うんだ、ほれ見ろ!ミミルが引きつった顔してるじゃないか!
「へー、ここが食堂か……広いな」
「生徒の数もそこそこにいるからねー、このぐらいの大きさにはなるわよ」
「そりゃそうか、定食Aで」
「おー旨そう」
俺は食レポが出来るほど語学が堪能ではないから単純な事しか言えない、肉の炒め物にスープにパン、サラダ!……あれ?なんか文面にすると凄い質素な感じがする、本当に美味しそうなんだがなぁ。何故か刑務所の飯みたいな想像をしてしまう、刑務所の飯なんか知らないけど……。
「あのはぁー」
「飲み込んでから喋りなさい」
「あのさー、ヘリックが試験の時に使ったあのデッカイ盾も魔法なの?」
「うん、あれも魔法だよ」
「へー、じゃあ俺も出来るかな」
「うーん、あれはちょっと特別なんだよね」
「特別?」
「魔法の中にはその血筋しか使えない魔法もあるのよ」
「じゃあミミルにもあるのか」
「ええ、私の所にもあるわよ。そういう魔法の事をオリジナルって言うの」
「その人達しか使えないからオリジナルか……俺にもあるのかな」
「あると思うよ、見つけるのは大変だと思うけどね」
オリジナルか、俺のはどんな物なのか楽しみだ。期待しておいて微妙なやつが来たらあれだからそこそこに期待しておこう。
「ーーーはい、これで今日の授業は終わりです」
終わった~、やっぱ勉強って疲れるな。
「コウタこの後暇?」
「暇だけど、なんだ?」
「この後街をブラつこうと思って、一人だとあれだしね」
「おー、別にええぞ」
「じゃあ、ヘリック様も誘いましょ」
「おーい、ヘリックぅー!」
「ヘリック様ならもう帰ったよ」
「ありゃ、マジか」
「騎士の人が迎えに来てたからね」
「そっか、ありがと」
「ああ」
「いなかったのはしょうがないなわね、ヘリック様、忙しいもの。」
「お前は忙しくないのか」
「私は、ほら……色々あるのよ貴族には」
「ほう……」
「い、いいから早く行くわよ!」
おー、おー顔を真っ赤にして可愛いね~、ーーーなんかおっさん臭いぞ俺。
「んー、これもいいけどこっちの方が可愛いし……」
只今ミミルとアクセサリーを見ている、かれこれ同じ店で30分以上だ。
「ねぇ、コウタどっちがいいと思う?」
「右の方が上品でいいと思う」
「じゃあこっちにしようかな、すいませーん!」
「あー、楽しかった」
「俺は疲れた」
「情けないわね~……ん?」
「どうした?あれは……」
ふと、路地裏を見ると小さい男の子が2、3人の男達に連れて行かれている所だった。
「コウタあれって……」
「追ってみよう」
「ええ」
男達を追って路地裏をそっと見ると、男の子を袋に無理やり入れている所だった。
それを見た瞬間ミミルが飛び込もうとするので慌てて止める。
「……なんで止めるの?」
「誰か呼んだ方がいい」
「間に合わないかも知れないじゃない!」
「ただでさえ人数で負けてるし、相手の実力も分かんないんだぞ!」
「それでも私はここの領主の娘としての務めを果たす」
「それは騎士の仕事だろ!」
「いいから離して!」
「だ!こら待て!くそっ……」
ミミルが風の魔法を男達に向かって放つ
「エアブレット!」
魔法名を唱え見えない空気の弾が一人に当たった瞬間爆発した。
「がはっ!」
「ちっ、ばれたか」
「ガキ二人か……さっさとやるぞ」
「ミミル、お前武器は?」
「な、ナイフしかない」
「……わかった俺が二人を押さえるから魔法で援護してくれ」
「む、無茶よ!」
「その状況にしたのはお前だ!今は目の前の事に集中しろ!」
「!?」
「……もういいか?」
「ああ……」
相手は剣と槍を持っている、剣の男はこっちをガキだと舐めているから上手くいけば倒せる。槍の方は……キツい、こっちの事をしっかり見ている。ーーー受け身になれば負ける、攻めるしかない!
