23 / 63
4 : 成績が良いのは王子妃教育の賜物ですわ。
21*
しおりを挟む
「誰か!その娼婦に、何でも良いので被せていただけるかしら?
このような品性下劣な物を、これ以上陛下に見せられませんわ?」
「なぁんですってぇ?!!
夫の寵愛をぉ、側妃なんかに奪われたぁ、あんたみたいなぁ、テッカメンにぃ、品性下劣なんてぇ、言われたくぅ、ないわぁ!!!」
「その辺の暗幕で良いだろう。
下ろす時間も惜しいから、引きちぎっても構わないよ。
ずっと目を閉じているのも辛いだろうから、急いでくれ!」
「はいっ!!」
王妃陛下の指示に直ぐに反応した学園長も、これ以上見たくなかったみたいね。
結構なお値段する筈の暗幕を引きちぎっても構わないだなんて、通常なら絶対に仰いませんもの...。
ガッシリマッチョの副学長が、力任せに引きちぎってから娼婦に向かって投げましたら、いい感じに顔以外をすっぽりと覆い隠しましたわね。
副学長、ナイスコントロールですわ!!
「ぅわっぷぅ!!
ッ!......何するのよぉ!!!」
「身体のケアも録に出来ないで、そのような格好をするべきではないわ。
平民出身の下級娼婦達も、最近では安価な保湿クリームや分離型コルセットなどが出回ってますから、キチンとケアなさっておりますわよ?
見ていて不愉快ですから、それで隠しておきなさい!」
「ルーチェ?!これは王命だから、今は従っておこう。
君が魅力的過ぎるから、王妃は嫉妬しているんだよ?大丈夫だよ。」
「そぉねぇー...王命にはぁ、従ってぇおきましょぉ。
ウフフッ!フェリシモったらぁん!
事実を言っちゃぁ可哀相よぉ?
あの王妃はぁ、私よりぃ、自分の方が魅力的だとぉ、思ってるんだからぁん!!」
王妃陛下のお言葉なんて、これっぽっちも聞いておりませんわね...この裁判が終わりましたら、王妃陛下への侮辱発言の数々から不敬罪で勾留されますわね。
子供も残念な阿呆ですけれど、この両親も残念な阿呆に残念なお馬鹿なのですわね。
そもそも、この娼婦が王妃陛下よりも魅力的に見えるなんて、頭腐り果ててますよねぇ?
顔だけは、可愛らしく見えるように厚化粧して誤魔化しておりますけれど?
他には全く手を入れてませんもの?
お粗末様過ぎますわ。
「......その2人を捕縛せよ。
衛兵!この者共の家へ行き、娘のノートなどを持って参れ。
それまで暫し休廷とする。」
「んもぉ!!なんでぇ私がぁ、縛られなくっちゃぁならないのよぉん!」
「ルーチェは俺の妻だぞ?!
陛下と言えど、俺の妻を強制的に召し上げるなんて許されない!!」
「勘違いなさっておられるようですけれど、この場から逃げられないように、捕縛されただけですわ。
陛下に他意はありません。」
「貴様?!」
「私は公爵令嬢で、貴方は平民、今のお言葉は...立派な不敬罪ですわね?
王妃陛下に対しても随分な物言いをされておりましたもの、処罰される覚悟がありますのよね?
聖国の第2巫女家から破門されたフェリシモ・ツヴァイ・ルクルさん?
お家を勘当されているとは言え、国外追放処分にはなっておりませんから、貴方はまだ聖国の人間ですのよ?
勝手に国を出て、他国の王妃に対してのあのご発言、祖国の方々からしたら...処刑ものでしょうね。」
「脅すなんて卑怯だぞ?!
俺の身分なんて、今は関係無いだろう?!」
「あら、関係ありますわ。
貴方はお家を勘当されて平民となっただけで、正式な国を出る許可もなく聖国を勝手に出て、この国で勝手に結婚出来たつもりになって生活をされてますのに、世迷言を言わないでくださいませ。
この国にとっての貴方は、国民として登録されていない不法滞在者ですわ。
そもそも、聖国でもこの国でも、貴方は最下位の平民ですのよ?
私達貴族や王族相手に、滅多なことを言うものではありませんわ。
あぁ、聖国には嘘偽りなくご報告させていただきますから、ご安心なさって?」
*
このような品性下劣な物を、これ以上陛下に見せられませんわ?」
「なぁんですってぇ?!!
夫の寵愛をぉ、側妃なんかに奪われたぁ、あんたみたいなぁ、テッカメンにぃ、品性下劣なんてぇ、言われたくぅ、ないわぁ!!!」
「その辺の暗幕で良いだろう。
下ろす時間も惜しいから、引きちぎっても構わないよ。
ずっと目を閉じているのも辛いだろうから、急いでくれ!」
「はいっ!!」
王妃陛下の指示に直ぐに反応した学園長も、これ以上見たくなかったみたいね。
結構なお値段する筈の暗幕を引きちぎっても構わないだなんて、通常なら絶対に仰いませんもの...。
ガッシリマッチョの副学長が、力任せに引きちぎってから娼婦に向かって投げましたら、いい感じに顔以外をすっぽりと覆い隠しましたわね。
副学長、ナイスコントロールですわ!!
「ぅわっぷぅ!!
ッ!......何するのよぉ!!!」
「身体のケアも録に出来ないで、そのような格好をするべきではないわ。
平民出身の下級娼婦達も、最近では安価な保湿クリームや分離型コルセットなどが出回ってますから、キチンとケアなさっておりますわよ?
