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学園までの僕です。
時は流れて...初授業です。7
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「ノアール君、ありがとうございます。貴方のその優しさが、私の傷を癒してくれるようです。弟君にはまだお会いしていませんが、子狼のように人見知りの激しい子だとお父上は仰ってましたよ?私、大丈夫でしょうか?」
「うーん、ジュリアスは初対面の人が苦手なんです。顔合わせの日は、僕も同席しますから大丈夫だと思いますよ?ユーシン先生からは父のような狡猾な腹黒さが感じられませんから、直ぐに打ち解けると思います。」
───コンッコンッコンッ───
「そろそろ終了のお時間ですが...奥様より、お茶のお誘いが...。?ノアール様?ユーシン様を泣かせたのですか?」
「ちっ違います!私が、不安になってしまっただけで...ノアール君は悪くありません。」
「ユーシン様?申し訳ありませんが、ご事情は旦那様や兄君からお聞きいたしております。私達にとって、ノアール様やジュリアス様のような無垢な子供は、天使のように愛らしく、多くの幸福をもたらしてくださいます。ここでは取り繕わずとも宜しいのです。私も幼き頃に治癒師より、子供は諦めよと宣告されておりますので、もし何かお悩みがあればお話し下さいませ。解決出来るかは分かりませんが...同じ悩みを持つ人間に話すことで少しは楽になるでしょうから。」
不安の芽は、早い内に摘んでしまいましょう。ジュリアスの人見知りは、顔合わせに僕も参加することで緩和しますからね。安心してください。
手を握りあってお話ししていると、ゆっくりと訓練場の扉がノックされて、オレイアスさんが声をかけに来てくれました。いつの間にやら結構な時間が過ぎてたんですね。そして、涙ぐむユーシン先生を見たオレイアスさんが、滑らかな動作で駆け寄って来ました。え?僕のせいじゃあないよ?...多分?ほら、ユーシン先生もそう言ってるでしょ?だから、怒っちゃ嫌ですよー。
?!オレイアスさんも同じなんだ...知らなかったけど、簡単には言えないですよね。今知れて良かったとポジティブに考えましょう。それにしても、2人が子供の頃って流行り病でもあったんでしょうか?2人は年齢近かった筈だから、とても偶然には思えないですよね?
「オレイアスさん...ありがとうございます。あの、よろしくお願いいたします。」
「はい。それではユーシン様、魔師団のお仕事は色々と大変でしょう?」
「え?あっはい。そうですね...楽ではありませんね。」
「奥様から、ノアール様やジュリアス様を交えてお茶をご一緒しませんか?とお誘いがあるのですが、どうなさいます?魔力を使うと、甘いものが欲しくなりませんか?」
「えっと、ジュリアス様は大丈夫なのでしょうか?人見知りだとお聞きいたしましたが。」
「僕も母様もいますから、ジュリアスが一番安心してユーシン先生と顔合わせが出来ると思います。魔力を使ったのですから、糖分補給も大事ですよ?」
暇過ぎて、母様が我慢出来なかっただけですから、むしろ巻き込んでごめんなさい。ジュリアスは父様がいるときと母様がいるときで、全く態度が変わりますから大丈夫です。ユーシン先生になら直ぐに懐きますよ。
*
「うーん、ジュリアスは初対面の人が苦手なんです。顔合わせの日は、僕も同席しますから大丈夫だと思いますよ?ユーシン先生からは父のような狡猾な腹黒さが感じられませんから、直ぐに打ち解けると思います。」
───コンッコンッコンッ───
「そろそろ終了のお時間ですが...奥様より、お茶のお誘いが...。?ノアール様?ユーシン様を泣かせたのですか?」
「ちっ違います!私が、不安になってしまっただけで...ノアール君は悪くありません。」
「ユーシン様?申し訳ありませんが、ご事情は旦那様や兄君からお聞きいたしております。私達にとって、ノアール様やジュリアス様のような無垢な子供は、天使のように愛らしく、多くの幸福をもたらしてくださいます。ここでは取り繕わずとも宜しいのです。私も幼き頃に治癒師より、子供は諦めよと宣告されておりますので、もし何かお悩みがあればお話し下さいませ。解決出来るかは分かりませんが...同じ悩みを持つ人間に話すことで少しは楽になるでしょうから。」
不安の芽は、早い内に摘んでしまいましょう。ジュリアスの人見知りは、顔合わせに僕も参加することで緩和しますからね。安心してください。
手を握りあってお話ししていると、ゆっくりと訓練場の扉がノックされて、オレイアスさんが声をかけに来てくれました。いつの間にやら結構な時間が過ぎてたんですね。そして、涙ぐむユーシン先生を見たオレイアスさんが、滑らかな動作で駆け寄って来ました。え?僕のせいじゃあないよ?...多分?ほら、ユーシン先生もそう言ってるでしょ?だから、怒っちゃ嫌ですよー。
?!オレイアスさんも同じなんだ...知らなかったけど、簡単には言えないですよね。今知れて良かったとポジティブに考えましょう。それにしても、2人が子供の頃って流行り病でもあったんでしょうか?2人は年齢近かった筈だから、とても偶然には思えないですよね?
「オレイアスさん...ありがとうございます。あの、よろしくお願いいたします。」
「はい。それではユーシン様、魔師団のお仕事は色々と大変でしょう?」
「え?あっはい。そうですね...楽ではありませんね。」
「奥様から、ノアール様やジュリアス様を交えてお茶をご一緒しませんか?とお誘いがあるのですが、どうなさいます?魔力を使うと、甘いものが欲しくなりませんか?」
「えっと、ジュリアス様は大丈夫なのでしょうか?人見知りだとお聞きいたしましたが。」
「僕も母様もいますから、ジュリアスが一番安心してユーシン先生と顔合わせが出来ると思います。魔力を使ったのですから、糖分補給も大事ですよ?」
暇過ぎて、母様が我慢出来なかっただけですから、むしろ巻き込んでごめんなさい。ジュリアスは父様がいるときと母様がいるときで、全く態度が変わりますから大丈夫です。ユーシン先生になら直ぐに懐きますよ。
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険と魔法の世界?危険てこと?
剣と魔法の世界…ですよね?
剣と魔法の世界です。
確かに危険なことも多いですね。
色々と家族の為に頑張る主人公を見守っていただけると嬉しいです。
妹(シスターs)達、が 出来たら どうなるんでしょうね?
特に 双子の姉妹だったら……。
お兄ちゃん達、どんなシスコンになるか……。
そしてオル、じぃじの反応は イカニ
どうなるのでしょう?
作者である私にも、未だ検討がつきません。
楽しんで読んでいただけると、嬉しいです。(*´∀`)♪
面白いです!続き待ってます?