「ミミル!」
「ウィンドカッター!」
ミミルの魔法を合図に鞘を付けた剣を持ち剣の男に向かい走り出す。抜き身じゃないのはこんな状況になっても人を斬るのに躊躇いがあったからだ……
魔法は槍の男の方にいき牽制、その間に剣の男を仕留める!
数回打ち合いをし、フェイントを交えて相手の脛を狙う。相手は半歩下がりながら切り払う、転がるようにそれを避ける。「コウタ!後ろ!」ヤケクソ気味に剣を後ろに振ると槍を払う感覚がすると共に左肩に攻撃がカスる。
「ほう……」
「くぉの!」
休ませる時間を与えないつもりらしい、槍の男は俺に攻撃を繰り返す。ミミルはこちらを援護しようとするが俺が邪魔で中々タイミングが掴めていない。
剣の男はそんなこちらを見てムカツク顔で眺めている、………先にあいつをヤる。
かと言ってこの槍の男を相手にしながら倒すのは難しい、アイツは今は油断をしている。なら一瞬で間合いを詰めて一撃で仕留めれば……
でも一瞬で間合いを詰める程のブーストを使う程の技術も魔力もない。………いや間合いさえ詰めればいいんだ、何も”全身”を強化する必要は無い。なら脚だけに強化を集中させる感じで………
「……何をするつもりだ?」
「こうするんだよ!」
脚に魔力を集中させると同時に剣の男に向かって地面を蹴る、凄い速さで変わる景色、使った本人ですら追いきれない速度、一瞬で男の元にたどり着く。
「な!?この!」
視界の右端で光る物が見え咄嗟に剣を右側に縦に構える、相手の剣を防ぎそのまま男に体当たりをする。
「ごほぁ!」
「ぐっ!」
男をクッションにして壁に凄い勢いで激突した。どうやら上手い具合に肘が溝に入っていた様で涎を垂らしながら気絶している。
「い…つぅー……」
「これは驚いた……」
槍の男は目を丸くしてこちらを褒める。
「あとはお前一人だ……」
「出来ると?」
「やらなきゃ……こっちが死ぬだろうが!」
「それもそうだな」
笑いながらこっちに襲い掛かる。
ミミルの援護をして貰いながら相手の槍の突き、薙ぎ払い等を受け流したり避けたりしながら機会を窺う。
ミミルもそろそろ魔力がヤバそうだ、俺も腕が痺れて来た……こうなれば。
「ミミル!」
「なに!?」
「俺に向かって魔法を思いっきり撃て!」
「はぁ!?」
「早く!」
「あー、もう!……フレイムウェーブ!」
唱えた瞬間俺と男の周りが火の海になった、ミミルは限界なのか地面に手を付いて肩で息をしながらこちらを見ている。
「なに!」
まさか本当に仲間ごと火の海に入れるとは思わなかったのか一瞬周りを見る。
ーーー今だ……練っていた魔力を使い、体を消す。すぐに相手の後ろに回り込む。
「消えた?」
これで終わりだ!
ーーーザグッ
「!?そこか!」
どうやら焼け落ちた木材を踏んで締まったらしい、相手は音にすぐに反応して槍を突いてくる。
こっちだってもう退くわけにはいかない!
なけなしの魔力を振り絞り脚を強化して突っ込む、相手の槍を防ぐ余裕はない為、そのまま右手の剣で相手の頭に向かい振るう。それと同時に的確に心臓を貫こうとする槍を左手で掴み逸らそうとするが少しずれて脇腹を貫く。
「ぐふぅ!がぁぁぁぁ!」
構わず相手に剣を振りかぶった。
「な!がっ……」
相手は剣を頭に喰らい白目を剥いた。
そのまま二人一緒に地面に倒れる。
痛い痛い痛い!貫かれた所が熱い。喉に詰まった血を吐く。
「やだ!コウタ!」
ミミルが駆け寄って来る。
この野郎……怪我が治ったら小言をいっぱい言ってやる……くそっ、だん……だん……ね…む…く……
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