見ていて不愉快ですから、それで隠しておきなさい!」
「ルーチェ?!これは王命だから、今は従っておこう。
君が魅力的過ぎるから、王妃は嫉妬しているんだよ?大丈夫だよ。」
「そぉねぇー...王命にはぁ、従ってぇおきましょぉ。
ウフフッ!フェリシモったらぁん!
事実を言っちゃぁ可哀相よぉ?
あの王妃はぁ、私よりぃ、自分の方が魅力的だとぉ、思ってるんだからぁん!!」
王妃陛下のお言葉なんて、これっぽっちも聞いておりませんわね...この裁判が終わりましたら、王妃陛下への侮辱発言の数々から不敬罪で勾留されますわね。
子供も残念な阿呆ですけれど、この両親も残念な阿呆に残念なお馬鹿なのですわね。
そもそも、この娼婦が王妃陛下よりも魅力的に見えるなんて、頭腐り果ててますよねぇ?
顔だけは、可愛らしく見えるように厚化粧して誤魔化しておりますけれど?
他には全く手を入れてませんもの?
お粗末様過ぎますわ。
「......その2人を捕縛せよ。
衛兵!この者共の家へ行き、娘のノートなどを持って参れ。
それまで暫し休廷とする。」
「んもぉ!!なんでぇ私がぁ、縛られなくっちゃぁならないのよぉん!」
「ルーチェは俺の妻だぞ?!
陛下と言えど、俺の妻を強制的に召し上げるなんて許されない!!」
「勘違いなさっておられるようですけれど、この場から逃げられないように、捕縛されただけですわ。
陛下に他意はありません。」
「貴様?!」
「私は公爵令嬢で、貴方は平民、今のお言葉は...立派な不敬罪ですわね?
王妃陛下に対しても随分な物言いをされておりましたもの、処罰される覚悟がありますのよね?
聖国の第2巫女家から破門されたフェリシモ・ツヴァイ・ルクルさん?
お家を勘当されているとは言え、国外追放処分にはなっておりませんから、貴方はまだ聖国の人間ですのよ?
勝手に国を出て、他国の王妃に対してのあのご発言、祖国の方々からしたら...処刑ものでしょうね。」
「脅すなんて卑怯だぞ?!
俺の身分なんて、今は関係無いだろう?!」
「あら、関係ありますわ。
貴方はお家を勘当されて平民となっただけで、正式な国を出る許可もなく聖国を勝手に出て、この国で勝手に結婚出来たつもりになって生活をされてますのに、世迷言を言わないでくださいませ。
この国にとっての貴方は、国民として登録されていない不法滞在者ですわ。
そもそも、聖国でもこの国でも、貴方は最下位の平民ですのよ?
私達貴族や王族相手に、滅多なことを言うものではありませんわ。
あぁ、聖国には嘘偽りなくご報告させていただきますから、ご安心なさって?」
*
23
あなたにおすすめの小説
断罪まであと5秒、今すぐ逆転始めます
山河 枝
ファンタジー
聖女が魔物と戦う乙女ゲーム。その聖女につかみかかったせいで処刑される令嬢アナベルに、転生してしまった。
でも私は知っている。実は、アナベルこそが本物の聖女。
それを証明すれば断罪回避できるはず。
幸い、処刑人が味方になりそうだし。モフモフ精霊たちも慕ってくれる。
チート魔法で魔物たちを一掃して、本物アピールしないと。
処刑5秒前だから、今すぐに!
『伯爵令嬢 爆死する』
三木谷夜宵
ファンタジー
王立学園の中庭で、ひとりの伯爵令嬢が死んだ。彼女は婚約者である侯爵令息から婚約解消を求められた。しかし、令嬢はそれに反発した。そんな彼女を、令息は魔術で爆死させてしまったのである。
その後、大陸一のゴシップ誌が伯爵令嬢が日頃から受けていた仕打ちを暴露するのであった。
カクヨムでも公開しています。
卒業パーティでようやく分かった? 残念、もう手遅れです。
柊
ファンタジー
貴族の伝統が根づく由緒正しい学園、ヴァルクレスト学院。
そんな中、初の平民かつ特待生の身分で入学したフィナは卒業パーティの片隅で静かにグラスを傾けていた。
すると隣国クロニア帝国の王太子ノアディス・アウレストが会場へとやってきて……。
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
奪われ系令嬢になるのはごめんなので逃げて幸せになるぞ!
よもぎ
ファンタジー
とある伯爵家の令嬢アリサは転生者である。薄々察していたヤバい未来が現実になる前に逃げおおせ、好き勝手生きる決意をキメていた彼女は家を追放されても想定通りという顔で旅立つのだった。
龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜
クラゲ散歩
ファンタジー
ある小さな村に、双子の女の子が生まれた。
生まれて間もない時に、いきなり家に誰かが入ってきた。高貴なオーラを身にまとった、龍国の王ザナが側近二人を連れ現れた。
母親の横で、お湯に入りスヤスヤと眠っている子に「この娘は、私の○○の番だ。名をアリサと名付けよ。
そして18歳になったら、私の妻として迎えよう。それまでは、不自由のないようにこちらで準備をする。」と言い残し去って行った。
それから〜18年後
約束通り。贈られてきた豪華な花嫁衣装に身を包み。
アリサと両親は、龍の背中に乗りこみ。
いざ〜龍国へ出発した。
あれれ?アリサと両親だけだと数が合わないよね??
確か双子だったよね?
もう一人の女の子は〜どうしたのよ〜!
物語に登場する人物達の視点です。
因果応報以上の罰を
下菊みこと
ファンタジー
ざまぁというか行き過ぎた報復があります、ご注意下さい。
どこを取っても救いのない話。
ご都合主義の…バッドエンド?ビターエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる