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蛇足番外編 綺羅と解。
しおりを挟む「ヘヘヘ……これ、実家から繁華街迄チャリで行く時用のプレイリストなんだ。」
チャリで繁華街まで…?
「その前の曲の所はガンガン漕いで、お経の一曲目は飛ばしすぎないようにしなきゃいけない所でさ、ここで呼吸とか整えつつ、スピードもそこそこ保って…。
二曲目で少しずつキツくなってく坂を登って、三曲目は超キツイ坂ポイントからの最後下り坂で、スピードを保ちつつ、車とかにも注意で。
お経終わった後からは出来るだけスピードを一定に保ちつつ呼吸を整える平坦ロードな曲なんだよ♪」
お経のトコ、俺的難所なんだ♪なんて羅武がニコニコ笑ってプレイリストを見せてくれる。
「えっ……羅武の実家から繁華街まで電車で30分位あるよね??」
………えっ、嘘だろ?
耳を疑う俺に、羅武はさらりと答える。
「や、学校までしか定期ないだろ?繁華街までは後4駅あるじゃん。ほら、緋狼しょっちゅう繁華街行ってたけど、電車でそれを追い掛けると小遣い吹っ飛ぶし、緋狼は他の所にも行くからさ…。チャリで行けるところはチャリで行ってたんだ♪」
恐ろしい子…!
プレイリストには、家~繁華街3とあった。上に2と1もある。
聞けば、タイムが縮んだのに合わせて作成編集しており、現在のルートは難所を越える近道ルートなんだそうだ。他に、その繁華街からもう少し先の繁華街までの追加プレイリストもあった。
羅武が緋狼の呟きに釣られて繁華街に来ていた頻度を思い出し、尊敬の念を抱く。
幾ら十代男子でもママチャリで来るにはちょっと遠すぎる距離だと思うんだが…。
そら、帰宅部の癖にあんな大食いでそこそこ引き締まった体してる訳だ…。
「最近は、綺羅が学校も遊びに行く時も車で乗せてくれるから鈍ってるだろうけど、この前までは20分で繁華街まで来れてたよ♪」
なんてニコニコ言う羅武に、恋人としてもう少し運動しっかりさせてあげるべきだったかな、なんて考える。
「そうなんだ、知らなかったよ…。じゃぁ、俺もロードバイク一個持ってるし、受験終わったら羅武の家まで走りに行こうか♪時々朝学校まで自転車通学しても良いしね♪」
「本当??イイな、それ♪そうしよう♪」
そういって笑う羅武は本当にチョコラブみたいに可愛くて、俺の事を大好きだって全身から何かオーラみたいなのが溢れてて、思わず俺はその唇にキスをした。
そのまま、もう読書は終わりとばかりに押し倒す。
受験が終わるまで後少し。受験が終われば…、沢山楽しいことしよう。
羅武の学力は問題なく合格出来るレベルになった。後少しだ。
毎日、何十回と噛み締めてる幸せを、俺は再び噛み締めた。
そうして、時々自転車で高校まで通ってみたりしながら受験し、合格し、約束通りに羅武の実家まで自転車で行った俺は、スピーカーでお経を流して励ましてくれる三段変速ママチャリ羅武にロードバイクで必死に追い縋り、へばり、難所の坂は歩いて登った。
曲は確かにぴったりだった。
でも、違う選曲でも良かったと思う。般若心経を選ぶセンスは残念ながら俺とは相容れない……。等と音楽性の不一致を噛み締めながら坂の上の羅武に手を振る。
その後暫く筋肉痛に苦しみ、悔しかったので、筋トレメニューを減らしてランニングやエアバイクを増やした。
その結果、SEXの色々な面が進化したらしく、羅武の可愛い面が沢山見れる様になり、俺は少しだけ、般若心経が好きになった。
~Fin~
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
思いついたまま、書かなかった部分ですが、春だなぁ、と思ったら何か書きたくなったので(*´∀`)
読んでいただきありがとうございます♪
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みんなの感想(10件)
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ラブかわいいなぁ!
ありがとうございます(*´∀`)♪
そう言って頂けるとめっちゃ嬉しいです!
完結おめでとうございます♡ いなくなってから初めてわかる大切さ。緋狼が変に拗らせて羅武達の邪魔をしない事を祈ります(-人-)
ありがとうございます(*´∀`)♡
気付いた時には隣の家からも消えてて愕然緋狼君です。
いやぁ、書いてて楽しい小説でした( *´艸)
完結おめでとうございます♪
おかわりが欲しいところですがw
ヒーロはラブを大事にできなかったから当然ですね。
キラと幸せになって良かったです。
キラさん、オモチャはホドホドにw
完結ありがとうございます
ありがとうございます(*´∀`)♡
ちょっと短編なのであっさりでしたかね(*´∀`)
ホドホドに……出来たら良いなww( ´ ▽ ` )羅武、割と黙って受け入れちゃいますからねー(*ノ▽ノ*)
此方こそ、読んで下さってありがとうございます(*´∀`)