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23: ジュリア、オオカミになっちゃうぞー!がおー!

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「ネオン…ネオン……好きだよ、可愛いネオン…。ねぇ、傍に居させて……俺に手伝わせてよ……。」

気が付けば、俺はネオンの項に鼻を突っ込んで夢中でキスを落とし、掠れた声で何度も懇願していた。
頭の芯が蕩け、ネオンのフェロモンの海の中、クラゲみたいに揺蕩う。

辛うじて機能してる理性と抑制剤のせいか、ラットに入るのは留まっているが、ネオンを貪りたくて、この海に溺れながらネオンを俺以上に溺れさせてやりたくて堪らなかった。

ずっと傍に居たい。俺以外のαがネオンに近付かない様に傍で守りたい。
そんな感情も湧き出てくる。

そんな俺の腕の中で、ネオンがくふくふと鼻を鳴らし、そっと俺の胸筋に指を這わす。可愛い。

顔を見れば、先程までのヒートの、火照りつつも何処か辛そうな表情ではなく、明らかに俺のフェロモンをたっぷり吸い込んだ、とろんとした蕩け顔になっていた。
半開きの唇から、ちろりと丸まった舌が見える。あああ、可愛い。

そっとネオンの背を撫で、少しずつ、指先で薄いシャツの下のネオンの柔らかな筋肉を味わい、下がっていく。

と、俺はネオンの可愛い尾てい骨迄指で味わった時、違和感を感じた。

どうやらネオンは、ズボンの前ファスナーだけ下ろして、自慰に耽っていたらしい。前方の、来客で慌てて直しました感溢れる乱れ具合と裏腹に、後ろは乱れ1つなく汗で綺麗に張り付いている。

「……なぁ、後ろは弄らないのか?ヒートだと後ろも疼く…だろ?」

「………ぅ…?」

分厚い生地にタイトに覆われたネオンのヒップラインを人差し指で撫でながら聞けば、微かに戸惑いの気配がする。

(そうか……本当に何もΩとしての教育を受けてないんだな……。)

「Ωは、前だけじゃ慰めきれないだろう?後ろが辛くないか……?」

言葉を変えて再度問えば、おずおずとした声が返ってくる。

「でも、こ、怖、い……。」

はぁぁぁ…此処でそのセリフは反則だろ……。
いや、本当に怖いんだろうけど……。

尾てい骨を撫でながら、そんな事を考える。

俺の喉が、期待にごきゅり、と鳴った。

「なぁ、俺に手伝わせてよ……。怖くないって、教えてやるから……。」

本能が、爪も牙も隠した、酷く優しい声を出す。まるで慈愛に満ちた、先導者みたいに甘く、穏やかな声を……。

「こ、怖く、なぃ……?」

「怖くないよ……ゆっくりやるから……。大丈夫……。な……?」

恐る恐る、といった声で聞いてくるネオンに、甘く優しく、慈愛に満ちてる様な声で更に返せば、もう、返事は無かった。


俺はそれを、了承と取った。


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