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地味すぎる転生悪役令嬢爆誕

63: オツマミ大好き地味令嬢とヤンキーのお泊まり宣言

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「なぁ、知ってるか?……女子寮の給湯が壊れて、昨日の夜からお湯がでないらしい。」



ふーーーん?



「朝と、夕方、確実に2回はシャワーしたと思うんだが……?」

マッズ。えーっと。

「……そろそろ、夏じゃないですか。水、キモチイーんですよね。お肌にも良いし。……まぁ、お湯で洗った方が綺麗になるので、お湯でいつも洗いますけど、何か、お湯になる前に洗い終えちゃったなー……みたいな……」

テヘッと笑いながら言い訳して誤魔化すも、段々声が小さくなっていく。こーわーいー。

「はぁ。全く…。
土日だし、湯が使えないからということで、他の生徒たちは皆、王都のタウンハウスに帰るか宿を取り、若しくはそういった友人に泊めて貰っている。
外泊届けが出てないのはヒロインとフェリシアだけだ。しかも、ヒロインは第2王子の部屋に転がり込んでる。」

へ、へーーー。知らんかったぁ。

「そんな訳で、この女子寮に居るのは今、オマエだけなんだ、フェリシア。
悪いが今日は泊まらせてもらう。1人は不用心だし、男子寮でヒロインと同じ屋根の下に居るのも不快だしな。」

そーなんだ。ヒロインさん、第2王子の部屋に転がり込んどるんだ。えちえちだゎ♡

でも、周りの多感な男子達、大丈夫なのかな。
私はアイスティーをアレックスに差し出しながら聞いてみた。

「第2王子って、アレックス様みたいに結界とか認識阻害とかの魔法、お得意なんですか?」

「ありがとう、頂くよ。
いいや?得意じゃないし、王族だから憚る事を知らない。今頃盛大に響かせて、周りの奴らに知らしめてるだろうよ。コイツはお手付きだぞ!って。
まぁ、他の熱上げてる奴等も、そのくらいじゃへこたれない奴等ばっかだが、今はさぞかし悔しがってる事だろうよ。」

ヒェー…スッゴい!

てか、待って?入学して2ヶ月だよ?
まだ2ヶ月だょ??マジヒロインパネェ!



後、アレックス何気に情報通だよね。

公爵家だし、小説とかみたいに影とか居るんだろか…。はゎー。何か妄想しちゃった♡

「所で、そのテーブルの上のツマミの数々が夕食か?……酒は飲んでないようだが。」

ギクッ!

「チーズの盛り合わせ、生ハム、ロティサリーチキンのカット、フライドポテト、ベーコンポテト、オリーブ漬け、代替キャビア、フォアグラ、カクテルシュリンプ。
これは……炙ったソーセージにバジルを巻いたもの?………野菜は数枚のレタスしかない。」

あ"ーーーー……。だってぇ、だってぇ。

「だってぇ、食べたかったんですよぉ。そーゆー気分だったんです。何時もじゃないですよ?後、青野菜、レタスだけじゃなくバジルも有りますからね?」

「俺が来たからには、ちゃんと野菜も食べてもらうからな。」

マジックボックスから、カラフルなサラダや野菜中心のデリが数種現れる。わーーい♡

踊るために端に寄せてたソファを近くに寄せて薦め、
椅子を持ってきて座り、
私のアペリティフ達をどうぞっと差し出す。

サラダを生ハムで包んだり、チキンをサラダと一緒に頂いたり、もしゃもしゃと美味しく頬張る。




「なぁ、もしかして立って食べてたのか?」


なんの話だか、全く、全然、判らないにゃ。
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